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JP2003002150A - 頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents

頭部保護エアバッグ装置

Info

Publication number
JP2003002150A
JP2003002150A JP2001191733A JP2001191733A JP2003002150A JP 2003002150 A JP2003002150 A JP 2003002150A JP 2001191733 A JP2001191733 A JP 2001191733A JP 2001191733 A JP2001191733 A JP 2001191733A JP 2003002150 A JP2003002150 A JP 2003002150A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
airbag
vehicle
occupant
window
inflated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001191733A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshinori Tanase
利則 棚瀬
Shinji Oguchi
慎治 大口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP2001191733A priority Critical patent/JP2003002150A/ja
Publication of JP2003002150A publication Critical patent/JP2003002150A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】乗員がウインドに接近していても、展開膨張し
たエアバッグを、乗員とウインドとの間に円滑に配置可
能な頭部保護エアバッグ装置を提供すること。 【解決手段】頭部保護エアバッグ装置S1は、車両の車
内側におけるウインドSW1の上縁側UWに折り畳まれ
て収納され、膨張用ガスの流入時、ウインドSW1の車
内側Iを覆うように展開膨張するエアバッグ51、を備
える。エアバッグ51は、ルーフヘッドライニング8の
下縁部8aを車内側Iに押し開いて展開膨張可能に、下
縁部8aに覆われて収納される。エアバッグ51は、展
開膨張完了時の下縁部8aとの干渉状態を、乗員Mの車
内側Iに位置した際には、下端51b側の車内側I方向
への揺動を許容し、かつ、乗員Mの車外側Oに位置した
際には、エアバッグ51をウインドSW1に沿って配置
させるように、設定させて、配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のロールオー
バ(転倒・横転)や側面衝突等の際にエアバッグを展開
膨張させる頭部保護エアバッグ装置に関し、エアバッグ
は、車両の車内側におけるウインドの上縁側に折り畳ま
れて収納され、膨張用ガスの流入時、ウインドの車内側
を覆うように展開膨張する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、膨張したエアバッグに
より、車両の車内側のウインドを覆うものとしては、国
際公開番号WO98/19894等に知られているよう
に、車両側面に位置するサイドウインドの周縁における
上縁側部位に、折り畳んでエアバッグを収納させ、所定
時、エアバッグ内にインフレーターからの膨張用ガスを
流入させ、膨張させたエアバッグにより、サイドウイン
ドの車内側を覆っていた。
【0003】そして、展開膨張完了時のエアバッグは、
乗員に押されて車外側に移動しないように、車両の前後
方向にテンションを生じさせて、配設されていた。
【0004】しかし、このようなエアバッグを、車両の
ロールオーバ(転倒・横転)が予測されるような場合に
作動させる頭部保護エアバッグ装置に使用すると、次の
ような課題が生じていた。
【0005】すなわち、車両のロールオーバ中には、乗
員の上半身が車両の回転に伴って左右に大きく揺動する
ことが避けられず、例えば、乗員頭部がサイドウインド
に極めて接近した状態で、エアバッグが展開膨張する
と、乗員頭部とサイドウインドとの間ではなく、乗員頭
部の車内側にエアバッグが配置される場合が生じ、その
ような場合に、エアバッグの膨張完了に伴って、エアバ
ッグに車両前後方向のテンションが生ずると、エアバッ
グが乗員頭部とサイドウインドとの間に配置し直せなく
なり、逆に、エアバッグが乗員頭部をサイドウインドに
押し付けてしまう。
【0006】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、乗員がウインドに接近していても、展開膨張したエ
アバッグを、乗員とウインドとの間に円滑に配置可能な
頭部保護エアバッグ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1番目の
頭部保護エアバッグ装置は、車両の車内側におけるウイ
ンドの上縁側に折り畳まれて収納され、膨張用ガスの流
入時、前記ウインドの車内側を覆うように展開膨張する
エアバッグ、を備えて構成される頭部保護エアバッグ装
置であって、 前記エアバッグが、 展開膨張時に、ルーフヘッドライニングの下縁部を車内
側に押し開いて展開膨張可能に、前記ルーフヘッドライ
ニングの下縁部に覆われて収納されるとともに、 展開膨張完了時の前記ルーフヘッドライニング下縁部と
の干渉状態を、 前記エアバッグが乗員の車内側に位置した際には、前記
乗員の車内側方向への移動時に、前記エアバッグの車内
側位置への前記乗員の移動を可能にするように、前記エ
アバッグの下端側の車内側方向への揺動を許容し、か
つ、前記エアバッグが前記乗員の車外側に位置した際に
は、前記エアバッグを前記ウインドに沿って配置させる
ように、設定させて、 配設されていることを特徴とする。
【0008】そして、前記エアバッグにおける展開膨張
完了時の前記ルーフヘッドライニング下縁部との干渉状
態の設定は、前記ルーフヘッドライニング下縁部と干渉
する前記エアバッグの膨張部位の面積によって、設定す
ることが望ましい。
【0009】本発明に係る第2番目の頭部保護エアバッ
グ装置は、車両の車内側におけるウインドの上縁側に折
り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入時、前記ウイン
ドの車内側を覆うように展開膨張するエアバッグ、を備
えて構成される頭部保護エアバッグ装置であって、 前記エアバッグが、展開膨張時の上下方向の中間部位付
近に、前記エアバッグの下端側を車内側に移動可能な屈
曲部、を備えて構成されていることを特徴とする頭部保
護エアバッグ装置。
【0010】そして、前記屈曲部は、前記エアバッグの
非膨張部によって、形成することが望ましい。
【0011】
【発明の効果】本発明に係る第1番目の頭部保護エアバ
ッグ装置では、展開膨張したエアバッグが乗員の車内側
に位置した際には、乗員の車内側方向への移動時に、エ
アバッグの車内側位置への乗員の移動を可能にするよう
に、エアバッグの下端側の車内側方向への揺動を許容
し、かつ、エアバッグが乗員の車外側に位置した際に
は、エアバッグをウインドに沿って配置させるように、
展開膨張完了時のエアバッグにおけるルーフヘッドライ
ニング下縁部との干渉状態が、設定されている。
【0012】そのため、エアバッグが、展開膨張完了当
初に、ウインドに接近している乗員の頭部における車内
側に配置されても、乗員は、エアバッグの車内側位置に
移動できる。すなわち、車両がロールオーバ・横移動・
側面衝突等していれば、乗員がウインドから離れる車内
側方向に移動する場合が生じ、その際に、エアバッグ
は、乗員を車外側に押し付けることなく、下端側を車内
側方向へ揺動させ、ついで、乗員頭部を乗り越えるよう
に、下端側を車外側に移動させて、乗員とウインドとの
間に入り込むことが可能となる。
【0013】そして、その後に、エアバッグは、ルーフ
ヘッドライニング下縁部との干渉状態により、ウインド
に沿って配置されることとなり、乗員が車外側に移動し
ても、エアバッグによって、乗員頭部を的確に拘束する
ことができる。
【0014】勿論、エアバッグが、展開膨張当初から、
乗員とウインドとの間に展開膨張すれば、展開膨張完了
時には、エアバッグのルーフヘッドライニング下縁部と
の干渉状態によって、エアバッグは、ウインドに沿って
配置されていることから、乗員が車外側に移動しても、
エアバッグによって、乗員頭部を的確に拘束することが
できる。
【0015】したがって、本発明に係る第1番目の頭部
保護エアバッグ装置では、乗員がウインドに接近してい
ても、乗員を車外側に押し付けることなく、展開膨張し
たエアバッグを、乗員とウインドとの間に円滑に配置さ
せることができる。
