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パリ・オリンピック

パリ・オリンピックは2024年7月26日~8月11日開催。「花の都」での熱戦をお伝えします。

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「解散」危機にケニア生活…田中希実、親子の二人三脚 陸上5000m

練習中に話し込む田中希実選手(右)と父健智さん。「対話」が2人のキーワードだ=長野県茅野市で2023年8月1日、岩壁峻撮影
練習中に話し込む田中希実選手(右)と父健智さん。「対話」が2人のキーワードだ=長野県茅野市で2023年8月1日、岩壁峻撮影

 パリ・オリンピック陸上女子中長距離で2大会連続入賞を目指す田中希実(のぞみ)選手(24)=ニューバランス=の挑戦は、2日の女子5000メートル予選から始まる。父でコーチの健智(かつとし)さん(53)と二人三脚の競技生活は、山あり谷あり。親子だからこそ激しくぶつかり合うが、再び前に進めるのもまた、親子だからだ。

 実業団選手だった健智さんとの歩みは、他の選手と一線を画す。兵庫・西脇工高2年の時に日本選手権で女子1500メートル2位に入って注目を浴びたが、卒業後は実業団や大学の陸上部に所属せず、健智さんの指導を受けながら企業が支援するクラブチームで活動した。

 「自分で考えて伸び伸びと活動したかった。一回歯車が狂うと追い詰めてしまうので」と田中選手は説明する。マイペースを自認する性格に沿った決断でもあった。

 初出場だった2021年の東京五輪では、女子1500メートルに日本選手として初めて出場し、8位入賞。実績に加え、読書家らしく、取材で時に夏目漱石の小説の一節を交えて応じる含蓄のある言動や、1大会に複数レースに出場するタフさも相まって、国内陸上界では独特の存在感を放っている。

 そのキャラクターが評価され、23年にはスポーツ用品メーカーのニューバランスと…

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