◆FP法の全体像 まず、ファンクションポイントの説明をする前に、システムの機能とは何かを説明しておく。システムの機能とは、 ユーザが要求する効用 のことである。 ファンクションポイント(FP)法が注目されているのは、FP法が計測対象としている機能が「ユーザからみて」の基準というところに最大のポイントがある。機能は量として計測して、機能量(Functional Size)という形で表現する。 機能量の意味は、工数ではない中間的な量であり,プラットホームに依存しにくいことである。また、ユーザとシステム開発者の見積もりの意識あわせにもつながっていく。 FP法は機能を一旦、機能量で表現しておき、そこから、本来の見積もり目的である、規模(例えば、行数)や工数に換算する見積もり手法である。図にFP法の全体像を示す ※ 児玉公信「システム開発の見積もりのための実践ファンクション