カドカワが5月11日に発表した2017年3月期決算によると、傘下のドワンゴが運営する動画サイト「ニコニコ動画」(ニコ動)の有料会員が3月末で243万人となり、四半期として初めて減少に転じた12月末から9万人減った。 プレミアム会員(税込月額540円)は、ニコ動上の動画を優先的に視聴できる機能などを備えており、ニコ動を含む「niconico」サービスの屋台骨。1年前の16年3月末に達した256万人で頭打ちとなり、12月末には252万人に減少していた。 収益を下支えする「ニコニコチャンネル」の有料登録者数も、昨年12月末の時点では60万人と、「順調に増加を続けて」(第3四半期決算短信の説明)いたが、3月末は59万人にとどまった。 ドワンゴは4月、4年ぶりとなるニコ動の新バージョンを10月に公開すると発表。サーバや画質、遅延の問題を解決し、最新の機能を搭載するという。 16年度は減益 17年度も
KADOKAWAとの経営統合による新会社の設立や、スマホ用ライブ配信サービス『nicocas(ニコキャス)』をリリースからわずか3日で終了・出直し発表するなど、2014年もWeb業界にさまざまな話題を振りまいてきたドワンゴ。 その中の一つとして、11月末に発表した『ドワンゴ人工知能研究所』の設立がある。 人工知能(AI)は、GoogleやEvernoteといったアメリカの先進企業が研究開発を進める一方(参照記事)、テスラモーターズのイーロン・マスク氏や理論物理学者のスティーブン・ホーキング博士が「いずれ人類に対する脅威になる」と話すなど、その扱い方に賛否両論が巻き起こっている。 その渦中において、ドワンゴはなぜ自社内に研究所を発足させる決断を下したのか。 代表取締役会長の川上量生氏に真相を直撃したところ、「この程度の規模の研究所で何か革新的な成果を生み出せるとは思っていない」と語る。それで
Kindle対抗へ──ドワンゴが「i文庫」「読書メーター」を買収した理由、川上会長に聞く(1/3 ページ) ドワンゴが定番の電子書籍ビューワーアプリ「i文庫」と、読書履歴管理サービス「読書メーター」を買収した。同社は両サービスの買収を契機に、Amazonの「Kindle」など強力なライバルがひしめく電子書籍市場に挑戦し、新基軸の電子書籍サービスを構築する構えだ。 「Kindleに対抗するのは難しい」――同社の川上量生会長は言う。「閲覧ソフトの質でKindleに勝つことは最低条件で、さらに付加的な機能を付ける必要がある。そのためのブーストとして、一番の閲覧ソフトと、一番の書籍レビューサイトを買収した」。 KindleやiBookの劣化コピーではなく ドワンゴは2012年に電子書籍ビジネスに本格参入。「ニコニコ静画」(電子書籍)でコミックやライトノベルなどを販売してきたが、ここに来て電子書籍事
ニコニコ動画の動画から音声をMP3ファイル化する「にこ☆さうんど」の運営で著作権法違反の罪に問われた男性被告に対し、札幌地裁は7月16日、懲役3年(執行猶予4年)・罰金500万円(求刑懲役3年・罰金500万円)の判決を言い渡した。 告訴した日本音楽著作権協会(JASRAC)とドワンゴ・ユーザーエンタテインメント(due)によると、公開されているコンテンツをリンクやダウンロードなどで入手し、自身のサイト上で公開・誘導している「寄生型サイト」の違法音楽配信で、サイト運営者が著作権法違反の有罪判決を受けたのは今回が初めてという。 「にこ☆さうんど」は20万人以上のユーザーが利用し、1日当たり約1500件のファイル交換が行われていたという。サイトは無料で利用でき、運営者には広告で約1億3000万円の収入があったという。今年2月にサイトは停止し、運営者は5月に逮捕・起訴されていた。 JASRACとd
星海社ウェブサイト『最前線』において6月中旬の開始を予定している大塚英志氏の新連載『角川歴彦とメディアミックスの時代』の公開に先駆けまして、大塚氏から緊急寄稿がありましたので急ぎ僕のブログを通じて公開いたします。タイトルは「企業に管理される快適なポストモダンのためのエッセイ」。 先日発表されたKADOKAWA・DWANGOの誕生が放つ巨大な重力から逃れて生きることは、ライトノベル、漫画、アニメ、ゲーム、ネットなどのただ中で生きている僕たちにとってはほぼ不可能な状況になることでしょう。だからこそ、僕たちはたった今、個人個人が真剣にこのKADOKAWA・DWANGOの合併劇について考えるべきなのではないでしょうか。そういった意味で、この緊急寄稿は必読のテキストであると考えます。 また、新連載『角川歴彦とメディアミックスの時代』では、「メディアミックス」の誕生の原点とされる80年代史と角川源義、
