JPH11208410A - 頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents
頭部保護エアバッグ装置Info
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- JPH11208410A JPH11208410A JP10011206A JP1120698A JPH11208410A JP H11208410 A JPH11208410 A JP H11208410A JP 10011206 A JP10011206 A JP 10011206A JP 1120698 A JP1120698 A JP 1120698A JP H11208410 A JPH11208410 A JP H11208410A
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- inflator
- supply
- head protection
- inflation
- Prior art date
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R21/00—Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
- B60R21/02—Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
- B60R21/16—Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
- B60R21/23—Inflatable members
- B60R21/231—Inflatable members characterised by their shape, construction or spatial configuration
- B60R21/232—Curtain-type airbags deploying mainly in a vertical direction from their top edge
Landscapes
- Air Bags (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 インフレータの出力増加無しに、乗員頭部を
保護可能なエアバッグ袋体の圧力及び張力の保持時間を
長くする。 【解決手段】エアバッグ袋体16には、Aピラー側イン
フレータ14によって膨張展開するAピラー側インフレ
ータ供給膨張部36と、Cピラー側のインフレータ15
によって膨張展開するCピラー側インフレータ供給膨張
部38とが形成されている。膨張部36はフロントピラ
ー20、ルーフサイドレール28及びクォータピラー3
0に沿って展開膨張する導入通路36Aと、導入通路3
6Aから延びる第1膨張室36B、第2膨張室36C、
第3膨張室36Dを備えており、膨張部38はベルトラ
イン40に沿って展開膨張する導入通路38Aと、導入
通路38Aから延びる第1膨張室38B、第2膨張室3
8C、第3膨張室38D、第4膨張室38Eを備えてい
る。
保護可能なエアバッグ袋体の圧力及び張力の保持時間を
長くする。 【解決手段】エアバッグ袋体16には、Aピラー側イン
フレータ14によって膨張展開するAピラー側インフレ
ータ供給膨張部36と、Cピラー側のインフレータ15
によって膨張展開するCピラー側インフレータ供給膨張
部38とが形成されている。膨張部36はフロントピラ
ー20、ルーフサイドレール28及びクォータピラー3
0に沿って展開膨張する導入通路36Aと、導入通路3
6Aから延びる第1膨張室36B、第2膨張室36C、
第3膨張室36Dを備えており、膨張部38はベルトラ
イン40に沿って展開膨張する導入通路38Aと、導入
通路38Aから延びる第1膨張室38B、第2膨張室3
8C、第3膨張室38D、第4膨張室38Eを備えてい
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体側部への所定
の高荷重作用時にインフレータからガスを噴出させ、こ
のガスによってAピラー、ルーフサイドレール、Cピラ
ーに跨がって格納されたエアバッグ袋体をカーテン状に
膨張させる頭部保護エアバッグ装置に関する。
の高荷重作用時にインフレータからガスを噴出させ、こ
のガスによってAピラー、ルーフサイドレール、Cピラ
ーに跨がって格納されたエアバッグ袋体をカーテン状に
膨張させる頭部保護エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車体側部への所定の高荷重作用時におけ
る前席及び後席に着座した乗員の頭部の保護性能を向上
させるべく、Aピラー、ルーフサイドレール、Cピラー
に跨がって折り畳み状態で格納されたエアバッグ袋体
を、サイドウインドガラスに沿ってカーテン状に膨張さ
せる頭部保護エアバッグ装置が既に提案されている。以
下、この種の頭部保護エアバッグ装置を開示した独国特
許DE29605896U1号公報に示される構成につ
いて説明する。
る前席及び後席に着座した乗員の頭部の保護性能を向上
させるべく、Aピラー、ルーフサイドレール、Cピラー
に跨がって折り畳み状態で格納されたエアバッグ袋体
を、サイドウインドガラスに沿ってカーテン状に膨張さ
せる頭部保護エアバッグ装置が既に提案されている。以
下、この種の頭部保護エアバッグ装置を開示した独国特
許DE29605896U1号公報に示される構成につ
いて説明する。
【0003】図6に示される如く、この頭部保護エアバ
ッグ装置100は、エアバッグ袋体102を、Aピラー
104、ルーフサイドレール106、Cピラー108に
跨がって折り畳み状態で格納しており、車体側部へ所定
の高荷重が作用すると、Aピラー104の下部に配設さ
れたインフレータ110からガスがエアバッグ袋体10
2内へ噴出され、これによりエアバッグ袋体102がサ
イドウインドガラス112、114に沿ってカーテン状
に膨張するようになっている。
ッグ装置100は、エアバッグ袋体102を、Aピラー
104、ルーフサイドレール106、Cピラー108に
跨がって折り畳み状態で格納しており、車体側部へ所定
の高荷重が作用すると、Aピラー104の下部に配設さ
