変革の成果が出ていて業績が好調。とはいえ、課題はあるはずです。SAPジャパンの課題は何ですか。 一つは、我々自身の変化対応能力をもっと迅速に高めなければならないという点です。「新たな人材が加わり、変わってきた」と話しましたが、既存の社員のほうがまだ多く、いろいろとスピーディーに変えていかなければなりません。 二つめは、SAPジャパンの従業員の国際化。SAPは基本的に、どの拠点に入社しても世界統一の人事システムの枠組みのなかで自由に異動することが可能です。日本法人から海外法人への異動希望を自由に出せるわけです。自分の部下が上司に内緒で異動希望を出し、仮に希望先がオーケーした場合、上司は部下の異動を引き止めることはできません。 応募者も合格者も少ない 「グローバルで働きたい人は、どんどん応募しなさい」と海外拠点で働くよう従業員には常々勧めています。SAPジャパンのメンバーは世界的に見ても優秀で