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JP4551122B2 - Rfidラベルの貼付装置 - Google Patents

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JP4551122B2 JP2004156781A JP2004156781A JP4551122B2 JP 4551122 B2 JP4551122 B2 JP 4551122B2 JP 2004156781 A JP2004156781 A JP 2004156781A JP 2004156781 A JP2004156781 A JP 2004156781A JP 4551122 B2 JP4551122 B2 JP 4551122B2
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Description

本発明は、RFIDラベルの貼付装置に関するものである。より詳しくは、アンテナコイルとICチップを備え、外部機器との間で情報の送受信を非接触型通信で行えるRFIDラベルを、容器などの貼付対象物に貼り付ける貼付装置に関する。
従来から、製品の在庫管理や販売管理にバーコードが用いられてきた。近年、これに代わって無線で情報の送受信ができる非接触型IDタグの使用が増加している。これはアンテナコイルとICチップを絶縁性の基材に設けたもので、電波を用いた非接触型の情報交信を行うことが可能である。アンテナコイルとICチップ、そして容量素子によって共振回路が形成されており、外部に設置された書込装置からの電波(情報)を受信することでICチップにその情報を書き込むことができる。また、外部機器(読取装置)からの電波を受信すると、ICチップに記憶している情報を外部機器に返信する。
近年、このような非接触型IDタグ(以下、IDタグとも記す)と表示ラベルが一体化したRFIDラベルが使用されている。RFIDラベルは表面に製品情報の表示部を備えており、裏面にはIDタグが接着されるとともに、製品に貼り付けるための接着面が形成されている。RFIDラベルを製品に貼り付けると、製品情報の読み取りを無線で行うことができるので、製品管理に便利である。
このようなRFIDラベル112の断面図および裏面図を図20(a),(b)に示す。表示ラベル105、粘着剤106、IDタグ109、両面粘着テープ111、剥離材107が積層されている。また、IDタグ109はアンテナコイル113、ICチップ114、導電材料116、接続端子115を含み、これらが絶縁性の基材117に設けられている。RFIDラベル112を製造するには、剥離材107にIDタグ109を接着するのであるが、現状では、IDタグ109の不良率が高く、5〜20%にもなる問題がある。そのため、接着する前に、IDタグ109に情報の書き込みおよび読取検査を行っていた。下記特許文献1には、RFIDラベルの製造方法の一例が開示されている。
特開2002−298104号公報
RFIDタグ112は、製品に貼付される。ラベル貼り工程では、分離予定線bに沿って個々のRFIDタグ112に分離された後、製品に貼り付けられる。このラベル貼り工程は、貼付対象物となる製品の製造会社で行う場合が多い。ラベル表面に印刷する情報には、製品名や製造会社名などの普遍的な製品情報と、製造年月日や賞味期限などの製品直前情報とがある。図20(a)に示すように、ラベル表面には製品情報を表示する表示部と、製品直前情報を付記表示するための付記表示予定領域が形成されている。製造年月日や賞味期限などの製品直前情報を予め印刷しておくと、予定通りに製造できなかった場合にラベルが無駄になってしまう。そのため、製品直前情報はラベル貼りをする直前に印字する。またIDタグに書き込む情報も、製品名のように予め、判明している情報ばかりでなく表示ラベルに付記捺印されるような製造番号、使用期限やその他のトレイサビリティ情報であり、製品である添付対象物の充填後に書込みをして貼り付けられることになる。
