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JP2007092202A - 増毛具及びその製造方法 - Google Patents

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JP2007092202A JP2005280876A JP2005280876A JP2007092202A JP 2007092202 A JP2007092202 A JP 2007092202A JP 2005280876 A JP2005280876 A JP 2005280876A JP 2005280876 A JP2005280876 A JP 2005280876A JP 2007092202 A JP2007092202 A JP 2007092202A
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Abstract

【課題】線材が視認されにくく、また結び目が緩みにくく、ボリューム感に優れると共に、ヘアスタイルの自由性を向上する増毛具及びその製造方法を提供する。
【解決手段】植設フレーム11を構成する複数本のリブ11bに結束した毛髪12で成る増毛具10において、各毛髪12が、リブ11bに対して、一側12aで二回掛け、そして他側12bで一回掛け後払いにより結束されるように構成する。植設された毛髪の一側12aがリブに対して立ち上がるよう支持され、他側12bはリブ11b上でこれに沿って横たわって延び出るように結着されることで、毛流が複数本のリブ11b上でその長手方向に形成されるので、リブ11bが覆い隠されて視認されにくくなる。
【選択図】図1

Description

本発明は頭部の薄毛の部位を覆うかつらに利用できる増毛具に係り、たとえば、フィラメントを縦横に格子状に配置して成るネット部材を主体としたかつらベースに対して、或いは、剛性と弾力性を有する細長い線状のリブを組み合わせて形成した植設フレームに対して、見栄えよく毛髪を取り付け得る増毛具と、その製造方法に関するものである。
かつらは、一般に、薄い合成樹脂で形成した人工皮膚製のシート状又はフィルム状のかつらベースとこのかつらベースに植設した毛髪とで構成されている。このように人工皮膚等の面状に形成されたかつらベースに毛髪を植設する場合は、毛流や毛量を使用者の好みやヘアスタイルに応じて自由に表現することができる。例えば、バックスタイルに仕上げたい場合は、前額部から頭頂部へかけて毛髪が後方へ延びるように毛植えし、側頭部は斜め後方の毛流を呈するように毛植え作業を行なう。また、分髪部を形成する場合やつむじを形成する場合にも、毛流が任意の方向に延びるように、シングル植え、パンシングル植え、パンダブル植えという公知の植毛技術を用いて、植毛方向をそれに合わせて自由に選定することで、左右又は前後にそして一部を上方へ突出させる毛流となるように、毛髪の毛流や植毛密度を自由に選定して作業することができる。従って、シート状、フィルム状又は緻密な織布などで面状に形成されたかつらベースに対しては、上記公知の植毛方法を適宜織りまぜることで使用者の好みに応じたヘアスタイルを自由に表現することが可能である。
ところで、薄毛の状態が軽度の場合や、頭部の一部分だけを毛髪量を増やしたい場合などには、人工皮膚で面状に形成したかつらベースを用いると鬱陶しいこともあり、より手軽に扱えるヘアピースとして、人工皮膚製のベースに代えて、軽量で通気性に優れたネットを主体とした増毛具が用いられる。このような増毛具として、フィラメントを縦横に格子状に配置したネット部材で成るかつらベースや、剛性と弾力性を有する細長い線状のリブを組み合わせて骨格状に形成した植設フレームなどが多用されている。
例えば、図13の概略斜視図に示すように、骨格様の植設フレーム32とこの植設フレーム32に結束された毛髪33とから構成された増毛具30は、軽量で通気性に優れることに加え、所望の適度な増毛処理を行うことができ、しかも自毛を十分に活用しつつ自在にヘアスタイルのバリエーションを表現し得ることから、近時普及しつつある。骨格様の増毛具30は、中心の連結用リブ32aとこの連結用リブ32aから両側に延びる複数本のリブ32bを備えた植設フレーム32からなり、これらのリブ32a,32bを含めて全体として使用者の頭部形状に沿うように湾曲して形成されている(特許文献1参照)。毛髪33は、上記植設フレーム32の各リブ32a,32bに対して緻密に結着されている。なお、図13では、毛髪33はその一部のみが示され、大部分の毛髪33は省略されている。
毛髪33は、上記植設フレーム32の各リブ32a,32bに対して上記公知の結び方で結着される。図14は、図13のリブ32a,32bへ公知の、例えばパンシングル植えを用いて結着した毛髪33による毛流を、模式的に示す拡大斜視図である。各毛髪33は、1本又は数本の毛髪を揃えて二つ折りにし、その折り返し部分を32a,リブ32bにそれぞれ結び目33cを設けて植設する。なお、「植設」又は「植毛」の用語は、ここでは毛髪を線材に結着したり又は面状のかつらベースに縫着、接着などで取り付ける場合を広く含む概念で用いている。
しかし、上記ネット部材で形成したかつらベースや植設フレームに対して毛髪を植設する場合は、フィラメントやリブ(以下、これらをまとめて、線材と総称する。)が何れも細長い線材で成っているため、この線材に毛髪を巻回して結着することから、上記シングル植え、パンシングル植え、パンダブル植えという公知の植毛技術では毛流が一定方向に制限されざるを得ない。すなわち、ネット部材や植設フレームの何れの場合も、縦横或いは斜め方向に線材を組み合わせて形成していることから、例えば、頭部の前後方向に配置した線材に対して毛髪を結着する場合は、結着した毛髪の一側と他側とが共に線材に対して直交する方向、すなわち左右に毛分かれした毛流となってしまい、例えばバックスタイルに整えたい場合にも後方への毛流を出現することが困難である。
