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見えなくても“見える”ように踊る 英国で注目集まるブラインドダンス

ブラインドダンス教室で音楽に合わせステップを踏む参加者ら=ロンドンで2024年11月16日、猪森万里夏撮影
ブラインドダンス教室で音楽に合わせステップを踏む参加者ら=ロンドンで2024年11月16日、猪森万里夏撮影

 英国で、視覚障害者による社交ダンス「ブラインドダンス」が注目を集めている。

 英BBCの人気番組「ストリクトリー・カム・ダンシング」に今秋、盲目のコメディアン、クリス・マッコースランドさんが出演し、華麗な踊りを披露したためだ。参加希望者が相次ぐ障害者向けのダンス教室を訪れてみると、見えなくても“見える”ように学び、楽しんでいる人々の姿があった。

英メディアが大きく報道

 「ストリクトリー」では、有名人がプロのダンサーと組んで練習し、競技ダンス大会で優勝を目指す。マッコースランドさんは今回、オリンピック選手や俳優など計15人の参加者の一人として出演した。

 9月下旬の番組でマッコースランドさんは、4拍子の軽快なリズムで踊る社交ダンス「チャチャチャ」を披露。「エネルギッシュな踊りで審査員を驚かせた」(英ガーディアン紙)、「地元のファンから称賛された」(英インディペンデント紙)などと、大々的に報じられた。

 その後、英国内で唯一とされる障害者向けダンス教室「ステップ・チェンジ・スタジオ」には、多くの問い合わせが来るようになった。

「指示は詳しく、具体的に」

 11月中旬。ロンドン中心部にある教室では、リッキー・マーティンのヒット曲「ラ・ボンバ」に合わせ、7人の視覚障害者と5人のボランティアが軽快なステップを踏んでいた。

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