【0016】そして、請求項2に記載するように、展開
膨張完了時のエアバッグにおけるルーフヘッドライニン
グ下縁部との干渉状態の設定を、ルーフヘッドライニン
グ下縁部と干渉するエアバッグの膨張部位の面積によっ
て、設定する構成とすれば、例えば、エアバッグの膨張
部位自体の形状を変更して、エアバッグ膨張部位のルー
フヘッドライニング下縁部との干渉面積を調整したり、
あるいは、エアバッグ膨張部位の形状を変更せずに、エ
アバッグの車両への取付位置を上下方向に調整して、エ
アバッグ膨張部位とルーフヘッドライニング下縁部との
干渉面積の増減を調整する等によって、別部材を使用す
ることなく、簡便に、所定の干渉状態を確保することが
できる。
【0017】また、本発明に係る第2番目の頭部保護エ
アバッグ装置では、エアバッグが、膨張用ガスを流入さ
せれば、ウインドの上縁側から下方へ展開膨張して、ウ
インドの車内側を覆う。
【0018】そして、エアバッグが、展開膨張完了当初
に、ウインドに接近している乗員の頭部における車内側
に配置されても、エアバッグが、展開膨張時の上下方向
の中間部位付近に、エアバッグの下端側を車内側に移動
可能な屈曲部、を備えて構成されている。そのため、展
開膨張を完了させたエアバッグは、乗員を強くウインド
側に押し付けない。そして、逆に、車両がロールオーバ
・横移動・側面衝突等していれば、乗員がウインドから
車内側に離れる方向に移動する場合が生じ、その際に、
エアバッグが、屈曲部を屈曲させて、下端側を車内側へ
移動させ、ついで、乗員頭部を乗り越えるように復帰
し、エアバッグ全体の車内側への移動量を抑えて、乗員
とウインドとの間に円滑に入り込むことが可能となる。
そして、その後に、エアバッグが、乗員頭部とウインド
との間に挟まれれば、エアバッグによって乗員頭部を的
確に拘束することができる。
【0019】したがって、本発明に係る第2番目の頭部
保護エアバッグ装置では、乗員がウインドに接近してい
ても、展開膨張したエアバッグを、移動量を抑えて、迅
速かつ円滑に、乗員とウインドとの間に配置させること
ができる。
【0020】そして、この第2番目の頭部保護エアバッ
グ装置において、請求項4に記載したように、屈曲部
を、エアバッグの非膨張部によって、形成すれば、簡便
に、屈曲部を形成することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0022】第1実施形態の頭部保護エアバッグ装置S
1は、図1・10に示すように、車両V1の側面VSに
位置するサイドウインドSW(SW1・SW2)の車内
側の上縁側UWに折り畳まれたエアバッグ51(51F
・51R)と、エアバッグ51F・51Rに膨張用ガス
を供給可能なインフレーター66と、を備えて構成され
ている。
【0023】なお、第1実施形態の車両V1では、ウイ
ンドSW1・SW2が、フロントドアFDとリヤドアR
Dとにそれぞれ配設されて、エアバッグ51Fは、展開
膨張時にウインドSW1の車内側を覆い可能に、ウイン
ドSW1の周縁におけるフロンドドアFD上方からセン
ターピラー部CP上方にかけてのボディ1側のルーフサ
イドレール部RRに配設され、エアバッグ51Rは、展
開膨張時にウインドSW2の車内側を覆い可能に、ウイ
ンドSW2の周縁におけるリヤドアRD上方からリヤピ
ラー部RP上方にかけてのボディ1側のルーフサイドレ
ール部RRに配設されている。
【0024】また、第1実施形態の頭部保護エアバッグ
装置S1では、図2・6・10に示すように、展開膨張
完了時の各エアバッグ51F・51Rが、ウインドSW
のウインドガラスWGが開けられていても、車外側Oへ
大きく移動しないようにするために、移動規制手段40
に支持されるように、配設されている。移動規制手段4
0は、繰り出し手段48により、ウインドSW1・SW
2の周縁から繰り出されて、ウインドSW1・SW2の
車内側Iを遮蔽可能な支持材41(41F・41R)、
を備えて構成されている。実施形態の場合、繰り出し手
段48は、プリテンショナー49から構成されている。
【0025】そして、インフレーター66とプリテンシ
ョナー49とは、制御装置70により、作動が制御さ
れ、制御装置70は、ロールオーバセンサ71からの車
両V1の横転等が予測されるようなロールオーバ検知信
号を入力した際と、側突センサ72からの車両V1の側
面衝突時の検知信号を入力した際と、にインフレーター
66とプリテンショナー49と作動させることとなる。
なお、制御装置70、ロールオーバセンサ71、及び、
側突センサ72は、車両V1の所定位置に配置されてい
る。
【0026】フロントドアFDとリヤドアRDとは、図
2に示すように、ウインドSW1・SW2の開口形状や
周縁の形状が相違する他、相互に略同一構成としてお
り、車外側のドアフレーム12と、ドアフレーム12の
車内側におけるウインドSW1・SW2の周縁に配置さ
れるドアフレームガーニッシュ21と、ドアフレーム1
2の車内側におけるガーニッシュ21の下方に配置され
るドアトリム37と、を備えて構成されている。
【0027】各ドアフレーム12は、板金製として、ウ
インドSW1・SW2を中心としたその周縁にそれぞれ
配置される上縁側の上縁部13、前後両端側で略上下方
向に配置される前・後縦縁部14・15、及び、下縁側
の下縁部16、を備えて構成されている。後縦縁部15
の上下端付近には、各支持材41F・41Rを取り付け
るための取付孔15a・15bが形成されている(図7
参照)。
【0028】各ドアフレームガーニッシュ21は、ポリ
オレフィン系熱可塑性エラストマー等の合成樹脂製とし
て、ウインドSW1・SW2を中心としたその周縁にそ
れぞれ配置される上縁側の上縁部22、前後両端側で略
上下方向に配置される前・後縦縁部23・24、及び、
下縁側の下縁部25、を備えて構成されている。上縁部
22・前縦縁部23・後縦縁部24は、ウインドSW1
・SW2の周縁におけるドアフレーム12の上縁部13
・前縦縁部14・後縦縁部15の車内側Iに嵌合可能な
断面略U字形状としている(図3参照)。
【0029】そして、収納した支持材41F・41Rを
覆う後縦縁部24には、ドアフレーム12の取付孔15
a・15bに挿入係止される金属製の係止ピン30が埋
設されている(図7参照)。また、各ガーニッシュ21
の後縦縁部24には、図3に示すように、収納された支
持材41F・41Rの繰り出し時に、各支持材41に押
されて開く扉部27が配設されている。扉部27は、薄
肉のヒンジ部28を車内側端部に備えて、開き易く構成
されている。そして、折り畳まれて収納された各支持材
41における後述する縦縁側収納部位45は、扉部27
に前方側を覆われて、扉部27とドアフレーム21の後
縦縁部15との間に、収納されている。
【0030】また、各ガーニッシュ21の下縁部25の
上縁側には、図6に示すように、車両の前後方向に延び
る薄肉の破断予定部33を配置させて、カバー部32が
配設されている。カバー部32は、折り畳まれて収納さ
れた支持材41の後述する下縁側収納部位46の上方を
覆うとともに、繰り出し手段48としてのプリテンショ
ナー49における牽引材先端49cの移動する軌跡の上
方を覆っている。そして、牽引材先端49cの前進移動
時(図1・2参照)、支持材41により、破断予定部3
3が破断されて、開口34が形成され、開口34に、展
開した支持材41の下縁部41bが配置されることとな
る。
【0031】なお、ガーニッシュ21は、相溶性を有し
た二色成形品として形成され、扉部27・ヒンジ部28
・カバー部32付近が、支持材41の展開時に開き易い
ように、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー等から
形成され、他の部位が、ヒンジ部28等のポリオレフィ
ン系熱可塑性エラストマーと相溶性を有して、強度を確
保できるように、硬質のポリプロピレン等の合成樹脂製
から形成されている。
【0032】また、ドアFD・RDの周縁のボディ1側
は、図3に示すように、インナパネル2とアウタパネル
3とを配設させて構成され、さらに、そのボディ1側に
は、ドアFD・RDの外周縁をシールするウェザストリ
ップ5が配設されている。そして、ウェザストリップ5
は、ドアFD・RDを閉めた際、ガーニッシュ21にお
ける車内側に突出した頂部21aやドアFD・RDにお
けるガーニッシュ21から離れた下部側の前縁・下縁・
後縁に圧接されることとなる。ガーニッシュ21の車内
側に突出する頂部21aは、上縁部22・前縦縁部23
・後縦縁部24に配設されている。また、図3に示す符
号18の部材は、ドアフレーム12の外縁側に固着され
たウェザストリップであり、このウェザストリップ18
は、ドアFD・RDを閉めた際、ボディ1側のアウタパ
ネル3に圧接されることとなる。さらに、符号19の部
材は、ガラスランである。
【0033】そして、各支持材41(41F・41R)
は、図1・2に示すように、ウインドSW1・SW2を
遮蔽可能に、可撓性を有したポリエステル糸やポリアミ
ド糸等からなるシート状の布材から形成されている。支
