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JP6184238B2 - 短絡素子、及び短絡回路 - Google Patents

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Description

本発明は、開放状態の電源ラインや信号ラインを電気信号により物理的且つ電気的に短絡させる短絡素子、及び短絡回路に関する。
充電して繰り返し利用することのできる二次電池の多くは、バッテリパックに加工されてユーザに提供される。特に重量エネルギー密度の高いリチウムイオン二次電池においては、ユーザ及び電子機器の安全を確保するために、一般的に、過充電保護、過放電保護等のいくつもの保護回路をバッテリパックに内蔵し、所定の場合にバッテリパックの出力を遮断する機能を有している。
この種の保護素子には、バッテリパックに内蔵されたFETスイッチを用いて出力のON/OFFを行うことにより、バッテリパックの過充電保護又は過放電保護動作を行うものがある。しかしながら、何らかの原因でFETスイッチが短絡破壊した場合、雷サージ等が印加されて瞬間的な大電流が流れた場合、あるいはバッテリセルの寿命によって出力電圧が異常に低下したり、逆に過大な異常電圧を出力した場合であっても、バッテリパックや電子機器は、発火等の事故から保護されなければならない。そこで、このような想定し得るいかなる異常状態においても、バッテリセルの出力を安全に遮断するために、外部からの信号によって電流経路を遮断する機能を有するヒューズ素子からなる保護素子が用いられている。
リチウムイオン二次電池等向けの保護回路の保護素子としては、特許文献1に記載されているように、電流経路上の第1の電極,発熱体引出電極,第2の電極間に亘って可溶導体を接続して電流経路の一部をなし、この電流経路上の可溶導体を、過電流による自己発熱、あるいは保護素子内部に設けた発熱体によって溶断するものがある。このような保護素子では、溶融した液体状の可溶導体を発熱体に繋がる導体層上に集めることにより電流経路を遮断する。
特開2010−003665号公報 特開2004−185960号公報 特開2012−003878号公報
ところで、近年、バッテリとモーターを使用したHEV(Hybrid Electric Vehicle)やEV(Electric Vehicle)が急速に普及している。HEVやEVの動力源としては、エネルギー密度と出力特性からリチウムイオン二次電池が使用されるようになってきている。自動車用途では、高電圧、大電流が必要とされる。このため、高電圧、大電流に耐えられる専用セルが開発されているが、製造コスト上の問題から多くの場合、複数のバッテリセルを直列、並列に接続することで、汎用セルを用いて必要な電圧電流を確保している。
ここで、高速移動中の自動車等では、急激な駆動力の低下や急停止は却って危険な場合があり、非常時を想定したバッテリ管理が求められている。例えば、走行中にバッテリーシステムの異常が起きた際にも、修理工場もしくは安全な場所まで移動するための駆動力、あるいはハザードランプやエアコン用の駆動力を供給できることが、危険回避上、好ましい。
しかし、特許文献1のような複数のバッテリセルが直列に接続されたバッテリパックにおいては、充放電経路上にのみ保護素子を設けたような場合、バッテリセルの一部に異常が発生し保護素子を作動させると、バッテリパック全体の充放電経路が遮断されてしまい、これ以上、電力を供給することができない。
そこで、複数セルで構成されたバッテリパック内の異常なバッテリセルのみを排除し、正常なバッテリセルを有効に活用するために、異常なバッテリセルのみをバイパスするバイパス経路を形成することができる短絡素子が提案されている。
この短絡素子50は、図20に示すように、充放電経路上においてバッテリセル51と並列に接続され、正常時には開放されている二つの開放電極52,53と、溶融することにより二つの開放電極52,53間を短絡させる可溶導体54と、可溶導体54と直列に接続され、当該可溶導体54を溶融させる発熱体55を有する。
発熱体55は、充放電経路を介して電流が流れることにより自己発熱し、この熱(ジュール熱)によって可溶導体54を溶融させる。発熱体55は、FET等の電流制御素子56と接続されている。電流制御素子56は、バッテリセル51の正常時には発熱体55への給電を規制し、異常時に充放電経路を介して発熱体55へ電流が流れるように制御する。
短絡素子50が用いられたバッテリ回路は、バッテリセル51に異常電圧等が検出されると、保護素子57によって当該バッテリセル51を充放電経路上から遮断するとともに、電流制御素子56を作動させ、発熱体55へ電流を流す。これにより、発熱体55の熱により可溶導体54が溶融し、溶融導体が二つの開放電極52,53上に凝集、結合する。したがって、開放電極52,53は溶融導体によって短絡され、これにより、バッテリセル51をバイパスする電流経路を形成することができる。
しかし、短絡素子50を、電源ラインよりも微弱な電流を流すデジタル信号ラインにおいて用いる場合には、発熱体55に可溶導体54を溶断させるのに十分な発熱量を得るほどの電力を供給することができず、短絡素子50の用途が電源ライン用途に限られていた。
また、電流経路を発熱体55側に切り替える電流制御素子56も、電流定格の向上に伴って同様に定格の向上が求められる。そして、高定格の電流制御素子は、一般的に高価であり、コスト上も不利となる。
そこで、本発明は、微弱な電流経路に組み込まれた場合にも、発熱体に可溶導体を溶断させるのに十分な電力を供給することができ、あらゆる用途に用いることができる短絡素子、及び短絡回路を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係る短絡素子は、絶縁基板と、発熱体と、上記絶縁基板に、互いに隣接して設けられた第1及び第2の電極と、上記第1の電極と隣接して設けられた第3の電極と、上記第2の電極と隣接して設けられた第4の電極と、上記第1の電極から上記第3の電極にわたって搭載され、上記発熱体からの加熱により、上記第1の電極と上記第3の電極との間で溶断する第1の可溶導体と、上記第2の電極から上記第4の電極にわたって搭載され、上記発熱体からの加熱により、上記第2の電極と上記第4の電極との間で溶断する第2の可溶導体と、上記発熱体と電気的に接続された第5の電極と、上記第5の電極と隣接して設けられた第6の電極と、上記第5の電極から上記第6の電極にわたって搭載されることにより上記発熱体と直列に接続され、上記発熱体からの加熱により、上記第5の電極と上記第6の電極との間で溶断する第3の可溶導体とを備え、上記発熱体からの加熱により上記第1、第2の可溶導体を溶融させ、上記第1、第2の電極上に凝集した溶融導体が結合することによって上記第1、第2の電極間を短絡させるものである。
また、本発明に係る短絡回路は、第1のヒューズと、互いに隣接して形成されるとともに絶縁されている第1、第2の電極とを有する第1の回路と、上記第1の回路と電気的に独立して形成され、発熱体と、上記発熱体の一端と接続された第2のヒューズとを有する第2の回路とを備え、上記第2の回路に電流を流し上記発熱体が発熱した熱により、上記第1のヒューズを溶融させて上記第1、第2の電極間を短絡した後に、上記第2のヒューズを溶断させて上記発熱体の発熱を停止するものである。
