北信越

能登へ届け、コーヒー1万杯のぬくもり　岩手からの「恩返し」

　能登半島地震の被災地に岩手から通い、避難所や仮設住宅で温かいコーヒーを振る舞う男性がいる。発生直後からキッチンカーで毎月のように訪れ、これまでに1万杯を提供してきた。「あの日の恩返しになれば」。厳しい寒さが続く能登地方で、豆から選んだこだわりの一杯が被災者の体と心を温めている。　◇キッチンカーで8

北陸新幹線、大阪延伸　京都で広がる懸念　／福井

　北陸新幹線の大阪延伸で、福井県敦賀市から先のルートや京都の駅の位置を巡って異論が止まらない状況だ。北陸3県の悲願である一方、現行案の福井県小浜市や京都市を経由するルートを求める同県と異なり、石川県では「米原ルート」への再考を求め、県議会や沿線首長が石破茂首相に直談判した。与党の整備委員会は20日、

支局長からの手紙

忘れないでください　／福井

　ロシアによるウクライナ侵攻の戦火から逃れ、現在、福井市内で暮らすウクライナ人のビクトリア・モルチャノバさん（35）と、母のリュボーフィ・クシニリエンコさん（60）を11月下旬、市内の県職員住宅に訪ねました。2022年4月7日以来、2年7カ月ぶりの再会。直接会うのは2度目ですが、お二人とも「よく覚え

北陸新幹線、大阪延伸　京都で広がる懸念　／石川

　北陸新幹線の大阪延伸で、福井県敦賀市から先のルートや京都の駅の位置を巡って異論が止まらない状況だ。北陸3県の悲願である一方、現行案の福井県小浜市や京都市を経由するルートを求める同県と異なり、石川県では「米原ルート」への再考を求め、県議会や沿線首長が石破茂首相に直談判した。与党の整備委員会は20日、

石川・小松工に表彰盾　センバツ21世紀枠　北信越候補校　／石川

　来春の第97回選抜高校野球大会（毎日新聞社、日本高野連主催）で「21世紀枠」の北信越地区候補校に選ばれた石川県小松市の県立小松工（室田昌一校長）で20日、表彰伝達式があった。　式では、県高野連の居村吉記会長が東大輝主将（2年）に表彰盾を手渡した後、「自分の力の向上、成長を目指して、日々を過ごしてほ

活動浸透　隣接地に拡大　「八ケ岳自給圏をつくる会」　発足6年目　原　／長野

　◇講演会やワークショップ　環境問題訴え　気候変動に向き合い、食べ物やエネルギーを自給して暮らしやすい圏域づくりを目指す長野県原村の住民団体「八ケ岳自給圏をつくる会」が発足して6年目を迎えた。活動は、自給に不可欠な環境や農業、水、エネルギーを学ぶ講演会を中心に、先進施設の視察、ワークショップ、SNS

列島・北から南から　干支キーホルダー

　福島県伊達市でイノシシの革製品を手がける市農林業振興公社が、来年の干支にちなんだキーホルダー「ヘビキー」を販売している。市内で駆除された野生イノシシの皮を手作業で加工。胴体部分は四つ編みで蛇腹模様を表現した。　色は2種類あり1個1500円。公社ウェブサイトや市内の道の駅などで購入可能。（福島）

全国高校駅伝

チーム紹介／中　男子・中越　ダブル主将がけん引　強豪と夏合宿、自信つけ　／新潟

　3年ぶりの都大路に臨むのは2年生が中心の若いチーム。夏は佐久長聖（長野）や大牟田（福岡）といった全国の強豪校が集った長野・菅平高原での合同合宿に参加し、自信をつけた。11月の県大会ではプレッシャーがかかる中、出場した7人全員が区間賞を獲得。2位に4分以上の差をつける快走で、全国への切符をつかんだ。

国史跡・松本街道　山口番所跡　追加を　文化審答申　／新潟

　国の文化審議会（島谷弘幸会長）は20日、糸魚川市の国史跡「松本街道」に山口番所跡を追加指定するよう、文部科学相に答申した。官報告示で正式決定する。追加指定のため県内の国史跡の件数に変更はない。　松本街道は北陸道の脇街道で、越後糸魚川と信州松本を結ぶ延長約120キロの山越えの道。「塩の道」の別名で知

「猫ちぐら」93歳の技光る　湯沢・小林守雄さん、丹精込め　「自分が納得いくよう取り組む」　／新潟

　今年93歳の小林守雄さん＝湯沢町＝は物心がついたころから父親の傍らに座り、指先が生み出すわらを使った数々の品物を見つめてきた。いつしか自分自身も技術を身に付け、基本の縄ないから物を入れて運ぶタス、履き物のぞうりやすっぺなどさまざまな物を編んできた。　今、小林さんは猫が日常をこの中で過ごすという「猫

