オンデマンド方式の4WD(ELD=電子式デフロック付き)であること、5~30km/hで有効なシティブレーキコントロール搭載、6速のMT車であることなどが、限定車の『パンダ 4×4』の実利的特徴だ。 文明堂のカステラ巻を連想する(!?)シフトノブ形状のMTは、ささやかな2気筒875ccマルチエアインタークーラーターボの性能を、より活かし切って走れる。出足、低速のスムースさは5速(デュアロジック)以上だし、100km/hは6速なら3000rpmを切るエンジン回転数で効率的に走れる。支点の近いシフトはコクコクとリズミカルに操作できるのがいい。ECOモードをボタンで外せば、メキメキと逞しい走りにもなる。 車高(1615mm)はFFより65mm高く、タイヤは175/65R15。最低地上高の正式なスペックが手元にないが、ロードクリアランスは明らかに余裕があり、FFより高めの着座位置は、優位の状況を悠々