このコーナーは、時事通信社の関係団体で、（一社）内外情勢調査会の会員企業がお薦めする各社の商品を掲載します。内外情勢調査会は１９５４年の設立で、ほぼ毎月、全国１００以上の都市で、会食付きの会員制講演会事業を展開しています。会員は、企業経営者や中央省庁・自治体の首脳ら６５００人。東京の会合には、首相や閣僚、日銀総裁なども登壇することが知られています。
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玄米を精米するときに発生する副産物で植物性資源でもある「米ぬか」。その無限の可能性に着目し、こめ油製造、ファインケミカル、オレオケミカルの三つの事業を展開する築野食品工業株式会社。世界遺産とフルーツの町として知られる和歌山県北東部のかつらぎ町で１９４７年に創業し、以来、トップクラスのシェアを誇る「こめ油」をはじめ、医薬品原料や化粧品、油脂化学製品、そしてグルテンフリーのスイーツまで、米ぬかをベースに独創的な製品開発を行うライスケミカルのパイオニアである。
「父であり、創業者の築野政次は『食糧の安定供給が図れる事業で社会に貢献したい』という思いで事業をスタートさせました。精麦業を経て、１９６０年に貴重な植物性資源である米ぬかを原料とする製油業に進出しました」と、築野食品工業株式会社代表取締役社長の築野富美氏は話す。
日本人の食生活におけるコメ離れが叫ばれて久しいが、オメガ系脂肪酸のオレイン酸やリノール酸、米ぬか特有の天然成分のγ‒オリザノールなどがバランス良く含まれるこめ油は、健康にも役立つことが期待できる点から、リピート率が非常に高く市場は今も拡大中だ。ただ、米ぬかにはわずか２０％の油分しか含まれておらず、また、コメの消費量が減退するに伴い、国産米ぬかの発生量も減少。そうした状況下でも築野食品工業は自社で物流を整え、精米後４８時間しか鮮度が保てない米ぬかの早急な集荷にこだわり、良質で栄養豊富なこめ油を作り続けている。
こめ油と米粉で作るグルテンフリースイーツ
コメの消費拡大を目指す築野食品工業は、コメやこめ油の魅力を発信するため、こめ油と米粉で作ったグルテンフリースイーツのブランド「ｃｏｍｅ×ｃｏｍｅ（コメトコメ）」を手掛けている。
国産の米ぬかだけを使用し独自製法によって精製した米ぬかの中に豊富に含まれている「γ‒オリザノール」をたっぷり含んだ製菓・製パン用のプレミアムこめ油「Ｐ＆Ｂオイル」と自社栽培米による「米粉」。そして奈良県五條市で誕生したコクと甘みが詰まった新鮮な赤卵「白鳳卵（はくほうらん）」を使用したこだわりのグルテンフリースイーツを公式オンラインショップで販売している。
「『コメトコメ』では、こめ油で素材自体のおいしさを味わっていただきたいとの思いからグルテンフリーのスイーツを作っています。もちもち、しっとり、サクサクなど、スイーツによって米粉の食感の違いを楽しんでいただくことにもこだわりました」と話すのは、大手スイーツメーカーでの経験を生かし、商品開発を担ってきたパティシエ兼商品開発担当の加藤貴大氏。
例えば、「なめらかクリームチーズスフレ」は、冷蔵で固まりにくいこめ油を使うことで、しっとり、ふんわりとしたなめらかな口溶け食感を実現。冷凍状態で届くが、半解凍で冷たいスイーツとしても楽しめる。
さらに、ホイップクリームをたっぷり詰め込んだプレーンなカップケーキ「うるおいミニ生シフォン」や、米粉ならではのさっくりほろほろな食感とおいしさが感じられる「ほろほろ手作りクッキー」。米粉の風味を生かすためにバター不使用で作る「米粉のしっとりマフィン」や「もっちりフィナンシェ」などを詰め合わせたアソートギフトも「からだにやさしい」スイーツの贈り物として人気だ。
おいしさと栄養を兼ね備えた「つの食パン」
今年４月から販売している米粉を使った「つの食パン」は、米粉ならではのもっちり食感で食べ応えがあり、さらに小麦や乳不使用のため、食物アレルギーのある方にも好評の商品。てんさい糖を使うことで「白砂糖、卵、バター、乳、イーストフード、小麦粉」の六つの不使用を実現している。また、米ぬか由来の糖アルコールの一種でビタミン様物質として知られる「イノシトール」やＧＡＢＡ、食物繊維、マグネシウムなどを含む「ＲＩＣＥＯ‒ＥＸ（ライセオ）」と「Ｐ＆Ｂオイル」が生地に練り込まれているため、玄米由来の栄養素がしっかり取れるグルテンフリーのやさしい食パンでもある。
長年、米ぬかの研究を続け、１００％使いこなすことを目指してきた築野食品工業。こめ油と米粉で作る「あたらしい、お米のカタチ」を具現化したグルテンフリースイーツをぜひ味わってみては。
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築野食品工業株式会社
〒６４９－７１９４
和歌山県伊都郡かつらぎ町新田９４
ＴＥＬ ０１２０－８１８－０９４
「ＴＳＵＮＯ ＯＮＬＩＮＥ ＳＨＯＰ」