れたインフレータ110からガスがエアバッグ袋体10
2内へ噴出され、これによりエアバッグ袋体102がサ
イドウインドガラス112、114に沿ってカーテン状
に膨張するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この頭
部保護エアバッグ装置100では、Aピラー104の下
部に配設したインフレータ110からガスをエアバッグ
袋体102に供給する際に、インフレータ110に近い
膨張部102Aから順に圧力が高くなるが、インフレー
タ110から遠い膨張部102Bが展開する時間には、
先に膨張したインフレータ110に近い膨張部102A
の圧力はピークを過ぎ徐々に低下する。一方、エアバッ
グ袋体全体の張力は、全ての膨張部が膨張しきった時が
最大となるため、このようなタイムラグがあると有効な
張力及び内圧を長い時間保持することが困難になる。こ
れを改善するには、インフレータ110の出力を上げる
必要があり、インフレータ110の出力を上げると、エ
アバッグ袋体102の補強等によるエアバッグ装置10
0の大型化を招き、格納性等の面で不利となる。
部保護エアバッグ装置100では、Aピラー104の下
部に配設したインフレータ110からガスをエアバッグ
袋体102に供給する際に、インフレータ110に近い
膨張部102Aから順に圧力が高くなるが、インフレー
タ110から遠い膨張部102Bが展開する時間には、
先に膨張したインフレータ110に近い膨張部102A
の圧力はピークを過ぎ徐々に低下する。一方、エアバッ
グ袋体全体の張力は、全ての膨張部が膨張しきった時が
最大となるため、このようなタイムラグがあると有効な
張力及び内圧を長い時間保持することが困難になる。こ
れを改善するには、インフレータ110の出力を上げる
必要があり、インフレータ110の出力を上げると、エ
アバッグ袋体102の補強等によるエアバッグ装置10
0の大型化を招き、格納性等の面で不利となる。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、インフレータ
の出力増加無しに、乗員頭部を保護可能なエアバッグ袋
体の圧力及び張力の保持時間を長くすることができる頭
部保護エアバッグ装置を得ることが目的である。
の出力増加無しに、乗員頭部を保護可能なエアバッグ袋
体の圧力及び張力の保持時間を長くすることができる頭
部保護エアバッグ装置を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
頭部保護エアバッグ装置は、Aピラー、ルーフサイドレ
ール、Cピラーに跨がって格納されたカーテン状のエア
バッグ袋体と、Aピラー及びCピラーに配設されたイン
フレータとを備え、前記エアバッグ袋体は、前記Aピラ
ー側のインフレータから流入するガスによって前席乗員
頭部保護領域及び後席乗員頭部保護領域に膨張するAピ
ラー側インフレータ供給膨張部と、前記Cピラー側のイ
ンフレータから流入するガスによって後席乗員頭部保護
領域及び前席乗員頭部保護領域に膨張するCピラー側イ
ンフレータ供給膨張部と、を有することを特徴としてい
る。
頭部保護エアバッグ装置は、Aピラー、ルーフサイドレ
ール、Cピラーに跨がって格納されたカーテン状のエア
バッグ袋体と、Aピラー及びCピラーに配設されたイン
フレータとを備え、前記エアバッグ袋体は、前記Aピラ
ー側のインフレータから流入するガスによって前席乗員
頭部保護領域及び後席乗員頭部保護領域に膨張するAピ
ラー側インフレータ供給膨張部と、前記Cピラー側のイ
ンフレータから流入するガスによって後席乗員頭部保護
領域及び前席乗員頭部保護領域に膨張するCピラー側イ
ンフレータ供給膨張部と、を有することを特徴としてい
る。
【0007】従って、Aピラー側インフレータ供給膨張
部は前席乗員頭部保護領域、後席乗員頭部保護領域の順
に内圧が高くなる。一方、Cピラー側インフレータ供給
膨張部は後席乗員頭部保護領域、前席乗員頭部保護領域
の順に内圧が高くなる。この結果、インフレータ出力を
上げることなく、乗員頭部を保護可能なエアバッグ袋体
の圧力及び張力の保持時間を長くすることができる。ま
た、Aピラー側のインフレータとCピラー側のインフレ
ータとに分割できるため、各インフレータを小型にで
き、格納性でも有利になる。
部は前席乗員頭部保護領域、後席乗員頭部保護領域の順
に内圧が高くなる。一方、Cピラー側インフレータ供給
膨張部は後席乗員頭部保護領域、前席乗員頭部保護領域
の順に内圧が高くなる。この結果、インフレータ出力を
上げることなく、乗員頭部を保護可能なエアバッグ袋体
の圧力及び張力の保持時間を長くすることができる。ま
た、Aピラー側のインフレータとCピラー側のインフレ
ータとに分割できるため、各インフレータを小型にで
き、格納性でも有利になる。
【0008】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
頭部保護エアバッグ装置において、前記Aピラー側イン
フレータ供給膨張部は、ルーフサイドレールに沿って延
びる導入通路と、該導入通路から下方に向かって延びる
Aピラー側インフレータ供給膨張室を有し、前記Cピラ
ー側インフレータ供給膨張部は、ベルトラインに沿って
延びる導入通路と、該導入通路から上方に向かって延び
るCピラー側インフレータ供給膨張室を有することを特
徴としている。
頭部保護エアバッグ装置において、前記Aピラー側イン
フレータ供給膨張部は、ルーフサイドレールに沿って延
びる導入通路と、該導入通路から下方に向かって延びる
Aピラー側インフレータ供給膨張室を有し、前記Cピラ
ー側インフレータ供給膨張部は、ベルトラインに沿って
延びる導入通路と、該導入通路から上方に向かって延び
るCピラー側インフレータ供給膨張室を有することを特
徴としている。
【0009】従って、請求項1記載の内容に加えて、C
ピラー側インフレータ供給膨張室をベルトラインに沿っ
て延びる導入通路から上方に向かって膨張する構成とし
たので、Cピラー側から素早くエアバッグ袋体を引下げ
ることができ、エアバッグ袋体を素早く展開させること
ができる。
ピラー側インフレータ供給膨張室をベルトラインに沿っ
て延びる導入通路から上方に向かって膨張する構成とし
たので、Cピラー側から素早くエアバッグ袋体を引下げ
ることができ、エアバッグ袋体を素早く展開させること
ができる。