本発明によれば、外部回路に組み込まれる第1、第2の電極間にわたる電流経路と、第1、第2の可溶導体を溶断させる発熱体への給電経路とが、電気的に独立しているため、外部回路の種類によらず、発熱体に対して第1、第2の可溶導体を溶断させるのに十分な発熱量を得る電力を供給することができる。したがって、本発明によれば、外部回路として、電源回路の他、微弱な電流を流すデジタル信号回路にも適用することができる。
また、本発明によれば、外部回路に組み込まれる第1、第2の電極間にわたる電流経路と電気的に独立して発熱体への給電経路を形成しているため、発熱体への給電を制御する電流制御素子を、外部回路の電流定格に関わらず、発熱体の定格に応じて選択することができ、より安価に製造することができる。
図1は、本発明が適用された短絡素子を示す図であり、(A)は平面図、(B)は断面図である。 図2は、短絡素子における発熱体の発熱中心を示す平面図である。 図3は、本発明が適用された短絡素子の回路図である。 図4は、本発明が適用された短絡回路を示す回路図である。 図5は、第1、第2の電極間が短絡された短絡素子を示す図であり、(A)は断面図、(B)は回路図である。 図6は、第5、第6の電極間が遮断され発熱体の発熱が停止された短絡素子を示す図であり、(A)は断面図、(B)は回路図である。 図7は、本発明が適用された他の短絡素子を示す図であり、(A)は平面図、(B)は断面図である。 図8は、本発明が適用された他の短絡素子を示す図であり、(A)は平面図、(B)は断面図である。 図9は、発熱体が絶縁基板の裏面に形成された短絡素子を示す断面図である。 図10は、発熱体が絶縁層の内部に形成された短絡素子を示す断面図である。 図11は、発熱体が絶縁基板の内部に形成された短絡素子を示す断面図である。 図12は、発熱体及び第1〜第6の電極が絶縁基板の表面に形成された短絡素子を示す平面図である。 図13は、保護抵抗を備えた短絡素子を有するバッテリパックの回路図である。 図14は、高融点金属層と低融点金属層を有し、被覆構造を備える可溶導体を示す斜視図であり、(A)は高融点金属層を内層とし低融点金属層で被覆した構造を示し、(B)は低融点金属層を内層とし高融点金属層で被覆した構造を示す。 図15は、高融点金属層と低融点金属層の積層構造を備える可溶導体を示す斜視図であり、(A)は上下2層構造、(B)は内層及び外層の3層構造を示す。 図16は、高融点金属層と低融点金属層の多層構造を備える可溶導体を示す断面図である。 図17は、高融点金属層の表面に線状の開口部が形成され低融点金属層が露出されている可溶導体を示す平面図であり、(A)は長手方向に沿って開口部が形成されたもの、(B)は幅方向に沿って開口部が形成されたものである。 図18は、高融点金属層の表面に円形の開口部が形成され低融点金属層が露出されている可溶導体を示す平面図である。 図19は、高融点金属層に円形の開口部が形成され、内部に低融点金属が充填された可溶導体を示す平面図である。 図20は、参考例に係る短絡素子が用いられたバッテリ回路を示す回路図である。
以下、本発明が適用された短絡素子、及び短絡回路について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能であることは勿論である。また、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることがある。具体的な寸法等は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[短絡素子]
[第1の形態]
本発明が適用された短絡素子1は、図1(A)(B)に示すように、絶縁基板10と、発熱体17と、絶縁基板10の表面10a側に、互いに隣接して設けられた第1及び第2の電極11,12と、第1の電極11と隣接して設けられた第3の電極13と、第2の電極12と隣接して設けられた第4の電極14と、第1の電極11から第3の電極13にわたって搭載され、発熱体17からの加熱により、第1の電極11と第3の電極13との間で溶断する第1の可溶導体21と、第2の電極12から第4の電極14にわたって搭載され、発熱体17からの加熱により、第2の電極12と第4の電極14との間で溶断する第2の可溶導体22とを備える。
また、短絡素子1は、絶縁基板10の表面10a側に、発熱体17と電気的に接続された第5の電極15と、第5の電極15と隣接して設けられた第6の電極16と、第5の電極15から第6の電極16にわたって搭載されることにより発熱体17と直列に接続され、発熱体17からの加熱により、第5の電極15と第6の電極16との間で溶断する第3の可溶導体23とを備える。
そして、短絡素子1は、発熱体17からの加熱により第1、第2の可溶導体21,22を溶融させ、第1、第2の電極11,12上に凝集した溶融導体が結合することによって、これら第1、第2の電極11,12間を短絡させる。
絶縁基板10は、たとえば、アルミナ、ガラスセラミックス、ムライト、ジルコニアなどの絶縁性を有する部材を用いて略方形状に形成されている。絶縁基板10は、その他にも、ガラスエポキシ基板、フェノール基板等のプリント配線基板に用いられる材料を用いてもよいが、第1〜第3の可溶導体21〜23の溶断時の温度に留意する必要がある。
発熱体17は、比較的抵抗値が高く通電すると発熱する導電性を有する部材であって、たとえばW、Mo、Ru等からなる。これらの合金あるいは組成物、化合物の粉状体を樹脂バインダ等と混合して、ペースト状にしたものを絶縁基板10上にスクリーン印刷技術を用いてパターン形成して、焼成する等によって形成する。
発熱体17は、絶縁基板10の表面10a上において絶縁層18に被覆されている。絶縁層18は、発熱体17の保護及び絶縁を図るとともに、発熱体17の熱を効率よく第1〜第6の電極11〜16へ伝えるために設けられ、例えばガラス層からなる。第1〜第6の電極11〜16は、発熱体17によって加熱されることにより、第1〜第3の可溶導体21〜23の溶融導体を凝集しやすくすることができる。
また、発熱体17は、一端が絶縁基板10に形成された発熱体引出電極19と接続され、他端が後述する第5の電極15と接続されている。発熱体引出電極19は、絶縁基板10の側縁に臨む発熱体電極端子部20が形成されている。発熱体引出電極19は、スルーホール27を介して絶縁基板10の裏面に設けられた外部接続端子(図示せず)と接続されている。発熱体17は、発熱体引出電極19、発熱体電極端子部20及び外部接続端子を介して、後述する電流制御素子33と接続されている。
[第1〜第6の電極]
発熱体17を被覆する絶縁層18上には、第1〜第6の電極11〜16が形成されている。第1の電極11は、一方側において第2の電極12と隣接して形成されるとともに、離間されることにより絶縁されている。第1の電極11の他方側には第3の電極13が形成され、これら第1、第3の電極11,13によって第1の可溶導体21の両側縁を支持することにより、第1の可溶導体21の位置ズレ防止を図る。第1の電極11と第3の電極13とは、絶縁層18上において一体に形成されることにより電気的に接続されるとともに、ガラス等の絶縁部材25が積層されることによって物理的に離間されている。第1、第3の電極11,13を絶縁層18上に一体形成するとともに、絶縁部材25を積層し、さらに絶縁部材25上に第1の可溶導体21を積層することで、絶縁部材25が発熱体17の熱を第1の可溶導体21や第1及び第3の電極11,13へ効率よく伝えるヒートスプレッダとして機能する。したがって、短絡素子1は、発熱体17が発熱すると、短時間で第1の可溶導体21を溶断することができる。