持材41Fは、その大部分が、ウインドSW1の周縁に
おける後方側の略上下方向に配置された縦縁側部位VW
に収納され、支持材41Rも、その大部分が、ウインド
SW2の周縁における後方側の略上下方向に配置された
後縁側部位VWに収納されている。実施形態の場合、ウ
インドSW1・SW2が、フロント・リヤドアFD・R
Dに開口されており、支持材41F・41Rは、それぞ
れ、ドアFD・RDのウインドSW1・SW2周縁にお
けるドアフレーム12の後縦縁部15とドアフレームガ
ーニッシュ21の後縦縁部24との間に折り畳まれて収
納され、さらに、余剰の部位46が、ウインドSW1・
SW2周縁の下縁側部位DWに位置するドアフレーム1
2の下縁部16とドアフレームガーニッシュ21の下縁
部25との間に折り畳まれて収納されている。
【0034】そして、各支持材41F・41Rは、繰り
出し完了時の形状を、収納側の縦縁側部位VWにおける
上下を頂点42・43とするとともに、ウインドSW1
・SW2周縁の下縁に沿って延びる先端部位を頂点44
とする略三角板形状としている。そして、上側と下側と
の頂点部位42・43を縦縁側部位VWにおけるドアフ
レーム12の後縦縁部15に固定し、先端側の頂点部位
44をプリテンショナー49の牽引材49bに連結させ
ている。各上側・下側頂点部位42・43は、それぞ
れ、取付孔42a・43aを備えて構成されている(図
7参照)。そして、ドアフレーム12の車内側に配置さ
れるガーニッシュ21に埋設された係止ピン30を、取
付孔42a・43aに挿通させて、ドアフレーム12の
後縦縁部15の上下に設けられた取付孔15a・15b
に係止させて取り付けることにより、各上側・下側頂点
部位42・43が、ドアフレーム12に固定されてい
る。各先端側頂点部位44は、プリテンショナー49の
牽引材49bの先端49cに連結されている。
【0035】また、各支持材41F・41Rは、図2に
示すように、収納時、ウインドSW1・SW2の下部後
部側の隅Cを跨ぐように、各ドアフレームガーニッシュ
21の後縦縁部24と下縁部25とにそれぞれ覆われる
縦縁側収納部位45と下縁側収納部位46とからなる逆
L字状として、収納されている。これらの支持材41の
折り畳みは、平らに展開した状態における支持材41の
上側頂点部位42を扇の中心として、上側頂点部位42
側より下縁部41b側の折幅を広くするような扇折りと
している。
【0036】なお、収納状態の各支持材41における下
部側の下縁側収納部位46は、ガーニッシュ下縁部25
の前後方向の全長に収納されている訳ではなく、下縁部
25の全長の1/3〜1/5程度として、ガーニッシュ
後縦縁部24側に寄って収納されている。
【0037】各支持材41F・41Rの繰り出し手段4
8としてのプリテンショナー49は、インフレーター・
電動モータ・ばねの復元力・電磁ソレノイド等を利用し
て、本体49aから延びる可撓性を有した牽引材49b
を即座に牽引可能に構成されている。そして、実施形態
の場合、本体49aは、ドアフレーム下縁部16に固定
されている。
【0038】エアバッグ51F・51Rは、図1・8〜
10に示すように、インフレーター66からの膨張用ガ
スを流入させて膨らむ袋状として、相互に分離独立して
いる。実施形態の場合、エアバッグ51F・51Rは、
ともに、略長方形板状として、ポリエステルやポリアミ
ド等の糸から袋織りにより、織成されている。
【0039】そして、各エアバッグ51F・51Rは、
図9に示すように、膨張用ガスを流入させて、車内側壁
部52aと車外側壁部52bとを離すように膨張するガ
ス流入部52と、膨張用ガスを流入させないように、車
内側壁部52aと車外側壁部52bとを結合させたよう
な非膨張部55と、から構成されている。
【0040】ガス流入部52は、インフレーター66と
接続されて膨張用ガスを流入可能な円筒状の接続口部5
3と、膨張用ガスを流入させて膨らむ略長方形板状の膨
張部54と、を備えて構成されている。接続口部53
は、エアバッグ51Fでは、上部後端に配設され、エア
バッグ51Rでは、上部前端に配設されている。そし
て、各接続口部53は、図示しないクランプによって、
インフレーター66に接続されている。
【0041】膨張部54は、後述する規制部57・57
によって、横棒状に膨らむ3つのセル部54aから構成
されている。そして、図8・12に示すように、上端側
のセル部54aには、後述する周縁部56の上縁56a
側に侵入するように、上方に延びる複数の延設部54b
が配設されている。
【0042】非膨張部55は、膨張部54の周囲を囲む
周縁部56と、膨張部54内に周縁部56から離れて配
設される規制部57と、周縁部56の上縁側に配置され
る取付部58と、を備えて構成されている。
【0043】取付部58は、それぞれ、取付孔58aを
備えて、各エアバッグ51F・51Rの周縁部56にお
ける上縁側の前後方向の端部付近に配設され、各取付部
58には、図4に示すように、取付ブラケット63が固
着され、取付ブラケット63ごと、取付孔58aを挿通
する取付ボルト64によって、各取付部58が、インナ
パネル2に取り付けられている。
【0044】そして、各エアバッグ51F・51Rは、
それぞれ、各取付部58を利用して、展開膨張時のエア
バッグ51F・51Rの上端51a側をインナパネル2
に固定させているだけであって、展開膨張時の下端51
b側が、自由端として、ウインドSW1・SW2と略直
交する方向の車内側I方向や車外側O方向へ揺動可能と
して、配設されている。
【0045】また、規制部57は、各エアバッグ51F
・51Rの膨張部54内で、上下方向の中間部位付近
に、略水平方向の二段で、配設されている。各規制部5
7の前後両端は、周縁部56から離れて、配設されてい
る。これらの規制部57は、膨張部54の各部の厚さを
略均等にするように配置されるものである。さらに、実
施形態の規制部57は、各膨張部54を、前後方向に長
く延びるように膨張する三つのセル部54aによって、
上下方向で分断させるように、配設されている。そのた
め、各エアバッグ51F・51Rは、膨張部54内に配
置された規制部57を屈曲部61として、下端51b側
を、二段で屈曲させて、ウインドSW1・SW2と略直
交する方向の車内側I方向や車外側O方向へ、一層容易
に、揺動可能としている。
【0046】そして、各エアバッグ51F・51Rは、
下端51b側から上端51a側に蛇腹状に折り畳まれ
て、それぞれ、各ウインドSW1・SW2の周縁におけ
る上縁側部位UWに収納されている。具体的に述べれ
ば、折り畳まれた各エアバッグ51F・51Rは、ルー
フサイドレール部RRの車内側のルーフヘッドライニン
グ8の下縁部8aに覆われて収納されている。ルーフヘ
ッドライニング8は、合成樹脂製として、その下縁部8
aは、車内側Iに開き可能として、構成されている。す
なわち、展開膨張時、エアバッグ51F・51Rは、下
縁部8aを車内側Iに押し開いて、下方へ突出し、乗員
Mと支持材41F・41Rとの間に配置されることとな
る。
【0047】なお、展開膨張時、エアバッグ51Fは、
ウインドSW1の後部車内側、センターピラー部CPの
車内側におけるセンターピラーガーニッシュ9の上部
側、及び、ウインドSW2の前部車内側を覆い、エアバ
ッグ51Rは、ウインドSW2の後部車内側、及び、リ
ヤピラー部RPの車内側におけるリヤピラーガーニッシ
ュ10の前部側を覆うこととなる。
【0048】そして、実施形態の場合、各エアバッグ5
1F・51RのウインドSW1・SW2部位を覆うウイ
ンド遮蔽部60は、それぞれ、下端60bの略全長を、
繰り出し完了時の支持材41F・41Rと水平方向で重
ね可能に、配設されている(図10参照)。
【0049】さらに、展開膨張完了時の各エアバッグ5
1F・51Bの上端51a側におけるルーフヘッドライ
ニング下縁部8aとの干渉状態は、各膨張部54の延設
部54bの一部が、下縁部8a(特に、その下端8b)
によって、車外側O方向に押えられる状態として、展開
膨張時の各エアバッグ51F・51Rが乗員Mの車外側
Oに位置した際には、各ウインドSW1・SW2のウイ
ンドガラスWGに沿って配置されるように、設定されて
いる(図11のB・図12参照)。さらに、展開膨張完
了時の各エアバッグ51F・51Bの上端51a側にお
けるルーフヘッドライニング下縁部8aとの干渉状態
は、展開膨張時のエアバッグ51F・51Rが乗員Mの
車内側Iに位置した際には、乗員Mの車内側I方向への
移動時に、エアバッグ51F・51Rの車内側I位置へ
の乗員Mの移動を可能にするように、エアバッグ51F
・51Rの下端51b側の車内側I方向への揺動を許容
するように、設定されている(図11のA・B参照)。
【0050】このような展開膨張完了時の各エアバッグ
51F・51Bの上端51a側とルーフヘッドライニン
グ下縁部8aとの干渉状態は、第1実施形態の場合、図
8に示すように、ルーフヘッドライニング下縁部8aと
干渉するエアバッグ51F・51Rの膨張部54の面積
によって、設定されている。さらに、第1実施形態の場
