中東のシリアにあるイランの大使館が、イスラエルによるとみられる攻撃を受けて、軍事精鋭部隊の幹部らが殺害されました。イランのライシ大統領はイスラエルに対し「報復を受けずには済まされない」とする声明を出し、何らかの報復措置を取る考えを強調しました。 目次 殺害されたザヘディ准将は特殊任務に従事 イラン大統領「イスラエルは報復を受けずには済まされない」
アメリカ中央軍は現地時間の2日夜、日本時間の3日朝、イラクとシリアの領内で活動するイラン革命防衛隊の「コッズ部隊」やそれに関係する武装組織に対し、空爆を行ったと発表しました。 ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は記者団に対し、先月28日、中東のヨルダンでアメリカ軍の拠点が攻撃され、兵士3人が死亡したことへの報復措置だと説明したうえで、「攻撃はイラクとシリアの合わせて7か所に向けて行われ、標的は武装組織の指揮所やミサイル、それに無人機の関連施設など85に上る」と述べました。 カービー調整官は「報復措置は今夜、終わるわけではない」と述べ、攻撃は一定期間続くとの考えを示しましたが、「アメリカはイランとの衝突も、中東での衝突の拡大も望んでいない」と強調しました。 これに対し、イラン外務省の報道官は3日、声明を出し、「イラクやシリアの主権侵害であり、アメリカ政府はまた、戦略的な過ちを犯した」と非
【1月17日 AFP】パキスタン政府は17日、イランが国境付近のパキスタン領内に空爆を行い、子ども2人が死亡したと発表した。これを受け、中国は両国に「自制」を呼び掛けた。 中国外務省の毛寧(Mao Ning)報道官は定例会見で、「われわれは両国に対し、自制し、緊張激化につながる行動を回避し、平和と安定の維持に向け協力するよう要請する」と述べた。 イランとパキスタンは共に、中国と緊密な関係にある。 パキスタンは、イランによる16日夜の空爆について「言語道断」だと非難した。 イラン側は現時点で公式なコメントを出していないが、国営通信社は今回の攻撃により、イスラム過激派組織「ジャイシュ・アルアドル(Jaish al-Adl)」のパキスタン国内の拠点を破壊したと伝えた。 イランはこの攻撃の前に、シリアやイラクのクルド人自治区に対するミサイル攻撃を実施。目標は「スパイ拠点」と「テロリスト」だったと主
航空会社への安全指針を提供しているOPSGROUPが2023年9月下旬、中東上空を飛行する民間航空機が位置情報を偽装したGPS信号を受信し、ナビゲーションシステムが故障してしまう事態が相次いで発生したと報告しました。この攻撃は悪化の一途をたどっており、民間航空機が意図せず領空侵犯する危険などにさらされているとのことです。 GPS Spoofing: Pilot QRH – Hotspots and What To Expect – International Ops 2023 – OPSGROUP https://ops.group/blog/gps-spoofing-pilot-qrh-hotspots-and-what-to-expect/ Commercial Flights Are Experiencing 'Unthinkable' GPS Attacks and Nobody
イランで去年、スカーフのかぶり方をめぐり逮捕されたあと、死亡した女性についていち早く報じ、大規模なデモが広がるきっかけを作ったともされる記者2人に対し、イランの裁判所は「国の安全を脅かした」などとして禁錮7年と6年の判決を言い渡しました。 イランでは去年9月、「ヘジャブ」と呼ばれるスカーフのかぶり方が不適切だとして逮捕された女性が急死し、警察による暴行を疑う抗議デモが各地に広がりました。 この事件をいち早く取材して亡くなった女性の家族や葬式の様子を伝え、デモが広がるきっかけを作ったともされる地元紙の記者、ニルファル・ハメディさんとエラへ・モハンマディさんは直後に逮捕され、1年以上にわたって刑務所で勾留されてきました。 イランの裁判所は22日、「敵対するアメリカ政府と協力し、国家の安全を脅かした」などとして、ハメディさんに禁錮7年、モハンマディさんに禁錮6年の判決をそれぞれ言い渡しました。
サウジ皇太子とイラン大統領が異例の電話会談、イスラエル情勢を協議 Kateryna Kadabashy サウジアラビアのムハンマド皇太子は、イランのライシ大統領と電話会談を行い、イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突について協議した。両者による電話会談はサウジとイランが今年3月に関係正常化に合意して以降初めて。 国営サウジ通信(SPA)によれば、ムハンマド皇太子は「パレスチナの大義を守るサウジの揺るぎない姿勢」と包括的な和平への支持を強調した。 イラン国営メディアは両者が「イスラム世界の団結を強く訴え」、「イスラエル政府の犯罪や米国の容認が破壊的で危険な状態の原因だと考えている」と報じた。 原題:Saudi, Iranian Leaders Hold Rare Call on Israel-Hamas War (抜粋)
