JPH073559Y2 - 感温スイッチ - Google Patents
感温スイッチInfo
- Publication number
- JPH073559Y2 JPH073559Y2 JP4514489U JP4514489U JPH073559Y2 JP H073559 Y2 JPH073559 Y2 JP H073559Y2 JP 4514489 U JP4514489 U JP 4514489U JP 4514489 U JP4514489 U JP 4514489U JP H073559 Y2 JPH073559 Y2 JP H073559Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- melting point
- electrode
- piece
- low melting
- metal piece
- Prior art date
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Description
【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は低融点可溶合金を用いた感温スイッチの改良に
関するものである。
関するものである。
<従来の技術> Sn−Pb系の合金は他の金属の添加によって融点を容易に
調整できる。例えば、Pb:31重量%、Sn:19重量%、Bi:5
0重量%のSn−Pb−Bi系合金の融点は98℃であり、Sn:50
重量%、Pb:32重量%、Cd:18重量%のSn−Pb−Cd系合金
の融点は145℃である。而して、感温スイッチの分野に
おいては、Sn−Pb系合金の融点を所定の感温点に設定
し、該感温点でのSn−Pb系合金の溶融を利用してスイッ
チオン作動させることが知られている。例えば、弾力性
の接触金属片をその弾性力に抗しSn−Pb系合金材を用い
て接点から離隔しておき、所定の温度にまで加熱されて
合金材が溶融すると、接触金属片をその弾性力で接点に
接触させるものが公知である。
調整できる。例えば、Pb:31重量%、Sn:19重量%、Bi:5
0重量%のSn−Pb−Bi系合金の融点は98℃であり、Sn:50
重量%、Pb:32重量%、Cd:18重量%のSn−Pb−Cd系合金
の融点は145℃である。而して、感温スイッチの分野に
おいては、Sn−Pb系合金の融点を所定の感温点に設定
し、該感温点でのSn−Pb系合金の溶融を利用してスイッ
チオン作動させることが知られている。例えば、弾力性
の接触金属片をその弾性力に抗しSn−Pb系合金材を用い
て接点から離隔しておき、所定の温度にまで加熱されて
合金材が溶融すると、接触金属片をその弾性力で接点に
接触させるものが公知である。
<解決しようとする課題> しかしながら、低融点可溶合金を用いた従来の感温スイ
ッチは構造が複雑であり、また、常時、低融点可溶金属
片に接触金属片の弾性力が作用するから、当該合金片の
クリープ破断が懸念される。
ッチは構造が複雑であり、また、常時、低融点可溶金属
片に接触金属片の弾性力が作用するから、当該合金片の
クリープ破断が懸念される。
本考案の目的は、構造が簡易で、低融点可溶金属片のク
リープ破断も排除できる感温スイッチを提供することに
ある。
リープ破断も排除できる感温スイッチを提供することに
ある。
<課題を解決するための手段> 本考案に係る感温スイッチは絶縁基板上に第1電極片を
設け、該電極片上に低融点可溶金属片を設け、該低融点
可溶金属片に対しギャップを隔てて第2電極を配設した
ことを特徴とする構成である。
設け、該電極片上に低融点可溶金属片を設け、該低融点
可溶金属片に対しギャップを隔てて第2電極を配設した
ことを特徴とする構成である。
<実施例の説明> 以下、図面により本考案の実施例を説明する。
第1図Aは本考案の一実施例を示す一部欠切上面図、第
1図B並び第1図Cはそれぞれ第1図Aにおけるb−b
断面図並びにC−C断面図である。
1図B並び第1図Cはそれぞれ第1図Aにおけるb−b
断面図並びにC−C断面図である。
第1図A乃至第1図Cにおいて、1は絶縁基板であり、
セラミックス板、ガラス板等を用いることができる。2