合には、膨張部54の上縁側に、複数の延設部54bを
配設させて、延設部54bのルーフヘッドライニング下
縁部8aと干渉する延設部54bの総面積を調整し、下
縁部8aの下端8bにおける延設部54bを車外側O方
向に押圧する力Fを増減させて、設定されている。
【0051】インフレーター66は、シリンダタイプと
して、ルーフサイドレール部RRのインナパネル2に、
取付ブラケット67に保持された状態で、取付ボルト6
8を利用して、取り付けられている。インフレーター6
6は、両端から膨張用ガスを吐出可能なデュアルタイプ
として、前端側から吐出する膨張用ガスが前部側のエア
バッグ51Fを展開膨張させ、後部側から吐出する膨張
用ガスが後部側のエアバッグ51Rを展開膨張させるこ
ととなる。
【0052】この第1実施形態の頭部保護エアバッグ装
置S1の車両V1への搭載について述べると、まず、移
動規制手段40を組み付ける。すなわち、まず、平らに
展開した状態の各支持材41を、上側頂点部位42を扇
の中心とし、上側頂点部位42側より下縁部41b側の
折幅を広くして、先端側頂点部位44を下側頂点部位4
3に接近させるように、扇折りし、ついで、折り崩れ防
止用の破断可能な図示しない複数のテープ材で、折り畳
んだ各支持材41をくるんでおく。この折り畳み状態で
は、上側頂点部位42から下側頂点部位43までの折り
畳み部位が、ドアフレーム12の後縦縁部15とドアフ
レームガーニッシュ21の後縦縁部24との間に収納さ
れる縦縁側収納部位45となり、下側頂点部位43から
先端側頂点部位44までの折り畳み部位が、ドアフレー
ム12の下縁部16とドアフレームガーニッシュ21の
下縁部25との間に収納される下縁側収納部位46とな
る。なお、先端側頂点部位44は、折り畳み完了状態
で、後述するプリテンショナー49の牽引材先端49c
との連結が容易なように、先端位置に露出させておく。
【0053】さらに、取付孔42a・43aに係止ピン
30を挿入させて、各支持材41の上側・下側頂点部位
42・43をガーニッシュ後縦縁部24の車外側に取り
付けておく。
【0054】また、プリテンショナー49の本体49a
を各ドアFD・RDにおけるドアフレーム12の下縁部
16に固定するとともに、各支持材41の先端側頂点部
位44を、プリテンショナー49の牽引材49bにおけ
る先端49cに連結させ、さらに、各係止ピン30・3
0をドアフレーム12の取付孔15a・15bに取り付
けるとともに、ガーニッシュ21の上縁部22・前縦縁
部23・後縦縁部24をドアフレーム12の上縁部13
・前縦縁部14・後縦縁部15に嵌合させつつ、適宜、
図示しない箇所でボルト等を利用して、ガーニッシュ2
1をそれぞれのドアFD・RDのドアフレーム12に固
定すれば、移動規制手段40を各ドアFD・RDに組み
付けることができる。その後、各ドアトリム37をドア
フレーム下縁部16の下部に取り付ければ、ドアFD・
RDの組み立てを完了させることができ、ドアFD・R
Dをボディ1に取り付ければ、移動規制手段40を車両
V1に搭載することができる。
【0055】また、エアバッグ51F・51Rの車両V
1への搭載について述べれば、各エアバッグ51F・5
1Rを上端51a側に折り畳むとともに、折り崩れしな
いように、各エアバッグ51F・51Rを破断可能な図
示しないテープ材でくるんでおく。ついで、エアバッグ
51F・51Rの各取付部58に取付ブラケット63を
取り付けておくとともに、各接続口部53をインフレー
ター66に接続させ、インフレーター66に取付ブラケ
ット67を取り付けて、エアバッグ組付体を形成してお
く。その後、各取付ブラケット63・67をインナパネ
ル2にボルト64・68止めして、ルーフヘッドライニ
ング8をインナパネル2に取り付ければ、エアバッグ5
1F・51Rとインフレーター66とを車両に搭載する
ことができる。そして、支持材41F・41R、プリテ
ンショナー49、エアバッグ51F・51R、及び、イ
ンフレーター66を、車両V1に取り付ければ、頭部保
護エアバッグ装置S1を車両V1に搭載することができ
る。
【0056】なお、制御装置70、ロールオーバセンサ
71、及び、側突センサ72は、別途、車両V1の所定
位置に取り付けておき、頭部保護エアバッグ装置S1の
車両V1への搭載時、プリテンショナー49やインフレ
ーター66から延びる図示しないリード線を制御装置7
0に結線させることとなる。
【0057】そして、頭部保護エアバッグ装置S1の車
両V1への搭載後、制御装置70が、車両V1の横転等
が予測されるロールオーバ検知信号をロールオーバセン
サ71から入力すると、各プリテンショナー49を作動
させる。すると、各プリテンショナー49は、牽引材4
9bの先端49cを前方へ移動させるように牽引するこ
とから、各支持材41F・41Rは、図2・3・6の二
点鎖線や図10の実線で示すように、折り畳まれた状態
から、先端側頂点部位44が前方に移動することから、
ガーニッシュ後縦縁部24の扉部27を押し開くととも
に、ガーニッシュ下縁部25の破断予定部33を開口さ
せて、ウインドSW1・SW2を遮蔽するように、展開
することとなる。
【0058】またこの時、制御装置70が、ロールオー
バセンサ71からのロールオーバ検知信号を入力して、
インフレーター66を作動させ、インフレーター66か
ら膨張用ガスが吐出されることから、各エアバッグ51
F・51Rは、ガス流入部52内に膨張用ガスが流入さ
れて膨張し、図示しないテープ材を破断させて、ルーフ
ヘッドライニング8の下縁部8aを車内側Iに押し開い
て、図10に示すように、支持材41F・41Rの車内
側Iで、ウインドSW1・SW2を遮蔽するように、下
方へ展開膨張することとなる。
【0059】すなわち、第1実施形態の頭部保護エアバ
ッグ装置S1では、ウインドSW1・SW2の車内側I
で、支持材41F・41RがウインドSW1・SW2を
遮蔽し、それらの支持材41F・41Rの車内側Iにお
ける乗員Mとの間に、エアバッグ51F・51Rがウイ
ンドSW1・SW2を遮蔽するように、配置されて、乗
員Mを支持材41(41F・41R)とエアバッグ51
(51F・51R)とで的確に拘束することができる。
【0060】そして、第1実施形態では、展開膨張した
エアバッグ51F・51Rが乗員Mの車内側Iに位置し
た際には、乗員Mの車内側O方向への移動時に、エアバ
ッグ51F・51Rの車内側I位置への乗員Mの移動を
可能にするように、エアバッグ51の下端51b側の車
内側I方向への揺動を許容し、かつ、エアバッグ51F
・51Rが乗員Mの車外側Oに位置した際には、エアバ
ッグ51F・51RをウインドSW1・SW2のウイン
ドガラスWGに沿って配置させるように、展開膨張完了
時のエアバッグ51F・51Rにおけるルーフヘッドラ
イニング下縁部8aとの干渉状態が、設定されている。
【0061】そのため、例えば、図11のAに示すよう
に、エアバッグ51Fが、展開膨張完了当初に、ウイン
ドSW1に接近している乗員Mの頭部MHにおける車内
側Iに配置されても、乗員Mは、エアバッグ51Fの車
内側I位置に移動できる。すなわち、車両V1がロール
オーバ・横移動・側面衝突等していれば、乗員Mがウイ
ンドSW1から離れる車内側I方向に移動する場合が生
じ、その際に、図11のBに示すように、エアバッグ5
1Fは、乗員Mを車外側Oに押し付けることなく、下端
51b側を車内側I方向へ揺動させ、ついで、乗員頭部
MHを乗り越えるように、下端51b側を車外側Oに移
動させて、乗員MとウインドSW1との間に入り込むこ
とが可能となる。
【0062】そして、その後に、エアバッグ51Fは、
ルーフヘッドライニング下縁部8aとの干渉状態によ
り、ウインドSW1に沿って配置されることとなり、図
11のCに示すように、乗員Mが車外側Oに移動して
も、エアバッグ51Fによって、乗員頭部MHを的確に
拘束することができる。
【0063】勿論、エアバッグ51F・51Rが、展開
膨張当初から、乗員MとウインドSW1・SW2との間
に展開膨張すれば、展開膨張完了時には、エアバッグ5
1F・51Rのルーフヘッドライニング下縁部8aとの
干渉状態によって、エアバッグ51F・51Rは、ウイ
ンドSW1・SW2に沿って配置されていることから、
乗員Mが車外側Oに移動しても、エアバッグ51F・5
1Rによって、乗員頭部MHを的確に拘束することがで
きる。
【0064】なお、上記の態様は、制御装置70が、車
両V1の側面衝突を検知した側突センサ72からの検知
信号を入力した場合にも、プリテンショナー49とイン
フレーター66とを作動させることから、その場合に
も、上記と同様な作用・効果を得ることができる。
【0065】したがって、第1実施形態の頭部保護エア
バッグ装置S1では、乗員MがウインドSW1・SW2
に接近していても、乗員Mを車外側Oに押し付けること
なく、展開膨張したエアバッグ51F・51Rを、乗員
MとウインドSW1・SW2との間に円滑に配置させる
ことができる。
【0066】さらに、第1実施形態では、展開膨張完了
時のエアバッグ51F・51Rにおけるルーフヘッドラ