いま、図14に示す前後方向に配置したリブ、即ち線材32bを用いて、この線材32bに対して公知のシングル植え、パンシングル植え、パンダブル植えを適用する場合を、図15〜図17を参照して説明する。
図15において、線材32bの上端側が前額部方向、下端側が後頭部方向に配置されているとすると、先ず、シングル植えは、二つ折りにした毛髪33を捻転してループ34を形成し(図15(A)参照)、このループ34を毛植え針で線材32bの下側から上側に巻回して毛髪の一側33aと他側33bの双方をループ34から引き出して結着する方法である(同図(B),(C)参照)。従って、シングル植えで結着された毛髪の一側33aと他側33bは共に頭部の前後方向に配置した線材32bに対して直角方向に水平状態で支持され、図において右側の毛流となる。
パンシングル植えは、図16に示すように、二つ折りにした毛髪33を捻転してループ34を形成し(図16(A)参照)、上記と同様にこのループ34を毛植え針で線材32bの下側から上側に巻回し(同図(B)参照)、次に毛髪の他側33bだけをループ34から引き出して線材に結着する方法である(同図(C)参照)。この方法では、図において毛髪の一側33aは線材32bに対して左側に、他側33bは右側に直交した、左右方向の毛流となり、且つ、植設状態では毛髪の一側も他側も立ち上がることなく横に寝た状態で結着される。
また、図17に示すパンダブル植えは、(A)に示すように二つ折りにした毛髪33を時計方向に捻転してループ34を形成し(同図(B)参照)、上記と同様にしてループ34に毛髪の他側33bを通してこの他側33bで第二のループ35を形成し(同図(C)参照)、次いで第二のループ35から一側33aを引き出して線材に結着する方法である(同図(D)参照)。この方法では、図において毛髪の一側33aは線材32bに対して斜め上方に立ち上がるが、他側33bは線材に対して左側に寝て直交した毛流となる。なお、図示例では時計方向に捻転してループ34を形成しているので、毛髪の一側33aと他側33bは図17(D)のような毛流を呈するが、反時計方向に捻転してループ34を形成し、順次結着すると、毛髪の他側33bは線材32bに対して斜め上方に立ち上がるが、一側33aは線材に対して直角方向に寝て直交した毛流となるのは同様である。
特開2002−115115号
上記のように、公知の何れの植毛法にあっても、線材32bに対して左右方向に直交して結着せざるを得ない。
従って、第一に、頭部の前後方向に配置する線材32bに対して毛髪が左右に延び出るため、前頭部方向又は後頭部方向への毛流を表出し難く、左右に毛分かれする傾向を呈することからヘアスタイルの自由度が制限される。即ち、前頭部から後頭部にかけて後方への自然な毛流を作ろうとしても、毛髪の結び目に近い基端側が横方向、即ち、左右側頭部方向に結着されていることから、毛髪の先端側を後方へ流れるよう整髪しても、毛髪の弾性により暫くすると毛髪が横方向の流れとなってしまい、自毛との毛分かれが生じてしまう。このようにして、従来の結着方法ではヘアスタイルの自由性或いは多様性が制限されざるを得ない。
第二に、毛髪33の毛流方向に対して線材32bが直交して配設されるため、線材32bが毛髪で完全に覆われ難いことから、線材が使用者の前方や上方から縦の線として視認される恐れがあり、増毛具を装着していることが露見され易いという課題がある。
第三に、公知の毛髪結着方法、とくにシングル植えやパンシングル植えでは、何れも結着した毛髪が上記のように側方に寝てしまうことになり、毛髪を緻密に結着しても毛髪が垂直に立ち上がらず毛量感(ボリューム感)に乏しい。また、パンダブル植えでは毛髪の一側は立ち上がるとしても、他側は同様に線材と直角方向に寝てしまう。
第四に、公知の何れの方法でも結び目が緩くなり易い。このため、線材32a,32bに毛髪33を結着した後に確実に固定する為の毛止め工程が不可欠である。毛髪を確実に固定するためには、毛髪33を結着した後、線材32a,32bの裏面から有機溶剤で希釈した接着用溶液を塗布し硬化させる、所謂樹脂コーティング(図示せず)を施し、毛髪33の結着部をリブ32a,32bと樹脂コーティングとの間でサンドイッチ状に挟んで固定保持しなければならない。
以上のように、とくに、ネット部材で構成したかつらベースやリブ式の植設フレームなどの線材に対して毛髪を結着して取り付ける場合、従来の植毛方法では、毛髪33が線材32a,32bに対して側方に延びるように結着することから、毛髪の立ち上がりがなく毛髪が寝てしまうため毛量感が出ない。また、毛髪が線材に対して横断方向に覆うにすぎないため線材が完全に隠されにくく、毛髪の隙間を通して視認されやすいことから、かつらの使用が露見してしまうという課題がある。
また、植設した毛髪33をブラッシングによって整髪しても、毛髪33の毛流を線材32a,32bの長手方向に揃えること、すなわち、後頭部又は前額部に向けての毛流を付与することが困難であり、ヘアスタイルの自由性に乏しいという課題がある。
本発明は、上記課題に鑑み、線材が毛髪によって覆い隠されるため線材が視認されにくく、また毛髪の結び目が緩みにくく、植設した毛髪の立上りが良好で、前頭部から後頭部への毛流を自由に付与し得るようにした増毛具を提供することを一目的としている。
