徳島県海陽町と高知県東洋町を結ぶ阿佐東線の宍喰駅の新しい駅長に、地元の海で捕れた伊勢エビの「あさ」(雌)と「てつ」(雄)が就任した。任期は寿命の限り。宍喰駅改札横の特別駅長室(水槽)で業務をこなすという。 客足の落ち込む同線のPRのため、地元特産の新駅長の登場となった。名前は、同線を運営する第三セクター阿佐海岸鉄道の「阿佐鉄」にちなんで名付けられた。 前任の「メダカ駅長」からの引き継ぎ式は7日、駅の待合室であり、2匹の新駅長に辞令が交付。式では、宍喰保育所の園児が声を合わせ「阿佐東線はお客様が少なくて困ってます。一日も早くこの現状から『脱皮』できるよう頑張ります」と、就任の抱負を代弁。段ボールや新聞紙でできた伊勢エビを模した手作りみこしを担いで盛り上げた。園児の1人、新居愛実ちゃん(6)は「めちゃくちゃかっこいい駅長だった」と新駅長にゾッコンの様子だった。