イニング下縁部8aとの干渉状態の設定を、ルーフヘッ
ドライニング下縁部8aと干渉するエアバッグ51F・
51Rの膨張部54の面積によって、設定する構成とし
ている。すなわち、エアバッグ膨張部54に、ルーフヘ
ッドライニング下縁部8aとの干渉面積を増加させるよ
うに、多数の延設部54bを設けて、調整しており、別
部材を使用することなく、エアバッグ51F・51R自
体の膨張部54の形状設定により、簡便に、所定の干渉
状態を確保することができる。
【0067】また、第1実施形態では、エアバッグ51
F・51Rが、展開膨張時の上下方向の中間部位付近
に、エアバッグ51F・51Rの下端51b側を車内側
Iに移動可能な屈曲部61、を備えて構成されている。
そのため、展開膨張を完了させたエアバッグ51F・5
1Rが、展開膨張完了当初、乗員Mの車内側Iに配置さ
れても、エアバッグ51F・51Rは、乗員Mを強くウ
インドSW1・SW2側に押し付けず、逆に、車両V1
がロールオーバ・横移動・側面衝突等していれば、乗員
MがウインドSW1・SW2から車内側Iに離れる方向
に移動する場合が生じ、その際に、図11のBに示すよ
うに、エアバッグ51F・51Rが、屈曲部61を屈曲
させて、下端51b側を車内側Iへ移動させる。つい
で、エアバッグ51F・51Rが、乗員頭部MHを乗り
越えるように復帰する。この時、エアバッグ51F・5
1Rは、下端51b側が屈曲しているので、エアバッグ
51F・51R全体の車内側Iへの移動量を抑えて、乗
員MとウインドSW1・SW2との間に円滑に入り込む
ことが可能となる。ちなみに、この時、乗員頭部MHの
車内側Iへの移動量が少なくとも、エアバッグ51F・
51Rの下端51b側における車内側Iに屈曲している
部位は、屈曲部61から下端51bまでの回転半径が小
さいことから、容易に、下端51bが乗員頭部MHから
離脱することとなって、エアバッグ51F・51Rが、
乗員MとウインドSW1・SW2との間に円滑に入り込
むことが可能となる。そして、その後に、エアバッグ5
1F・51Rが、乗員頭部MHとウインドSW1・SW
2との間に挟まれれば、エアバッグ51F・51Rによ
って乗員頭部MHを的確に拘束することができる。
【0068】したがって、第1実施形態の頭部保護エア
バッグ装置S1では、乗員MがウインドSW1・SW2
に接近していても、展開膨張したエアバッグ51F・5
1Rを、移動量を抑えて、迅速かつ円滑に、乗員Mとウ
インドSW1・SW2との間に配置させることができ
る。
【0069】そして、第1実施形態では、エアバッグ5
1F・51Rの屈曲部61が、エアバッグ51F・51
R自体に設けた非膨張部55の規制部57によって、形
成されており、簡便に、エアバッグ51F・51Rに屈
曲部61を形成することができる。
【0070】なお、第1実施形態の頭部保護エアバッグ
装置S1では、エアバッグ51F・51Rの展開膨張当
初に、乗員頭部MHがウインドSW1・SW2に接近し
て、エアバッグ51F・51Rが乗員頭部MHの車内側
Iに配置されても、ウインドSW1・SW2の車内側I
には、ウインドSW1・SW2を遮蔽するようなシート
状の支持材41F・41Rが配置されるため、支持材4
1F・41Rが乗員頭部MHを拘束して、乗員頭部MH
の拘束性能を低下させることもない。
【0071】また、第1実施形態では、エアバッグ51
F・51Rのウインド遮蔽部60が、それぞれ、下端6
0bの略全長を、繰り出し完了時の支持材41F・41
Rと水平方向で重ね可能に、配設させていることから、
ウインドSW1・SW2のウインドガラスWGが開けら
れていても、エアバッグ51F・51Rが支持材41F
・41Rに安定支持され、クッション性良く、乗員Mを
拘束することができる。
【0072】さらに、第1実施形態では、各エアバッグ
51F・51Rの後部側が、センターピラー部CPやリ
ヤピラー部RPの車内側も覆っているため、これらのピ
ラー部CP・RPによって、エアバッグ51F・51R
が、一層安定支持され、逆に、エアバッグ51F・51
Rによって、センターピラー部CPやリヤピラー部RP
との乗員Mとの干渉も防止できることとなる。
【0073】なお、第1実施形態では、ウインドガラス
WGが開けられていても、エアバッグ51F・51Rを
車外側Oに大きく移動させないように、ウインドSW1
・SW2の車内側Iを覆う支持材41F・41Rを備え
た移動規制手段40を、利用するものを例示したが、こ
れらの支持材41F・41Rは、ウインドSW1・SW
2の車外側Oを覆うように配設させてもよい。また、こ
れらの支持材41F・41Rは、ドアFD・RDのウイ
ンドSW1・SW2を覆う場合だけでなく、エアバッグ
51F・51Rが、ボディ1側に設けられたウインドを
覆う場合には、そのボディ1側のウインドの周縁から繰
り出すように構成してもよい。
【0074】なお、支持材41F・41Rは、エアバッ
グ51F・51Rを支持できれば、完全なシート状でな
くとも、網目を有したネット状のシート状材でも良く、
さらに、帯状のシート状材や、帯状や紐状等の部材から
形成してもよい。
【0075】また、支持材41を繰り出すための繰り出
し手段48は、実施形態のようなプリテンショナー49
の他に、点火されて燃焼ガスを発生させるタイプ、圧縮
させたガスを放出するタイプ、それらの混合タイプ等の
ガス圧を利用するようなインフレーターやシリンダ等を
利用しても良い。なお、インフレーターを利用する場合
には、支持材を膨張させて、ウインドを遮蔽させるよう
に構成しても良い。
【0076】第2実施形態の頭部保護エアバッグ装置S
2は、図13・16に示すように、車両V2の側面VS
に位置するサイドウインドSW(SW1・SW2)、フ
ロントウインドFW、及び、リヤウインドRWの車内側
の上縁側UWに折り畳まれて収納されたエアバッグ74
と、エアバッグ74に膨張用ガスを供給するインフレー
ター94と、を備えて構成されている。
【0077】なお、この車両V2には、車両V1に搭載
するエアバッグ装置S1と同様に、図16に示すよう
に、左右の側面VSにそれぞれエアバッグ装置S2を搭
載している。これらのエアバッグ装置S2は、車両V2
の前後方向に沿う中心線で、左右対称形に構成されてお
り、以下の説明では、車両V2の右方側のエアバッグ装
置S2について説明し、車両V2の左方側のエアバッグ
装置S2については説明を省略する。
【0078】また、この車両V2も、車両V1と同様
に、フロントピラー部FPとリヤピラー部RPとの間に
センターピラー部CPを配設させており、サイドウイン
ドSWは、センターピラー部CPによって、前後に二分
割されたフロントドアFDのサイドウインドSW1とリ
ヤドアRDのサイドウインドSW2とから構成されてい
る。
【0079】そして、エアバッグ74は、図13・17
に示すように、センターピラー部CPを跨いでサイドウ
インドSW1・SW2の車内側を覆う本体部75と、本
体部75の前後両端側に配設されて、フロントウインド
FWとリヤウインドRWとの車内側における車両側面V
S側の略半分を覆う延設部86(86F・86B)と、
を備えて構成されている。
【0080】延設部86F・86Bは、ウインドSWの
ウインドガラスWGが開けられていても、エアバッグ本
体部75が車外側Oへ大きく移動しないようにするため
の移動規制手段100を構成するものであり、本体部7
5の前後端75c・75dを、それぞれ、車内側I方向
に引っ張るように、移動規制するものである。これらの
延設部86F・86Bは、それぞれ、可撓性を有したシ
ート状として、本体部75の前後端75c・75dから
サイドウインドSW1・SW2と略直交方向の車内側I
に延びて、前側延設部86Fが、エアバッグ74の展開
膨張時に前席の乗員MFの前方側に配置され、後側延設
部86Bが、エアバッグ74の展開膨張時に、後席の乗
員MBの後方側に配置されるように、構成されている。
【0081】本体部75は、実施形態の場合、ポリアミ
ドやポリエステル等の糸から袋織りによって形成され
て、図17〜19に示すように、インフレーター94か
らの膨張用ガスGを流入させて車内側壁部76a・車外
側壁部76b相互を離すように膨張可能なガス流入部7
6と、膨張用ガスGを流入させない非膨張部80と、を
備えて構成されている。なお、ガス流入部76は、膨張
完了後、5秒以上、内圧を保持できるように、すなわ
ち、膨張状態を維持できるように、構成されている。
【0082】ガス流入部76は、接続口部77と、膨張
部78と、を備えて構成され、膨張部78は、非膨張部
80の後述する規制部82によって、前後方向に並設さ
れる複数(実施形態では八個)のセル部78a(78a
a・78ab・78ac・78ad・78ae・78a
f・78ag・78ah)と、インフレーター94から
の膨張用ガスGを各セル部78aに供給するためのガス
供給路部78bと、連通部78dと、を備えて構成され
ている。
【0083】ガス供給路部78bは、各セル部78aの
上端と連通するように、前後方向に延びて本体部75の
上端75a側に配設されている。そして、ガス供給路部