【0010】請求項3記載の本発明は、請求項2記載の
頭部保護エアバッグ装置において、前記Aピラー側イン
フレータ供給膨張室とCピラー側インフレータ供給膨張
室とが車両前後方向に交互に配置されていると共に、該
Aピラー側インフレータ供給膨張室とCピラー側インフ
レータ供給膨張室とが車両上下方向にオーバーラップし
た領域にエアバッグ袋体の前後の各端部を結ぶテンショ
ンラインを設定したことを特徴としている。
頭部保護エアバッグ装置において、前記Aピラー側イン
フレータ供給膨張室とCピラー側インフレータ供給膨張
室とが車両前後方向に交互に配置されていると共に、該
Aピラー側インフレータ供給膨張室とCピラー側インフ
レータ供給膨張室とが車両上下方向にオーバーラップし
た領域にエアバッグ袋体の前後の各端部を結ぶテンショ
ンラインを設定したことを特徴としている。
【0011】従って、請求項2記載の内容に加えて、エ
アバッグ袋体の展開性能を確保した上で、エアバッグ袋
体展開時の張力をより高めることが可能になる。
アバッグ袋体の展開性能を確保した上で、エアバッグ袋
体展開時の張力をより高めることが可能になる。
【0012】請求項4記載の本発明は、請求項2記載の
頭部保護エアバッグ装置において、前記Cピラー側イン
フレータ供給膨張部の導入通路が側面視においてベルト
ラインにオーバーラップする位置に設定されていること
を特徴としている。
頭部保護エアバッグ装置において、前記Cピラー側イン
フレータ供給膨張部の導入通路が側面視においてベルト
ラインにオーバーラップする位置に設定されていること
を特徴としている。
【0013】従って、請求項2記載の内容に加えて、展
開したエアバッグ袋体によって、ドア開口部の略全域を
覆うことができる。この結果、ドア開口部の略全域にお
いて、乗員の身体の一部の車外方向への移動量を抑制す
ることができる。
開したエアバッグ袋体によって、ドア開口部の略全域を
覆うことができる。この結果、ドア開口部の略全域にお
いて、乗員の身体の一部の車外方向への移動量を抑制す
ることができる。
【0014】請求項5記載の本発明は、請求項1〜請求
項4のいずれかに記載の頭部保護エアバッグ装置におい
て、前記Aピラー側インフレータとCピラー側インフレ
ータとの作動タイミングを異ならせたことを特徴として
いる。
項4のいずれかに記載の頭部保護エアバッグ装置におい
て、前記Aピラー側インフレータとCピラー側インフレ
ータとの作動タイミングを異ならせたことを特徴として
いる。
【0015】従って、請求項1〜請求項4のいずれかに
記載の内容に加えて、インフレータから各膨張室までの
距離の違いによるタイムラグに加えて、Aピラー側イン
フレータとCピラー側インフレータとの作動タイミング
のずれを利用することにより、乗員頭部を保護可能なエ
アバッグ袋体の圧力及び張力の保持時間をさらに長くす
ることができる。
記載の内容に加えて、インフレータから各膨張室までの
距離の違いによるタイムラグに加えて、Aピラー側イン
フレータとCピラー側インフレータとの作動タイミング
のずれを利用することにより、乗員頭部を保護可能なエ
アバッグ袋体の圧力及び張力の保持時間をさらに長くす
ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の頭部保護エアバッグ装置
の一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
の一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
【0017】なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢
印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示
す。
印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示
す。
【0018】図1に示される如く、本実施形態の頭部保
護エアバッグ装置10は、側突状態を検出するためのセ
ンサ12と、作動することによりガスを噴出する円柱状
とされた2つのインフレータ14、15と、エアバッグ
袋体16と、を主要構成要素として構成されている。セ
ンサ12はセンタピラー(Bピラー)18の下端部付近
に配設されており、所定値以上の側突荷重が車体側部に
作用した場合に側突状態を検出するようになっている。
護エアバッグ装置10は、側突状態を検出するためのセ
ンサ12と、作動することによりガスを噴出する円柱状
とされた2つのインフレータ14、15と、エアバッグ
袋体16と、を主要構成要素として構成されている。セ
ンサ12はセンタピラー(Bピラー)18の下端部付近
に配設されており、所定値以上の側突荷重が車体側部に
作用した場合に側突状態を検出するようになっている。
【0019】Aピラー側インフレータ14はフロントピ
ラー(Aピラー)20とインストルメントパネル22と
の接続部付近に配設されており、前述したセンサ12と
接続されている。また、Cピラー側インフレータ15は
クォータピラー(Cピラー)30とパッケージトレイト
リム31との接続部付近に配設されている。また、これ
らのAピラー側インフレータ14及びCピラー側インフ
レータ15は前述したセンサ12と接続されている。従
って、センサ12が側突状態を検出すると、インフレー
タ14、15が作動するようになっている。
ラー(Aピラー)20とインストルメントパネル22と
の接続部付近に配設されており、前述したセンサ12と
接続されている。また、Cピラー側インフレータ15は
クォータピラー(Cピラー)30とパッケージトレイト
リム31との接続部付近に配設されている。また、これ
らのAピラー側インフレータ14及びCピラー側インフ
レータ15は前述したセンサ12と接続されている。従
って、センサ12が側突状態を検出すると、インフレー
タ14、15が作動するようになっている。
【0020】エアバッグ袋体16には、Aピラー側イン
フレータ14から流入するガスによって前席乗員32の
頭部保護領域及び後席乗員34の頭部保護領域に膨張展
開するAピラー側インフレータ供給膨張部36と、Cピ
ラー側のインフレータ15から流入するガスによって後
席乗員34の頭部保護領域及び前席乗員32の頭部保護
