苦しんできた就職氷河期世代を支えたい ひきこもり、親の高齢化、心身不調の40-50代…官民連携で支援充実
11月として5年ぶりに飛来が観測された黄砂でかすむ名古屋市内=名古屋市千種区で2010年11月12日、大竹禎之撮影 11月としては5年ぶりに観測された黄砂が日本の広範囲を覆う様子を東海大、九州大、国立環境研究所などのチームが温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」を使ってとらえることに成功した。発生源の中国の砂漠地帯に積雪がないことも確認、地面が乾燥して黄砂が舞いやすい状況だったことも判明した。【田中泰義】 いぶきは紫外、可視、赤外の3種類の光をとらえるセンサーを搭載。大気中の微粒物質を1000キロ幅にわたって観測可能で、火山灰の移動など大規模な現象をとらえやすい。 チームは宮城県から鹿児島県にかけて黄砂が観測された12日、いぶきの観測データを解析。黄砂が中国西部の砂漠地帯から朝鮮半島沖を経由して日本に飛来している様子を可視化することに成功した。また、福岡県春日市における砂じん濃度の計測で直径0
任期満了に伴う福岡市長選は14日投票、即日開票され、自民、公明両党の実質的な支援を受けた元民放アナウンサーの新人、高島宗一郎氏(36)が、現職の吉田宏氏(54)=民主、国民新推薦、社民支持=ら7人を破り初当選を果たした。投票率は43.67%(前回42.57%)だった。衆院北海道5区補選に続く自民党系候補の勝利は今後、与党の政権運営に影響を与える可能性がある。 投開票から一夜明けた15日、高島氏は選挙事務所で記者会見を開き、「当選の実感はまだないが、周りが笑顔だったのがうれしかった」と顔をほころばせた。 選挙戦は与野党の代理戦の様相をみせた。高島氏の街頭演説には谷垣禎一総裁ら自民党の幹部クラスが立て続けに来援し、中国漁船衝突事件のビデオ映像流出問題などをめぐり与党批判を展開した。 一方、民主党は岡田克也幹事長らを応援に投入、市債残高削減をはじめとする吉田氏の実績をアピールしたが、逆風をはね返
世界最速コンピュータを決める「Top500」ランキングで、中国のスーパーコンピュータ「天河一号A(Tianhe-1A)」が世界一の座を獲得した。 第36回目となる今回のランキングで、天河は2.57P(ペタ)FLOPSのベンチマークスコアを記録し、前回1位だった米Crayの「Jaguar」を抜いた。天河は中国の国防科学技術大学が開発したシステムで、天津の国立スーパーコンピュータセンターで稼働している。前回のランキングでは旧版の天河一号が7位に入っていた。 2位はCrayのJaguarで、ベンチマークスコアは1.76PFLOPS。3位は、前回2位だった中国の星雲(Nebulae)で1.27PFLOPS。天河の躍進で順位を落とした格好だ。4位に入ったのは日本の東京工業大学のTSUBAME 2.0。NECとHewlett-Packard(HP)が構築したもので、ベンチマークスコアは1.19PFLO
2010年11月13日から14日にかけて横浜市で行われたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議で、日本製のアザラシ型ロボット「パロ」が各国首脳たちの間で人気を集めた(写真1)。金融政策やレアアース(希土類)を巡る貿易問題、領土問題などの懸案が山積して張りつめた雰囲気がただよう中、ひとときの癒しをもたらしたようだ。 日本政府はAPECで来日する各国首脳や関係者・報道陣らに日本の文化や先端技術をアピールするために「JAPAN EXPERIENCE」という企画を実施した。この一環として、アザラシ型ロボットのパロが、電気自動車や超電導リニア、次世代スーパーコンピュータなどと一緒に展示された(写真2)。 パロは産業技術総合研究所の研究成果を基に、富山県南砺(なんと)市にある地場企業である知能システムが製造している。実在のタテゴトアザラシをモデルにしており、手を近づけたりなでたりするのに反応して
沖縄・尖閣諸島沖で中国の漁船と日本の巡視船が衝突した事件で、漁船の船長が衝突する前に酒を飲み、海上保安官が立ち入った際にも、自分では歩けないほどだったことを中国の当局者が明らかにした。 中国当局者によると、先月7日、尖閣諸島沖で中国の漁船と海上保安庁の巡視船が衝突する前、漁船のセン其雄船長(41)が酒を大量に飲んでいたことを、事件の6日後に帰国した乗組員14人が中国政府に証言していたという。 中国の漁船は午前10時過ぎから11時ごろにかけて相次いで2隻の巡視船に衝突し、午後1時ごろ、海上保安官が漁船に立ち入ったが、漁船の乗組員の証言では、その際、船長はまだ酒に酔っていて、自分で歩けない状態だったという。 ★セン其雄の「セン」は「擔」のつくり
