電通が15日発表した2015年12月期決算で、1~12月(暦年ベース)の売上高は、前年同期比1.4%増の1兆5601億3600万円だった。経済産業省の統計では2015年通年の国内広告業の売上高は、同比2.7%増の5兆9249億2700万円で、売上高の伸びは市場全体を下回った。国際会計基準への変更で15年12月期は会計年度9カ月の変則決算だが、暦年での業績も発表された。 売上総利益は同比0.7%増の2266億2200万円、営業利益は同比3.9%増の561億3300万円、収益力を示すオペレーティング・マージンは、前年から1.8ポイント増の26.0%となった。当期純利益は同比8.5%減の609億300万円だった。 連結ベースでは、15年1~12月期の売上高は前年同期比7.5%増の4兆9908億5400万円、売上総利益は同比12.6%増の7619億9600万円、企業買収による償却費などを除いた調整