領域に膨張展開するCピラー側インフレータ供給膨張部
38が形成されている。
フレータ14から流入するガスによって前席乗員32の
頭部保護領域及び後席乗員34の頭部保護領域に膨張展
開するAピラー側インフレータ供給膨張部36と、Cピ
ラー側のインフレータ15から流入するガスによって後
席乗員34の頭部保護領域及び前席乗員32の頭部保護
領域に膨張展開するCピラー側インフレータ供給膨張部
38が形成されている。
【0021】Aピラー側インフレータ供給膨張部36
は、インフレータ14が作動した場合に、フロントピラ
ー20、ルーフサイドレール28及びクォータピラー3
0に沿って展開膨張する導入通路36Aと、この導入通
路36Aから下方へ向けて延びる第1膨張室36B、第
2膨張室36C、第3膨張室36Dを備えている。ま
た、Cピラー側インフレータ供給膨張部38は、インフ
レータ15が作動した場合に、ベルトライン40に沿っ
て展開膨張する導入通路38Aと、この導入通路38A
から上方へ向けて延びる第1膨張室38B、第2膨張室
38C、第3膨張室38D、第4膨張室38Eを備えて
いる。
は、インフレータ14が作動した場合に、フロントピラ
ー20、ルーフサイドレール28及びクォータピラー3
0に沿って展開膨張する導入通路36Aと、この導入通
路36Aから下方へ向けて延びる第1膨張室36B、第
2膨張室36C、第3膨張室36Dを備えている。ま
た、Cピラー側インフレータ供給膨張部38は、インフ
レータ15が作動した場合に、ベルトライン40に沿っ
て展開膨張する導入通路38Aと、この導入通路38A
から上方へ向けて延びる第1膨張室38B、第2膨張室
38C、第3膨張室38D、第4膨張室38Eを備えて
いる。
【0022】Cピラー側インフレータ供給膨張部38の
第1膨張室38Bと第2膨張室38Cとの間には、Aピ
ラー側インフレータ供給膨張部36の第1膨張室36B
が形成されており、Cピラー側インフレータ供給膨張部
38の第2膨張室38Cの後側には、Aピラー側インフ
レータ供給膨張部36の第2膨張室36Cが形成されて
いる。なお、Cピラー側インフレータ供給膨張部38の
第2膨張室38Cは、前席乗員32の頭部32Aの側方
に形成されており、Aピラー側インフレータ供給膨張部
36の第2膨張室36Cは、センタピラー18の側方に
形成されている。
第1膨張室38Bと第2膨張室38Cとの間には、Aピ
ラー側インフレータ供給膨張部36の第1膨張室36B
が形成されており、Cピラー側インフレータ供給膨張部
38の第2膨張室38Cの後側には、Aピラー側インフ
レータ供給膨張部36の第2膨張室36Cが形成されて
いる。なお、Cピラー側インフレータ供給膨張部38の
第2膨張室38Cは、前席乗員32の頭部32Aの側方
に形成されており、Aピラー側インフレータ供給膨張部
36の第2膨張室36Cは、センタピラー18の側方に
形成されている。
【0023】Cピラー側インフレータ供給膨張部38の
第3膨張室38Dと第4膨張室38Eとの間には、Aピ
ラー側インフレータ供給膨張部36の第3膨張室36D
が形成されている。なお、Aピラー側インフレータ供給
膨張部36の第3膨張室36Dと、Cピラー側インフレ
ータ供給膨張部38の第4膨張室38Eは、後席乗員3
4の頭部34Aの側方に形成されている。
第3膨張室38Dと第4膨張室38Eとの間には、Aピ
ラー側インフレータ供給膨張部36の第3膨張室36D
が形成されている。なお、Aピラー側インフレータ供給
膨張部36の第3膨張室36Dと、Cピラー側インフレ
ータ供給膨張部38の第4膨張室38Eは、後席乗員3
4の頭部34Aの側方に形成されている。
【0024】エアバッグ袋体16は側面視でドア開口部
の略全域を覆う台形状となっており、下端部16Aがベ
ルトライン40から所定量下方の位置に設定されてい
る。また、側面視でエアバッグ袋体16の上下方向中間
部には、エアバッグ袋体16の前端固定点と後端固定点
とを結ぶテンションラインTが形成されており、このテ
ンションラインTを、Aピラー側インフレータ供給膨張
部36の第1膨張室36B、第2膨張室36C、第3膨
張室36D及びCピラー側インフレータ供給膨張部38
の第1膨張室38B、第2膨張室38C、第3膨張室3
8D、第4膨張室38Eが横切っている。
の略全域を覆う台形状となっており、下端部16Aがベ
ルトライン40から所定量下方の位置に設定されてい
る。また、側面視でエアバッグ袋体16の上下方向中間
部には、エアバッグ袋体16の前端固定点と後端固定点
とを結ぶテンションラインTが形成されており、このテ
ンションラインTを、Aピラー側インフレータ供給膨張
部36の第1膨張室36B、第2膨張室36C、第3膨
張室36D及びCピラー側インフレータ供給膨張部38
の第1膨張室38B、第2膨張室38C、第3膨張室3
8D、第4膨張室38Eが横切っている。
【0025】図2に示される如く、Aピラー側インフレ
ータ供給膨張部36の第1膨張室36B、第2膨張室3
6C、第3膨張室36D及びCピラー側インフレータ供
給膨張部38の第2膨張室38C、第3膨張室38D、
第4膨張室38Eのエアバッグ袋体展開時の各形状は円
筒状となっている。なお、Aピラー側インフレータ供給
膨張部36とCピラー側インフレータ供給膨張部38と
を連結する非膨張部42は、縫合糸による縫合とシール
剤塗布により形成されている。
ータ供給膨張部36の第1膨張室36B、第2膨張室3
6C、第3膨張室36D及びCピラー側インフレータ供
給膨張部38の第2膨張室38C、第3膨張室38D、
第4膨張室38Eのエアバッグ袋体展開時の各形状は円
筒状となっている。なお、Aピラー側インフレータ供給
膨張部36とCピラー側インフレータ供給膨張部38と
を連結する非膨張部42は、縫合糸による縫合とシール
剤塗布により形成されている。
【0026】図1に示される如く、エアバッグ袋体16
の前端部16Bは、インフレータ14から噴出されたガ
スが流入されるようにインフレータ配設位置に配置され
ており、中間部16Cの上端縁部はフロントピラー2
0、ルーフサイドレール28及びCピラー30に沿って
配置され、後端部16Dはインフレータ15から噴出さ
れたガスが流入されるようにインフレータ配設位置に配
置されている。なお、エアバッグ袋体16の上端縁部に
は取付孔39が形成されており、これらの取付孔39を