また、本発明は、増毛具への毛髪の新規な植設方法、並びにこの方法を適用した増毛具の製造方法を提供することを他の目的としている。
なお、本発明で増毛具とは、フィラメントを縦横に組み合わせて形成したネット部材を主体とするかつらベース及びテニスラケットのガットのような剛性且つ弾性を有する合成繊維で例えば骨格様に形成した植設フレームに毛髪を結着したものを含むが、それらに限らず、人工皮膚等の面状のかつらベースで形成した公知のかつらを含み、また、本発明に係る毛髪植設方法も何れのかつらにも適用し得る。
上記一目的を達成するため、本発明の一態様による増毛具は、線材と線材に植設した毛髪とを有し、この線材に二つ折りにした毛髪が結着されていて、その一側が結び目から線材に対して上方へ立ち上がって延びると共に、他側が結び目から線材に沿ってこの線材上に延びていることを特徴とする。
すなわち、本発明の増毛具は、二つ折りにした毛髪の折り返し部を、線材に対して毛髪の一側で二回掛け、そして毛髪の他側で一回掛け後払いにより結着することで、毛髪の一側が線材に対して上方へ立ち上がると共に、毛髪の他側が線材の長手方向に沿って横に延びる毛流となるよう植設されている。
具体的には、本発明の増毛具は、二つ折りにした毛髪の折り返し部を捻転して形成した第一の輪と、第一の輪を線材に巻回し、折り返した毛髪の一側を第一の輪に通して該一側で形成した第二の輪と、さらに、上記一側を第二の輪に通して該一側で形成した第三の輪と、を備え、第三の輪から毛髪の他側を引き出して、第一、第二及び第三の輪を緊縛することで、毛髪の一側と他側で結び目を形成し、これにより毛髪の一側が結び目から線材に対して上方へ立ち上がって延びると共に、毛髪の他側が結び目から線材に沿って線材上に延びている。すなわち、毛髪の一側は第三の輪から引き出されると共にこの第三の輪に支持されて線材に対して上方へ立ち上がって延び、一方、毛髪の他側は第三の輪によって倒伏した第二の輪の下側と線材との間で挟圧されてこの線材上で横たわって延出する。
上記各構成によれば、各毛髪が、線材に対して二つ折りにした毛髪の折り返し部を、一側で二回掛けにより、また他側で一回掛けした後、払いによって毛髪の他側を引き出し、該毛髪の一側と他側とが線材に対して結束されているので、結び目が緩むようなことはなく確実に結束される。
また、線材に結束された毛髪は、一側が、上方へ直立する方向の毛流を呈して線材からほぼ垂直に立ち上がるように延びるので、毛量感(ボリューム感)が増し、比較的少ない毛髪植設量で増毛感が出現する。
さらに、毛髪の他側は、線材の長手方向に沿って線材上に横たわって延びるので、線材の表面(上面)側が多数並列して結着した毛髪の他側によって覆い隠されることになる。従って、線材が毛髪によって隠蔽され、視認されにくくなるので、増毛具の使用が露見する恐れがない。
上記他の目的を達成するため、本発明は、増毛具を構成する線材に対して毛髪を結着する方法であって、線材の下側に毛植え針を持ち来たし、毛髪の二つ折りにした折り返し部を毛植え針に引っ掛けてすくい取った後、捻転して第一の輪を形成する第一の段階と、第一の輪を線材に巻回し、第一の輪の間から毛植え針を挿入して毛髪の一側をすくい取り、第一の輪に通して該すくい取った毛髪の一側で第二の輪を形成する第二の段階と、第二の輪の間から毛植え針を挿入して再び毛髪の一側をすくい取り、第二の輪に通して該すくい取った毛髪の一側で第三の輪を形成する第三の段階と、次に、第三の輪の間から毛植え針を挿入して毛髪の他側をすくい取り、該すくい取った毛髪の他側を第三の輪から完全に引き出す第四の段階と、最後に、第一,第二及び第三の輪を締め付けることにより、毛髪の一側を線材に対して上方へ立ち上がらせると共に、他側を線材に沿って該線材上で横たわって延出させる第五の段階と、を含むことを特徴とする。
さらに上記他の目的を達成するため、本発明は、線材と線材に植設した毛髪とを有する増毛具の製造方法において、線材への毛髪結着工程が、線材の下側に毛植え針を持ち来たし、毛髪の二つ折りにした折り返し部を毛植え針に引っ掛けてすくい取った後捻転して第一の輪を形成する第一の段階と、第一の輪を線材に巻回し、第一の輪の間から毛植え針を挿入して毛髪の一側をすくい取り、第一の輪に通して該すくい取った毛髪の一側で第二の輪を形成する第二の段階と、第二の輪の間から毛植え針を挿入して再び毛髪の一側をすくい取り、第二の輪に通して該すくい取った毛髪の一側で第三の輪を形成する第三の段階と、次に、第三の輪の間から毛植え針を挿入して毛髪の他側をすくい取り、該すくい取った毛髪の他側を第三の輪から完全に引き出す第四の段階と、最後に、第一,第二及び第三の輪を締め付けることにより、毛髪の一側を線材に対して上方へ立ち上がらせると共に、他側を線材に沿って該線材上で横たわって延出させる第五の段階と、上記第一乃至第五の段階を順次繰り返すことで、毛髪の他側により上記線材を覆いつつ該線材に対して植毛することを特徴とする。
上記第一の輪は、毛髪の二つ折りにした折り返し部を半回転捻転させて毛髪の一側上に他側を交差させることにより形成することができる。第二の段階において、すくい取った毛髪の一側を第一の輪に通して第二の輪を形成すると共に、該第二の輪を半回転捻転してもよい。第三の段階において、毛髪の一側を第二の輪に通して第三の輪を形成すると共に、該第二の輪を半回転捻転してもよい。
第五の段階において、毛髪の一側を引っ張ると前記第一の輪、第二の輪及び第三の輪が緊締し、その際、第三の輪が第二の輪を通って該第二の輪から突出し最上位で線材に対して上下方向に開口し、毛髪の一側が該第三の輪の下側から開口を通って上方へ突出することで第三の輪に支持されて前記線材に対して上方へ立ち上がり、さらに、第三の輪が第二の輪を下向きに圧迫することで、毛髪の他側が第二の輪と線材との間で挟圧されて線材に沿って該線材上で横に延びることになる。