78bの前後方向の中間部位付近には、インフレーター
94と接続される略円筒状の接続口部77を上方に突設
させている。また、ガス供給路部78bは、前後両端部
78cが、延設部86F・86Bの上端に僅かに侵入す
るように、構成されている。これらの端部78cは、エ
アバッグ74の展開膨張時に、フロンドウインドFWや
リヤウインドRWの上縁側におけるルーフヘッドライニ
ング8の下縁部8aを容易に車内側Iに押し開いて、各
延設部86F・86Bが、円滑に下方に突出できるよう
に、配設されている。
【0084】各セル部78aは、下端相互を連通させ
て、上端をガス供給路部78bに連通させている。な
お、非膨張部80の後述する板状部84を間にする二つ
のセル部78a(78ad・78ae)は、板状部84
の下方に配置された連通部78dによって、相互に連通
されている。これらのセル部78aは、膨張時に、上下
方向に配置される規制部82によって、上下方向に延び
るように円柱状の棒状に展開膨張して、本体部75の前
後方向の長さ寸法に関し、非膨張の平らに展開した長さ
寸法L0より、膨張完了時の長さ寸法L1を短くするよ
うに、設定されている。
【0085】また、第2実施形態の場合、前側4個のセ
ル部78a(78aa・78ab・78ac・78a
d)が、前席側方のサイドウインドSW1とセンターピ
ラー部CPの前部側との車内側を覆い、後側4個のセル
部78a(78ae・78af・78ag・78ah)
が、後席側方のサイドウインドSW2とリヤピラー部R
Pの一部との車内側を覆うこととなる。
【0086】非膨張部80は、ガス流入部76の周囲に
配置される周縁部81と、膨張時のガス流入部76を略
均等の厚さとして各セル部78aに区画する略I字形状
の規制部82と、本体部75の上端75a側で周縁部8
1から上方に延びる複数の取付部83と、中央のセル部
78ad・78ae間に配置される略長方形形状の板状
部84と、を備えて構成されている。周縁部81は、板
状部84の周囲にも配設されている。周縁部81・規制
部82・取付部83は、密に織成され、板状部84は、
ガス流入部76に直接接触していないことから、粗く織
成されている。
【0087】板状部84は、本体部75の全体形状を確
保するとともに、ガス流入部76の容積を小さくするた
めに配設されている。実施形態の場合、板状部84は、
エアバッグ74の展開膨張時、センターピラー部CPの
後部側付近とサイドウインドSW2の前部側付近との車
内側を覆うように、配設されている。
【0088】各取付部83は、本体部75を車両V2の
ボディ1側におけるインナパネル2に取り付けるもので
あり、それぞれ、取付ボルト92を挿通させる取付孔8
3aを備えて構成されている。各取付部83には、図1
5に示すように、当て板の作用を行う取付ブラケット9
1が取り付けられて、取付ブラケット91ごと、各取付
部83が、サイドウインドSW1・SW2の上縁側にお
けルーフサイドレール部RRのボディ(車体)1側のイ
ンナパネル2に、取付固定されている。そして、各取付
部83が、本体部75の上端75a側でインナパネル2
に取り付けられることにより、本体部75の下端75b
側が、自由端となって、サイドウインドSW1・SW2
と略直交方向の車内側I方向や車外側O方向に揺動可能
としている。
【0089】なお、前端側の取付部83Fは、フロント
ピラー部FPの上方のインナパネル2に固定され、後端
側の取付部83Bは、リヤピラー部RPの上方のインナ
パネル2に固定されている。
【0090】さらに、実施形態のエアバッグ74では、
各規制部82が、上下方向の中間部位に、前後方向に突
出する突出部82aを配設させている。そのため、これ
らの突出部82aが各セル部78aを上下に分断させる
ような屈曲部90となって、本体部75が断面「く」字
形状に屈曲し易くなり、下端75b側を、ウインドSW
1・SW2と略直交する方向の車内側I方向や車外側O
方向へ、一層容易に、揺動可能としている。
【0091】各延設部86F・86Bは、本体部75の
前後両端75c・75dから、先端部88側を狭めるよ
うな略直角三角形の板形状に形成されている。各延設部
86F・86Bの本体部75側の元部87は、本体部7
5の前後両端75c・75dの略上下方向の全長から延
びるように、形成されている。すなわち、各延設部86
F・86Bは、本体部75とともに平らに展開させた場
合、上縁86a側が、本体部75の上端75a側と平行
に前後方向に延び、下縁86b側が、本体部75の下端
75b側から斜め上方に延びる斜辺として、形成されて
いる。さらに、実施形態の場合、各延設部86F・86
Bは、メッシュ材85を、本体部75の前後の端部75
c・75dに縫合させて、配設されている。メッシュ材
85は、ポリアミド糸やポリエステル糸等を使用し、多
数の小さな貫通孔・開口を設けるように織成して、可撓
性を有したシート状に形成されている。
【0092】また、各延設部86F・86Bの本体部7
5から離れた先端部88には、上方に突出するように、
ボルト92を挿通可能な取付孔89aを有した略長方形
板状の取付部89が形成されている(図14参照)。こ
れらの取付部89も、取付ブラケット91を固着させ、
ボルト92によって、ボディ1側のインナパネル2に固
定されている。そして、前側延設部86Fの取付部89
は、フロントウインドFWの上縁側UWにおけるルーフ
部Rの車両左右方向の略中央付近に、固定されている。
また、後側延設部86Rの取付部89は、リヤウインド
RWの上縁側UWにおけるルーフ部Rの車両左右方向の
略中央付近に、固定されている。
【0093】さらに、実施形態のエアバッグ74では、
本体部75は、センターピラー部CPの上方を跨いで、
車内側のサイドウインドSW1・SW2の上縁側に折り
畳まれて収納され、ルーフ部Rの車内側を覆うルーフヘ
ッドライニング8におけるルーフサイドレール部RRに
位置した部位の下縁部8aに、覆われている。また、前
側延設部86Fは、フロントピラー部FPの上方付近か
ら、前席の乗員MFの前方側の上方にわたって、すなわ
ち、実施形態の場合、ルーフ部Rにおけるフロントウイ
ンドFWの上縁側UWにわたって、折り畳まれて収納さ
れ、ルーフ部Rの前部側におけるルーフヘッドライニン
グ8の下縁部8aに覆われている。さらに、後側延設部
86Bは、リヤピラー部RPの上方付近から、後席の乗
員MRの後方側の上方にわたって、すなわち、実施形態
の場合、ルーフ部RにおけるリヤウインドRWの上縁側
UWにわたって、折り畳まれて収納され、ルーフ部Rの
後部側におけるルーフヘッドライニング8の下縁部8a
に覆われている。これらの下縁部8aも、第1実施形態
と同様に、展開膨張時のエアバッグ74に押されて、下
端8b側を車内側Iに移動させて開くように、構成され
ている。
【0094】そして、展開膨張完了時のエアバッグ本体
部75におけるルーフヘッドライニング下縁部8aとの
干渉状態は、第1実施形態と同様に、膨張部78のガス
供給路部78bの一部が、下縁部8a(特に、その下端
8b)の押圧力Fによって、車外側O方向に押えられる
状態として、展開膨張時の本体部75が乗員Mの車外側
Oに位置した際には、各ウインドSW1・SW2のウイ
ンドガラスWGに沿って配置されるように、設定されて
いる(図20のB参照)。さらに、展開膨張完了時のエ
アバッグ本体部75におけるルーフヘッドライニング下
縁部8aとの干渉状態は、展開膨張時の本体部75が乗
員Mの車内側Iに位置した際には、乗員Mの車内側I方
向への移動時に、本体部75の車内側I位置への乗員M
の移動を可能にするように、本体部75の下端75b側
の車内側I方向への揺動を許容するように、設定されて
いる(図20のA・B参照)。
【0095】このような展開膨張完了時の本体部75と
ルーフヘッドライニング下縁部8aとの干渉状態は、第
2実施形態の場合、ルーフヘッドライニング下縁部8a
と干渉する本体部75の膨張部78の面積によって、設
定されている。詳しく述べると、エアバッグ本体部75
の形状を変更せずに、周縁部81から上方に突出する取
付部83の突出長さを調整して、取付部83の車両V2
への取付位置を上下方向に調整して、膨張部78のガス
供給路部78bとルーフヘッドライニング下縁部8aと
の干渉面積の増減を調整することによって、行ってい
る。
【0096】インフレーター94は、円柱状のシリンダ
タイプの本体部94aと、本体部94aに連結されて本
体部94aから吐出される膨張用ガスG(図17参照)
をエアバッグ74の接続口部77に案内する曲がりパイ
プ状の連結筒部94bと、を備えて構成されている。イ
ンフレーター94は、本体部94aの外周を挟持する取
付ブラケット96に保持され、ブラケット96がボルト
97止めされることにより、センターピラー部CPの上
方付近のインナパネル2に固定されている。なお、連結
筒部94bの下端は、接続口部77が外装されて、クラ
ンプ等の締結具(図符号省略)によって、接続口部77
と連通されている。
【0097】そして、このインフレーター94は、図示
しないリード線を介在させて、制御装置70と電気的に