挿通するボルト等の固定手段によって、エアバッグ袋体
16の上端部はフロントピラー20、ルーフサイドレー
ル28、Cピラー30に固定されている。
の前端部16Bは、インフレータ14から噴出されたガ
スが流入されるようにインフレータ配設位置に配置され
ており、中間部16Cの上端縁部はフロントピラー2
0、ルーフサイドレール28及びCピラー30に沿って
配置され、後端部16Dはインフレータ15から噴出さ
れたガスが流入されるようにインフレータ配設位置に配
置されている。なお、エアバッグ袋体16の上端縁部に
は取付孔39が形成されており、これらの取付孔39を
挿通するボルト等の固定手段によって、エアバッグ袋体
16の上端部はフロントピラー20、ルーフサイドレー
ル28、Cピラー30に固定されている。
【0027】図4に示される如く、エアバッグ袋体16
は、略上下方向へ蛇腹状に折り畳まれて長尺状にされた
上で、Aピラーガーニッシュ44とルーフサイドレール
ガーニッシュ46とCピラーガーニッシュ48に跨がっ
て収容されている。
は、略上下方向へ蛇腹状に折り畳まれて長尺状にされた
上で、Aピラーガーニッシュ44とルーフサイドレール
ガーニッシュ46とCピラーガーニッシュ48に跨がっ
て収容されている。
【0028】図3に示される如く、エアバッグ袋体16
は、2枚の基布50を重ね合わせ、上端縁部50A及び
下端縁部50Bを縫合糸52によって縫合して形成され
ている。また、Aピラー側インフレータ供給膨張部36
の縁部及びCピラー側インフレータ供給膨張部38の縁
部も縫合糸52によって縫合されており、Aピラー側イ
ンフレータ供給膨張部36、Cピラー側インフレータ供
給膨張部38にはインフレータ14、インフレータ15
からの展開ガスが夫々流れ込むようになっている。
は、2枚の基布50を重ね合わせ、上端縁部50A及び
下端縁部50Bを縫合糸52によって縫合して形成され
ている。また、Aピラー側インフレータ供給膨張部36
の縁部及びCピラー側インフレータ供給膨張部38の縁
部も縫合糸52によって縫合されており、Aピラー側イ
ンフレータ供給膨張部36、Cピラー側インフレータ供
給膨張部38にはインフレータ14、インフレータ15
からの展開ガスが夫々流れ込むようになっている。
【0029】次に、本実施形態の作用を説明する。本実
施形態の頭部保護エアバッグ装置10では、側突時に、
センサ12が側突状態を検出すると、インフレータ14
が作動する。この結果、図1に示される如く、エアバッ
グ袋体16のAピラー側インフレータ供給膨張部36の
導入通路36Aが車両前方側(前席乗員頭部保護領域
側)から車両後方側(後席乗員頭部保護領域側)へ向け
て膨張展開すると共に、第1膨張室36Bが前席乗員3
2の頭部32Aの側方に膨張展開し、第2膨張室36C
がセンタピラー18の側方に膨張展開し、第3膨張室3
6Dが後席乗員34の頭部34Aの側方に膨張展開す
る。この際、Aピラー側インフレータ供給膨張部36の
内圧P1は、図5に破線で示されるようになり、前席乗
員32の頭部32A及び後席乗員34の頭部34Aを保
護可能な圧力及び張力の保持時間はT2となる。
施形態の頭部保護エアバッグ装置10では、側突時に、
センサ12が側突状態を検出すると、インフレータ14
が作動する。この結果、図1に示される如く、エアバッ
グ袋体16のAピラー側インフレータ供給膨張部36の
導入通路36Aが車両前方側(前席乗員頭部保護領域
側)から車両後方側(後席乗員頭部保護領域側)へ向け
て膨張展開すると共に、第1膨張室36Bが前席乗員3
2の頭部32Aの側方に膨張展開し、第2膨張室36C
がセンタピラー18の側方に膨張展開し、第3膨張室3
6Dが後席乗員34の頭部34Aの側方に膨張展開す
る。この際、Aピラー側インフレータ供給膨張部36の
内圧P1は、図5に破線で示されるようになり、前席乗
員32の頭部32A及び後席乗員34の頭部34Aを保
護可能な圧力及び張力の保持時間はT2となる。
【0030】また、本実施形態の頭部保護エアバッグ装
置10では、側突時に、センサ12が側突状態を検出す
ると、インフレータ15が作動する。この結果、図1に
示される如く、エアバッグ袋体16のCピラー側インフ
レータ供給膨張部38の導入通路38Aが車両後方側
(後席乗員頭部保護領域側)から車両前方側(前席乗員
頭部保護領域側)へ向けて膨張展開すると共に、第4膨
張室38E、第3膨張室38D、第2膨張室38C、第
1膨張室38Bが膨張展開する。なお、第4膨張室38
Eが後席乗員34の頭部34Aの側方に膨張展開し、第
2膨張室38Cが前席乗員32の頭部32Aの側方に膨
張展開する。この際、Cピラー側インフレータ供給膨張
部38の内圧P2は、図5に一点鎖線で示されるように
なり、前席乗員32の頭部32A及び後席乗員34の頭
部34Aを保護可能な圧力及び張力の保持時間はT3と
なる。
置10では、側突時に、センサ12が側突状態を検出す
ると、インフレータ15が作動する。この結果、図1に
示される如く、エアバッグ袋体16のCピラー側インフ
レータ供給膨張部38の導入通路38Aが車両後方側
(後席乗員頭部保護領域側)から車両前方側(前席乗員
頭部保護領域側)へ向けて膨張展開すると共に、第4膨
張室38E、第3膨張室38D、第2膨張室38C、第
1膨張室38Bが膨張展開する。なお、第4膨張室38
Eが後席乗員34の頭部34Aの側方に膨張展開し、第
2膨張室38Cが前席乗員32の頭部32Aの側方に膨
張展開する。この際、Cピラー側インフレータ供給膨張
部38の内圧P2は、図5に一点鎖線で示されるように
なり、前席乗員32の頭部32A及び後席乗員34の頭
部34Aを保護可能な圧力及び張力の保持時間はT3と
なる。
【0031】この様に、本実施形態の頭部保護エアバッ
グ装置10では、Aピラー側インフレータ供給膨張部3
6は前席乗員頭部保護領域、後席乗員頭部保護領域の順
に内圧が高くなる。一方、Cピラー側インフレータ供給
膨張部38は後席乗員頭部保護領域、前席乗員頭部保護
領域の順に内圧が高くなる。この結果、エアバッグ袋体
16の内圧Pは、図5に実線で示されるようになる。即
ち、インフレータ出力を上げることなく、前席乗員32
の頭部32A及び後席乗員34の頭部34Aを保護可能
なエアバッグ袋体16の圧力及び張力の保持時間T1
(T1>T2、T1>T3)を長くすることができる。
グ装置10では、Aピラー側インフレータ供給膨張部3
