任天堂の「Wii」や米Apple社の「iPhone」といった,これまでにない体験をもたらす製品の開発手法として,「フィジカル・コンピューティング」という考え方が注目されている。実際に動くハードウエアをつくり,試しながら徐々に完成度を高めていく手法といえる。本記事は,フィジカル・コンピューティングの実践者が集うミーティング「Sketching in Hardware 3」の参加体験記である。フィジカル・コンピューティングに利用できるツール・キット「Gainer」の開発者である小林茂氏に寄稿していただいた。 第1回:スケッチ感覚の開発で「次のWiiやiPhone」を探求 第2回:参加者全員の発表で深まるスケッチの議論 第3回:スケッチが拓く新しいレベルのものづくり 筆者インタビュー:「デザイナーと技術者の『共通言語』を作る」 著者紹介 小林 茂(こばやし・しげる) 岐阜県立国際情報科学芸術アカ