JP3521765B2 - 頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents
頭部保護エアバッグ装置Info
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Description
ガスを噴出させ、このガスによってピラーからルーフサ
イドレールに沿って格納されたエアバッグ袋体をカーテ
ン状に膨張させる頭部保護エアバッグ装置に関する。 【0002】 【従来の技術】車体側部への所定の高荷重作用時または
ロールオーバー時におけるシートに着座した乗員の頭部
保護性能を向上させるべく、フロントピラーからルーフ
サイドレールに跨がって折り畳み状態で格納されたエア
バッグ袋体を、サイドウインドガラスに沿ってカーテン
状に膨張させる頭部保護エアバッグ装置が既に提案され
ている。以下、この種の頭部保護エアバッグ装置を開示
したUSP5,788,270号公報に示される構成に
ついて説明する。 【0003】図10に示される如く、この頭部保護エア
バッグ装置の、エアバッグ袋体100は、フロントピラ
ー取付部100Aが車両のフロントピラー102の車室
内側部にボルト等の固定部材によって固定されており、
ルーフサイドレール取付部100Bが車両のルーフサイ
ドレール104及びCピラー(クォータピラーともい
う)106の車室内側部にボルト等の固定部材によって
固定されている。 【0004】また、エアバッグ袋体100には、略上下
方向に延びる複数の膨張室108が形成されており、エ
アバッグ袋体展開時には、これらの複数の膨張室108
がインフレータ110から噴出するガスによって膨張す
ることにより、エアバッグ袋体100が前後方向に縮ん
で車両前後方向に沿って延びるテンションラインが形成
されるようになっている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような頭部保護エアバッグ装置においては、エアバッ
グ袋体100の複数の膨張室108は、インフレータ1
10からの噴出ガスにより、上方から下方へ向かって膨
張展開する。この際、例えば、乗員がサイドウインドガ
ラスに寄り掛かり、エアバッグ袋体100の展開軌跡上
に乗員の頭部等が突出した状態になっている場合には、
展開途中のエアバッグ袋体100の下端部が乗員に当接
し、エアバッグ袋体100がスムーズに展開できなくな
ることが考えられる。 【0006】本発明は上記事実を考慮し、乗員が車室側
部に接近している場合においても、エアバッグ袋体をス
ムーズに展開できる頭部保護エアバッグ装置を得ること
が目的である。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、車両の側突とロールオーバーとのうちの少なくとも
一方を検出するセンサと、該センサの出力信号に基づい
て作動するインフレータと、ピラーからルーフサイドに
跨がって格納され、ボデー側部への前後固定点を結ぶテ
ンションラインと交差する方向に非膨張部によって複数
の膨張室が形成されたカーテン状エアバッグ袋体と、を
備えた頭部保護エアバッグ装置において、前記エアバッ
グ袋体におけるBピラーとCピラーとのうちの少なくと
も一方に重なる領域の膨張室へ、他の膨張室に比べ先に
膨張させるためのガス供給手段を有すると共に、前記ガ
ス供給手段は、前記インフレータに接続され各膨張室に
ガスを供給するガス導入通路と、該ガス導入通路内に配
設された補強用のインナチューブとから成り、前記イン
ナチューブは主にBピラーとCピラーとのうちの少なく
とも一方に重なる領域の膨張室にガスを供給することを
特徴とする。 【0008】従って、センサが車両の側突とロールオー
バーとのうちの少なくとも一方を検出すると、インフレ
ータがガスを噴出する。このガスは、ガス供給手段によ
って、エアバッグ袋体の各膨張室へ供給されるが、エア
バッグ袋体におけるBピラーとCピラーとのうちの少な
くとも一方に重なる領域の膨張室が、他の膨張室に比べ
先に膨張する。また、BピラーまたはCピラーにおいて
は、車室内側部にピラーガーニッシュが配設されている
ため、これらのピラーガーニッシュによって、乗員の一
部、例えば頭部の車室外側への移動量が規制されてお
り、エアバッグ袋体の展開軌跡上への乗員の突出量が少
ない。この結果、エアバッグ袋体におけるBピラーとC