イランからイエメンへの輸送中に米海軍が押収したとする弾薬類が入った袋。米軍提供(2022年12月3日公開、資料写真)。(c)DVIDS / AFP 【10月5日 AFP】米中央軍(CENTCOM)は4日、イランから押収した弾薬をウクライナに供与したと発表した。米国では共和党議員らの反対により、対ウクライナ支援継続への疑念が強まっており、今後も押収された軍需物資がウクライナに提供される可能性が示唆された。 同軍の声明によると、7.62ミリの小火器用弾薬約110万発が2日、ウクライナに供与された。 弾薬は昨年12月、イラン革命防衛隊(IRGC)が支援先のイエメンの反政府勢力フーシ派(Huthi)へ供与する途中で、米海軍が押収。司法省の申し立てを通じて、今年7月に米政府が弾薬の所有権を得ていたという。 米国防総省は3日、ウクライナへの軍事的支援は「あと少し」は続けられるとはいえ、長期的な支援を継
イランのナルゲス・モハンマディさんがノーベル平和賞を受賞/Narges Mohammadi Foundation/AFP/Getty Images (CNN) ノルウェーのノーベル委員会は6日、2023年のノーベル平和賞をイランのナルゲス・モハンマディさんに授与すると発表した。イランにおける女性の抑圧に抵抗し、あらゆる人の人権と自由を推進するために闘っている点を評価した。 モハンマディさんの名前は、イランにおける人権を求める闘いの代名詞になっている。モハンマディさんはこの闘いでほぼ全てを失った。 ノーベル委員会のレイスアンデルセン委員長は発表式典で、「彼女の勇敢な闘いは多大な個人的犠牲を伴っている。合計で政権は彼女を13回逮捕し、5回の有罪判決を下し、計31年間の禁錮刑と154回のむち打ちを言い渡した」と指摘した。 「私が話しているこの瞬間も、モハンマディさんは刑務所の中にいる」とも述べた
4月14日に公開される『聖地には蜘蛛が巣を張る』は、イランの聖地マシュハドに実在した連続殺人鬼「スパイダー・キラー」が起こした事件を映画化した作品だ。2000年~2001年の約1年間で16人の娼婦を殺害したサイード・ハナイは、敬虔なイスラム教徒であり、あたたかい家庭に恵まれた“ごく普通の男性”であった。そして驚くべきことに、この残虐な行為に及んだ彼は一部の人々のあいだで賞賛された。“悪い女”を罰した「英雄」だと――。 本作を監督したのは、カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリを受賞した北欧ミステリー『ボーダー 二つの世界』(18)で知られるアリ・アッバシ監督。イラン出身で、近年はデンマークを拠点に活動している監督に、“普通の男性”の中にミソジニー(女性嫌悪・蔑視)が生まれる背景について話を聞いた。 『聖地には蜘蛛が巣を張る』あらすじ 聖地マシュハド。「街を浄化する」という犯行声明のもと
イランで女子生徒らを狙った毒物事件とみられる報告が相次いでいる問題に関連し、100人あまりが逮捕されたことがわかった/From 1500Tasvir (CNN) イラン各地で女子生徒らを狙った毒物事件とみられる報告が相次いでいる問題に関連し、当局が100人あまりを逮捕したことが分かった。 国営イラン通信(IRNA)が内務省の発表として発表したところによると、首都テヘランを含む複数の都市で容疑者が特定、逮捕され、取り調べを受けている。 発表によれば、この中にはいたずらのつもりで教室の閉鎖を狙ったり、社会の風潮に影響されたりして、無害な悪臭物質を使った者もいる。 一方には悪意を持って、生徒らの恐怖や政府に対する不満をあおろうとした者もいるという。 イランでは昨年11月以降、各地の女子学校で毒物疑惑事件が続発している。政治家らの間ではイスラム強硬派による犯行との見方が強いのに対し、昨秋から広がっ
中東で長年、対立してきたイランとサウジアラビアは断交していた外交関係を正常化させることで合意しました。両国の合意は、中国が仲介したということで、中東での存在感を高める狙いもあるとみられます。 イランとサウジアラビアの両政府は10日、国営メディアを通じて互いの大使館を再開させて外交関係を正常化させることで合意したと発表しました。 それによりますと、両国は、中国の仲介のもと北京で協議を開いたということで中国も含めた3か国の共同声明で互いの主権を尊重することなどを確認したということです。 両国は2016年にサウジアラビアでイスラム教シーア派の指導者が処刑されたことをきっかけにイランにあるサウジアラビア大使館が襲撃され、外交関係を断絶していました。 中東の地域大国である両国が関係を正常化することで事実上の代理戦争の場となっていたイエメンの内戦の和平など地域の緊張緩和につながるかが焦点となります。