第1、第3の電極11,13は、実装用ハンダ26を介して、後述する第1の可溶導体21が搭載されている。また、第1の電極11は、絶縁基板10の側面に臨む第1の電極端子部11aが形成されている。第1の電極端子部11aは、スルーホール27を介して絶縁基板10の裏面に設けられた外部接続端子(図示せず)と接続されている。そして、第1の電極端子部11aは、外部接続端子を介して、短絡素子1が実装されるデバイスの電流経路の一端と接続される。
第2の電極12の第1の電極11と隣接する一方側と反対の他方側には、第4の電極14が形成され、これら第2、第4の電極12,14によって第2の可溶導体22の両側縁を支持することにより、第2の可溶導体22の位置ズレ防止を図る。第2の電極12と第4の電極14とも、第1、第3の電極と同様に、絶縁層18上において一体に形成されることにより電気的接続されるとともに、ガラス等の絶縁部材25が積層されることによって物理的に離間されている。第2、第4の電極12,14は、実装用ハンダ26を介して、後述する第2の可溶導体22が搭載されている。また、第2の電極12は、絶縁基板10の側面に臨む第2の電極端子部12aが形成されている。第2の電極端子部12aは、スルーホール27を介して絶縁基板10の裏面に設けられた外部接続端子(図示せず)と接続されている。第2の電極端子部12aは、外部接続端子を介して、短絡素子が実装されるデバイスの電流経路の他端と接続される。
第1、第2の電極11,12は、第1、第2の可溶導体21,22の溶融導体が凝集、結合することにより短絡させることから、より多くの溶融導体を保持し、確実に結合できるように、第3、第4の電極13,14よりも広面積に形成することが好ましい(図1(B)参照)。
第5の電極15は、発熱体17と接続されている下層部15aと、絶縁層18上に形成され、第3の可溶導体23が搭載される上層部15bとを有する。第5の電極15の上層部15bの下層部15aが設けられた側と反対側には、所定距離を隔てて第6の電極16が形成されている。第5、第6の電極15,16は、実装用ハンダ26を介して、後述する第3の可溶導体23が搭載されている。また、第6の電極16は、絶縁基板10の側面に臨む第6の電極端子部16aが形成されている。第6の電極端子部16aは、スルーホール27を介して絶縁基板10の裏面に設けられた外部接続端子(図示せず)と接続されている。第6の電極端子部16aは、外部接続端子を介して、発熱体17に電流を供給する外部電源34と接続される。
これら第1〜第6の電極11〜16、及び発熱体引出電極19は、CuやAg等の一般的な電極材料を用いて形成することができる。また、少なくとも第1、第2の電極11、12の表面上には、Ni/Auメッキ、Ni/Pdメッキ、Ni/Pd/Auメッキ等の被膜が、公知のメッキ処理により形成されていることが好ましい。これにより、第1、第2の電極11,12の酸化を防止し、溶融導体を確実に保持させることができる。また、短絡素子1をリフロー実装する場合に、第1、第2の可溶導体21,22を接続する実装用ハンダ26あるいは第1、第2の可溶導体21,22の外層を形成する低融点金属が溶融することにより第1、第2の電極11,12を溶食(ハンダ食われ)して切断するのを防ぐことができる。なお、第1、第2の電極11,12に加え、第3〜第6の電極13〜16の表面上にもNi/Auメッキ、Ni/Pdメッキ、Ni/Pd/Auメッキ等の被膜を形成してもよいのはもちろんである。
また、それぞれ絶縁基板10の側面に臨む第1の電極端子部11a、第2の電極端子部12a、第6の電極端子部16a、及び発熱体電極端子部20には、短絡素子1を回路基板に実装するためのハンダが絶縁基板10の表面10aに上がってくるのを防ぐ絶縁壁28が形成されている。第1の電極端子部11a上に設けられた絶縁壁28は、第1〜第4の電極11〜14の第1、第2の可溶導体21,22の搭載領域に沿って、第2の電極12上にわたって形成されている。これにより、第1、第2の可溶導体21,22の溶融導体が第1、第2の電極端子部11a,12aを通じて流出ことを防止し、確実に第1、第2の電極11,12上に凝集、結合させることができる。
[第1〜第3の可溶導体]
第1〜第3の可溶導体21〜23は、発熱体17の発熱により速やかに溶断されるいずれの金属を用いることができ、例えば、Snを主成分とするPbフリーハンダ等の低融点金属を好適に用いることができる。
また、第1〜第3の可溶導体21〜23は、低融点金属と高融点金属とを含有してもよい。低融点金属としては、Snを主成分とするPbフリーハンダなどのハンダを用いることが好ましく、高融点金属としては、Ag、Cu又はこれらを主成分とする合金などを用いることが好ましい。高融点金属と低融点金属とを含有することによって、短絡素子1をリフロー実装する場合に、リフロー温度が低融点金属の溶融温度を超えて、低融点金属が溶融しても、低融点金属の外部への流出を抑制し、第1〜第3の可溶導体21〜23の形状を維持することができる。また、溶断時も、低融点金属が溶融することにより、高融点金属を溶食(ハンダ食われ)することで、高融点金属の融点以下の温度で速やかに溶断することができる。なお、第1〜第3の可溶導体21〜23は、後に説明するように、様々な構成によって形成することができる。
[第1の可溶導体の先溶融]
ここで、短絡素子1は、第1、第2の可溶導体21,22が、第3の可溶導体23よりも先に溶断するように形成されている。第1、第2の可溶導体21,22よりも先に第3の可溶導体23が溶断すると、発熱体17への給電が停止され、第1、第2の可溶導体21,22が溶融せず、第1、第2の電極11,12間を短絡させることができないからである。
そこで、短絡素子1は、発熱体17が発熱すると、第1、第2の可溶導体21,22が先に溶断するように形成されている。具体的に、短絡素子1の第1、第2の可溶導体21,22は、第3の可溶導体23よりも、発熱体17の発熱中心に近い位置に搭載されている。
ここで、発熱体17の発熱中心とは、発熱体17が発熱することにより発現する熱分布のうち、発熱初期の段階で最も高温となる領域をいう。発熱体17より発せされる熱は絶縁基板10からの放熱量が最も多く、絶縁基板10を、耐熱衝撃性に優れるが熱伝導率も高いセラミックス材料により形成した場合などには、絶縁基板10に熱が拡散してしまう。そのため、発熱体17は通電が開始された発熱初期の段階では、絶縁基板10と接する外縁から最も遠い中心が最も熱く、絶縁基板10と接する外縁に向かうにつれて放熱されて温度が上がりにくくなる。
そこで、図2に示すように、短絡素子1は、第1、第2の可溶導体21,22を、第3の可溶導体23よりも、発熱体17の発熱初期において最も高温となる発熱中心Cに近い位置に搭載することにより、第3の可溶導体23よりも早く熱が伝わり、溶断するようにする。第3の可溶導体23は、第1、第2の可溶導体21,22より遅れて加熱されるため、第1、第2の可溶導体21,22が溶断した後に溶断される。