ドワンゴとKADOKAWAは5月14日、経営統合することで合意したと正式発表した。両社で統合持ち株会社「KADOKAWA・DWANGO」を10月1日付けで設立し、2社が100%子会社として傘下に入る形。「ニコニコ動画」などドワンゴのプラットフォームと角川のコンテンツを融合し、「ネット時代の新たなビジネスモデルとなる“世界に類のないコンテンツプラットフォーム”確立を目指す」としている。(→詳細記事:角川会長「ようやく、川上さんという若い経営者を手にした」 新会社「KADOKAWA・DWANGO」の目指す姿は) KADOKAWAはドワンゴと2010年に包括的な業務提携を結び、11年には資本提携。現在、KADOKAWAはドワンゴ株式を12.2%保有する第2位株主になっているほか、昨年にはドワンゴ子会社のスマイルエッジを合弁会社化するなど協力を進め、「互いの収益に貢献する事業が生まれるなど、事業提
日本で初めて上映禁止処分となった映画は、明治41年(1908)に公開された『仏国大革命 ルイ十六世の末路』というフランスの無声映画だ。 この上映禁止の顛末は、いまの映画の常識から考えるととほうもなくヘンで面白い。 『仏国大革命』が公開されたのは、日本で映画文化が少しずつ広がろうとしていた時期だった。 フランスのリュミエール兄弟が発明したシネマトグラフ映写機が輸入され、大阪の南地演舞場で国内初上映されたのは、明治30年。 日本オリジナルの映画が初めて制作されたのはその2年後の明治31年。この年に、今も現存している最古のフィルムである9代目市川團十郎、5代目尾上菊五郎主演の『紅葉狩』も撮られている。 最初の常設映画館である東京浅草・電気館がオープンしたのはさらに2年後の明治36年。だが国産映画を制作する態勢はととのっておらず、上映された映画の大半は輸入フィルムだった。 そしてこの時期にはすでに
ドワンゴは2月18日、「niconico」の運営などを手がける子会社のニワンゴで取締役を務めていた西村博之氏(ひろゆき氏)が同日付で辞任したと発表した。(ひろゆき氏がコメント) 理由は「一身上の都合」としている。 ひろゆき氏は2005年、ニワンゴ設立と同時に「取締役管理人」に就任していたが、最近はニコニコ生放送やニコニコ超会議などに苦言を呈することもあった。 関連記事 ニワンゴ取締役辞任にひろゆき氏コメント 「乗るしかない」 ニワンゴ取締役を辞任したひろゆき氏がコメント的なものを発表。 「多様性を捨てたら、テレビの質に勝てない」 ひろゆき氏がニコニコに苦言 ひろゆき氏がTwitterとブロマガで、「ニコニコ生放送」や「ニコニコ超会議」などに苦言を呈し、ネットユーザーから注目を浴びている。 ひろゆき氏、またPC押収される 理由は「遠隔操作事件のログがあるかもしれない」 2ちゃんねる元管理人の
2006年12月12日、実験サービスとしてひっそりスタートした「ニコニコ動画」は今年、6周年を迎え、登録会員数2946万人、プレミアム会員175万人(9月末時点)のサービスに成長した。 今年のニコ動は、ネットサービスの枠を大きく飛び越え、現実社会へばく進。4月に千葉・幕張メッセで敢行したリアルイベント「ニコニコ超会議」は9万人以上を動員し、12月には東京・六本木のイベントホール「ニコファーレ」で、衆院選前の党首討論を実現した。 ネットサービスのはずのニコ動が、リアルへの進出を深めている。一見不可解なこの動きは、ネットユーザーの変化に対応したものだと、同社の川上量生会長は言う。 「若い世代は、ネットとリアルの境界がなくなりつつある。ネットで生きることとリアルで生きることを融合しないと、“ネットの人”の生きる場所がなくなってしまう」 ネットはリアルにどんどん浸食されている ニコ動が誕生した06