は絶縁基板上に設けた第1印刷導体であり、ブリッヂ部
を介して円形の第1電極片20が形成されている。3は印
刷導体2にハンダ付けした第1リード導体である。4は
第2印刷導体である。印刷導体2・4は銀系、銅系の導
体ペイントの印刷塗布・焼付けにより、あるいは銅箔貼
付絶縁体の銅箔エッチングにより形成できる。
セラミックス板、ガラス板等を用いることができる。2
は絶縁基板上に設けた第1印刷導体であり、ブリッヂ部
を介して円形の第1電極片20が形成されている。3は印
刷導体2にハンダ付けした第1リード導体である。4は
第2印刷導体である。印刷導体2・4は銀系、銅系の導
体ペイントの印刷塗布・焼付けにより、あるいは銅箔貼
付絶縁体の銅箔エッチングにより形成できる。
5は第2リード導体であり、第2印刷導体4にハンダ付
けし、先端側を折曲して第2電極50に形成してある。6
は第1電極片20上に設けた低融点可溶金属片であり、Sn
−Pb系合金を用いることができる。この低融点可溶金属
片6の平面積は第1電極片20の平面積よりも大きくして
ある。上記の第2電極50は低融点可溶金属片6上にギャ
ップを隔てて配置してある。7はフラックスであり、第
2電極50並びに低融点可溶金属片6を包囲している。8
はモールド絶縁体であり、例えばエポキシ樹脂の滴下塗
装によって成形できる。
けし、先端側を折曲して第2電極50に形成してある。6
は第1電極片20上に設けた低融点可溶金属片であり、Sn
−Pb系合金を用いることができる。この低融点可溶金属
片6の平面積は第1電極片20の平面積よりも大きくして
ある。上記の第2電極50は低融点可溶金属片6上にギャ
ップを隔てて配置してある。7はフラックスであり、第
2電極50並びに低融点可溶金属片6を包囲している。8
はモールド絶縁体であり、例えばエポキシ樹脂の滴下塗
装によって成形できる。
上記低融点可溶金属片6の融点は所定の温度に設定して
ある。而して、感温スイッチが所定の温度に加熱される
と低融点可溶金属片6が溶融する。而るに、絶縁基板1
例えばセラミック板は濡れ性が悪く溶融金属を弾いてし
まい、電極材例えば焼付け導電ペーストは溶融金属によ
く濡れるので、第2図に示すように、溶融金属60は第1
電極片20を受台として球状化していき、せいが高くなっ
て第2電極50に接触し、導通状態が確保される。
ある。而して、感温スイッチが所定の温度に加熱される
と低融点可溶金属片6が溶融する。而るに、絶縁基板1
例えばセラミック板は濡れ性が悪く溶融金属を弾いてし
まい、電極材例えば焼付け導電ペーストは溶融金属によ
く濡れるので、第2図に示すように、溶融金属60は第1
電極片20を受台として球状化していき、せいが高くなっ
て第2電極50に接触し、導通状態が確保される。
第3図Aは温度ヒューズと本考案に係る感温スイッチと
を合体させた素子を示す一部切上面図、第3図Bは第3
図Aにおけるb−b断面図である。第3図A並びに第3
図Bにおいて、1は絶縁基板、2は第1印刷導体、4は
第2印刷導体、9は第3印刷導体である。20は第1印刷
導体2においてブリッヂ部を介して形成した第1電極片
である。6は第3印刷導体9と第1電極片20との間に橋
設した低融点可溶金属片である。5はリード導体であ
り、第2印刷導体4にハンダ付けしてある。50はリード
導体5の先端側に折曲げによって形成した第2電極であ
り、第1電極片20上の低融点可溶金属片部分60の上にギ
ャップを介して配置してある。7は低融点可溶金属片6
上に設けたフラックス、31並びに32は、それぞれの印刷
導体2・9にハンダ付けしたリード導体、8はモールド
絶縁体である。
を合体させた素子を示す一部切上面図、第3図Bは第3
図Aにおけるb−b断面図である。第3図A並びに第3
図Bにおいて、1は絶縁基板、2は第1印刷導体、4は
第2印刷導体、9は第3印刷導体である。20は第1印刷
導体2においてブリッヂ部を介して形成した第1電極片
である。6は第3印刷導体9と第1電極片20との間に橋
設した低融点可溶金属片である。5はリード導体であ
り、第2印刷導体4にハンダ付けしてある。50はリード
導体5の先端側に折曲げによって形成した第2電極であ
り、第1電極片20上の低融点可溶金属片部分60の上にギ