接続されており、制御装置70からの作動信号を入力さ
せることにより、作動される。制御装置70は、車両V
2の横転や転回等を検知するロールオーバセンサ71か
らの信号を入力させた際と、車両V2の側面衝突を検知
する側突センサ72からの信号を入力させた際と、に、
それぞれ、インフレーター94に作動信号を出力する。
【0098】第2実施形態の頭部保護エアバッグ装置S
2の車両V2への搭載について述べると、まず、袋織り
で形成した本体部75に前側・後側延設部86F・86
Bを縫合して連結させ、エアバッグ74を製造する。つ
いで、エアバッグ74を平らに展開した後、本体部75
を、前側・後側延設部86F・86Bとともに、下端7
5b側を上端75a側に接近させるように、蛇腹折り
し、さらに、折り崩れしないように、エアバッグ74を
破断可能な図示しないテープ材でくるんでおく。
【0099】ついで、エアバッグ74の各取付部83・
89に取付ブラケット91を取り付けておくとともに、
接続口部77をインフレーター94の連結筒部94bに
接続させ、インフレーター94に取付ブラケット96を
取り付けて、エアバッグ組付体を形成しておく。
【0100】その後、各取付ブラケット91・96をイ
ンナパネル2の所定位置にボルト92・97止めして、
ルーフヘッドライニング8をインナパネル2に取り付け
れば、エアバッグ74とインフレーター94とを車両V
2に搭載することができる。
【0101】なお、制御装置70、ロールオーバセンサ
71、及び、側突センサ72は、別途、車両V2の所定
位置に取り付けておき、頭部保護エアバッグ装置S2の
車両V2への搭載時、インフレーター94から延びる図
示しないリード線を制御装置70に結線させることとな
る。
【0102】そして、頭部保護エアバッグ装置S2の車
両V2への搭載後、制御装置70が、車両V2の横転等
が予測されるロールオーバ検知信号をロールオーバセン
サ71から入力すると、制御装置70は、インフレータ
ー94を作動させる。すると、インフレーター94から
膨張用ガスが吐出されることから、エアバッグ74は、
接続口部77からガス供給路部78b内に膨張用ガスを
流入させ、さらに、ガス供給路部78bから各セル部7
8a内に膨張用ガスを流入させる。そのため、エアバッ
グ74の本体部75は、図示しないテープ材を破断させ
て、膨張し、ルーフヘッドライニング8の下縁部8を車
内側Iに押し開いて、サイドウインドSW1・SW2の
上縁側UWから下方へ展開膨張し、サイドウインドSW
1・SW2とセンターピラー部CPとの車内側を覆うこ
ととなる。また、本体部75の前後両端部75c・75
dから延びる前側・後側延設部86F・86Bは、本体
部75に引っ張られて、ルーフヘッドライニング下縁部
8aを車内側Iに押し開き、収納されたルーフ部Rから
下方へ突出して、前側延設部86Fが、フロントウイン
ドFWを覆うように、前席乗員MFの前方側に配置さ
れ、後側延設部86Bが、リヤウインドRWを覆うよう
に、後席乗員MBの後方側に配置されることとなる。
【0103】そして、第2実施形態でも、展開膨張した
エアバッグ本体部75が乗員Mの車内側Iに位置した際
には、乗員Mの車内側O方向への移動時に、本体部75
の車内側I位置への乗員Mの移動を可能にするように、
本体部75の下端75b側の車内側I方向への揺動を許
容し、かつ、本体部75が乗員Mの車外側Oに位置した
際には、本体部75をウインドSW1・SW2のウイン
ドガラスWGに沿って配置させるように、展開膨張完了
時の本体部75におけるルーフヘッドライニング下縁部
8aとの干渉状態が、設定されている。
【0104】そのため、例えば、図20のAに示すよう
に、本体部75が、展開膨張完了当初に、ウインドSW
1に接近している乗員MFの頭部MHにおける車内側I
に配置されても、車両V2がロールオーバ・横移動・側
面衝突等していれば、乗員MFがウインドSW1から離
れる車内側I方向に移動する場合が生じ、その際に、図
20のBに示すように、本体部75が、乗員Mを車外側
Oに押し付けることなく、下端75b側を車内側I方向
へ揺動させ、ついで、乗員頭部MHを乗り越えるよう
に、下端75b側を車外側Oに移動させて、乗員MFと
ウインドSW1との間に入り込むことが可能となる。
【0105】そして、その後に、本体部75は、ルーフ
ヘッドライニング下縁部8aとの干渉状態により、ウイ
ンドSW1に沿って配置されることとなり、図20のC
に示すように、乗員MFが車外側Oに移動しても、本体
部75によって、乗員頭部MHを的確に拘束することが
できる。
【0106】勿論、本体部75が、展開膨張当初から、
乗員MとウインドSW1・SW2との間に展開膨張すれ
ば、展開膨張完了時には、本体部75のルーフヘッドラ
イニング下縁部8aとの干渉状態によって、本体部75
は、ウインドSW1・SW2に沿って配置されているこ
とから、乗員Mが車外側Oに移動しても、本体部75に
よって、乗員頭部MHを的確に拘束することができる。
【0107】なお、エアバッグ74の延設部86F・8
6Bは、本体部75から離れる先端部88をボディ(車
体)1側のインナパネル2に固定させていても、可撓性
を有しているため、展開膨張完了時のエアバッグ本体部
75は、延設部86F・86Bを撓ませて、下端75b
側を自由端のように揺動させることができ、下端75b
側の車内側Iへの移動と復帰する際の車外側Oへの移動
とを円滑に行うことができる。
【0108】また、上記の態様は、制御装置70が、車
両V2の側面衝突を検知した側突センサ72からの検知
信号を入力した場合にも、インフレーター94を作動さ
せることから、その場合にも、上記と同様な作用・効果
を得ることができる。
【0109】したがって、第2実施形態の頭部保護エア
バッグ装置S2でも、乗員MがウインドSW1・SW2
に接近していても、乗員Mを車外側Oに押し付けること
なく、展開膨張したエアバッグ本体部75を、乗員Mと
ウインドSW1・SW2との間に円滑に配置させること
ができる。
【0110】さらに、第2実施形態でも、展開膨張完了
時のエアバッグ本体部75におけるルーフヘッドライニ
ング下縁部8aとの干渉状態の設定を、ルーフヘッドラ
イニング下縁部8aと干渉する本体部75の膨張部78
の面積によって、設定する構成としている。すなわち、
エアバッグ膨張部78の形状を変更せずに、エアバッグ
本体部75の車両V2への取付位置を上下方向に調整し
て、エアバッグ膨張部78とルーフヘッドライニング下
縁部8aとの干渉面積の増減を調整することによって、
別部材を使用することなく、簡便に、所定の干渉状態を
確保することができる。
【0111】また、第2実施形態でも、エアバッグ本体
部75が、展開膨張時の上下方向の中間部位付近に、本
体部75の下端75b側を車内側Iに移動可能な屈曲部
90、を備えて構成されている。そのため、展開膨張を
完了させたエアバッグ本体部75が、展開膨張完了当
初、乗員Mの車内側Iに配置されても、本体部75は、
乗員Mを強くウインドSW1・SW2側に押し付けず、
逆に、車両V2がロールオーバ・横移動・側面衝突等し
ていれば、乗員MがウインドSW1・SW2から車内側
Iに離れる方向に移動する場合が生じ、その際に、図2
0のBに示すように、本体部75が、屈曲部90を屈曲
させて、下端75b側を車内側Iへ移動させ、ついで、
乗員頭部MHを乗り越えるように復帰し、エアバッグ本
体部75全体の車内側Iへの移動量を抑えて、乗員Mと
ウインドSW1・SW2との間に円滑に入り込むことが
可能となる。そして、その後に、本体部75が、乗員頭
部MHとウインドSW1・SW2との間に挟まれれば、
本体部75によって乗員頭部MHを的確に拘束すること
ができる。
【0112】したがって、第2実施形態の頭部保護エア
バッグ装置S2でも、乗員MがウインドSW1・SW2
に接近していても、展開膨張したエアバッグ本体部75
を、移動量を抑えて、迅速かつ円滑に、乗員Mとウイン
ドSW1・SW2との間に配置させることができる。
【0113】そして、第2実施形態でも、エアバッグ本
体部75の屈曲部90が、本体部75自体に設けた非膨
張部80における規制部82の突出部82aによって、
形成されており、簡便に、エアバッグ本体部75に屈曲
部90を形成することができる。
【0114】また、第2実施形態では、エアバッグ74
の展開膨張完了時、乗員MFの前方側に配置され前側延
設部86Fは、延設部86Fにおける本体部75から離
れた先端部88をボディ(車体)1側のインナパネル2
に固定させ、元部87をエアバッグ本体部75に連結さ
せているため、前方側へ移動し難く、エアバッグ本体部
75の車内側Iに配置された乗員頭部MHが前方移動し
ても、乗員頭部MHをエアバッグ延設部86Fによって
的確に拘束することができる。
【0115】さらに、第2実施形態では、エアバッグ7
4の前側延設部86Fが、本体部74の前端部75cに
おける上下方向の略全長の部位から延びるように、形成
されており、極力、本体部75との境界付近における元
部87付近を含めた延設部86Fの面積を広く確保する
ことができ、乗員MFの前方移動時の拘束性能を向上さ