6は前席乗員頭部保護領域、後席乗員頭部保護領域の順
に内圧が高くなる。一方、Cピラー側インフレータ供給
膨張部38は後席乗員頭部保護領域、前席乗員頭部保護
領域の順に内圧が高くなる。この結果、エアバッグ袋体
16の内圧Pは、図5に実線で示されるようになる。即
ち、インフレータ出力を上げることなく、前席乗員32
の頭部32A及び後席乗員34の頭部34Aを保護可能
なエアバッグ袋体16の圧力及び張力の保持時間T1
(T1>T2、T1>T3)を長くすることができる。
【0032】また、インフレータをAピラー側のインフ
レータ14とCピラー側のインフレータ15とに分割で
きるため、各インフレータ14、15を小型にでき、格
納性及びコスト面でも有利になる。
レータ14とCピラー側のインフレータ15とに分割で
きるため、各インフレータ14、15を小型にでき、格
納性及びコスト面でも有利になる。
【0033】また、本実施形態の頭部保護エアバッグ装
置10では、Cピラー側インフレータ供給膨張部38の
第1膨張室38B、第2膨張室38C、第3膨張室38
D、第4膨張室38Eをベルトライン40に沿って延び
る導入通路38Aから上方に向かって膨張する構成とし
たので、Cピラー側から素早くエアバッグ袋体16を引
下げることができ、エアバッグ袋体16を素早く展開さ
せることができる。
置10では、Cピラー側インフレータ供給膨張部38の
第1膨張室38B、第2膨張室38C、第3膨張室38
D、第4膨張室38Eをベルトライン40に沿って延び
る導入通路38Aから上方に向かって膨張する構成とし
たので、Cピラー側から素早くエアバッグ袋体16を引
下げることができ、エアバッグ袋体16を素早く展開さ
せることができる。
【0034】また、本実施形態の頭部保護エアバッグ装
置10では、Aピラー側インフレータ供給膨張部36の
第1膨張室36B、第2膨張室36C、第3膨張室36
Dと、Cピラー側インフレータ供給膨張部38の第1膨
張室38B、第2膨張室38C、第3膨張室38D、第
4膨張室38Eとが車両前後方向に交互に配置されてい
ると共に、Aピラー側インフレータ供給膨張部36の第
1膨張室36B、第2膨張室36C、第3膨張室36D
と、Cピラー側インフレータ供給膨張部38の第1膨張
室38B、第2膨張室38C、第3膨張室38D、第4
膨張室38Eとが車両上下方向にオーバーラップした領
域にエアバッグ袋体16の前後の各端部を結ぶテンショ
ンラインTを設定したため、エアバッグ袋体16の展開
性能を確保した上で、エアバッグ袋体展開時の張力をよ
り高めることができる。
置10では、Aピラー側インフレータ供給膨張部36の
第1膨張室36B、第2膨張室36C、第3膨張室36
Dと、Cピラー側インフレータ供給膨張部38の第1膨
張室38B、第2膨張室38C、第3膨張室38D、第
4膨張室38Eとが車両前後方向に交互に配置されてい
ると共に、Aピラー側インフレータ供給膨張部36の第
1膨張室36B、第2膨張室36C、第3膨張室36D
と、Cピラー側インフレータ供給膨張部38の第1膨張
室38B、第2膨張室38C、第3膨張室38D、第4
膨張室38Eとが車両上下方向にオーバーラップした領
域にエアバッグ袋体16の前後の各端部を結ぶテンショ
ンラインTを設定したため、エアバッグ袋体16の展開
性能を確保した上で、エアバッグ袋体展開時の張力をよ
り高めることができる。
【0035】また、本実施形態の頭部保護エアバッグ装
置10では、Cピラー側インフレータ供給膨張部38の
導入通路38Aが側面視においてベルトライン40にオ
ーバーラップする位置に設定されているため、展開した
エアバッグ袋体16によって、ドア開口部の略全域を覆
うことができる。この結果、ドア開口部の略全域におい
て、乗員の身体の一部の車外方向への移動量をエアバッ
グ袋体16によって抑制することができる。
置10では、Cピラー側インフレータ供給膨張部38の
導入通路38Aが側面視においてベルトライン40にオ
ーバーラップする位置に設定されているため、展開した
エアバッグ袋体16によって、ドア開口部の略全域を覆
うことができる。この結果、ドア開口部の略全域におい
て、乗員の身体の一部の車外方向への移動量をエアバッ
グ袋体16によって抑制することができる。
【0036】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、本実施形態では、Aピラー側インフレー
タ14とCピラー側インフレータ15との作動タイミン
グを同一としたが、これに代えて、Aピラー側インフレ
ータ14とCピラー側インフレータ15との作動タイミ
ングを異ならせても良い。この場合、各インフレータ1
4、15から各膨張部36、38の各膨張室までの距離
の違いによるタイムラグに加えて、Aピラー側インフレ
ータ14とCピラー側インフレータ15との作動タイミ
ングのずれを利用することにより、乗員頭部を保護可能
なエアバッグ袋体16の圧力及び張力の保持時間をさら
に長くすることができる。また、本実施形態では、基布
の所定の部位を縫合及び接着することによってエアバッ
グ袋体16の膨張部と非膨張部を構成したが、これに代
えて、基布の織り方を変えることによってエアバッグ袋
体16の膨張部と非膨張部を構成しても良い。
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、本実施形態では、Aピラー側インフレー
タ14とCピラー側インフレータ15との作動タイミン
グを同一としたが、これに代えて、Aピラー側インフレ
ータ14とCピラー側インフレータ15との作動タイミ
ングを異ならせても良い。この場合、各インフレータ1
4、15から各膨張部36、38の各膨張室までの距離
の違いによるタイムラグに加えて、Aピラー側インフレ
ータ14とCピラー側インフレータ15との作動タイミ
ングのずれを利用することにより、乗員頭部を保護可能
なエアバッグ袋体16の圧力及び張力の保持時間をさら
に長くすることができる。また、本実施形態では、基布
の所定の部位を縫合及び接着することによってエアバッ
グ袋体16の膨張部と非膨張部を構成したが、これに代
えて、基布の織り方を変えることによってエアバッグ袋
体16の膨張部と非膨張部を構成しても良い。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の頭部保護エアバ
