忘れた頃にスカイジャンパーソルレビュー行くぜ!
スカイジャンパーソル公式サイトスカイジャンパーソルは200ポイントで配信中の任天堂謹製dsiウェア。
空から落ちてきた太陽の子供ソルを操作して大空を目指すゲームだ。
操作は方向キー+Aボタンで狙った方向にアーム発射。
アームで何かに掴まっている時にAボタンでジャンプ。
Yボタンでボム。Xボタンで画面スクロール。
ソルは縦長のステージに点在する「グラップルポイント」を
アームで掴んでいくことでどんどん上に登っていける。
道を塞ぐ敵を避けたり、ちょっとした仕掛けをクリアする箇所もあるが、
基本はアームを伸ばして掴む!ジャンプ!掴む!ジャンプ!の繰り返し。
ステージの頂上に存在するゴールポイントを掴めばクリアだ。
モードはスコアアタックとエンドレスの二つがメイン。
スコアアタックは全10ステージを1つずつクリアしてハイスコアを狙うモード。
エンドレスはこのモード限定の制限時間増加アイテムが出現するので、
これを適度に取ってタイムオーバーにならないように頑張って生き延びるモード。
スコアアタックをすべてクリアすると
全10ステージをぶっ通しで遊ぶデカスロンモードも登場する。
ゲームとしてはこういう上へ上へ登っていく内容のシンプルなゲームは
dsiウェアでも珍しくないし、最近はdsiウェアの200円ゲームでも
全50ステージ!みたいなのが増えてきた中これは10ステージ。
しかし決して単なる安物では無い。丁寧に作りこまれた任天堂ド本気の一作よ。
ステージ構成はよく練られていて、
触るとダメージを受けるエネミーはしっかり動きを読まないといけないし、
グラップルポイントは掴むとソルがロケット真上に発射されるものやワープするもの
スイッチになっていて全部掴むと新しいポイントが出現するものなど種類も色々あり。
得点アイテムや回復アイテム。
アームの飛距離が伸びるパワーアップアイテムやボムアイテムも存在。
単調にならない良いアクセントになっている。
アイテムはアームで取ってもいいし、直接体当たりで取ってもいい。
画面内の敵を一掃してジャンプするボムは気持ち良いし
緊急回避としてもかなり使いやすい。
使わなければ使わないでクリア時にポイントとして加算される。
一度掴んだグラップルポイントはしばらく色が黒くなってしまうんだが、
色の黒くないポイントのみを連続で掴んでいくと、
一定回数を越える度に高得点+ボムが手に入るUFOがどこからともなくやってくる。
ハイスコアを狙うならこれは必須のテク。
UFOを連続で取っていくと得点が上昇していくのがまた熱い。
ジャンプのてっぺんでソルの体が発光した瞬間にアームを伸ばすと
通常よりも長くアームを伸ばせる。
これもうまく使えば非常に効果的なテクニックだ。
操作はシンプルながら様々なテクニックやギミックが存在し、
それでいて動かしてて素直に楽しいと思える内容。
このゲーム、操作感がホントに良いんだわ。
ジャンプの挙動がフワッとしていて、
方向キーでジャンプ中の軌道もグリグリ動かせるからかなりムチャが効いて楽しいし
アイテムを取ったりポイントをアームで掴んだ時の感触もいい。
ジャンプして敵を避けながらアームを伸ばしてアイテムをキャッチし、
そしてもう一回アームを伸ばしてポイントに掴まる!
みたいな動きがサクサク出来るのよ。この操作感の良さがこのゲームのキモだね。
1ゲームがそんなに長くないからテンポも良し。
アイテムを取りまくりながらどんどん上に進んでどんどん得点を稼ぐ!
それだけなんだけど、それだけだから面白い。
ポイントに掴まっている間は画面をスクロールさせて周りの確認も出来るし、
ハイスコアを狙わずに進む分にはゆるく楽しめる難易度。
まあ最終ステージは結構な長丁場でそれなりに難しいけどね。
調子良く進んでいたのにポイントを掴み損ねて落下した時の
金玉がヒュッとなる感じはなかなか凄い。
ポイントを掴み損ねると同時に
物凄いスピードで落下しながらゴォォォォォォーーーッと背景が流れて行く!
「どこかに引っかかってくれー!」と叫びながらアームを連射して
結局ダメだった時の愕然っぷりも何故か楽しい。
ちなみに落下スピードが一定以上の時にグラップルポイントをつかめると
スイングバックが発生し、一時的に無敵状態となって一気に大ジャンプが出来、
落下距離に応じてボーナスも入ったりもする。
このゲーム性に加えてチェックリストという項目も用意。
PS3ユーザーにわかりやすく言うとトロフィー。
360ユーザーにわかりやすく言うと実績
人類にわかりやすく言うとTHEお姉チャンバラのクエスト。
「エンドレスモードで高度○○メートル以上まで到達せよ」
「スコアアタックで○○ポイント以上獲得せよ」
などの項目が30も用意されており、全部埋めるには相当なやりこみが必要。
レコードにはステージのどこかに隠されたメダルを探すものや、
ボムでエネミーを15体以上倒すものなど、
単なるスコアやノーミス以外にも変則的な条件が存在し、
ゲームをさらに奥深いものにしている。システム自体が単純でテンポがいいので、
気負わずにちょっとやってみようかな、とトライ出来るのがいいね。
欠点はグラップルポイントに掴んでる時に周りが見渡せるんだけど、
もうちょっと遠くまで見渡せるようにして欲しかったかな、くらいか。
あとこのゲーム、任天堂製で主人公が太陽なので、
エンディングは砂漠を歩いているヒゲの男をソルが襲撃して
亀の甲羅で撃退されるバッドエンドかと思ったけど違ってて安心した。
ていうかグラフィック的にはスーパーマリオ3の太陽じゃなくて
スーパーマリオワールドのケセランパサランだなこれ。
このロゴとグラフィックの「一昔前の任天堂タイトル」っぽいとこがなんかいい
アームを伸ばしてポイントを掴んでひたすら上に登る!
それだけで決して派手なゲームでも斬新なゲームでもないが、
シンプルな操作と奥の深いルールとやりこみ要素を兼ね備えた丁寧な作りが光る。
任天堂が満を持して送り出したまさに太陽のように眩しい一本。
200円で買えるdsiウェアの中では間違いなくトップクラス。
任天堂が本気出すとおっそろしいなあ……と久々に思わされたわ。
基本的にはタッチペン非対応のゲームなのに
タッチ操作でタイトル画面の背景を動かすことが出来たり、
DSをスリープ状態から復帰させると音が鳴るとかちょっとした遊び心も好きだね。
これで200円。イチオシだぜ。
任天堂 (2010-10-21)
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