【ノムラの考え】松井に不足「納得させる凡打」 現在、日本最高の打者である松井秀喜外野手(28)。もちろん野村克也氏もそれを認めるところではあるが、松井は「超一流」かと問われると首を縦に振れない理由がある。松井には何が足りないのか。短期集中連載の2回目で同氏は独自の《超一流打者論》を展開する。〔写真上:松井の凡打はどれほど周囲を納得させているのか。快打したときはもちろん、打てないときでさえも相手を、味方を唸らせる技術と風格を漂わせる。それが超一流打者なのではないか。同中央:現役時代の王。同下:現役時代の落合) ◇ 正直なところ、松井の3冠王は私も確実だろうと思っていた。それが土壇場で打率が急下降した。欲が出てしまったのかもしれない。彼の悔しさは容易に想像できる。 運がなかったのだと言う人もいるかもしれない。しかし、そこに進歩はない。彼に何が足りなかったのかを今回は私なりに考察してみた。 この