わが国は,1890年(明治23年)の第1回帝国議会から,会議の記録として手書き速記を用いて逐語録を作成してきた。しかし,近年の情報技術の進展等を踏まえて,衆議院は,音声認識を利用した新たな会議録作成システムを開発した。本格運用を開始して1年が過ぎ,すでに手書き速記ができない者も会議録作成業務に携わりはじめた。本稿では,会議録作成システムの開発経過およびシステムの概要に加えて,衆議院における会議録作成業務を紹介する。
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