「クロスコネクトが世界中で伸びている」。2009年12月9日、同日付けでデータセンター事業者であるエクイニクス・ジャパンの代表取締役に就任した古田敬氏(写真1)は同社説明会でこう述べた。同社のいう「クロスコネクト」とは、コンテンツ・プロバイダやネットワーク・プロバイダ、通信事業者、インターネット・サービス・プロバイダ(ISP)などを同社のデータセンター内で相互接続するサービスのこと。「クロスコネクトが伸びている」ということは、すなわちインターネットの“構造”変化の一端を示している。 従来インターネットでは、最上位のISPであるTier1の下に他のISPが接続する構造が一般的だった。だが、いまや大量のコンテンツを保有する米グーグルや米マイクロソフトといったコンテンツ・プロバイダが自らAS番号を取得して、直接プロバイダと相互接続するようになっている。説明会では、どの企業が相互接続しているといっ