【ぜるだのでんせつ ちえのかりもの】
ジャンル | アクションアドベンチャー | |
対応機種 | Nintendo Switch | |
発売 | 任天堂 | |
開発 | グレッゾ | |
発売日 | 2024年9月26日 | |
定価(税10%込) | 7,678円(パッケージ版)/7,600円(ダウンロード版) | |
レーティング | CERO:A(全年齢対象) | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
ゼルダが主人公の『ゼルダの伝説』 新旧ゼルダのいいとこどり カリモノを使ったアクションパズルが面白い |
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ゼルダの伝説シリーズリンク |
Nintendo Switchで発売された、ゼルダの伝説シリーズの完全新作。
直近のゼルダシリーズは、3Dアクションゲームである『ブレス オブ ザ ワイルド』(以下『ブレワイ』)『ティアーズ オブ ザ キングダム』(以下『ティアキン』)が極めて高い評価を得ている。
そんな中発売された本作は、『初代』や『神トラ』等で採用されてクラシックな見下ろし視点が採用されている、いわゆる2D『ゼルダ』の系譜に当たる。
最大の特徴として、日本国内でも発売されるシリーズ作品としては初めてリンクではなくゼルダが主人公を務めることで話題となった(*1)。
開発は有限会社グレッゾが担当している。
これまで過去作のリメイク版や新作の製作補助を行ってきた同社としては初めて、自社でメイン開発を担当する完全新作『ゼルダ』となる。
メインマップ自体は『神トラ』を彷彿とさせるものだが、シナリオ上の明確な繋がりは存在しない、独立したストーリーになっている。
(公式サイトSTORYより引用)
ガノンに捕まったゼルダ姫の元に現れたのは剣士リンク。
激しい戦いの末、見事ガノンを倒したものの、
リンクは謎の裂け目に飲み込まれて消えてしまいました。神隠し……
広大なハイラルの各地に謎の裂け目が生まれるそれは、
リンクだけでなく、ハイラル中の人やモノ、
そして、ハイラル王やその側近たちまでも飲み込んでしまいました。
残されたゼルダ姫は、父であるハイラル王を、民を
そして、リンクを救うためハイラル中を巡る冒険へと旅立ちます。
カリモノ
シンク
剣士モード
カラクリ
その他の要素
+ | 終盤のネタバレ |
+ | 燭台の攻略方法 |
+ | 中ボスの攻略方法 |
2024年になって現れた伝統的な2D『ゼルダ』の最新版。
グレッゾによるシリーズへの理解度と同社開発陣が産み出した本作ならではと言える独自の持ち味により、「脈々と受け継がれてきたシリーズの魅力」「アタリマエの見直し後の自由な発想の実現」「シリーズの前例にないゲーム体験」という三つの要素が見事に一つのゲーム体験として調和している。
ゼルダが主人公というともすれば異端ともとられかねないファクターと、カリモノを用いた新しい遊びという二つの新境地に挑みながらどちらも破綻無くまとめ、シナリオとシステムがそれぞれの必要性から融合しきった本作は、シリーズファン・新規層双方にとってまさしくゲームでしか味わえない感動を享受できる作品となっている。