ャップを介して配置してある。7は低融点可溶金属片6
上に設けたフラックス、31並びに32は、それぞれの印刷
導体2・9にハンダ付けしたリード導体、8はモールド
絶縁体である。
上記の素子においては、常時は、リード導体31・32間が
低融点可溶金属片6を介して導通状態にある。而るに、
所定の温度に達すると低融点可溶金属片6がほぼ中央で
溶断し、各溶断部分が球状化していき、第1電極片20上
において溶融金属のせいが球状化のために高くなってそ
の球状化溶融金属が第2電極50に接触し、リード導体2
・4の間が導通される。
低融点可溶金属片6を介して導通状態にある。而るに、
所定の温度に達すると低融点可溶金属片6がほぼ中央で
溶断し、各溶断部分が球状化していき、第1電極片20上
において溶融金属のせいが球状化のために高くなってそ
の球状化溶融金属が第2電極50に接触し、リード導体2
・4の間が導通される。
第4図は本考案の別実施例を示し、絶縁基板1上に第1
電極片20と第2電極片50を設け、各電極片の前方に低融
点可溶金属片6・6を設け、かつそれぞれの可溶金属片
6・6と各電極片20・50とを接触させてある。各可溶金
属片6・6の平面積は各電極片20・50の平面積よりも大
きくしてあり、電極片20・(50)と電極片50・(20)側
の可溶金属片6・(6)との間にはギャップが存在す
る。3・5は各電極20・50にハンダ付けしたリード導
体、7はフラックス、8はモールド絶縁体である。
電極片20と第2電極片50を設け、各電極片の前方に低融
点可溶金属片6・6を設け、かつそれぞれの可溶金属片
6・6と各電極片20・50とを接触させてある。各可溶金
属片6・6の平面積は各電極片20・50の平面積よりも大
きくしてあり、電極片20・(50)と電極片50・(20)側
の可溶金属片6・(6)との間にはギャップが存在す
る。3・5は各電極20・50にハンダ付けしたリード導
体、7はフラックス、8はモールド絶縁体である。
この別実施例においても、所定の温度で各可溶金属片が
溶融し、第5図Aに示すように、それぞれの溶融金属60
・60が各電極片20・50を核として球状化し、両球状体が
接触して第5図Bに示すように両電極20・50が溶融金属
60で導通される。
溶融し、第5図Aに示すように、それぞれの溶融金属60
・60が各電極片20・50を核として球状化し、両球状体が
接触して第5図Bに示すように両電極20・50が溶融金属
60で導通される。
<考案の効果> 本考案に係る感温スイッチは上述した通りの構成であ
り、低融点可溶金属が溶融したのち、球状化する現象を
利用してスイッチオンさせるものであり、スイッチオン
させるために他の付加的手段を必要としないから構造が
簡単である。また、低融点可溶金属片にバネ力を作用さ
せる必要がないから、当該金属片のクリープ破断の問題
もない。
り、低融点可溶金属が溶融したのち、球状化する現象を
利用してスイッチオンさせるものであり、スイッチオン
させるために他の付加的手段を必要としないから構造が
簡単である。また、低融点可溶金属片にバネ力を作用さ
せる必要がないから、当該金属片のクリープ破断の問題
もない。
第1図Aは本考案の一実施例を示す説明図、第1図B並
びに第1図Cはそれぞれ第1図Aにおけるb−b断面図
並びにC−C断面図、第2図は同上実施例のスイッチオ
ン状態を示す説明図、第3図Aは本考案の別実施例を示
す説明図、第3図Bは第3図Aにおけるb−b断面図、
第4図は本考案の他の別実施例を示す説明図、第5図A
並びに第5図Bはそれぞれ該別実施例のスイッチオンの
直前並びに直後の状態を示す説明図である。 1……絶縁基板、20……第1電極片、50……第2電極、
6……低融点可溶金属片。
びに第1図Cはそれぞれ第1図Aにおけるb−b断面図
並びにC−C断面図、第2図は同上実施例のスイッチオ
ン状態を示す説明図、第3図Aは本考案の別実施例を示
す説明図、第3図Bは第3図Aにおけるb−b断面図、
第4図は本考案の他の別実施例を示す説明図、第5図A
並びに第5図Bはそれぞれ該別実施例のスイッチオンの
直前並びに直後の状態を示す説明図である。 1……絶縁基板、20……第1電極片、50……第2電極、
6……低融点可溶金属片。