また、短絡素子1は、第1、第2の可溶導体21,22と第3の可溶導体23の形状を変えることにより、第1、第2の可溶導体21,22が第3の可溶導体23よりも先に溶断するようにしてもよい。例えば、第1、第2の可溶導体17,19は、厚さが薄いほど溶断が容易となることから、図1(B)に示すように、短絡素子1は、第1、第2の可溶導体21,22の厚さを第3の可溶導体23の厚さよりも薄くすることにより、第3の可溶導体23よりも先に溶断させることができる。なお、第1〜第3の可溶導体21〜23は、例えば低融点金属箔を高融点金属メッキで被覆した構造を有する場合、高融点金属層の厚さを第1、第2の可溶導体21,22では薄く、第2の可溶導体23では厚くしてもよく、あるいは、低融点金属箔の厚みを第1、第2の可溶導体21,22では薄く、第3の可溶導体23では厚くしてもよい。
その他にも、短絡素子1は、第1、第2の可溶導体21,22を低融点金属により形成し、第3の可溶導体23を高融点金属により形成するなど、層構造を変えることによって融点に差を設け、相対的に第1、第2の可溶導体21,22を第3の可溶導体23よりも溶断しやすくし、発熱体17の発熱により、第1、第2の可溶導体21,22を第3の可溶導体23よりも先に溶断させるようにしてもよい。
[その他]
なお、第1〜第3の可溶導体21〜23の酸化防止、及び溶融時における濡れ性を向上させるために、第1〜第3の可溶導体21〜23の上にはフラックス32が塗布されている。
また、短絡素子1は、絶縁基板10がカバー部材29に覆われることによりその内部が保護されている。カバー部材29は、側壁29aと、天面部29bとを有し、側壁29aが絶縁基板10上に接続されることにより、短絡素子1の内部を閉塞する蓋体となる。カバー部材29は、上記絶縁基板10と同様に、たとえば、熱可塑性プラスチック,セラミックス,ガラスエポキシ基板等の絶縁性を有する部材を用いて形成されている。
また、カバー部材29は、天面部29bの内面側に、カバー部電極29cが形成されても良い。カバー部電極29cは、第1、第2の電極11,12と重畳する位置に形成されている。このカバー部電極29cは、発熱体17が発熱し、第1、第2の可溶導体21,22が溶融されると、第1、第2の電極11,12上に凝集した溶融導体が接触して濡れ広がることにより、溶融導体を第1、第2の電極11,12間にわたって確実に保持させるとともに、保持する溶融導体の許容量を増加させることができる。
[回路構成]
次いで、短絡素子1の回路構成について説明する。図3に短絡素子1の回路図を示す。図4に、短絡素子1が適用された短絡回路30の一例を示す。
短絡素子1は、第1の電極11及び第2の電極12が、初期状態において互いに開放されるとともに、第1、第2の可溶導体21、22が溶融することにより短絡するスイッチ2を構成し、当該スイッチ2によって第1の電極11と第2の電極12とが接続される第1の回路3を有する。第1の回路3は、短絡素子1が実装される回路基板の電流経路上に直列接続されることにより、電源回路やデジタル信号回路等の各種外部回路31A,31B間に組み込まれる。
また、短絡素子1は、第5の電極15、第6の電極16、発熱体17、及び第3の可溶導体23が、初期状態において発熱体17への給電経路を構成するとともに、発熱体17の発熱により第3の可溶導体23が溶断し当該給電経路が遮断される第2の回路4を構成する。第2の回路4は、第1の回路3と電気的に独立し、発熱体17の熱によって第1、第2の可溶導体21,22を溶融させることから、第1の回路3と熱的に接続されている。発熱体17は、一端が発熱体引出電極19及び発熱体電極端子部20を介して、第2の回路4への給電を制御する電流制御素子33に接続されている。また、発熱体17は、他端が、第5の電極15を介して第3の可溶導体23と直列に接続されている。また、第3の可溶導体23は、第5、第6の電極15,16上に搭載され、第6の電極16は、外部電源34と接続されている。
電流制御素子33は、第2の回路4への給電を制御するスイッチ素子であり、例えばFETにより構成され、第1の回路3の物理的な短絡の要否を検出する検出回路35と接続されている。検出回路35は、短絡素子1の第1の回路3が組み込まれた各種外部回路31A,31B間を通電する必要が生じたかを検出する回路であり、例えばバッテリパックの異常電圧時におけるバイパス電流経路の構築、ネットワーク通信機器におけるハッキングやクラッキング対してデータサーバを迂回するバイパス信号経路の構築、あるいはデバイスやソフトウェアのアクティベーション等、第1の回路3の短絡により物理的、不可逆的に外部回路31A,31B間の電流経路を短絡させる必要が生じた場合に電流制御素子33を動作させる。
これにより、第2の回路4に外部電源34の電力が供給され、発熱体17が発熱することにより、先ず第1、第2の可溶導体21,22が溶断される(図5(A)(B))。第1、第2の可溶導体21,22の溶融導体の大部分は、濡れ性が高く広面積の第1、第2の電極11,12上に引き寄せられ、第1の電極11上に凝集した溶融導体と、第2の電極12上に凝集した溶融導体とが結合する。これにより、溶融導体を介して第1の電極11と第2の電極12とが短絡され、外部回路31A,31Bが接続される。
このとき、短絡素子1は、第1、第2の可溶導体21,22を、第3の可溶導体23よりも発熱体17の発熱中心の近くに設け、また第1、第2の可溶導体21,22を、第3の可溶導体23よりも厚さを薄く形成することで、第3の可溶導体23よりも先に溶断させることができる。したがって、短絡素子1は、第1の回路3が短絡するまで、確実に第2の回路4の発熱体17に給電し続けることができる。
また、短絡素子1は、第1、第2の電極11,12を、第3、第4の電極13,14よりも広面積に形成することにより、より多くの溶融導体を保持することができ、確実に溶融導体を結合させて、第1、第2の電極11,12間を短絡させることができる(図1(B)、図5(A))。
発熱体17は、第1、第2の可溶導体21,22の溶断後も発熱を続けるが、第1、第2の可溶導体21,22に続き第3の可溶導体23も溶断することにより、第2の回路4も遮断される(図6(A)(B))。これにより、発熱体17への給電経路が遮断され、発熱が停止される。
このような短絡素子1及び短絡素子回路30によれば、外部回路31A,31Bに組み込まれる第1の回路3と、第1の回路3を短絡させる第2の回路4とが、電気的に独立しているため、外部回路31の種類に関わらず、第2の回路の電源電圧を高く設定でき、低定格の発熱体17を用いても、第1、第2の可溶導体21,22を溶断させるのに十分な発熱量を得る電力を供給することができる。したがって、短絡素子1及び短絡回路30によれば、第1の回路3が組み込まれる外部回路31として、電源回路の他、微弱な電流を流すデジタル信号回路にも適用することができる。
また、短絡素子1及び短絡回路30によれば、第1の回路3と電気的に独立して第2の回路4を形成しているため、発熱体17への給電を制御する電流制御素子33を、第1の回路3の定格に関わらず、発熱体17の定格に応じて選択することができ、低定格の発熱体17(例えば1A)を制御する電流制御素子33を用いることで、より安価に製造することができる。
[第2の形態]
また、本発明が適用された短絡素子は、以下のように構成してもよい。なお、以降の説明において、上述した短絡素子1及び短絡回路30と同一の構成については、同一の符号を付してその詳細を省略する。
