悪態のプログラマとある職業プログラマの悪態を綴る。 入門書が書かないプログラミングのための知識、会社の研修が教えないシステム開発業界の裏話は、新人プログラマや、これからプログラマを目指す人たちへのメッセージでもある。 あるプログラマが、データベースに保持しているデータを独自形式のファイルに出力するプログラムを作った。処理自体は単純なのだが、項目数が多いため、動作確認が大変だった。彼は、全ての項目が正しく出力されていることをチェックするために、Excel を使うことにした。 まず、プログラムの入力データと出力データを、Excel のシート上に2列に並べた(※1)。そして、その次の列には、入力データと出力データのセルを比較する「数式」を書いた。両方のセルが同じ値なら "○"、違う値なら "×" を表示する数式である。 プログラムの動作が正しければ、シートの全ての行に "○" が表示されるはずだ