ッグ装置は、Aピラー、ルーフサイドレール、Cピラー
に跨がって格納されたカーテン状のエアバッグ袋体と、
Aピラー及びCピラーに配設されたインフレータとを備
え、エアバッグ袋体は、Aピラー側のインフレータから
流入するガスによって前席乗員頭部保護領域及び後席乗
員頭部保護領域に膨張するAピラー側インフレータ供給
膨張部と、Cピラー側のインフレータから流入するガス
によって後席乗員頭部保護領域及び前席乗員頭部保護領
域に膨張するCピラー側インフレータ供給膨張部と、を
有するため、インフレータの出力増加無しに、乗員頭部
を保護可能なエアバッグ袋体の圧力及び張力の保持時間
を長くすることができるという優れた効果を有する。ま
た、各インフレータを小型にでき、格納性でも有利にな
るという優れた効果を有する。
ッグ装置は、Aピラー、ルーフサイドレール、Cピラー
に跨がって格納されたカーテン状のエアバッグ袋体と、
Aピラー及びCピラーに配設されたインフレータとを備
え、エアバッグ袋体は、Aピラー側のインフレータから
流入するガスによって前席乗員頭部保護領域及び後席乗
員頭部保護領域に膨張するAピラー側インフレータ供給
膨張部と、Cピラー側のインフレータから流入するガス
によって後席乗員頭部保護領域及び前席乗員頭部保護領
域に膨張するCピラー側インフレータ供給膨張部と、を
有するため、インフレータの出力増加無しに、乗員頭部
を保護可能なエアバッグ袋体の圧力及び張力の保持時間
を長くすることができるという優れた効果を有する。ま
た、各インフレータを小型にでき、格納性でも有利にな
るという優れた効果を有する。
【0038】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
頭部保護エアバッグ装置において、Aピラー側インフレ
ータ供給膨張部は、ルーフサイドレールに沿って延びる
導入通路と、該導入通路から下方に向かって延びるAピ
ラー側インフレータ供給膨張室を有し、Cピラー側イン
フレータ供給膨張部は、ベルトラインに沿って延びる導
入通路と、該導入通路から上方に向かって延びるCピラ
ー側インフレータ供給膨張室を有するため、請求項1記
載の効果に加えて、エアバッグ袋体を素早く展開させる
ことができるという優れた効果を有する。
頭部保護エアバッグ装置において、Aピラー側インフレ
ータ供給膨張部は、ルーフサイドレールに沿って延びる
導入通路と、該導入通路から下方に向かって延びるAピ
ラー側インフレータ供給膨張室を有し、Cピラー側イン
フレータ供給膨張部は、ベルトラインに沿って延びる導
入通路と、該導入通路から上方に向かって延びるCピラ
ー側インフレータ供給膨張室を有するため、請求項1記
載の効果に加えて、エアバッグ袋体を素早く展開させる
ことができるという優れた効果を有する。
【0039】請求項3記載の本発明は、請求項2記載の
頭部保護エアバッグ装置において、Aピラー側インフレ
ータ供給膨張室とCピラー側インフレータ供給膨張室と
が車両前後方向に交互に配置されていると共に、Aピラ
ー側インフレータ供給膨張室とCピラー側インフレータ
供給膨張室とが車両上下方向にオーバーラップした領域
にエアバッグ袋体の前後の各端部を結ぶテンションライ
ンを設定したため、請求項2記載の効果に加えて、エア
バッグ袋体の展開性能を確保した上で、エアバッグ袋体
展開時の張力をより高めることができるという優れた効
果を有する。
頭部保護エアバッグ装置において、Aピラー側インフレ
ータ供給膨張室とCピラー側インフレータ供給膨張室と
が車両前後方向に交互に配置されていると共に、Aピラ
ー側インフレータ供給膨張室とCピラー側インフレータ
供給膨張室とが車両上下方向にオーバーラップした領域
にエアバッグ袋体の前後の各端部を結ぶテンションライ
ンを設定したため、請求項2記載の効果に加えて、エア
バッグ袋体の展開性能を確保した上で、エアバッグ袋体
展開時の張力をより高めることができるという優れた効
果を有する。
【0040】請求項4記載の本発明は、請求項2記載の
頭部保護エアバッグ装置において、Cピラー側インフレ
ータ供給膨張部の導入通路が側面視においてベルトライ
ンにオーバーラップする位置に設定されているため、請
求項2記載の効果に加えてドア開口部全域において、乗
員の身体の一部の車外方向への移動量を抑制することが
できるという優れた効果を有する。
頭部保護エアバッグ装置において、Cピラー側インフレ
ータ供給膨張部の導入通路が側面視においてベルトライ
ンにオーバーラップする位置に設定されているため、請
求項2記載の効果に加えてドア開口部全域において、乗
員の身体の一部の車外方向への移動量を抑制することが
できるという優れた効果を有する。
【0041】請求項5記載の本発明は、請求項1〜請求
項4のいずれかに記載の頭部保護エアバッグ装置におい
て、Aピラー側インフレータとCピラー側インフレータ
との作動タイミングを異ならせたため、請求項1〜請求
項4のいずれかに記載の効果に加えて、エアバッグ袋体
が乗員頭部を保護可能なエアバッグ袋体の圧力及び張力
の保持時間をさらに長くすることができるという優れた
効果を有する。
項4のいずれかに記載の頭部保護エアバッグ装置におい
て、Aピラー側インフレータとCピラー側インフレータ
との作動タイミングを異ならせたため、請求項1〜請求
項4のいずれかに記載の効果に加えて、エアバッグ袋体
が乗員頭部を保護可能なエアバッグ袋体の圧力及び張力
の保持時間をさらに長くすることができるという優れた
効果を有する。
【図1】本発明の一実施形態に係る頭部保護エアバッグ
装置におけるエアバッグ袋体の展開状態を示す概略側面
図である。
装置におけるエアバッグ袋体の展開状態を示す概略側面
図である。
【図2】図1の2−2線に沿った断面図である。
【図3】図1の3−3線に沿った断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る頭部保護エアバッグ
装置におけるエアバッグ袋体の格納状態を示す概略側面
図である。
装置におけるエアバッグ袋体の格納状態を示す概略側面
図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る頭部保護エアバッグ
装置における時間と内圧との関係を示すグラフである。
装置における時間と内圧との関係を示すグラフである。