ピラーとのうちの少なくとも一方に重なる領域の膨張室
が、他の膨張室に比べ先に膨張展開することで、乗員が
車室側部に接近している場合においても、先ず、Bピラ
ーとCピラーとのうちの少なくとも一方に重なる領域に
おいて、エアバッグ袋体を乗員と車室側部との間に挿入
することで、エアバッグ袋体をスムーズに展開できる。
また、ガス供給手段は、インフレータに接続され各膨張
室にガスを供給するガス導入通路と、ガス導入通路内に
配設された補強用のインナチューブとから成り、インナ
チューブは主にBピラーとCピラーとのうちの少なくと
も一方に重なる領域の膨張室にガスを供給するため、イ
ンナチューブの長さや、インナチューブに形成する開口
の面積を変えることにより、エアバッグ袋体の展開性能
を容易に調整することができる。 【0009】 【0010】 【0011】 【0012】 【0013】 【0014】 【0015】 【発明の実施の形態】本発明が適用される頭部保護エア
バッグ装置の第1実施形態を図1〜図6に従って説明す
る。 【0016】なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢
印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示
す。 【0017】図1に示される如く、頭部保護エアバッグ
装置10は、側突状態またはロールオーバー状態を検出
するためのセンサ12と、作動することによりガスを噴
出するインフレータ14と、エアバッグ袋体16と、を
主要構成要素として構成されている。センサ12はBピ
ラー(センタピラー)18の下端部付近、Cピラー20
の下方等に配設されている。また、インフレータ14は
Cピラー20に配設されており、前述したセンサ12と
接続されている。従って、センサ12が側突状態または
ロールオーバー状態を検出すると、インフレータ14が
作動するようになっている。 【0018】また、本実施形態では、エアバッグ袋体1
6が前席及び後席に着座した乗員の頭部を保護するよう
になっている。また、エアバッグ袋体16には、側面視
で上下方向中間部に、エアバッグ袋体16の前端固定点
16Aと後端固定点16Bとを結ぶテンションラインT
を横切り上下方向を長手方向とすると共に、インフレー
タ14に近い上流側(後方側)へ膨らんだ円弧状の複数
の非膨張部22が所定の間隔で形成されている。また、
このエアバッグ袋体16においては、エアバッグ袋体展
開時に非膨張部22によって、テンションラインTを横
切る複数の前席用膨張室24、26、28、30と、後
席用膨張室32、34、36とが形成されている。な
お、このエアバッグ袋体16においては、リヤサイドウ
インドガラス38の前部と対向する部位が非膨張部40
となっており、フロントサイドウインドガラス42の前
部と対向する部位がストラップ44によって構成されて
いる。 【0019】エアバッグ袋体16の前端固定点16A
は、Aピラー(フロントピラー)46におけるインスト
ルメントパネル48の近傍に固定されており、後端固定
点16Bはインフレータ配設位置に固定されている。エ
アバッグ袋体16の中間部16Cの上端縁部はCピラー
20及びルーフサイドレール48に沿って配置されてい
る。また、Cピラー20及びルーフサイドレール48に
沿って配置されているエアバッグ袋体16の部位は、各
膨張室36、34、32、30、28、26、24へガ
スを送り込むためのガス供給手段としてのガス導入通路
50となっている。 【0020】また、各膨張室36、34、32、30、
28、26、24の上部には、ガス導入通路50と連通
するガス供給手段としての開口36A、34A、32
A、30A、28A、26A、24Aが形成されてお
り、Bピラー18とCピラー20に重なる領域の膨張室
30、34、36にガスを供給する開口30A、34
A、36Aが、他の膨張室24、26、28、32にガ
スを供給する開口24A、26A、28A、32Aに比
べ大きく設定されている。従って、インフレータ14か
ら噴出したガスは、ガス導入通路50を介して各膨張室
36、34、32、30、28、26、24へ供給され
ると共に、膨張室24、26、28、32に比べ、膨張
室30、34、36への供給が速やかに行われるように
なっている。 【0021】また、エアバッグ袋体16の下部には、各
膨張室36、34、32、30、28、26、24の下