本発明で用いる線材は、かつらベースのネット部材を構成するフィラメントであってもよく、又は、弾性を有する剛性の合成繊維で複数本を組み合わせて形成した骨格様のリブで成っていてもよい。リブを複数本で組み合わせて所定形状のフレームを増毛用の植設フレームとして用いてもよい。
上記構成において、リブを複数本縦横に組み合わせて所定形状の植設フレームを形成した後、植設フレームを構成する各リブに毛髪を結着してもよく、又は、リブに予め毛髪を結着し、結着した複数本のリブを縦横に組み合わせて植設フレームを構成してもよい。
なお、本発明の毛髪の植設方法は、必ずしも、線材を用いたかつらベース又は植設フレームを必須とするものではなく、人工皮膚や織布などで形成した面状のかつらベースにも適用できることは勿論であり、この場合も本発明の範囲内である。
本発明法によれば、線材に結束された毛髪は、毛髪の一側が線材からほぼ垂直に立ち上がるように延びるので、立上りが良好でボリューム感に優れ、またその他側は線材の長手方向に沿って延びるので線材の長手方向に沿った毛流を形成することができる。従って、線材が毛髪の他側によって覆い隠されるため視認され難くなると共に、結び目が緩みにくく、見栄え及びボリューム感に優れ、種々のヘアスタイルを自由に出現し得る増毛具を容易に製造することができる。
本発明によれば、線材が視認されにくく、また結び目が緩みにくく立ち上りが良好で、見栄え及びボリューム感に優れると共に、種々のヘアスタイルを自由に出現し得る増毛具とその製造方法が提供される。さらに、本発明の毛髪結着方法によれば、上記線材のみならず面状のかつらベースに対しても、自由なヘアスタイルを出現できるように植設することが可能で、しかも結び目が緩みにくく立ち上りが良好に結着することができる。
以下、図面に示した実施形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
本発明の増毛具は、縦横に配置された線材とこれらの線材に植設した毛髪とから成り、二つ折りにして一対とした毛髪が線材に結着されていて、この一対の毛髪の一側が結び目から線材に対して上方へ立ち上がって延びると共に、他側が結び目から線材に沿ってこの線材上に横たわって延出している。そのため、本発明に従って多数本の毛髪を緻密に線材に結着することで、毛髪の一側は線材に対して上方に立ち上がるので毛量感(ボリューム感)に優れたものとなる。また、毛髪の他側が線材の長手方向に沿って延びるので、線材は毛髪の他側により覆い隠されることができる。
図1は本発明による増毛具の一実施形態の構成を示している。以下の実施形態では、線材として、剛性且つ弾力性に富む比較的大径の合成繊維で形成したリブ11a,11bを用い、このリブを複数本組み合わせた骨格様の植設フレーム11と、この植設フレーム11に結束された毛髪12と、から構成した増毛具を例にとって説明する。
上記植設フレーム11は、図13に示した従来のリブ式増毛具1の植設フレーム2と同様に構成されており、中心の連結用リブ11aと、この連結用リブ11aに連結されて両側に延びる複数本のリブ11bを備えている。なお、連結用リブ11aも他の複数のリブ11bとほぼ同じ径の同じ材料で形成しており、例えば連結用リブ11aが横方向(すなわち、使用者の左右側頭部方向)の骨格を、また、他の複数のリブ11bが縦方向(使用者の前頭部から後頭部への方向)の骨格を示す。
上記植設フレーム11は、これらのリブ11a,11bを含む全体が、使用者の頭部形状に沿うように湾曲して形成されている。各リブ11a,11bの両先端には、好ましくは、膨出部11cが形成される。この膨出部11cを略球形状に膨出して形成することにより、各リブに取り付ける毛髪が抜け落ちるのを防ぐとともに、頭皮との接触をソフトにして、頭皮を傷つけるのを防止することができる。
植設フレーム11を構成するリブ11a,11bは、装着者の頭皮を傷つけるおそれがなく、また、ドライヤー等により熱変形しにくい材料、例えばナイロン(ポリアミド系合成繊維)、ポリエステル等の合成樹脂製材料が好ましく、その他、金属、硬質紙、硬質ゴム、木、竹、ガラス繊維、カーボン繊維等の弾性及び剛性を備えた材料を使用できる。
上記毛髪12は人毛または人工毛から成り、1本又は複数本の毛髪12を二つ折りにしてこの折り返し部分で形成されるループ側で、リブ11a,11bに結着されている。
図2は、図1のリブ11bに植設された毛髪12による毛流を、模式的に示す拡大斜視図である。図示するように、各毛髪12は、1本又は複数本の毛髪を揃えてこれらを中央部付近で折り返して一側と他側の一対とし、該一対の毛髪部分のうち一側12aは、リブ11bからほぼ垂直方向に立ち上がるように結着されている。このように毛髪の一側12aの基端部側が垂直方向に結着されていると、頭皮に沿って寝てしまった毛髪に比べて、少ない毛髪植設量で毛量感(ボリューム感)が出現できる。
そして、毛髪部分のうち他側12bはリブ11bから表側にてリブ11bの長手方向に沿って結着されてリブ11bの上面に横たわって延びていることから、リブ11bが毛髪12の他側12bにより覆い隠される。これにより、リブ11bの長手方向に沿って毛流が形成されるので、自然な毛流が形成できヘアスタイルの自由度が向上すると共に、増毛具の露顕が防止され得る。なお、連結用リブ11aへの毛髪結着も同様に行うことができるが、横断方向、即ち使用者の左右側頭部方向に装着する連結用リブ11aへの毛髪は公知の結着方法であってもよい。
