ブラジル・アマパ州のマリーニャ村で矢を引く、先住民ワイアピの男性(2017年10月13日撮影)。(c)AFP/Apu Gomes 【11月18日 AFP】赤い腰布を着けただけの十数人は音も立てずにどこからともなく現れ、そして舗装されていない泥道をふさいだ。彼らは、先住民ワイアピ(Waiapi)の人々だ。 ワイアピはアマゾンの熱帯雨林に暮らしてきた古い民族だが、今、彼らが恐れているのは自分らの住む場所に押し寄せてくる国際的な採掘企業だ。 AFPの取材班は、ごく小さな集落ピノティ(Pinoty)に案内された。そこにはヤシの葉で屋根をふいた小屋が、茂みに隠れるように立っていた。赤と黒の染料を顔に塗った男たちは、自分たちの土地を守ることを誓い、長さ2メートルはある弓矢を取り出した。「われわれは戦い続ける」と、タパヨナ・ワイアピ(Tapayona Waiapi)さん(36)は言う。「採掘企業がやって