【図6】従来の実施形態に係る頭部保護エアバッグ装置
におけるエアバッグ袋体の展開完了状態を示す概略側面
図である。
におけるエアバッグ袋体の展開完了状態を示す概略側面
図である。
10 頭部保護エアバッグ装置 14 Aピラー側のインフレータ 15 Cピラー側のインフレータ 16 エアバッグ袋体 18 センタピラー(Bピラー) 20 フロントピラー(Aピラー) 28 ルーフサイドレール 30 クォータピラー(Cピラー) 36 Aピラー側インフレータ供給膨張部 36A 導入通路 36B 第1膨張室 36C 第2膨張室 36C 第3膨張室 38 Cピラー側インフレータ供給膨張部 38A 導入通路 38B 第1膨張室 38C 第2膨張室 38D 第3膨張室 38E 第4膨張室 40 ベルトライン
Claims (5)
- 【請求項1】 Aピラー、ルーフサイドレール、Cピラ
ーに跨がって格納されたカーテン状のエアバッグ袋体
と、 Aピラー及びCピラーに配設されたインフレータとを備
え、 前記エアバッグ袋体は、前記Aピラー側のインフレータ
から流入するガスによって前席乗員頭部保護領域及び後
席乗員頭部保護領域に膨張するAピラー側インフレータ
供給膨張部と、前記Cピラー側のインフレータから流入
するガスによって後席乗員頭部保護領域及び前席乗員頭
部保護領域に膨張するCピラー側インフレータ供給膨張
部と、 を有することを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。 - 【請求項2】 前記Aピラー側インフレータ供給膨張部
は、ルーフサイドレールに沿って延びる導入通路と、該
導入通路から下方に向かって延びるAピラー側インフレ
ータ供給膨張室を有し、前記Cピラー側インフレータ供
給膨張部は、ベルトラインに沿って延びる導入通路と、
該導入通路から上方に向かって延びるCピラー側インフ
レータ供給膨張室を有することを特徴とする請求項1記
載の頭部保護エアバッグ装置。 - 【請求項3】 前記Aピラー側インフレータ供給膨張室
とCピラー側インフレータ供給膨張室とが車両前後方向
に交互に配置されていると共に、該Aピラー側インフレ
ータ供給膨張室とCピラー側インフレータ供給膨張室と
が車両上下方向にオーバーラップした領域にエアバッグ
袋体の前後の各端部を結ぶテンションラインを設定した
ことを特徴とする請求項2記載の頭部保護エアバッグ装
置。 - 【請求項4】 前記Cピラー側インフレータ供給膨張部
の導入通路が側面視においてベルトラインにオーバーラ
ップする位置に設定されていることを特徴とする請求項
2記載の頭部保護エアバッグ装置。 - 【請求項5】 前記Aピラー側インフレータとCピラー
側インフレータとの作動タイミングを異ならせたことを
特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の頭部
保護エアバッグ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10011206A JPH11208410A (ja) | 1998-01-23 | 1998-01-23 | 頭部保護エアバッグ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10011206A JPH11208410A (ja) | 1998-01-23 | 1998-01-23 | 頭部保護エアバッグ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11208410A true JPH11208410A (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=11771548
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10011206A Pending JPH11208410A (ja) | 1998-01-23 | 1998-01-23 | 頭部保護エアバッグ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11208410A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US6616178B1 (en) * | 1999-10-18 | 2003-09-09 | Takata Corporation | Head protective bag |
US6938920B2 (en) | 2000-05-01 | 2005-09-06 | Toyoda Gosei Co., Ltd. | Occupant arresting device |
JP2006193036A (ja) * | 2005-01-13 | 2006-07-27 | Mazda Motor Corp | 車両用カーテンエアバッグ装置 |
WO2006130307A3 (en) * | 2005-05-27 | 2007-08-02 | Milliken & Co | Multi-zone air bag curtain |
US7367582B2 (en) | 2003-12-25 | 2008-05-06 | Takata Corporation | Airbag apparatus |
JP2009543731A (ja) * | 2006-07-17 | 2009-12-10 | デルファイ・テクノロジーズ・インコーポレーテッド | 延長肩部分を持つサイドカーテンエアバッグ |
US7896387B2 (en) | 2007-05-23 | 2011-03-01 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Air bag device for automobile |
WO2017073899A1 (ko) * | 2015-10-29 | 2017-05-04 | 아우토리브 디벨롭먼트 아베 | 차량용 에어백 장치 |
-
1998
- 1998-01-23 JP JP10011206A patent/JPH11208410A/ja active Pending
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