増毛具10の植設フレーム11に結束された各毛髪12は、後述するように、それぞれ毛髪の一側12aで二回掛け、そして毛髪の他側12bで一回掛け後払いにより結束されているので、図12に示す結び目12cが緩むようなことはなく、さらに他側12bで一回掛けであることから結び目12cがあまり大きくならず、またリブの上側(頭皮と反対側)で結着するので、増毛具10の装着時に結び目12cが頭皮に当たって肌触りが悪くなるようなこともない。そして、毛髪の一側12aは上記結び目12cによって両側から垂直に立ち上がるように支持され、一方、毛髪の他側12bは上記結び目12cによってリブ11bの長手方向に延びるように水平に保持されるので、毛髪の他側12bによってリブが隠蔽されると共に、使用者の前頭部から後頭部に掛けての前後方向の毛流を形成することができる。また、毛髪の一側12aは立ち上がり性が良好となるので少ない毛髪植設量でボリューム感を増大させることができる。
本発明の増毛具10は、広い網目のネット部材で成るかつらベースを用い又は上記の例のような骨格様の植設フレームを用いて、使用者の自毛と絡み合わせて使用する所謂、自毛活用型のかつらに好適である。本発明の増毛具10を頭部に装着する場合には、増毛具10の裏面に専用のストッパーを取り付けて頭部の自毛をこのストッパーにて挟持したり、自毛をかつらの毛髪に編み込んだり或いはベースの周縁に設けた紐部材などに自毛を結着するなどにより装着することができる。
次に、本発明による増毛具10の製造方法について、上記植設フレームを用いてリブに毛髪を取り付ける場合の一例を説明する。
最初に、所定形状の植設フレームを製作する。具体的には、植設フレーム11を構成するリブ11a,11bとして、例えば直径0.1〜3.0mmのナイロン繊維の撚り線などを用意し、被着者の頭部形状に適合した所定形状となるように、適宜の本数を組み合わせ、これらの交点を互いに、接着、結着、縫着、溶着などの各種の方法で接合することにより形成する。その際、図1に示すように、横リブとしての連結用リブ11aに適宜の間隔で順次縦リブ11bを接合していく。
次に、連結して植設フレーム11としたものを、予め用意した装着者の頭部形状の雄型(例えば、石膏型など)に被せ、所定の温度で所定時間加熱することで装着者の頭部形状に型付けする。なお、各リブ11a,11bの表面をサンドペーパーなどで粗面化処理を施すと、リブの表面の艶を抑えるとともに、後の工程で取り付ける毛髪12の抜け落ちやズレが一層防止される。また、各リブ11a,11bの両先端に、結着した毛髪12の脱落防止と頭皮保護のため膨出部11cを形成する。このようにして成形した植設フレーム11に対して、本発明の毛髪植設方法に従って順次毛髪を取り付ける。
以下、本発明に従う毛髪12の結着方法の実施形態を説明する。
図3〜図11は、毛髪12をリブ11bに結着する各段階を示す図であり、図12は結着した毛髪を緊縛して完成した状態を示す図である。
第一の段階として、図3に示すように頭部の前後方向に配置したリブ11bの、図において左方から、リブ11bの下側に持ってきた1本又は2〜4本ほどを一組とした毛髪12(図では1本で示す)を、リブ11bの右方からその下側(頭皮に接触する側)に持ってきた鉤針状の毛植え針20で引っ掛ける。この際、先ず、毛髪12を例えば中央部付近で折り返して二つ折りにすることでループを形成しておき、このループに毛植え針20を引っ掛け、図4に示すように、毛植え針20を図面上、反時計周りに半回転させてループを捻転させる。図では、折り返して一対とした毛髪の一側12a上に毛髪の他側12bを載せるように捻転している。これにより第一の輪21を形成する。この第一の輪21をリブ11bの下側から持ち上げてリブ11bの上方へ巻回する。
上記第一の段階において、実際の植毛作業においては、第一の輪21に毛植え針20を引っ掛けた後、毛植え針20の鉤が上方を向くよう、図面上、反時計回りに1回転捻転させる(図示省略)。この状態で、毛植え針20をリブ11bの下側から上方へ移動して、第一の輪21をリブ11bに巻回する。その際、毛髪の一側12aと他側12bとの位置を入れ換えれば第一の輪21は半回転捻転(図4参照)した状態となる。
リブ11bに巻回した第一の輪21を向かい側(図において左側)に折り返した後、第二の段階として、図5に示すように、第一の輪21の間から毛植え針20を挿入して毛髪12の一側12aを引っ掛けてすくい取って第一の輪21内に引き込む。図5(A)は毛植え針20を用いて毛髪12の一側12aを第一の輪21の中に引き込む途中の正面図、同図(B)は右側面図である。こうして図6に示すように、すくい取った毛髪の一側12aによって第二の輪22を形成する。この際、毛植え針20を半回転させて第二の輪22を反転させてもよい。反転させることなく次工程に進んでも勿論構わない。
第三の段階として、図7に示すように上記第二の輪22を毛植え針20を用いて向かい側(図において左側)に折り返し、図8に示すように、この第二の輪22の間から毛植え針20を挿入して、再び上記毛髪12の一側12aを引っ掛けてすくい取り、第二の輪22の中に引き込む。すくい取った毛髪の一側12aにより、第二の輪22の上側に第三の輪23を形成する。なお、図8(A)は毛髪の一側12aを毛植え針20ですくい取る状態の正面図、(B)はすくい取った毛髪の一側12aを第二の輪22に引き込む状態の右側面図であるが、結び工程を明瞭に示すため緊縛する前の状態を表している。(C)は左側面図である。