「心も遠のくのが怖い」　集落再生への望みを砕いた全戸の半数被災

　「戻る夢は諦めてないけれど、もう無理なんやないかという気持ちにもなる……」。元日の地震で土砂崩れが起き、一家9人が亡くなった石川県珠洲（すず）市仁江町は、9月の豪雨で再び土砂崩れに見舞われ、集落の半数に当たる12戸がのみ込まれた。地域の再生に取り組んできた住民らは、絶望感にさいなまれながら年の瀬を

能登地震１．１

あったかご飯で力づけ　移住の姉妹、カフェオープン　輪島の深見　復興事業者も地元民も　／石川

　元日の能登半島地震や9月の豪雨災害で大きな被害を受けた石川県輪島市深見町の国道249号沿いに今月、「カフェ銀次郎」がオープンした。切り盛りするのは、昨年、愛知県から祖父母の古里に移住してきた飯田かすみさん（53）と姉の二人。2度の被災を乗り越え、復旧・復興に携わる事業者やボランティアらのためにとボ

「まれ」舞台、孤立解消へ　輪島の西保　地震・仮設住宅、23日全戸完成　／石川

　強風から家屋を守る「間垣」で知られ、NHK朝ドラ「まれ」の舞台となった石川県輪島市西保（にしほ）地区につながる県道の通行止めが25日に解除される。馳浩知事が19日、記者会見で発表した。被災者の自宅帰還すら山越えの徒歩を強いられるなどしてきたが、ようやく「孤立状態」が和らぐ。　復旧するのは、輪島市西

真冬の戦没者慰霊式　きょう金沢　夏開催断念で　／石川

　戦争の惨禍を語り継ぐため例年7～8月に開かれる「戦没者慰霊式」を、石川県と県遺族連合会は20日、金沢市のいしかわ総合スポーツセンターのメインアリーナで開く。能登半島地震被災者の1・5次避難所として活用されていたため、夏の開催は断念。一方で、参加者を絞る「縮小開催」ではなく、前例のない「真冬開催」で

県産コシヒカリに舌鼓　日本大使館　北京で「新潟米ウイーク」　／新潟

　【北京共同】在中国日本大使館が県産コシヒカリをPRするイベント「新潟米ウイーク」を北京市内で実施している。14の日本料理店などでコシヒカリを提供。日本を代表するブランド米を地元消費者に味わってもらい、輸出拡大に弾みをつけたい考えだ。　北京の焼き肉店では、おわんに山盛りによそった炊きたての白米を提供

列島・北から南から　ルレクチェ入浴剤

　新潟市のマーケティング会社ユウセイプランが、県産洋ナシ「ルレクチェ」の果汁を使った入浴剤を販売中だ。傷が大きく廃棄されてしまう規格外のルレクチェを有効活用し、食品ロス削減につなげる。　担当者は「芳醇な香りと特徴的な乳黄色の湯を楽しんで」と話す。880円。同社サイトなどで購入できる。（新潟）

私学団体が県に陳情　来年度予算　経常費助成などで　／新潟

　県内私学団体が19日、県庁で花角英世知事に対し来年度予算に関する陳情を行った。少子化による生徒数の減少で県は県立高校再編を検討する中、花角知事は私立中高団体関係者に対し、要望を受け止めた上で、私立側にも自助努力による経営改善を進めるよう求めた。　私立中高団体は、経常費助成費補助の水準の維持・向上▽

残したい景観、一冊に　「魚沼市八十八景」完成　市制20年記念　／新潟

　大切に残し次代に伝えたい景観や歴史、暮らしなどをまとめた冊子「魚沼市八十八景」が完成した。11月1日に市制施行20周年を迎えた同市が記念事業として取り組み、市民らから募集。52人から473件が寄せられた。　この中から選定委員会が決めたのは、越後三山や尾瀬など雄大な自然。米どころだけに米作りの1年間

全国高校駅伝

チーム紹介／上　女子・新潟明訓　狙うは県勢最高更新　圧巻の県大会後も好調維持　／新潟

　男子第75回、女子第36回全国高校駅伝（日本陸上競技連盟、毎日新聞社など主催）が22日、京都市で開かれる。男子は中越が、女子は新潟明訓が、それぞれ県代表として出場する。また女子は新潟第一も北信越代表として出場する。師走の都大路に挑む3チームを、3回に分けて紹介する。【神崎修一】　県大会は大会記録を

長野県の宿泊税300円導入案　業者の不安強く、軽減求める声も

　観光振興の財源とするため、2026年度の導入を目指している宿泊税について長野県は18日、宿泊業者や一般県民から話を聞く「意見交換会」を長野市で開いた。9月に制度の骨格を発表したが、いまだに業者らの不安が大きく、制度に反対する意見や、導入を容認するとしても税の負担軽減を求める要望が相次いだ。これに対