ハルキウ州の前線に米国製の対戦車ミサイル「ジャベリン」を持ち込むウクライナ軍兵士/John Moore/Getty Images (CNN) ロシアがウクライナの戦場に取り残された欧米供与の兵器の一部を回収し、イランへ送っていることが11日までにわかった。この問題に通じる4人の関係筋がCNNに明らかにした。 これら兵器を受け取ったイランは分解して構造や仕様、動作などを分析し、似通っている独自の兵器を製造しているともみている。 ただ、イランがこれら作業で成果を得ているのかどうかは不明。ただ、過去の事例を見た場合、同国は米国の装備品を下敷きにした兵器開発に高い技量を見せつけてきたという。 米国や北大西洋条約機構(NATO)などの当局者は過去1年、ロシア軍が小型で歩兵が携行可能な装備品を入手した複数の事例を把握。対戦車ミサイル「ジャベリン」や対空ミサイル「スティンガー」などが含まれる。 関係筋に
イランのサッカー選手アミル・ナスルアザダニ選手が処刑の危機に直面していることに対して、ショックと不快感を表明した国際プロサッカー選手会(FIFPro)のツイッター投稿(2022年12月13日撮影)。(c)AFP 【12月14日 AFP】国際プロサッカー選手会(FIFPro)は、3か月にわたってイランを揺るがしている抗議デモ活動に参加したアミル・ナスルアザダニ(Amir Nasr-Azadani)選手が、死刑の危機に直面していることに「ショックと不快感」を受けていると述べた。 半国営イラン学生通信(ISNA)が伝えたイスファハン(Isfahan)市の司法責任者の言葉によれば、ナスルアザダニ選手は、警備局員3人が死亡した9月16日の「武装暴動」に参加したとして、2日後に同市内で逮捕された。そして「反乱と違法ギャングへの参加、治安を乱す計画への共謀、それらによるモハレベ支援」で告発された。モハレ
5月26日、テヘラン西部にあるアザディ・スタジアムで行われた集会で、イラン国旗を振る最高指導者セイエド・アリー・ハメネイ師の支持者。抗議者はしばしば、この国旗からチューリップをモチーフとした国章を取り除いた旗を振り、政府への反対の意思を表明する。(PHOTOGRAPH BY MORTEZA NIKOUBAZL, NURPHOTO/GETTY IMAGES) 11月21日のFIFAワールドカップのイングランド―イラン戦でのこと。1979年のイラン革命以前の国旗を持っていたイランのファンが、スタジアムでの観戦を禁止された。その後、米国サッカー連盟がソーシャルメディアにチューリップ型の国章がないイラン国旗を掲載し、イランが反発。11月30日のイラン―米国戦の前に、米国代表のバーハルター監督が会見で謝罪する事態にまで発展した。 イランの国旗をめぐる今回の騒動はなぜ起きたのか。発端はイランで9月に起
開催中のサッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会では、世界中の市民が自国代表の活躍、勝利に熱狂している。一方で、多くの国民が自国の「1次リーグ敗退」を盛大に祝った国がある。アジア屈指のサッカー強国イランだ。3戦目の米国戦に0―1で敗れると、首都テヘランなどイラン各地では祝福の声が広がった。そうした行為が「非国民」的とみなされたためか、27歳の男性がイランの治安部隊に射殺される悲劇も起きた。選手の活躍を喜ぶことができない国民の複雑な思いとは……。 イランの国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは20位でアジア最上位。国民も大のサッカー好きだ。 1998年フランス大会以来となった米国戦は11月29日夜にあり、決勝トーナメント進出をかけた戦いとなった。テヘランの複数の住民によると、敗退決定後は多くの車が町中に繰り出し、イラン敗北を歓迎する声であふれたという。 意外な反応の背景には、深刻な国内
イランでW杯の米勝利喜んだ男性射殺 人権団体「治安部隊が銃撃」 2022年12月02日14時34分 サッカー・ワールドカップ(W杯)のイラン―米国戦を見守るイラン市民=11月29日、テヘラン(ロイター時事) 【パリ、テヘランAFP時事】11月29日にサッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会で米国がイランを破ったことを喜んだイランの男性がイラン治安部隊に銃撃され、死亡した。オスロに拠点を置く「イラン・ヒューマン・ライツ(IHR)」など複数の人権団体が明らかにした。 イラン代表の家族脅迫か W杯での国歌斉唱拒否で―米報道 司法当局のウェブサイトによれば、イラン検察当局は1日、男性の死亡について「捜査が開始され、担当の検事が任命された」と発表した。 メヘラン・サマクさん(27)が射殺されたのは、イラン北部カスピ海沿岸のバンダルアンザリ。試合後、車のクラクションを鳴らして喜びを表現した。IHR
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