翔泳社が3月13日に刊行した『おうちで学べるアルゴリズムのきほん』の著者で、IT企業の新人研修に携わる鈴木浩一さんによれば、新人研修の内容が少しずつアルゴリズム重視になってきたそうです。今回、鈴木さんに自身がアルゴリズムを知ったきっかけと、IT技術の教育についてうかがいました。 自分の頭の中を探検するためのコンピュータ ――今、IT技術者はアルゴリズムがわからないと仕事にならないとすら言われています。鈴木さんは本書『おうちで学べるアルゴリズムのきほん』を始め、社員研修など教育に力を入れていらっしゃいますが、そもそもアルゴリズムに興味を持ち始めたきっかけは何だったのでしょうか。 鈴木:私が最初にパソコンの存在を知ったのは、中学生のときです。顧問の先生がNECのPC-8001を持ってきたんです。当時はインベーダーゲームの最盛期で、100円で5分間ゲームが遊べるという時代でした。ところが、パソコ