部を互いに連通する下部連通部68が形成されている。 【0022】図5に示される如く、エアバッグ袋体16
は、略上下方向へ蛇腹状に折り畳まれて長尺状にされた
上でCピラーガーニッシュ52、ルーフヘッドライニン
グ54の車幅方向外側部54A及びAピラーガーニッシ
ュ56に跨がって収容されている。なお、エアバッグ袋
体16の上端部には、所定の間隔で取付部16Dが突出
形成されており、これらの取付部16Dが、クリップ、
ボルト等の固定部材によって車体側に固定されている。
なお、図5における符号57はBピラーガーニッシュを
示している。 【0023】図3に示される如く、エアバッグ袋体16
は、リヤサイドウインドガラス38の車室内側面38A
に対して略直角方向に折り畳まれている。なお、エアバ
ッグ袋体16が展開する場合には、エアバッグ袋体16
の展開膨張力により、Cピラーガーニッシュ52の上端
縁部52Aから、ルーフヘッドライニング54の車幅方
向外側部54Aが外れ、Cピラーガーニッシュ52の上
端縁部52Aとルーフヘッドライニング54の車幅方向
外側部54Aとの隙間からエアバッグ袋体16がリヤサ
イドウインドガラス38の車室内側面38Aに沿った方
向(図3の矢印B方向)へ向かって膨張展開するように
なっている。 【0024】なお、図3に示す符号56はクォータアウ
タパネル、符号58はクォータインナパネルを示してい
る。 【0025】また、図4に示される如く、エアバッグ袋
体16が展開する場合に、Cピラーの前方のCピラーと
重ならない領域においては、エアバッグ袋体16の展開
膨張力により、ルーフヘッドライニング54の車幅方向
外側部54Aとルーフサイドレールのアウタパネル60
とのウエザストリップ62によって閉塞された隙間が押
し広げられ、押し広げられた隙間からエアバッグ袋体1
6がリヤサイドウインドガラス38の車室内側面38A
に沿った方向(図4の矢印B方向)へ向かって膨張展開
するようになっている。 【0026】次に、本実施形態の作用を説明する。 【0027】本実施形態の頭部保護エアバッグ装置で
は、センサ12によって側突状態またはロールオーバー
状態が検出されると、インフレータ14が作動して、所
定量のガスが噴出される。これにより、エアバッグ袋体
16が膨張し始め、膨張したエアバッグ袋体16は、C
ピラーガーニッシュ52、ルーフヘッドライニング54
の車幅方向外側部54A及びAピラーガーニッシュ56
を押し開きながら、リヤサイドウインドガラス38の車
室内側面38A及びフロントサイドウインドガラス42
の車室内側面に沿ってカーテン状に膨張展開し、乗員7
0の頭部70Aを保護する。 【0028】この際、本実施形態の頭部保護エアバッグ
装置では、図2に示される如く、Cピラー20に重なる
領域の膨張室34、36にガスを供給する開口34A、
36Aが、他の膨張室32にガスを供給する開口32A
に比べ大きく設定されている。この結果、インフレータ
14から噴出したガス(図2の矢印W)の一部(図2の
矢印W1)は、開口36A、34A、32Aを通って膨
張室36、34、32に流れ込むため、膨張室32に比
べて膨張室34、36へ速やかに供給される。また、図
3に示される如く、Cピラー20の車室内側部において
は、Cピラーガーニッシュ52が配設されているため、
Cピラーガーニッシュ52によって、乗員70の頭部7
0Aの車室外方(図3のA方向)の移動量が規制されて
おり、エアバッグ袋体16の展開軌跡上(図3の矢印B
の延長線上)への乗員70の頭部70Aの突出量が少な
い。 【0029】同様に、本実施形態の頭部保護エアバッグ
装置では、Bピラー18に重なる領域の膨張室30にガ
スを供給する開口30Aが、他の膨張室28、26、2
4にガスを供給する開口28A、26A、24Aに比べ
大きく設定されているため、インフレータ14から噴出
したガスは、膨張室28、26、24に比べ、膨張室3
0へ速やかに供給される。また、Bピラー18の車室内
側部においては、Bピラーガーニッシュ57が配設され
ているため、Bピラーガーニッシュ57によって、乗員
70の頭部70Aの車室外方の移動量が規制されてお
り、エアバッグ袋体16の展開軌跡上への乗員70の頭
部70Aの突出量が少ない。 【0030】従って、図6に示される如く、エアバッグ
袋体16におけるCピラー20及びBピラー18に重な
る領域の膨張室36、34、30内のガス量の増加T1