Claims (1)
- 【請求項1】絶縁基板上に第1電極片を設け、該電極片
上に低融点可溶金属片を設け、該低融点可溶金属片に対
しギャップを隔てて第2電極を配設したことを特徴とす
る感温スイッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4514489U JPH073559Y2 (ja) | 1989-04-17 | 1989-04-17 | 感温スイッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4514489U JPH073559Y2 (ja) | 1989-04-17 | 1989-04-17 | 感温スイッチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02136946U JPH02136946U (ja) | 1990-11-15 |
JPH073559Y2 true JPH073559Y2 (ja) | 1995-01-30 |
Family
ID=31559066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4514489U Expired - Lifetime JPH073559Y2 (ja) | 1989-04-17 | 1989-04-17 | 感温スイッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH073559Y2 (ja) |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6184238B2 (ja) * | 2013-08-07 | 2017-08-23 | デクセリアルズ株式会社 | 短絡素子、及び短絡回路 |
JP6097178B2 (ja) * | 2013-08-21 | 2017-03-15 | デクセリアルズ株式会社 | スイッチ回路、及びこれを用いたスイッチ制御方法 |
JP6173859B2 (ja) * | 2013-09-26 | 2017-08-02 | デクセリアルズ株式会社 | 短絡素子 |
JP6202992B2 (ja) * | 2013-11-01 | 2017-09-27 | デクセリアルズ株式会社 | 保護回路、バッテリ回路、保護素子、保護素子の駆動方法 |
JP6223142B2 (ja) * | 2013-11-20 | 2017-11-01 | デクセリアルズ株式会社 | 短絡素子 |
JP6389603B2 (ja) * | 2013-12-02 | 2018-09-12 | デクセリアルズ株式会社 | スイッチ素子、スイッチ回路、及び警報回路 |
JP6381975B2 (ja) * | 2014-06-04 | 2018-08-29 | デクセリアルズ株式会社 | 短絡素子 |
JP6381980B2 (ja) * | 2014-06-11 | 2018-08-29 | デクセリアルズ株式会社 | スイッチ素子及びスイッチ回路 |
JP6437221B2 (ja) * | 2014-06-27 | 2018-12-12 | デクセリアルズ株式会社 | スイッチ素子、スイッチ回路及び警報回路 |
JP6411123B2 (ja) * | 2014-08-04 | 2018-10-24 | デクセリアルズ株式会社 | 温度短絡素子、温度切替素子 |
JP6343201B2 (ja) * | 2014-08-04 | 2018-06-13 | デクセリアルズ株式会社 | 短絡素子 |
JP6437253B2 (ja) * | 2014-09-12 | 2018-12-12 | デクセリアルズ株式会社 | 保護素子及び実装体 |
-
1989
- 1989-04-17 JP JP4514489U patent/JPH073559Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02136946U (ja) | 1990-11-15 |
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