1.富士山に登山規制 「誰でも登れる」過信の怖さ 警察庁発表によると、2023年の登山による山岳遭難者数は2761人に上った。また、2023年の富士山の遭難者数は97人で、2018年から2022年までの5年間の平均である51人から増加している。 「弾丸登山」も問題になり、山梨県側の富士山吉田ルートでは今年7月から登山規制が始まった。「弾丸登山」とは、御来光を見ようと0泊2日で夜通し山頂を目指すことだ。高山病※や低体温症になる可能性があるだけではなく、山頂付近が混雑して他の登山者にも危険が及ぶ恐れがある。規制が導入されて1週間の7月7日時点で、「弾丸登山」とみられる人は前年同期比で9割減少した(山梨県富士吉田市調べ)。 ※高山病:酸素濃度の低い場所で、十分な酸素を身体に取り入れることができず、吐き気や立ちくらみなどの症状が引き起こされる そもそも、「遭難」とはどんな状態? 「遭難」とは、自力