第2の形態に係る短絡素子40は、図7(A)(B)に示すように、第4の電極14及び第2の可溶導体22が形成されていない点が、短絡素子1と異なる。短絡素子40では、第1の可溶導体21が溶融することにより、その溶融導体が第1の電極11と第2の電極12にわたって凝集し、これにより、第1、第2の電極11,12間を短絡させることができる。
また、短絡素子40においても、第1の可溶導体21は、第3の可溶導体23よりも、発熱体17の発熱中心に近い位置に搭載されている。また短絡素子40は、第1の可溶導体21が第3の可溶導体23よりも厚さが薄く形成されている。これにより、短絡素子40においても、第1の可溶導体21を第3の可溶導体23よりも先に溶断させることができる。
また、短絡素子40においても、第1の電極11と第3の電極13とは、絶縁層18上において一体に形成されることにより電気的接続されるとともに、ガラス等の絶縁部材25が積層されることによって物理的に離間されている。また、第2の電極12は、第1の電極11と隣接する側が第1の電極11と同程度に露出され、第1の電極11と反対側は絶縁部材25によって被覆されている。
[第3の形態]
第3の形態に係る短絡素子50は、図8に示すように、第4の電極14が形成されていない点が、短絡素子1と異なる。短絡素子50では、第1、第2の可溶導体21,22が溶融することにより、その溶融導体が第1の電極11と第2の電極12上に凝集、結合し、これにより、第1、第2の電極11,12間を短絡させることができる。
また、短絡素子50においても、第1、第2の可溶導体21,22は、第3の可溶導体23よりも、発熱体17の発熱中心に近い位置に搭載されている。また短絡素子50は、第1、第2の可溶導体21,22が第3の可溶導体23よりも厚さが薄く形成されている。これにより、短絡素子50においても、第1、第2の可溶導体21,22を第3の可溶導体23よりも先に溶断させることができる。
また、短絡素子50においても、第1の電極11と第3の電極13とは、絶縁層18上において一体に形成されることにより電気的接続されるとともに、ガラス等の絶縁部材25が積層されることによって物理的に離間されている。また、第2の電極12は、第1の電極11と隣接する側が第1の電極11と同程度に露出されるとともに、実装用ハンダ26を介して第2の可溶導体22が実装され、第1の電極11と反対側は絶縁部材25によって被覆されている。
[発熱体]
上述した短絡素子1においては、発熱体17を絶縁基板10の表面10a上に形成し、第1〜第3の可溶導体21〜23を重畳させたが、発熱体17は、図9に示すように、絶縁基板10の裏面10bに形成してもよい。この場合、発熱体17は、絶縁基板10の裏面10bにおいて絶縁層18に被覆されている。また、発熱体17の一端と接続される発熱体引出電極19及び発熱体電極端子部20も同様に絶縁基板10の裏面10bに形成される。第5の電極15は、発熱体17の他端と接続される下層部15aが絶縁基板10裏面10bに形成され、第3の可溶導体23が搭載される上層部15bが絶縁基板10の表面10aに形成され、下層部15bと上層部15bとが、導電スルーホールを介して連続される。
また、発熱体17は、絶縁基板10の裏面10bにおいて、第1〜第3の可溶導体21〜23と重畳する位置に形成されることが好ましい。このとき、第1、第2の可溶導体21,22が第3の可溶導体23よりも、発熱体17の発熱中心に近い位置に搭載されることが好ましい。
短絡素子1は、発熱体17が絶縁基板10の裏面10bに形成されることにより、絶縁基板10の表面10aが平坦化され、これにより、第1〜第6の電極11〜16を表面10a上に形成することができる。したがって、短絡素子1は、第1〜第6の電極11〜16の製造工程を簡略化することができるとともに、低背化を図ることができる。
また、短絡素子1は、発熱体17を絶縁基板10の裏面10bに形成した場合にも、絶縁基板10の材料としてファインセラミック等の熱伝導性に優れた材料を用いることにより、発熱体17によって、絶縁基板10の表面10a上に積層した場合と同等に第1〜第3の可溶導体21〜23を加熱、溶断することができる。
なお、短絡素子40,50においても発熱体17を絶縁基板10の裏面10bに形成してもよい。
また、短絡素子1は、図10に示すように、発熱体17を絶縁基板10の表面10a上に形成された絶縁層18の内部に形成してもよい。この場合、発熱体17の一端が接続された発熱体引出電極19も、発熱体17と接続する一端部が絶縁層18の内部まで形成される。また、発熱体17の他端が接続された第5の電極15は、下層部15aが絶縁層18の内部まで形成されている。
また、発熱体17は、絶縁層18の内部において、第1〜第3の可溶導体21〜23と重畳する位置に形成されることが好ましい。このとき、第1、第2の可溶導体21,22が第3の可溶導体23よりも、発熱体17の発熱中心に近い位置に搭載されることが好ましい。また、短絡素子1は、発熱体17を絶縁基板10の裏面10b上に形成された絶縁層18の内部に形成してもよい。
なお、短絡素子40,50においても発熱体17を絶縁基板10の表面10a又は裏面10b上に形成された絶縁層18の内部に形成してもよい。
また、短絡素子1は、図11に示すように、発熱体17を絶縁基板10の内部に形成してもよい。この場合、発熱体17を被覆する絶縁層18は設ける必要がない。また、発熱体17の一端が接続された発熱体引出電極19は、発熱体17と接続する一端部が絶縁基板10の内部まで形成され、導電スルーホールを介して絶縁基板10の表面10aに設けられた他端部及び発熱体電極端子部20と接続される。第5の電極15は、発熱体17の他端と接続される下層部15aが絶縁基板10の内部まで形成され、第3の可溶導体23が搭載される上層部15bと、導電スルーホールを介して連続される。
また、発熱体17は、絶縁基板10の内部において、第1〜第3の可溶導体21〜23と重畳する位置に形成されることが好ましい。このとき、第1、第2の可溶導体21,22が第3の可溶導体23よりも、発熱体17の発熱中心に近い位置に搭載されることが好ましい。
なお、短絡素子40,50においても発熱体17を絶縁基板10の内部に形成してもよい。
また、短絡素子1は、図12に示すように、発熱体17を絶縁基板10の表面10a上において、第1〜第6の電極11〜16と並んで形成してもよい。この場合、発熱体17は、絶縁層18によって被覆されている。また、発熱体17の他端と接続される第5の電極15は、絶縁基板10の表面10a上に単層で形成される。さらに、第1、第2の可溶導体21,22は、第3の可溶導体23よりも、発熱体17の発熱中心に近い位置に搭載されることが好ましい。
なお、短絡素子40,50においても発熱体17を絶縁基板10の表面10a上において、第1〜第6の電極11〜16と並んで形成してもよい。
[保護抵抗]
また、短絡素子1は、第1の電極11又は第2の電極12のいずれか一方に接続される保護抵抗を備える構成としてもよい。ここで、保護抵抗は、短絡素子1に接続する電子部品の内部抵抗相当の抵抗値とする。例えば、短絡素子1は、図13に示すように、リチウムイオン二次電池のバッテリパック内の回路60において、過充電や過放電等の異常電圧が生じたバッテリセル61をバイパスするバイパス電流経路の構築に用いられる場合、第1の電極12に、バッテリセル61の内部抵抗相当の抵抗値を有する保護抵抗62が接続される。
図13において、バッテリパックの回路60は、短絡素子1と、短絡素子1の動作を制御する電流制御素子33と、バッテリセル61と、バッテリセル61を充放電経路上から遮断する保護素子63とで構成されるバッテリユニット64を複数備え、複数のバッテリユニット64が直列に接続されている。