ドワンゴが各政党に呼び掛けた「ネット党首討論会」が11月29日午後8時に開かれる。民主党代表の野田佳彦首相や自民党の安倍晋三総裁ら10党の代表が参加する。ニコニコ生放送のライブ配信は多くの視聴者を見込み、非会員でも無制限に視聴できるようにした。 参加するのは民主、自民のほか日本未来の党の嘉田由紀子代表、公明党の山口那津男代表、日本共産党の志位和夫委員長、みんなの党の渡辺善美代表、社民党の福島みずほ党首、国民新党の自見庄三郎代表、新党大地の鈴木宗男代表、新党日本の田中康夫代表(衆院解散時の議席数順)。 会場は東京・六本木のニコファーレ。壁を360度取り囲むLEDモニターでニコ生に投稿されたコメントを表示し、「ネット視聴者参加型の党首討論会」とする。一般は会場に入場できないが、メディアに対しては「フルオープン」としている。 関連記事 野田首相、ニコ生討論に応じる意向 野田首相が、29日のニコニ
ドワンゴが小学館や集英社など124の出版社と提携し、コミックを中心に約3万冊の電子書籍を「ニコニコ静画(電子書籍)」で提供する。大手出版社の人気作をそろえ、「青空文庫、Wikipedia、楽譜もない」という「水増しなし」のラインアップだと、担当者は自信を見せる。 「ニコニコは本屋になろうと思う」――ニコニコ動画でおなじみの「niconico」を運営するドワンゴとニワンゴが、電子書籍事業を大幅に強化する。両社は10月24日から、niconicoの電子書籍配信サービス「ニコニコ静画(電子書籍)」で有料作品を本格的に配信する。小学館や集英社など124の出版社と提携し、コミックを中心に約3万冊の電子書籍を提供。「コミックコンテンツの配信プラットフォームとしては日本最大級」という(ドワンゴ調べ/成人コミックを含まない品ぞろえとして)。提供中のiOSアプリも近日中に刷新し、アプリ内課金に対応することで
twitterやfacebookを企業活動に導入する動きは加速するものの、当初期待した成果は得られず、ソーシャルメディア・マーケティングに活路を求めていた多くの企業は、今や方向性を見失いつつある。この現状を2011年の時点ですでに予見していた本があった。『ソーシャルメディア進化論』(小社刊)だ。 本連載では、同書の著者であり、ソーシャルメディア構築市場トップシェア(矢野経済研究所調べ)を誇るエイベック研究所 代表取締役の武田隆氏が、ソーシャルメディアの実態と展望を描きつつ、ソーシャルメディア活用の“最後の砦”と言われる「企業コミュニティ」について、各界の最前線で活躍するキーパーソンとの対談を交えて解説していく。 記念すべき第1回は、IT分野に精通し今もっとも注目を集めるジャーナリストのひとり、佐々木俊尚氏を迎える。ソーシャルメディアに何が起こっているのか、現状の利用のされ方にはどこに問題が
26日、ドワンゴが六本木ニコファーレでニコニコ動画“Zero”の記者向け発表会を開き、Zeroでの新サービスについて詳細を明かした。Zeroは現バージョンとの切替制で、5月1日にプレミアム会員から切り替えられるようになる。一般会員はちょっとおあずけらしい。 Zeroから使える新サービスで一番気になったのが「NicoSound」(ニコサウンド)、動画の音声をAACでダウンロード可能にするものだ。 Androidではパソコンを使わずに直接アプリ経由でダウンロードできるようになるという。現在iOS版も開発中とのことで待ち遠しい。もちろんパソコンからiTunesを経由すればiPhone/iPod/iPadへも転送できる。音声のビットレートは動画のままで、たとえば320kbpsでアップロードされた動画なら320kbps AACのファイルがダウンロードされる。 これまでニコニコ動画の音源をダウンロード
ニコニコ動画で映画配信サービス開始 2011年11月14日 Tweet ニコニコ動画では11月14日(月)13時から映画配信サービスを開始します。 映画の新作、名作を視聴しながら、他の視聴者のコメントを表示し、投稿できるようになります。 公式動画配信サイト「ニコニコチャンネル」に追加された「映画」カテゴリーにて、 「ロード・オブ・ザ・リング」「マトリックス」などの作品を公開いたしました。 初期公開作品に加え、毎週、新作や話題作を追加公開して参ります。 作品リストや詳細は以下の映画チャンネルページをご覧ください。 http://ch.nicovideo.jp/menu/movie 映画作品の購入方法は2通りからお選びいただけます。 ・都度課金型:好きなタイトルを好きなタイミングで購入し、購入から2日間視聴可能。 ・永久視聴型:購入後は視聴期限なく、永久に視聴可能。 都度課金型は基
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