フィアットは30日、新型『パンダ』の概要を明らかにした。実車は9月13日、ドイツで開幕するフランクフルトモーターショー11で披露される。
新型は3世代目。欧州Aセグメントに属するコンパクトカーだ。1980年に登場した初代モデルは、2003年に2代目に移行するまでの23年間に渡って生産され、ロングセラー車となったことで知られる。
3代目パンダは、2代目パンダからキープコンセプトのモデルチェンジ。ボディサイズは全長3650×全幅1640×全高1550mmで、2代目と比較すると、112mm長く62mmワイドで100mm背が高い。ボディサイズの拡大は、室内のゆとりを増すのが狙いだ。
環境性能の向上も、新型の大きな開発テーマ。エンジンは複数が用意されるが、中でもフィアット『500』に初採用された新世代2気筒ガソリンエンジン、「ツインエア」がハイライトだ。
排気量900ccのツインエアは、新型パンダでは、自然吸気版が最大出力65ps、ターボ版が最大出力85psを発生。遅れて、ガソリンとメタンガスの両燃料に対応した「ナチュラルパワー」仕様が追加される。フィアットによると、アイドリングストップ導入の効果もあって、クラス最高レベルの環境性能を実現しているという。
新型パンダは11月から生産が開始され、欧州主要国へ順次投入。3種類のトリムや10色のボディカラーなど、内外装の組み合わせは豊富で、600パターンもの組み合わせが可能だ。