大卒選手の活躍に比例する形で、育成における大学サッカーの存在感が増している。高卒でプロになれなかった選手達の受け皿としての役割に留まらず、昨今はJリーグクラブからのオファーがあるにもかかわらず大学進学の道を選ぶ選手も増えてきている。「人間的成長」「試合経験の担保」など、大学でサッカーをするメリットは理解できる。ただ、それらは本当にJリーグで提供する環境以上のものなのだろうか。この疑問をぶつける適任者に会うため茨城県つくば市に向かった。 小井土正亮。三笘薫選手(→川崎フロンターレ)や高嶺朋樹選手(→コンサドーレ札幌)など、2020年シーズンよりJリーグクラブ入団が内定している選手も所属する筑波大学蹴球部の監督だ。大学サッカー界の名門を率いる小井土氏は、柏レイソル、清水エスパルス、ガンバ大阪でのコーチ経験も持つ。“両方を知る”指導者が語る、大学サッカーとJリーグの育成環境の違いとは。 インタビ