続いて、第四の段階として、図9(A)の正面図に示すように第三の輪23の中から毛植え針20を挿入し、こんどは毛髪の他側12bを引っ掛けてすくい取る。そして、図9(B)及び(C)に示すように毛植え針20を払って、図10に示すように、すくい取った毛髪の他側12bを上記第三の輪23から完全に引き出す。第三の輪23から毛髪の他側12bを引き出した状態を図10(B)に示す。この状態では、毛髪の一側12aは図面上左側に延出し、他側12bは図面上右側に延出している。リブへの毛髪結着工程はこれで完了する。
最終段階は、結着した毛髪をきつく縛る工程である。この場合、上記毛髪12の両側12a,12bを手指で保持して、例えば左指で一側12aを掴むと共に、右指で他側12bを掴んで、一側12aを図11の矢印方向に引っ張れば、緩い結び目が徐々に緊締していき、図11に示すように、毛髪の一側12aと他側12bとがリブ11bに沿って離反する方向(図において、下上方向)にスライドして、各第一,第二及び第三の輪21,22,23が締め付けられる。
そして、毛髪の一側12aを図11(B)の矢印方向へさらにきつく締め上げると、最終的に、図12に示すように、第三の輪23が第二の輪22の開口を通って該第二の輪22の上側に持ち来されて、第三の輪23は最上部でほぼ水平方向の輪を形成する。このため、毛髪の一側12aは該第三の輪23の下側から開口を通って上方へ突出することで第三の輪23に支持されてリブ11bに対して上方へ立ち上がって延びる。
また、第二の輪22は、第三の輪23の下側で該第三の輪23によりリブ11b上に押圧される。このため、毛髪の他側12bは第二の輪22とリブ11bとの間に挟圧された状態でリブ11bの先端(図面において上方側)に向かって水平方向にこのリブ11b上に横たわって延在する(図12(A),(B)参照)。
このようにして、最終の第五の段階では、毛髪の一側12aを引っ張ってきつく締め上げると、図12に示すように、毛髪12の一側12aの周囲が主に第三の輪23に支持されてリブ11bに対して垂直に上方へ延出することができる。すなわち、第三の輪23は結び目の最上位で上下方向に開口するようほぼ水平に形成されるので、リブ11bに対して上方へ向けて開口する第三の輪23が閉じるのに伴って、毛髪の一側12aはその周囲をリング状の毛髪によって締め付けられて支持される。こうして、毛髪の一側12aの基端側は第三の輪23に垂直に支持されてリブ11bに対して垂直方向に延出する。ただし、毛髪12aの先端側では可撓性により下方へ湾曲する。
一方、毛髪の他側12bは、第三の輪23によって押圧された第二の輪22の下側においてリブ11bとの間で挟圧され、このリブ11bの長手方向に沿ってこのリブ11b上で延出する。従って、毛髪12をリブ11bに対して多数本緻密に結着していけば、リブ11bはこれら毛髪の他側12bにより完全に覆い隠されることになるので、リブ11bが露見し難くなると共に、リブ11bの長手方向に沿った毛髪の他側12bにより頭部の前後方向への毛流を出現することができる。
以上の植設方法を繰り返し行うことにより、各リブ11bに所定の本数の毛髪12を植設して増毛具10を製造することができる。
なお、図1に示す連結用リブ11a、すなわち横断方向のリブに対しては、公知の結着方式、例えばパンダブル植えなどを用いて植設すれば、前後方向の毛流を形成できるので、上記毛髪の毛流と同一方向となって良く馴染む。或いは、本発明の結着方式と公知の結着方式とを、適宜、植毛部位により変化をつけると、興趣に富んだ種々の毛流が出現できることになる。
本発明実施形態による増毛具10は以上のように構成されており、使用者の頭部の所定位置に装着されて使用される。この増毛具10は、各毛髪12の一側12aがリブ11bからほぼ垂直方向に立ち上がるように植設されているので、ボリューム感が豊かになる。また、毛髪の他側12bはリブ11b上でその長手方向に沿って延びていることから、リブ11bが毛髪12の他側12bで覆われることになって目立たなくなる。このように、リブ11bの長手方向に沿って毛髪12が結着されるので、毛髪12で各リブ11bを外部から露顕しないように覆うことができ、また、毛流が各リブ11bの長手方向に沿って容易に形成されるので、バリエーションの豊富なヘアスタイルが出現できる。
増毛具10の植設フレーム11に結束された各毛髪12は、それぞれ一側で二回掛け、そして他側で一回掛け後払いにより結束されているので、結び目が緩むようなことはなく、さらに他側で一回掛けであることから、結び目があまり大きくならず、増毛具10の装着時に結び目が頭皮に当たって、肌触りが悪くなるようなこともない。
以上述べたように、本発明によれば、植設フレーム及びそのリブが視認されにくく、また結び目が緩みにくく、立ち上りが良好であるようにした、増毛具及びその植設方法が提供される。
最初に、線材として、撚り線からなる直径1.2mmのナイロン線を所定の寸法で切断することにより適宜の本数のリブ11a,11bを用意し、被着者の頭部形状に適合した所定形状となるように組み合わせてこれらの各交点を互いに超音波接着で連結して、植設フレーム11を製作した。
次に、連結した植設フレーム11を、予め用意したかつら被着者の頭部形状の雄型となる石膏型に被せ、170℃で3時間加熱することで、かつら被着者の頭部形状の型付けを行うとともに、各リブ11a,11bの表面をサンドペーパーで粗面化処理を施し、その後、各リブ11a,11bの両先端部をナイロンの有機溶媒希釈液に浸漬し、冷却固化すること、又は、熱硬化性樹脂液を塗布或いは浸漬し乾燥することにより各膨出部11cを形成した。
続いて、上記の製造方法で説明した植設方法(図3〜図12参照)により、所定本数の毛髪を、各リブ11bに植設した。最後に、植設した毛髪を、毛髪用接着剤により各リブ11bに接着固定して、本発明の増毛具10を得た。
(比較例)
実施例と同じ植設フレーム11及びリブ11bを用い、同一本数の毛髪の植設を従来の方法で行い、比較例の増毛具を製造した。