また、バッテリパックの回路60は、各バッテリユニット64のバッテリセル61の電圧を検出するとともに、保護素子63と電流制御素子33とに異常信号を出力する検出回路35を備える。
各バッテリユニット64は、保護素子63がバッテリセル61と直列に接続されている。また、バッテリユニット64は、短絡素子1の第1の電極11が保護抵抗62を介して保護素子63の開放端と接続され、第2の電極12がバッテリセル61の開放端と接続され、これにより、保護素子63及びバッテリセル61と、短絡素子1とが並列に接続されている。
また、バッテリユニット64は、電流制御素子33、及び保護素子63が、それぞれ検出回路35と接続されている。検出回路35は、各バッテリセル61と接続され、各バッテリセル61の電圧値を検出して、バッテリセル61が過充電電圧又は過放電電圧になったときに、当該バッテリセル61を有するバッテリユニット64の保護素子63を駆動させ、また電流制御素子33へ異常信号を出力する。
保護素子62は、例えば電界効果トランジスタ(以下、FETという)により構成することができる。また、保護素子62は、充放電経路上に接続された一対の電極と、当該電極間にわたって搭載され、当該電極間を短絡させる可溶導体と、可溶導体と直列に接続され、電圧異常の際に通電されて発熱し、可溶導体を溶融する発熱体を有する素子により構成することができる。
この回路60は、検出回路35から出力される検出信号によって、バッテリセル61の電圧値が所定の過放電又は過充電状態を超える電圧になったとき、保護素子63及び短絡素子1を動作させて、当該バッテリユニット64を充放電電流経路から遮断するとともに、短絡素子1のスイッチ2を短絡させ、当該バッテリユニット64をバイパスするバイパス電流経路を形成するように制御する。
このようなバッテリパックの回路60は、正常時には、短絡素子1のスイッチ2が開放されているため、電流は保護素子63及びバッテリセル61側に流れる。バッテリセル61に電圧異常等が検知されると、回路60は、検出回路35より保護素子63に異常信号が出力され、保護素子63によって異常なバッテリセル61を、バッテリパックの充放電電流経路上から遮断する。
次いで、回路60は、検出回路35により電流制御素子33にも異常信号が出力され、短絡素子1の発熱体17に電流が流れるよう制御される。短絡素子1は、発熱体17によって第1、第2の可溶導体21,22を加熱、溶融させることにより、第1、第2の電極11,12上に溶融導体が凝集、結合し、第1、第2の電極11,12間が短絡される。これにより、回路60は、短絡素子1によってバッテリセル61をバイパスするバイパス電流経路を形成することができる。なお、短絡素子1は、第1、第2の可溶導体8,9の溶断後に第3の可溶導体23が溶断することにより、発熱体17への給電は停止される。
これにより、回路60は、一つのバッテリセル61に異常が起きた場合にも、短絡素子1を介して当該バッテリセル61を迂回するバイパス電流経路を形成することができ、残りの正常なバッテリセル61によって充放電機能を維持することができる。このとき、短絡素子1には、遮断されたバッテリセル61の内部抵抗とほぼ同じ抵抗値を有する保護抵抗62が設けられているため、回路60は、バイパス電流経路を構築した後においても、正常時と同じ抵抗値とすることができる。
なお、保護抵抗62は、図13に示すように短絡素子1に形成してもよく、あるいは回路60に形成し、短絡素子1の第1の電極端子部11aと接続されてもよい。
[第1〜第3の可溶導体]
上述したように、第1〜第3の可溶導体21〜23のいずれか又は全部は、低融点金属と高融点金属とを含有してもよい。このとき、第1〜第3の可溶導体21〜23は、図14(A)に示すように、内層としてAg、Cu又はこれらを主成分とする合金等からなる高融点金属層70が設けられ、外層としてSnを主成分とするPbフリーハンダ等からなる低融点金属層71が設けられた可溶導体を用いてもよい。この場合、第1〜第3の可溶導体21〜23は、高融点金属層70の全面が低融点金属層71によって被覆された構造としてもよく、相対向する一対の側面を除き被覆された構造であってもよい。高融点金属層70や低融点金属層71による被覆構造は、メッキ等の公知の成膜技術を用いて形成することができる。
また、図14(B)に示すように、第1〜第3の可溶導体21〜23は、内層として低融点金属層71が設けられ、外層として高融点金属層70が設けられた可溶導体を用いてもよい。この場合も、第1〜第3の可溶導体21〜23は、低融点金属層71の全面が高融点金属層70によって被覆された構造としてもよく、相対向する一対の側面を除き被覆された構造であってもよい。
また、第1〜第3の可溶導体21〜23は、図15に示すように、高融点金属層71と低融点金属層71とが積層された積層構造としてもよい。
この場合、第1〜第3の可溶導体21〜23は、図15(A)に示すように、第1〜第6の電極11〜16に搭載される下層と、下層の上に積層される上層からなる2層構造として形成され、下層となる高融点金属層70の上面に上層となる低融点金属層71を積層してもよく、反対に下層となる低融点金属層71の上面に上層となる高融点金属層70を積層してもよい。あるいは、第1〜第3の可溶導体21〜23は、図15(B)に示すように、内層と内層の上下面に積層される外層とからなる3層構造として形成してもよく、内層となる高融点金属層70の上下面に外層となる低融点金属層71を積層してもよく、反対に内層となる低融点金属層71の上下面に外層となる高融点金属層70を積層してもよい。
また、第1〜第3の可溶導体21〜23は、図16に示すように、高融点金属層70と低融点金属層71とが交互に積層された4層以上の多層構造としてもよい。この場合、第1〜第3の可溶導体21〜23は、最外層を構成する金属層によって、全面又は相対向する一対の側面を除き被覆された構造としてもよい。
また、第1〜第3の可溶導体21〜23は、内層を構成する低融点金属層71の表面に高融点金属層70をストライプ状に部分的に積層させてもよい。図17は、第1〜第3の可溶導体21〜23の平面図である。
図17(A)に示す第1〜第3の可溶導体21〜23は、低融点金属層71の表面に、幅方向に所定間隔で、線状の高融点金属層70が長手方向に複数形成されることにより、長手方向に沿って線状の開口部72が形成され、この開口部72から低融点金属層71が露出されている。第1〜第3の可溶導体21〜23は、低融点金属層71が開口部72より露出することにより、溶融した低融点金属と高融点金属との接触面積が増え、高融点金属層70の浸食作用をより促進させて溶断性を向上させることができる。開口部72は、例えば、低融点金属層71に高融点金属層70を構成する金属の部分メッキを施すことにより形成することができる。
また、第1〜第3の可溶導体21〜23は、図17(B)に示すように、低融点金属層71の表面に、長手方向に所定間隔で、線状の高融点金属層70を幅方向に複数形成することにより、幅方向に沿って線状の開口部72を形成してもよい。
また、第1〜第3の可溶導体21〜23は、図18に示すように、低融点金属層71の表面に高融点金属層70を形成するとともに、高融点金属層70の全面に亘って円形の開口部73が形成され、この開口部73から低融点金属層71を露出させてもよい。開口部73は、例えば、低融点金属層71に高融点金属層70を構成する金属の部分メッキを施すことにより形成することができる。