(図6に実線で示すグラフ)が、他の膨張室32、2
8、26、24内のガス量の増加T2(図6に破線で示
すグラフ)に比べて早くなる。このため、膨張室36、
34、30が膨張室32、28、26、24に比べ早く
膨張展開することで、乗員70の頭部70Aが車室側部
に接近している場合においても、先ず、Cピラー20と
Bピラー18とに重なる領域において、エアバッグ袋体
16を乗員70の頭部70Aと車室側部との間に挿入す
ることで、エアバッグ袋体16をスムーズに展開でき
る。 【0031】また、本実施形態では、各開口36A、3
4A、32A、30A、28A、26A、24Aの大き
さ(開口面積)を変えることにより、エアバッグ袋体1
6の展開性能を容易に調整することができる。 【0032】また、本実施形態では、エアバッグ袋体1
6の下部には、各膨張室36、34、32、30、2
8、26、24の下部を互いに連通する下部連通部68
が形成されているため、エアバッグ袋体展開時に、Cピ
ラー20及びBピラー18に重なる領域の膨張室36、
34、30に供給されたガスが、例えば、図2に矢印W
2で示されるように、下部連通部68を介して、他の膨
張室32、28、26、24へ主として供給される。こ
の結果、他の膨張室32、28、26、24の展開完了
時間を短縮することができるため、エアバッグ袋体16
の展開完了時間が大幅に遅れることがない。 【0033】なお、本実施形態では、インフレータ14
をCピラー20に配設した前後席用頭部保護エアバッグ
装置について説明したが、本発明は、図7に示される如
く、Aピラー46にインフレータ14を配設した前後席
用頭部保護エアバッグ装置72にも適用可能である。な
お、図7のエアバッグ袋体16では、膨張室30の後側
に膨張室73が形成されており、この膨張室73の開口
73Aは、膨張室30の開口30Aより小さくなってい
る。 【0034】次に、本発明が適用された頭部保護エアバ
ッグ装置の第2実施形態を図8に従って説明する。 【0035】なお、第1実施形態と同一部材に付いて
は、同一符号を付してその説明を省略する。 【0036】図8に示される如く、本実施形態では、エ
アバッグ袋体16のガス導入通路50内に、インフレー
タ14から上流側の後席用膨張室36、34、32を越
えた位置へ至るガス供給手段としての補強用のインナチ
ューブ74が配設されており、このインナチューブ74
には複数の開口76が穿設されている。また、開口76
は主にCピラー20とに重なる領域の膨張室34、36
にガスを供給するインナチューブ74の部位に形成され
ている。 【0037】次に、本実施形態の作用を説明する。 【0038】本実施形態の頭部保護エアバッグ装置にお
いては、エアバッグ袋体展開時のインフレータ14から
噴出されたガスが、インナチューブ74の開口76を介
して膨張室36、34に供給されると共に、インナチュ
ーブ74の端部開口74Aから主として他より大きく設
定された開口を介して膨張室30に供給される。この結
果、第1実施形態と同様に、エアバッグ袋体16におけ
るCピラー20及びBピラー18に重なる領域の膨張室
36、34、30が、他の膨張室32、28、26、2
4に比べ先に膨張展開する。従って、図3及び図4に示
される場合と同様に、乗員70の頭部70Aが車室側部
に接近している場合においても、先ず、Cピラー20と
Bピラー18とに重なる領域において、エアバッグ袋体
16を乗員70の頭部70Aと車室側部との間に挿入す
ることで、エアバッグ袋体16をスムーズに展開でき
る。 【0039】また、本実施形態では、インナチューブ7
4の長さや、インナチューブ74に形成された開口76
の数及び大きさ(開口面積)を変えることにより、エア
バッグ袋体16の展開性能を容易に調整することができ
る。 【0040】なお、本実施形態では、インフレータ14
をCピラー20に配設した前後席用頭部保護エアバッグ
装置について説明したが、本発明は、図9に示される如
く、Aピラー46にインフレータ14を配設した前後席
用頭部保護エアバッグ装置80にも適用可能である。な
お、図9に示されるエアバッグ袋体16では、膨張室3
0にガスを供給するインナチューブ74の端部開口74
Aに比べて、膨張室24、26、28にガスを供給する
開口76の面積が小さく設定されている。 【0041】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、エアバッグ袋体16の膨張部と非膨張部