次に、実施例及び比較例の外観検査を行った。
実施例の増毛具10の場合には、比較例に比し植設された毛髪12による毛流が、リブ11bの長手方向に形成されており、リブ11bが露顕せずに見栄えに優れていることが分かった。これに対して比較例の場合には、毛流がリブ11bの側方に形成されているため、ブラッシングして整髪しても、時間が経過するに従って毛髪が毛分かれを生じてリブが露顕し易く、実施例に対して見栄えが悪いことが分かった。また、毛髪が寝てしまうのでボリューム感にも乏しかった。
次に、実施例の増毛具10を被試験者に装着させて外観観察を行ったところ、リブ11bの存在は観察されなかった。さらに、実施例の増毛具10を装着しない別の被試験者に観察させても、リブ11bの存在は観察されず、また、装着者の自毛の流れ(毛流)と増毛具10に植設された毛髪12の流れ(毛流)が良く合って馴染んでおり、増毛具10を装着していることは分からず、見栄えがよいことが判明した。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は実施形態にのみ限定されるものでなく、本発明の範囲内で適宜変更等が可能である。たとえば、毛髪12の色や太さなどはなんでも良く、特に装飾用の場合には、種々の色の毛髪12がリブ11a,11bに対して結束されるようにしてもよい。また、線材としては、上記実施例で示したリブ11a,11bに限らず、通常のネット部材で成るかつらベースを構成するフィラメント、その他の線状、棒状、帯状など種々の素材に適用できることは明らかである。また、本発明の毛髪植設法は、人工皮膚製や織布製のシート又はフィルムで形成した面状のかつらベースにも適用し得ることは明白である。さらに、上記実施形態で説明した具体的数値等は、必要に応じて適宜変更可能である。本発明により毛髪を植設後、毛髪用接着剤により線材に接着固定する工程を追加してもよいことは勿論である。
なお、実施の形態では、第一の段階において、毛髪の折り返し部を反時計方向に捻転して毛髪の他側12bを一側12aの上に重ねてループ21を形成し、順次、結着していく例を示したが、折り返し部を時計方向に捻転し、毛髪の一側12aを他側12bの上に重ねてループ21を形成して、次段に進んでもよい(図示省略)。この場合は、毛髪の一側12aと他側12bとは上記説明とは逆に順次結着され、最終的に、毛髪の他側が結び目から線材に対して上方へ立ち上がって延びると共に、一側が結び目から線材に沿って該線材上に横たわって延びることになる。本出願で毛髪の一側と他側は相対的概念であり、何れを一側又は他側と称するかは本発明の重要な要素でないことは明白である。
本発明による増毛具の一実施形態の概略斜視図である。 図1のリブに植設される毛髪による毛流を、模式的に示す拡大斜視図である。 毛髪結着の第一の段階において、第一の輪の形成途中の部分拡大斜視図である。 毛髪結着の第一の段階において、第一の輪を半回転して捻転した状態の部分拡大斜視図である。 第二の段階における、第二の輪の形成途中の部分拡大図で、(A)は正面図、(B)は右側面図である。 第二の段階において、第二の輪を形成した状態を示す部分拡大正面図である。 上記第二の輪の右側面図である。 第三の段階において、第三の輪の形成途中の部分拡大図で、(A)は正面図、(B)は第二の輪に毛髪の一側を通して第三の輪を形成している右側面図、(C)は左側面図である。 毛髪結着の第四の段階において、第三の輪に毛髪の他側を挿入する状態の部分拡大図であり、(A)は正面図、(B)は第三の輪に毛髪の他側を引き込む状態の右側面図、(C)は第三の輪に毛髪の他側を引き込んだ状態の正面図である。 毛髪結着の第四の段階において、第三の輪から毛髪の他側を引き出した状態の部分拡大図で、(A)は正面図、(B)は右側面図である。 毛髪結着の最終段階において、毛髪の一側を引っ張ることで他側と離反する状態の部分拡大図で、(A)は左側面図、(B)は緊縛途中の左側面図である。 毛髪結着の完成状態において、毛髪の緊縛後の一側と他側との延出方向を示し、(A)は正面図、(B)は右側面図、(C)は左側面図である。 従来の増毛具の一例の構成を示す概略斜視図である。 図13の線材に植設される毛髪による毛流を模式的に示す拡大斜視図である。 従来のシングル植えによる植毛法を順次示す説明図である。 従来のパンシングル植えによる植毛法を順次示す説明図である。 従来のパンダブル植えによる植毛法を順次示す説明図である。
符号の説明
10:増毛具
11:植設フレーム
11a:連結用リブ
11b:リブ(線材)
12:毛髪
12a:毛髪の一側
12b:毛髪の他側
20:毛植え針
21:第一の輪
22:第二の輪
23:第三の輪

Claims (16)

  1. 線材と該線材に植設した毛髪とを有する増毛具において、
    二つ折りにした毛髪が上記線材に結着されていて、
    上記二つ折りにした毛髪の一側が結び目から上記線材に対して上方へ立ち上がって延びると共に、他側が結び目から線材に沿って該線材上に延びていることを特徴とする、増毛具。
  2. 線材と該線材に植設した毛髪とを有する増毛具において、
    二つ折りにした毛髪の折り返し部を、上記線材に対して毛髪の一側で二回掛け、そして該毛髪の他側で一回掛け後払いにより結着することで、毛髪の一側が上記線材に対して上方へ立ち上がって延びると共に、毛髪の他側が該線材の長手方向に沿って横に延びる毛流となるよう植設したことを特徴とする、増毛具。
  3. 線材と該線材に植設した毛髪とを有する増毛具において、
    二つ折りにした毛髪の折り返し部を捻転して形成した第一の輪と、