名古屋市の河村たかし市長が主導する市議会の解散請求(リコール)運動で、署名の審査を行っている市選挙管理委員会は19日、臨時会を開き、署名集めを担った「受任者」が空欄になっている署名簿が多数あり、「収集方法に疑問がある」として、該当する署名簿に記された約11万4000人に書面を郵送するなどし、本人確認する方針を固めた。 市選管は一両日中に再度、会議を開き、最終決定する。確認には1か月程度が必要で、24日予定の審査結果の発表は、11月下旬にずれ込む可能性が出てきた。 河村市長の支援団体「ネットワーク河村市長」は今月4日、解散の是非を問う住民投票の手続きに必要な法定数(36万5795人)を大幅に上回る約46万5000人分を、市内の全16区選管に提出。選管が20日以内に有効かどうかを審査し、発表する予定だった。
今夏の猛暑と少雨で野菜が品薄となり、宅配サービスや外食産業が直撃を受けている。スーパーでは価格が高いと売れないので、小分けにしたカット野菜や、天候による値段の変動が小さい冷凍野菜を充実させて、何とか売り上げを伸ばそうとしている。農林水産省の「野菜出荷安定対策本部」は、農家への出荷前倒し要請などを検討している。 多くの野菜は、夏場に収穫する産地から秋冬の産地へと、移り変わる時期にあたる。例えばレタスはこの時期、高冷地の長野県から平地の茨城県へ移る。だが、長野からの出荷は例年より早く終わりそうなのに、例年なら最盛期のはずの茨城からは、猛暑で生育が遅れているため出荷量は少ないままで、極度の品薄状態になっている。 農水省の小売価格調査によると、9月27日〜10月1日時点で、トマトやネギは平年比で4割以上、ナスで約3割、レタスやバレイショで約2割の高値。トマトやネギは前週比でも上昇している。東京
チリ北部コピアポ近郊のサンホセ鉱山の落盤事故で12日深夜(日本時間13日午前)、地下に閉じ込められている作業員33人の救出作業が始まった。 13日未明(同13日午後)、副現場監督フロレンシオ・アバロスさん(31)の乗ったカプセルが地上に現れ、1人目の救出が成功した。 救出の瞬間、周囲で大きな拍手が巻き起こり、アバロスさんは、待ちわびていた家族らとしっかり抱き合い、生還を喜び合った。
南米で見つかった約4750万年前の花の化石。ヒナギクの仲間だという=サイエンス提供 ヒナギクやヒマワリ、タンポポなど世界各地で見られるキク科の植物は約5千万年前に南米でうまれたらしい――。アルゼンチンやスウェーデンの研究グループが化石の分析からそう結論した。米科学誌サイエンス電子版で報告した。 キク科は、種類の多さや分布域の広さから、地球上の花をつける植物で最も変化に富んでいるとされる。しかしながら、花粉以外の化石は少なく、その起源についてはよくわかっていなかった。 研究チームは、南米のパタゴニア地域北西部の約4750万年前の地層から見つかった保存状態の良い花の化石を分析した。その特徴がキク科特有であり、化石の年代の古さなどから推定したという。(松尾一郎)
中国河北省石家荘市の軍事管理区域内に無断で侵入し、撮影したとして日本人4人が国家安全当局の取り調べを受けている問題で、準大手ゼネコンのフジタ(東京都渋谷区)は24日未明、4人が同社社員である可能性が高いことを明らかにした。いずれも21日以降連絡が取れなくなっている。 同社によると、4人は国際事業部付フジタ中国建設有限公司所属、高橋定(さだむ)さん(57)▽同、井口準一さん(59)▽国際事業部建設部所属、佐々木善郎さん(44)▽営業本部営業統括部所属、橋本博貴さん(39)。 4人は旧日本軍が中国国内で遺棄した化学兵器の処理施設建設事業の入札参加に向けた視察のため、20日から河北省を訪問。21日午前に高橋さんから同有限公司の現地スタッフに携帯電話のメールで「助けてくれ」と連絡があった。その後4人の電話が通じなかったため、同社が外務省に対し安全確認を依頼したところ、取り調べを受けている疑いが強ま
国際自然保護連合(IUCN)は16日、「幻の動物」とされるウシ科のサオラ1頭が8月、ラオス中部の山間部で捕獲されていたと発表した。1999年にラオスで無人カメラにより確認されて以来となる。 地元住民が捕まえ、数日後に自治体の専門チームがサオラと確認。間もなく死んだという。 長くとがった角と顔の白い線など美しい毛並みが特徴で、90年代前半に新種として確認。IUCNのレッドリストでは極めて絶滅の恐れが高い種とされ、数百頭しか生存していないとみられる。 死骸(しがい)は今後の研究のために保存。当局は住民にサオラを捕獲しないよう呼び掛けている。(共同)
インド政府は15日、同国の通貨ルピーを示す記号を閣議決定した。インドの経済発展に伴い、$(ドル)、¥(円)などのように、国際的通貨として存在感を高めていくことを狙う。 記号はアルファベットの「R」から、Rの左の縦線を省き、横に二本線を加えた。 3000以上の応募作品から、インド工科大(IIT)准教授の案が採用され、賞金25万ルピー(約50万円)が贈られた。(ニューデリー 田北真樹子)
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