せることができる。
【0116】さらにまた、この頭部保護エアバッグ装置
S2では、エアバッグ74の前側延設部86Fは、前方
側の視認性を確保可能なメッシュ状に形成されている。
そのため、エアバッグ74が展開膨張を完了させて、前
側延設部86Fが乗員MFの前方側に配置されても、前
側延設部86Fが、メッシュ状として、前方側の視認性
を確保でき、乗員MFは、周囲の状況を容易に把握する
ことができる。なお、このメッシュ状は、ネット状や格
子状等を含むものであり、延設部86Fが、前方移動す
る乗員MFを拘束できて、前方側の視認性を確保できれ
ばよい。
【0117】勿論、上記の点を考慮しなければ、視認性
を有しない可撓性を有したシート状に、延設部86Fを
構成してもよい。
【0118】ちなみに、実施形態の場合、後側延設部8
6Bもメッシュ状に形成されており、後方側の視認性も
確保することができる。
【0119】さらに、第2実施形態の頭部保護エアバッ
グ装置S2では、エアバッグ74が、本体部75の前後
両端75c・75dに前側・後側延設部86F・86B
を配設させ、各延設部86F・86Bが車内側I方向に
延びた先端部88をボディ1側のインナパネル2に固定
させており、各展開膨張時の本体部75は、移動規制手
段100を構成する前側・後側延設部86F・86Bに
支持される態様となって、本体部75が、車外側Oに移
動する乗員MF・MBに押されても、車外側Oに移動し
難くなり、乗員MF・MBの拘束性能を向上させること
ができる。
【0120】特に、第2実施形態では、エアバッグ本体
部75が、非膨張状態で展開した状態より、前後方向の
長さ寸法L0から長さ寸法L1に縮めるように、展開膨
張し、また、本体部75の前後端前75c・75dから
延びる前側・後側延設部86F・86Bが、本体部75
から延びる先端部88をボディ1側のインナパネル2に
固定させているため、展開膨張時の本体部75と延設部
86F・86Bとが、乗員Mを囲むような、略円筒状に
近似した状態となって、乗員Mの車外側Oに配置された
本体部75は、車外側Oに移動する乗員Mに押されて
も、車外側Oに移動し難く、エアバッグ74の本体部7
5や延設部86F・86Bの車内側Iで、乗員Mを的確
に拘束することが可能となる。なお、エアバッグ本体部
75が、非膨張の展開状態における前後方向の長さ寸法
L0より、展開膨張完了時の前後方向の長さ寸法L1を
縮めるように、構成されている場合には、本体部75の
前後方向の少なくとも一端に、延設部86を配設させて
いれば、上記作用・効果を得ることができる。そのた
め、エアバッグとして、後側延設部86Bだけを省いて
構成したり、前側延設部86Fだけを省いて構成しても
よい。
【0121】また、略上下方向に延びるピラー部CPを
備えるとともにピラー部CPの前後にサイドウインドS
W1・SW2を配設させた車両V2に搭載する第2実施
形態のエアバッグ装置S2では、エアバッグ74の本体
部75を、ピラー部CPを跨いで、ピラー部CPの前後
のサイドウインドSW1・SW2を覆うように、配設さ
せており、エアバッグ本体部75が、車外側Oへの移動
をピラー部CPによっても規制されるため、前後方向長
さの長いエアバッグ74は、車外側Oに移動する乗員M
F・MBに押されても、車外側Oに移動し難くなる。そ
のため、このような車両に搭載するエアバッグ74とし
ては、前側・後側延設部86F・86Bは、少なくとも
一方を、本体部75に接続させるように、配設させても
よい。
【0122】なお、第2実施形態では、延設部86を、
エアバッグ本体部75と別体で形成し、縫合等を利用し
て本体部75に接続させた構造を示したが、延設部86
を本体部75と一体的に形成してもよい。その場合、本
体部75と一体的に袋織りしてもよい。あるいは、エア
バッグ74は、袋織りを利用して製造することなく、一
枚の平面状の布を折って、相互に重ねた周縁等の所定部
位を縫合・接着・溶着等して、膨張部78を形成しても
良い。この場合、延設部86は、本体部74と一体的に
形成してもよいし、別体で形成して、本体部74に、縫
合・接着・溶着等したり、ハトメ止めやリベット止め等
の固着手段を利用して、接続させても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の頭部保護エアバッ
グ装置の車内側から見た正面図である。
【図2】第1実施形態の車両のドアを車内側から見た正
面図である。
【図3】図1の III− III部位の概略拡大断面図であ
る。
【図4】図1のIV−IV部位の概略拡大断面図である。
【図5】図1のV−V部位の概略拡大断面図である。
【図6】図1のVI−VI部位の概略拡大断面図である。
【図7】図2のVII−VII部位の概略拡大断面図である。
【図8】第1実施形態のエアバッグの正面図である。
【図9】第1実施形態のエアバッグの膨張時の縦断面図
を示すもので、図8のIX−IX部位の概略断面図である。
【図10】第1実施形態の頭部保護エアバッグ装置の作
動時を示す車内側から見た正面図である。
【図11】第1実施形態における車両横転時のエアバッ
グの挙動を説明する図である。
【図12】第1実施形態のエアバッグの展開膨張時にお
けるルーフヘッドライニング下縁部との干渉状態を示す
斜視図である。
【図13】第2実施形態の頭部保護エアバッグ装置の車
内側から見た正面図である。
【図14】図13のXIV−XIV部位の概略拡大断面図であ
る。
【図15】図13のXV−XV部位の概略拡大断面図であ
る。
【図16】第2実施形態の頭部保護エアバッグ装置が搭
載された車両の平面図である。
【図17】第2実施形態で使用するエアバッグを平らに
展開した状態を示す正面図である。
【図18】第2実施形態のエアバッグの膨張時を示す横
断面図であり、図17のXVIII−XVIII部位を示す。
【図19】第2実施形態のエアバッグの車両搭載状態で
の膨張時を示す概略斜視図である。
【図20】第2実施形態における車両横転時のエアバッ
グの挙動を説明する図である。
【符号の説明】
8…ルーフヘッドライニング、 8a…下縁部、 51・51F・51R・74…エアバッグ、 51b・75b…下端、 54・78…膨張部、 55・80…非膨張部、 61・90…屈曲部、 SW(SW1・SW2)…(ウインド)サイドウイン
ド、 V1・V2…車両、 I…車内側、 O…車外側、 M(MF・MB)…乗員、 S1・S2…頭部保護エアバッグ装置。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の車内側におけるウインドの上縁側
    に折り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入時、前記ウ
    インドの車内側を覆うように展開膨張するエアバッグ、
    を備えて構成される頭部保護エアバッグ装置であって、 前記エアバッグが、 展開膨張時に、ルーフヘッドライニングの下縁部を車内
    側に押し開いて展開膨張可能に、前記ルーフヘッドライ
    ニングの下縁部に覆われて収納されるとともに、 展開膨張完了時の前記ルーフヘッドライニング下縁部と
    の干渉状態を、 前記エアバッグが乗員の車内側に位置した際には、前記
    乗員の車内側方向への移動時に、前記エアバッグの車内
    側位置への前記乗員の移動を可能にするように、前記エ
    アバッグの下端側の車内側方向への揺動を許容し、か
    つ、前記エアバッグが前記乗員の車外側に位置した際に
    は、前記エアバッグを前記ウインドに沿って配置させる
    ように、設定させて、 配設されていることを特徴とする頭部保護エアバッグ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記エアバッグにおける展開膨張完了時
    の前記ルーフヘッドライニング下縁部との干渉状態の設
    定が、前記ルーフヘッドライニング下縁部と干渉する前
    記エアバッグの膨張部位の面積によって、設定されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の頭部保護エアバッ
    グ装置。
  3. 【請求項3】 車両の車内側におけるウインドの上縁側
    に折り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入時、前記ウ
    インドの車内側を覆うように展開膨張するエアバッグ、
    を備えて構成される頭部保護エアバッグ装置であって、 前記エアバッグが、展開膨張時の上下方向の中間部位付
    近に、前記エアバッグの下端側を車内側に移動可能な屈
    曲部、を備えて構成されていることを特徴とする頭部保
    護エアバッグ装置。
  4. 【請求項4】 前記屈曲部が、前記エアバッグの非膨張
    部によって、形成されていることを特徴とする請求項3
    に記載の頭部保護エアバッグ装置。
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