付記表示の印字方法は、例えば捺印などのように押圧下で印字する方法や、熱した活字を押し付ける方法、またはレーザーにより印字する方法などがある。このようにして印字すると、付記表示をする位置に良品IDタグ109がある場合に熱や圧力が加わったり、またはレーザーのエネルギーが伝わったりするため、良品IDタグ109が破壊されてしまう問題があった。そのため、付記表示を施した後に再度IDタグの検査を行う必要があった。すなわちIDタグの検査は、RFIDラベルの製造工場と、そのRFIDラベルを貼付する現場とで2回、行う必要があった。検査の結果、IDタグが破損していることが判明すると、表示ラベル105も同時に廃棄する必要があり、コストを上げる要因になっていた。また、ラベルの表示内容に変更が生じた場合には、予め合体しているIDタグも同時に廃棄する必要があった。
本発明は上述のような事情を背景になされたもので、特に、ラベルに付記表示を印字してもIDタグが破損しにくく、IDタグの検査を2回以上行う必要がなく、かつ、表示内容が変更されたりして使用できなくなった場合に、予め合体しているためにIDタグも廃棄せざるを得ないという問題を解決するRFIDラベルの貼付方法と、貼付装置を提供することを課題とする。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記課題を解決するために本発明のRFIDラベルの貼付装置は、アンテナコイル及びICチップを備え、外部機器との間で情報の送受信を非接触型通信により行う複数のIDタグが、テープ状の、第一の剥離材に接着剤を介して整列配置された状態で用意され、ラベル表面に表示部を有し、かつ裏面に接着面を有する表示ラベルが複数、テープ状の、第二の剥離材に接着剤を介して整列配置された状態で用意され、前記第一の剥離材を巻き取ることによって前記IDタグを供給するタグ供給機構と、前記第二の剥離材を巻き取ることによって前記表示ラベルを供給するラベル供給機構と、前記IDタグに所定の情報を書き込む書込機構と、書き込まれた情報を読み取り検査する検査機構と、該検査機構によって不良と判断されたIDタグを除去する不良品除去機構と、前記表示ラベルの所定の位置に付記表示を印字する印字機構と、前記タグ供給機構から良品のIDタグが供給され、表面に該良品のIDタグを吸着するタグ吸着領域が複数、形成され、自身の回転に伴って前記良品のIDタグを移送するタグ移送ドラムと、前記タグ移送ドラムと回転軸が平行になるように、かつ前記タグ移送ドラムとドラム表面間が近接するように配置され、前記ラベル供給機構から印字済みの表示ラベルが供給され、その表示ラベルを表面に吸着するとともに、自身の回転に伴いこれを移送するラベル移送ドラムと、前記ラベル移送ドラムに近接する位置に配置され、前記表示ラベル及び前記IDタグの貼付対象物を移送する貼付対象物移送機構と、を備え、前記書込機構と、前記検査機構と、前記不良品除去機構は前記第一の剥離材に略平行して配置され、前記第一の剥離材の巻き取りに伴って前記IDタグが移送される途中で、前記情報の書き込みと、前記読取検査と、前記不良品除去とを行うことで、前記良品のIDタグのみを前記タグ移送ドラムへ供給し、前記タグ移送ドラム及び前記ラベル移送ドラムの近接領域において、前記タグ移送ドラムから前記良品のIDタグが分離して前記表示ラベルの接着面に接着し、これら印字済の表示ラベルと良品のIDタグが一体化したRFIDラベルとなり、該RFIDラベルは表示ラベル側が前記ラベル移送ドラムに吸着した状態で移送され、前記貼付対象物移送機構及び前記ラベル移送ドラムの近接領域において、前記ラベル移送ドラムから前記RFIDラベルが分離して前記貼付対象物に貼り付けられ、前記タグ移送ドラムの内部にはタグ押圧部が備えられ、該タグ押圧部の先端は前記タグ吸着領域内に露出して、前記IDタグと接触し、前記タグ押圧部は、前記先端が該ドラム表面から突出する突出状態と、該ドラム表面と略同一の高さに位置する非突出状態と、の2つの状態をとることが可能であり、少なくとも前記IDタグと前記表示ラベルとを接着する時には、前記タグ押圧部は前記突出状態となり、前記タグ移送ドラムの回転速度を調整する回転速度調節機構を更に備え、前記不良品除去機構によって不良のIDタグが除去されることにより、前記タグ吸着領域上に前記IDタグが存在しないタグ非存在領域が生じた場合に、そのタグ非存在領域と前記表示ラベルとが接触するのを防止するために、前記タグ移送ドラムの回転速度を速めるとともに前記タグ押圧部を前記非突出状態とし、前記タグ非存在領域の後に移送される前記IDタグを前記表示ラベルに接着させることを主要な特徴とする。
