JP5853524B2 - 有機無機複合体、フィルムおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
0<b<20 ・・・(2)
0<c<5 ・・・(3)
49<d<51 ・・・(4)
0<b<20 ・・・(2)
0<c<5 ・・・(3)
49<d<51 ・・・(4)
本発明において、芳香族ポリアミドとは全ての構造単位が芳香族のみからなる全芳香族ポリアミドと脂肪族構造を一部含む半芳香族ポリアミドの両者を示す。
49<d<51 ・・・(4)
を満足している。
上記の熱収縮率は低い方が好ましいが、現実的には下限は0.1%程度である。上記条件で測定した少なくとも一方向の熱収縮率が1%以下であると、フィルム上に電気回路を形成することや電子部品をハンダ付けすることなどが可能となる。また、光学部材として他部材と貼り合わせる時にフィルムが歪みにくいため、位相差などの光学特性にむらが生じにくくなる。さらには抗張力性が高いので配向が乱されず、位相差などの光学特性にむらが生じにくくなる。
=(((L2−L1)/L0)/(T2−T1))×106
この測定は250℃まで昇温した後の降温過程(2サイクル目以降の過程を含む)において測定する。
滴下箇所: 試験板の中央
試験後の洗浄: 流水
期間 : 10分
評価 : 以下の(a)〜(c)のいずれかに該当する場合は「耐性なし」と判断する。
平均熱膨張係数はJIS K7197−1991に準拠して250℃まで昇温した後の降温過程に於いて測定した。23℃、65RH%における初期試料長をL0、温度T1の時の試料長をL1、温度T2の時の試料長をL2とし、T1からT2の平均熱膨張係数を以下の式で求めた。なお、T2=100(℃)、T1=200(℃)である。
装置:TMA/SS6000(セイコー電子社製)
昇温、降温速度:10℃/min
測定方向:製膜方向と直交する方向(TD方向)について、測定した。
荷重:フィルム厚み10μmの時44.5mN。フィルム厚みに比例して荷重は変更する。
下記装置を用いて測定し、下記式を用いて算出した。
ただしTr1は試料を通過した光の強度、Tr0は試料を通過しない以外は同一の距離の空気中を通過した光の強度である。
波長範囲:300nm〜800nm(うち、400、450、500、550、600、650、700nmの各波長における値を利用)
測定速度:120nm/分
測定モード:透過
なお、光線透過率は好ましくは400nm〜700nmの全ての波長の光において70%以上、より好ましくは75%以上、最も好ましくは80%以上であるが、この場合の値は、上記した400〜700nmの波長範囲における50nm刻みの測定波長における値にて判断する。
下記測定器を用いて測定した。
光源:ハロゲンランプ12V、50W
受光特性:395〜745nm
光学条件:JIS−K7105−1981に準拠
(4)熱重量減少
下記測定器を用いて測定した。
昇温、降温速度:10℃/min
ガス種類・流量:窒素ガス・20ml/分
試料量:約15mg
(5)加熱冷却のサイクルテスト
下記測定器を用いて測定した。
試料幅:4mm
試料長:約15mm
荷重:フィルム厚み10μmの時44.5mN。フィルム厚みに比例して荷重は変更する。
(a)25℃〜230℃まで10℃/分で昇温、5分ホールド
(b)230℃〜25℃まで10℃/分で降温、5分ホールド
(c)25℃〜230℃まで10℃/分で昇温、5分ホールド
(d)230℃〜25℃まで10℃/分で降温、5分ホールド
(e)25℃〜230℃まで10℃/分で昇温、5分ホールド
(f)230℃〜25℃まで10℃/分で降温、5分ホールド
寸法変化量の算出式:
(a)の工程をスタートする時の試料長を読みとり、Lc0とする。
(6)プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテ−ト(PGMEA)に対する耐性
JIS K5600−6−1:1999(方法3)に準じて評価する。また、詳細項目については以下の通り規定する。
滴下箇所: 試験板の中央
試験後の洗浄: 流水
期間 : 10分
評価 : 以下の(a)〜(c)のいずれかに該当する場合は「耐性なし」と判断する。いずれにも該当しない場合は耐性有りと判断する。
樹脂A1の合成:
攪拌機を備えた200ml3つ口フラスコ中に無水塩化リチウム4.73gを入れ、窒素気流下攪拌をしながら110℃まで加熱して乾燥する。30℃まで放冷した後に2,2’−ジトリフルオロメチル−4,4’−ジアミノビフェニル(東レ・ファインケミカル社製)8.97g、4,4’−ジアミノジフェニルスルフォン(和歌山精化株式会社製「44DDS」)1.65g、1,3−ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン0.09g、N−メチル−2−ピロリドン195mlを入れ窒素雰囲気下、0℃に冷却、攪拌しながら30分かけて4,4’−ビフェニルジカルボニルクロライド(東京化成社製)1.95gを5回に分けて添加し、添加終了後30分攪拌した。次にテレフタル酸ジクロライド(東京化成社製)5.68gを5回に分けて添加した。さらに1時間攪拌した後、反応で発生した塩化水素を炭酸リチウムで中和してポリマー溶液を得た。
攪拌機を備えた200mlフラスコ中に合成例1で得られた樹脂A1を30g、無機物前駆体としてテトラエチルオルトシリケート0.23gを入れて1時間攪拌した。濃塩酸1滴を添加してさらに1時間攪拌して有機無機複合体溶液を得た。ここで、無機物前駆体として添加した有機半金属であるテトラエチルオルトシリケートは濃塩酸を触媒とした加水分解(ゾル−ゲル法)によって無機物(SiO)nに転化している。
用いるポリマの種類、フィルム厚みを変更する以外は実施例1と同様にしてフィルムを得た。得られたフィルムの物性を測定し、表1に示した。
Ph−TEOS:トリエトキシフェニルシラン
Claims (6)
- パラ配向性芳香族ポリアミドとSi原子を含む半金属アルコキシドからゾル−ゲル法によって形成された無機物とからなり、パラ配向性芳香族ポリアミドが化学式(I)〜(IV)で示される構造単位を含み、化学式(I)で表される構造単位のモル分率をa、化学式(II)で表される構造単位のモル分率をb、化学式(III)で表される構造単位のモル分率をc、化学式(IV)で表される構造単位のモル分率をdとしたとき、a、b、cおよびdが次式(1)〜(4)を満足し、かつパラ配向性芳香族ポリアミドの構造単位中および無機物中にSi原子を共通して含む有機無機複合体の製造方法。
30<a<50 ・・・(1)
0<b<20 ・・・(2)
0<c<5 ・・・(3)
49<d<51 ・・・(4)
- パラ配向性芳香族ポリアミドと無機物の前駆体との構成割合(質量基準)が、1:99〜99:1である請求項1に記載の有機無機複合体の製造方法。
- フィルムの形態を有する、請求項1または2に記載の有機無機複合体の製造方法。
- 請求項3に記載の製造方法により得られる、以下の(5)〜(8)を満足するフィルムの製造方法。
(5)フィルムの少なくとも1方向の100℃〜200℃の平均熱膨張係数が−20ppm/℃以上20ppm/℃以下である。
(6)400nmの光の光線透過率が70%以上である。
(7)ヘイズが2%以下である。
(8)昇温速度10℃/分で昇温し、200℃における質量を100質量%としたとき、1質量%減少する温度が300℃以上である。 - 25℃から230℃までの加熱冷却のサイクルテストを3回行ったときの寸法変化量が200ppm以下である、請求項4に記載のフィルムの製造方法。
- プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートに対する耐性を有する、請求項4または5に記載のフィルムの製造方法。
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