    該第一の輪を線材に巻回し、折り返した毛髪の一側を該第一の輪に通して該一側で形成した第二の輪と、
    さらに、上記一側を該第二の輪に通して該一側で形成した第三の輪と、を備え、
    上記第三の輪から毛髪の他側を引き出して、上記第一、第二及び第三の輪を緊縛することで、毛髪の一側と他側で結び目を形成して成り、
    毛髪の一側が該結び目から線材に対して上方へ立ち上がって延びると共に、毛髪の他側が該結び目から線材に沿って該線材上に延びていることを特徴とする、増毛具。
  4. 前記第一、第二及び第三の輪が緊縛された際、前記第三の輪が最上位で線材に対して上下方向に開口し該第三の輪から上方へ突出した毛髪の一側が該第三の輪に支持されて前記線材に対して上方へ立ち上がると共に、前記毛髪の他側が倒伏した第二の輪の下側で該第二の輪と前記線材との間に挟圧されて線材に沿って該線材上で横に延びることを特徴とする、請求項3に記載の増毛具。
  5. 前記線材が、かつらベースのネット部材を構成するフィラメントであることを特徴とする、請求項1〜4の何れかに記載の増毛具。
  6. 前記線材が、弾性を有する剛性の合成繊維で複数本を組み合わせて形成した骨格様のリブで成ることを特徴とする、請求項1〜4の何れかに記載の増毛具。
  7. 前記リブを複数本組み合わせて植設フレームとし、この植設フレームを使用者の頭部に装着して自毛と混ぜ合わせるようにしたことを特徴とする、請求項6に記載の増毛具。
  8. 増毛具を構成する線材に対して毛髪を結着する方法であって、
    線材の下側に毛植え針を持ち来たし、毛髪の二つ折りにした折り返し部を該毛植え針に引っ掛けてすくい取った後、捻転して第一の輪を形成する第一の段階と、
    上記第一の輪を線材に巻回して、該第一の輪の間から毛植え針を挿入して毛髪の一側をすくい取り、上記第一の輪に通して該すくい取った毛髪の一側で第二の輪を形成する第二の段階と、
    上記第二の輪の間から毛植え針を挿入して再び上記毛髪の一側をすくい取り、上記第二の輪に通して該すくい取った毛髪の一側で第三の輪を形成する第三の段階と、
    次に、上記第三の輪の間から毛植え針を挿入して上記毛髪の他側をすくい取り、該すくい取った上記毛髪の他側を第三の輪から完全に引き出す第四の段階と、
    最後に、上記第一,第二及び第三の輪を締め付けることにより、毛髪の一側を線材に対して上方へ立ち上がらせると共に、他側を線材に沿って該線材上で延出させる第五の段階と、を含むことを特徴とする、線材への毛髪結着方法。
  9. 線材と該線材に植設した毛髪とを有する増毛具の製造方法において、
    上記線材への毛髪結着工程が、
    線材の下側に毛植え針を持ち来たし、毛髪の二つ折りにした折り返し部を該毛植え針に引っ掛けてすくい取った後、捻転して第一の輪を形成する第一の段階と、
    上記第一の輪を線材に巻回して、該第一の輪の間から毛植え針を挿入して毛髪の一側をすくい取り、上記第一の輪に通して該すくい取った毛髪の一側で第二の輪を形成する第二の段階と、
    上記第二の輪の間から毛植え針を挿入して再び上記毛髪の一側をすくい取り、上記第二の輪に通して該すくい取った毛髪の一側で第三の輪を形成する第三の段階と、
    次に、上記第三の輪の間から毛植え針を挿入して上記毛髪の他側をすくい取り、該すくい取った上記毛髪の他側を第三の輪から完全に引き出す第四の段階と、
    最後に、上記第一,第二及び第三の輪を締め付けることにより、毛髪の一側を線材に対して上方へ立ち上がらせると共に、他側を線材に沿って該線材上で延出させる第五の段階と、
    上記第一乃至第五の段階を順次繰り返すことで、毛髪の他側により上記線材を覆いつつ該線材に対して植毛することを特徴とする、増毛具の製造方法。
  10. 前記第一の輪は、毛髪の二つ折りにした折り返し部を半回転捻転させて毛髪の一側上に他側を交差させることにより形成することを特徴とする、請求項9に記載の増毛具の製造方法。
  11. 前記第二の段階において、前記すくい取った毛髪の一側を第一の輪に通して第二の輪を形成すると共に、該第二の輪を半回転捻転することを特徴とする、請求項9に記載の増毛具の製造方法。
  12. 前記第三の段階において、前記毛髪の一側を前記第二の輪に通して第三の輪を形成すると共に、該第二の輪を半回転捻転することを特徴とする、請求項9に記載の増毛具の製造方法。
  13. 前記第五の段階において、前記毛髪の一側を引っ張って前記第一の輪、第二の輪及び第三の輪を緊締することにより、
    第三の輪が第二の輪を通って該第二の輪から突出し最上位で線材に対して上下方向に開口すると共に、毛髪の一側が該第三の輪の下側から開口を通って上方へ突出することで該第三の輪に支持されて前記線材に対して上方へ立ち上がり、
    さらに、前記第三の輪が前記第二の輪を下向きに圧迫することで、毛髪の他側が該第二の輪と線材との間で挟圧されて線材に沿って該線材上で横に延びることを特徴とする、請求項9に記載の増毛具の製造方法。
  14. 前記線材が、かつらベースのネット部材を構成するフィラメントであることを特徴とする、請求項9〜13の何れかに記載の増毛具の製造方法。
  15. 前記線材が、弾性を有する剛性の合成繊維で複数本を組み合わせて形成した骨格様のリブで成ることを特徴とする、請求項9〜13の何れかに記載の増毛具の製造方法。
  16. 前記リブを複数本で組み合わせて所定形状のフレームを形成した後、該フレームを構成する各リブに前記毛髪を結着することを特徴とする、請求項15に記載の増毛具の製造方法。
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