ケータイSNS「モバゲータウン」で飛躍的な成長を遂げたディー・エヌ・エー。柔軟な経営改革により、これまで軸だったネットオークション業から新たな屋台骨を創出したことで有名な同社だが、それ以前に経営改革で大きく業態を変化させたネット企業がある。ネットプライスドットコムだ。 ネットプライスは当初、「打倒、楽天」をかかげて仮想モール事業を軸に展開していたが、経営戦略を大幅に転換。仮想モール事業から撤退し、ネット共同購入システム「ギャザリング」に経営資源を集中させたことで急成長を遂げ、2004年7月に東証マザーズに上場した。 未開だったケータイECの分野で突如、トップランナーに躍り出たこともあり、「ネットプライスモール」を知る当時のEC事業者の間では「奇跡の経営」とする声も多かった。 しかし、2007年4月に当期業績予想を大幅に下方修正。主力のギャザリング不振が表面化したためで、リストラなどを断行し