中村経営の根幹をなした「創生21計画」とは 2006年2月23日、松下電器産業は、大阪・リーガロイヤルホテルで、中村邦夫社長の代表取締役会長就任と、大坪文雄専務の代表取締役社長への就任を発表した。 業績が回復したことと、中村社長が掲げた経営目標を達成するめどがついたことが、退任の理由だ。2006年3月期連結決算は、営業利益が4000億円に達する見通し。15年ぶりの高水準に回復する。2007年にも、営業利益率5％を達成するめどがついた。 松下電器の中村邦夫社長（左）と大坪文雄専務。2月24日に東京で行われた、中村社長の社長退任会見にて 数々の成果を上げた中村経営 中村社長は、会見で触れることはなかったが、社長在任中に松下電器の財務内容を大きく改善させている。まず、8兆2000億円だった総資産を7兆円に、1兆2000億円も圧縮することに成功。中でも在庫の削減幅は大きく、2001年には