第1〜第3の可溶導体21〜23は、低融点金属層71が開口部73より露出することにより、溶融した低融点金属と高融点金属との接触面積が増え、高融点金属の浸食作用をより促進させて溶断性を向上させることができる。
また、第1〜第3の可溶導体21〜23は、図19に示すように、内層となる高融点金属層70に多数の開口部74を形成し、この高融点金属層70に、メッキ技術等を用いて低融点金属層71を成膜し、開口部74内に充填してもよい。これにより、第1〜第3の可溶導体21〜23は、溶融する低融点金属が高融点金属に接する面積が増大するので、より短時間で低融点金属が高融点金属を溶食することができるようになる。
また、第1〜第3の可溶導体21〜23は、低融点金属層71の体積を、高融点金属層70の体積よりも多く形成することが好ましい。第1〜第3の可溶導体21〜23は、発熱体17によって加熱されることにより、低融点金属が溶融することにより高融点金属を溶食し、これにより速やかに溶融、溶断することができる。したがって、1〜第3の可溶導体21〜23は、低融点金属層71の体積を、高融点金属層70の体積よりも多く形成することにより、この溶食作用を促進し、速やかに第1、第2の電極11,12上への溶融導体の凝集、結合を行い、また、第5、第6の電極15,16間の遮断を行うことができる。
なお、本発明に係る短絡素子は、リチウムイオン二次電池のバッテリパックに用いる場合に限らず、電子機器の電源ラインやデジタル信号ライン等、電気信号による電流経路の遮断及びバイパスを必要とする様々な用途にももちろん応用可能である。また、電流制御素子33の作動条件は、バッテリセル61の電圧異常の場合に限らず、例えば周囲の温度の異常な上昇や、水没等、あらゆるアクシデントを検知することによって作動させることができる。
1 短絡素子、2 スイッチ、3 第1の回路、4 第2の回路、10 絶縁基板、10a 表面、10b 裏面、11 第1の電極、11a 第1の電極端子部、12 第2の電極、12a 第2の電極端子部、13 第3の電極、14 第4の電極、15 第5の電極、15a 下層部、15b 上層部、16 第6の電極、16a 第6の電極端子部、17 発熱体、18 絶縁層、19 発熱体引出電極、20 発熱体電極端子部、21 第1の可溶導体、22 第2の可溶導体、23 第3の可溶導体、25 絶縁部材、26 実装用ハンダ、27 スルーホール、28 絶縁壁、32 フラックス、29 カバー部材、30 短絡回路、31 外部回路、33 電流制御素子、34 外部電源、35 検出回路、40 短絡素子、50 短絡素子、60 回路、61 バッテリセル、62 保護抵抗、63 保護素子、64 バッテリユニット、70 高融点金属層、71 低融点金属層、72 開口部、73 開口部、74 開口部

Claims (44)

  1. 絶縁基板と、
    発熱体と、
    上記絶縁基板に、互いに隣接して設けられた第1及び第2の電極と、
    上記第1の電極と隣接して設けられた第3の電極と、
    上記第2の電極と隣接して設けられた第4の電極と、
    上記第1の電極から上記第3の電極にわたって搭載され、上記発熱体からの加熱により、上記第1の電極と上記第3の電極との間で溶断する第1の可溶導体と、
    上記第2の電極から上記第4の電極にわたって搭載され、上記発熱体からの加熱により、上記第2の電極と上記第4の電極との間で溶断する第2の可溶導体と、
    上記発熱体と電気的に接続された第5の電極と、
    上記第5の電極と隣接して設けられた第6の電極と、
    上記第5の電極から上記第6の電極にわたって搭載されることにより上記発熱体と直列に接続され、上記発熱体からの加熱により、上記第5の電極と上記第6の電極との間で溶断する第3の可溶導体とを備え、
    上記発熱体からの加熱により上記第1、第2の可溶導体を溶融させ、上記第1、第2の電極上に凝集した溶融導体が結合することによって上記第1、第2の電極間を短絡させる短絡素子。
  2. 上記第1、第2の可溶導体を溶融させて上記第1、第2の電極間を短絡させた後、上記第3の可溶導体を溶融させることにより、上記発熱体への給電経路を遮断し、発熱を停止する請求項1記載の短絡素子。
  3. 上記第1の電極と上記第3の電極、及び上記第2の電極と上記第4の電極とは、それぞれ電気的に接続されるとともに、絶縁部材によって物理的に離間されている請求項1又は2に記載の短絡素子。
  4. 上記第1の可溶導体及び上記第2の可溶導体は、上記第3の可溶導体よりも、上記発熱体の発熱中心に近い位置に搭載されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の短絡素子。
  5. 上記第1の可溶導体及び上記第2の可溶導体は、上記第3の可溶導体よりも、厚さが薄く形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の短絡素子。
  6. 上記第1の可溶導体及び上記第2の可溶導体は、上記第3の可溶導体よりも、融点が低い請求項1〜5のいずれか1項に記載の短絡素子。
  7. 上記第3の可溶導体の材料構成が、上記第1及び第2の可溶導体と同じである請求項1〜6のいずれか1項に記載の短絡素子。
  8. 上記絶縁基板の上記第1〜第4の電極が形成された表面側に積層された絶縁層を備え、
    上記第1〜第4の電極は、上記絶縁層上に形成され、
    上記発熱体は、上記絶縁層の内部、又は上記絶縁層と上記絶縁基板との間に形成されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の短絡素子。
  9. 上記発熱体は、上記絶縁基板の内部に形成されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の短絡素子。
  10. 上記発熱体は、上記絶縁基板の上記第1〜第4の電極が形成された表面と反対側の裏面に形成されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の短絡素子。
  11. 上記発熱体及び上記第1〜第4の電極は、上記絶縁基板の上記第1〜第4の電極が形成された表面に形成されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の短絡素子。
  12. 絶縁基板と、
    発熱体と、
    上記絶縁基板に、互いに隣接して設けられた第1及び第2の電極と、
    上記第1の電極と隣接して設けられた第3の電極と、
    上記第1の電極から上記第3の電極にわたって搭載され、上記発熱体からの加熱により、上記第1の電極と上記第3の電極との間で溶断する第1の可溶導体と、
    上記発熱体と電気的に接続された第5の電極と、
    上記第5の電極と隣接して設けられた第6の電極と、
    上記第5の電極から上記第6の電極にわたって搭載されることにより上記発熱体と直列に接続され、上記発熱体からの加熱により、上記第5の電極と上記第6の電極との間で溶断する第3の可溶導体とを備え、
    上記発熱体からの加熱により上記第1の可溶導体を溶融させ、上記第1の電極上に凝集した溶融導体が上記第2の電極上にも凝集することによって上記第1、第2の電極間を短絡させる短絡素子。