を構成する場合には、基布の所定の部位を縫合及び接着
することによって構成しても、また、基布の織り方を変
えることによって構成しても良い。 【0042】 【発明の効果】請求項1記載の本発明は、乗員が車室側
部に接近している場合においても、エアバッグ袋体をス
ムーズに展開できると共に、エアバッグ袋体の展開性能
を容易に調整することができるという優れた効果を有す
る。 【0043】 【0044】 【0045】
グ装置において、エアバッグ袋体が膨張展開した状態を
示す車室内側から見た概略側面図である。 【図2】本発明の第1実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ装置において、エアバッグ袋体が膨張展開した状態の
エアバッグ袋体後部を示す車室内側から見た拡大側面図
である。 【図3】図2の3−3線に沿ったエアバッグ袋体を格納
した状態における拡大断面図である。 【図4】図2の4−4線に沿ったエアバッグ袋体を格納
した状態における拡大断面図である。 【図5】本発明の第1実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ装置において、エアバッグ袋体の格納状態を示す車室
内側から見た概略側面図である。 【図6】本発明の第1実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ装置において、膨張室内のガス量の時間変化を示すグ
ラフである。 【図7】本発明の第1実施形態の変形例に係る頭部保護
エアバッグ装置において、エアバッグ袋体が膨張展開し
た状態を示す車室内側から見た概略側面図である。 【図8】本発明の第2実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ装置において、エアバッグ袋体が膨張展開した状態を
示す車室内側から見た概略側面図である。 【図9】本発明の第2実施形態の変形例に係る頭部保護
エアバッグ装置において、エアバッグ袋体が膨張展開し
た状態を示す車室内側から見た概略側面図である。 【図10】従来の実施形態に係る頭部保護エアバッグ装
置におけるエアバッグ袋体の展開状態を示す概略側面図
である。 【符号の説明】 10 頭部保護エアバッグ装置 12 センサ 14 インフレータ 16 エアバッグ袋体 18 Bピラー(センタピラー) 20 Cピラー(クォータピラー) 22 非膨張部 24 他の膨張室 24A 開口(ガス供給手段) 26 他の膨張室 26A 開口(ガス供給手段) 28 他の膨張室 28A 開口(ガス供給手段) 30 Bピラーに重なる領域の膨張室 30A 開口(ガス供給手段) 32 他の膨張室 32A 開口(ガス供給手段) 34 Cピラーに重なる領域の膨張室 34A 開口(ガス供給手段) 36 Cピラーに重なる領域の膨張室 36A 開口(ガス供給手段) 46 Aピラー(フロントピラー) 48 ルーフサイドレール 50 ガス導入通路(ガス供給手段) 68 下部連通部 72 頭部保護エアバッグ装置 74 インナチューブ(ガス供給手段) 76 開口 80 頭部保護エアバッグ装置
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 車両の側突とロールオーバーとのうちの
少なくとも一方を検出するセンサと、 該センサの出力信号に基づいて作動するインフレータ
と、 ピラーからルーフサイドに跨がって格納され、ボデー側
部への前後固定点を結ぶテンションラインと交差する方
向に非膨張部によって複数の膨張室が形成されたカーテ
ン状エアバッグ袋体と、を備えた頭部保護エアバッグ装
置において、 前記エアバッグ袋体におけるBピラーとCピラーとのう
ちの少なくとも一方に重なる領域の膨張室を、他の膨張
室に比べ先に膨張させるためのガス供給手段を有すると
共に、 前記ガス供給手段は、前記インフレータに接続され各膨
張室にガスを供給するガス導入通路と、該ガス導入通路
内に配設された補強用のインナチューブとから成り、前
記インナチューブは主にBピラーとCピラーとのうちの
少なくとも一方に重なる領域の膨張室にガスを供給する
ことを特徴とする 頭部保護エアバッグ装置。
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