  13. 上記第1の可溶導体を溶融させて上記第1、第2の電極間を短絡させた後、上記第3の可溶導体を溶融させることにより、上記発熱体への給電経路を遮断し、発熱を停止する請求項12記載の短絡素子。
  14. 上記第1の電極と上記第3の電極は、電気的に接続されるとともに、絶縁部材によって物理的に離間されている請求項12又は13に記載の短絡素子。
  15. 上記第2の電極上に搭載された第2の可溶導体を備え、
    上記発熱体からの加熱により上記第1、第2の可溶導体を溶融させ、上記第1、第2の電極上に凝集した溶融導体が結合することによって上記第1、第2の電極間を短絡させる請求項12〜14のいずれか1項に記載の短絡素子。
  16. 上記第1の可溶導体は、上記第3の可溶導体よりも、上記発熱体の発熱中心に近い位置に搭載されている請求項12〜14のいずれか1項に記載の短絡素子。
  17. 上記第1の可溶導体及び上記第2の可溶導体は、上記第3の可溶導体よりも、上記発熱体の発熱中心に近い位置に搭載されている請求項15に記載の短絡素子。
  18. 上記第1の可溶導体は、上記第3の可溶導体よりも、厚さが薄く形成されている請求項12〜14、16のいずれか1項に記載の短絡素子。
  19. 上記第1の可溶導体及び上記第2の可溶導体は、上記第3の可溶導体よりも、厚さが薄く形成されている請求項15又は17に記載の短絡素子。
  20. 上記第1の可溶導体は、上記第3の可溶導体よりも、融点が低い請求項12〜14、16、18のいずれか1項に記載の短絡素子。
  21. 上記第1の可溶導体及び上記第2の可溶導体は、上記第3の可溶導体よりも、融点が低い請求項15、17又は19のいずれか1項に記載の短絡素子。
  22. 上記第3の可溶導体の材料構成が、上記第1の可溶導体と同じである請求項12〜14、16、18又は20のいずれか1項に記載の短絡素子。
  23. 上記第3の可溶導体の材料構成が、上記第1及び第2の可溶導体と同じである請求項15、17、19又は21のいずれか1項に記載の短絡素子。
  24. 上記絶縁基板の上記第1〜第3の電極が形成された表面側に積層された絶縁層を備え、
    上記第1〜第3の電極は、上記絶縁層上に形成され、
    上記発熱体は、上記絶縁層の内部、又は上記絶縁層と上記絶縁基板との間に形成されている請求項12〜23のいずれか1項に記載の短絡素子。
  25. 上記発熱体は、上記絶縁基板の内部に形成されている請求項12〜23のいずれか1項に記載の短絡素子。
  26. 上記発熱体は、上記絶縁基板の上記第1〜第3の電極が形成された表面と反対側の裏面に形成されている請求項12〜23のいずれか1項に記載の短絡素子。
  27. 上記発熱体及び上記第1〜第3の電極は、上記絶縁基板の上記第1〜第3の電極が形成された表面に形成されている請求項12〜23のいずれか1項に記載の短絡素子。
  28. 少なくとも上記第1の電極及び上記第2の電極の表面に、Ni/Auメッキ、Ni/Pdメッキ、Ni/Pd/Auメッキのいずれかが被覆されている請求項1〜27のいずれか1項に記載の短絡素子。
  29. 上記第1の電極の面積が上記第3の電極の面積よりも広い請求項1〜28のいずれか1項に記載の短絡素子。
  30. 上記第1の電極の面積が上記第3の電極の面積よりも広く、上記第2の電極の面積が上記第4の電極の面積よりも広い請求項1〜11のいずれか1項に記載の短絡素子。
  31. 上記絶縁基板上に設けられ、内部を保護するカバー部材を備え、
    上記カバー部材は、上記第1の電極及び上記第2の電極と重畳する位置に、カバー部電極が形成されている請求項1〜30のいずれか1項に記載の短絡素子。
  32. 上記第1の電極又は上記第2の電極には、保護抵抗が接続されている請求項1〜31のいずれか1項に記載の短絡素子。
  33. 上記第2の電極上に搭載された第2の可溶導体を備え、
    上記第1の可溶導体及び上記第2の可溶導体は、Snを主成分とするPbフリーハンダである請求項1〜32のいずれか1項に記載の短絡素子。
  34. 上記第2の電極上に搭載された第2の可溶導体を備え、
    上記第1の可溶導体及び上記第2の可溶導体は、低融点金属と高融点金属とを含有し、
    上記低融点金属が上記発熱体からの加熱により溶融し、上記高融点金属を溶食する請求項1〜31のいずれか1項に記載の短絡素子。
  35. 上記低融点金属はハンダであり、
    上記高融点金属は、Ag、Cu又はAg若しくはCuを主成分とする合金である請求項34記載の短絡素子。
  36. 上記第2の電極上に搭載された第2の可溶導体を備え、
    上記第1の可溶導体及び上記第2の可溶導体は、内層が高融点金属であり、外層が低融点金属の被覆構造である請求項1〜32、34又は35のいずれか1項に記載の短絡素子。
  37. 上記第2の電極上に搭載された第2の可溶導体を備え、
    上記第1の可溶導体及び上記第2の可溶導体は、内層が低融点金属であり、外層が高融点金属の被覆構造である請求項1〜32、34又は35のいずれか1項に記載の短絡素子。
  38. 上記第2の電極上に搭載された第2の可溶導体を備え、
    上記第1の可溶導体及び上記第2の可溶導体は、低融点金属と、高融点金属とが積層された積層構造である請求項1〜32、34又は35のいずれか1項に記載の短絡素子。
  39. 上記第2の電極上に搭載された第2の可溶導体を備え、
    上記第1の可溶導体及び上記第2の可溶導体は、低融点金属と、高融点金属とが交互に積層された4層以上の多層構造である請求項1〜32、34又は35のいずれか1項に記載の短絡素子。
  40. 上記第2の電極上に搭載された第2の可溶導体を備え、
    上記第1の可溶導体及び上記第2の可溶導体は、内層を構成する低融点金属の表面に形成された高融点金属に、開口部が設けられている請求項1〜32、34又は35のいずれか1項に記載の短絡素子。
  41. 上記第2の電極上に搭載された第2の可溶導体を備え、
    上記第1の可溶導体及び上記第2の可溶導体は、多数の開口部を有する高融点金属層と、上記高融点金属層上に形成された低融点金属層とを有し、上記開口部に低融点金属が充填されている請求項1〜32、34又は35のいずれか1項に記載の短絡素子。
  42. 上記第2の電極上に搭載された第2の可溶導体を備え、
    上記第1の可溶導体及び上記第2の可溶導体は、低融点金属の体積が、高融点金属の体積よりも多い請求項1〜32、34又は35のいずれか1項に記載の短絡素子。
  43. 第1のヒューズと、互いに隣接して形成されるとともに絶縁されている第1、第2の電極とを有する第1の回路と、
    上記第1の回路と電気的に独立して形成され、発熱体と、上記発熱体の一端と接続された第2のヒューズとを有する第2の回路とを備え、
    上記第2の回路に電流を流し上記発熱体が発熱した熱により、上記第1のヒューズを溶融させて上記第1、第2の電極間を短絡した後に、上記第2のヒューズを溶断させて上記発熱体の発熱を停止する短絡回路。
  44. 上記第2の回路は、上記発熱体及び上記第2のヒューズが電源及びスイッチ素子に接続され、上記スイッチ素子を駆動させることにより電流が流れる請求項43記載の短絡回路。
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