本発明では表示ラベルとIDタグを予め分離した状態で保管しておく。表示ラベルに付記表示を施す一方で、IDタグの検査を行い、不良IDタグを除去する。そして製品に貼付する直前に、良品IDタグと、付記表示が施された表示ラベルとを積層するのである。このようにすると付記表示を行ってもIDタグに圧力や熱などが加わらないので、破損しない。また、表示内容に変更があった場合は表示ラベルのみ廃棄すればよく、高価なIDタグまで廃棄しなくてもすむ。さらには、IDタグの検査は製品に貼り付ける直前に行うだけでよく、RFIDラベルの製造会社では必ずしも検査をする必要がないので、コストダウンが可能になる。
また、上記課題を解決するために本発明のRFIDラベルの貼付装置は、アンテナコイル及びICチップを備え、外部機器との間で情報の送受信を非接触型通信により行う複数のIDタグが、テープ状の、第一の剥離材に接着剤を介して整列配置された状態で用意され、ラベル表面に表示部を有し、かつ裏面に接着面を有する表示ラベルが複数、テープ状の、第二の剥離材に接着剤を介して整列配置された状態で用意され、前記第一の剥離材を巻き取ることによって前記IDタグを供給するタグ供給機構と、前記第二の剥離材を巻き取ることによって前記表示ラベルを供給するラベル供給機構と、前記IDタグに所定の情報を書き込む書込機構と、書き込まれた情報を読み取り検査する検査機構と、該検査機構によって不良と判断されたIDタグを除去する不良品除去機構と、前記表示ラベルの所定の位置に付記表示を印字する印字機構と、前記タグ供給機構から良品のIDタグが供給され、表面に該良品のIDタグを吸着するタグ吸着領域が複数、形成され、自身の回転に伴って前記良品のIDタグを移送するタグ移送ドラムと、前記タグ移送ドラムと回転軸が平行になるように、かつ前記タグ移送ドラムとドラム表面間が近接するように配置され、前記ラベル供給機構から印字済みの表示ラベルが供給され、その表示ラベルを表面に吸着するとともに、自身の回転に伴いこれを移送するラベル移送ドラムと、前記ラベル移送ドラムに近接する位置に配置され、前記表示ラベル及び前記IDタグの貼付対象物を移送する貼付対象物移送機構と、を備え、前記書込機構と、前記検査機構と、前記不良品除去機構は前記第一の剥離材に略平行して配置され、前記第一の剥離材の巻き取りに伴って前記IDタグが移送される途中で、前記情報の書き込みと、前記読取検査と、前記不良品除去とを行うことで、前記良品のIDタグのみを前記タグ移送ドラムへ供給し、前記タグ移送ドラム及び前記ラベル移送ドラムの近接領域において、前記タグ移送ドラムから前記良品のIDタグが分離して前記表示ラベルの接着面に接着し、これら印字済の表示ラベルと良品のIDタグが一体化したRFIDラベルとなり、該RFIDラベルは表示ラベル側が前記ラベル移送ドラムに吸着した状態で移送され、前記貼付対象物移送機構及び前記ラベル移送ドラムの近接領域において、前記ラベル移送ドラムから前記RFIDラベルが分離して前記貼付対象物に貼り付けられることを特徴とする。
上記ラベル供給機構およびタグ供給機構は、例えば以下のように供給するものである。まず、表示ラベル又はIDタグを、テープ状の剥離材に所定の間隔で、かつ接着剤を介して整列配置した状態で用意しておく。ここで剥離材とは、紙やフィルムなどから構成され、接着剤を介して接着した表示ラベルやIDタグが容易に剥がれる状態のものを指す。その一例として剥離紙が挙げられる。また、「整列配置した状態」とは、表示ラベルやIDタグがテープ状の剥離材に、一定の間隔で、かつ表裏および向きが揃えられた状態で接着されている状態を指す。剥離材は、例えばロール状にされて保管されている。この剥離材を巻き取るとともに、剥離材を鋭角に折り曲げると、表示ラベル又はIDタグが剥がれて供給される。なお、本明細書では、第一の剥離材とはタグ供給機構に用いる剥離材を意味し、第二の剥離材とはラベル供給機構に用いる剥離材を意味する。
また、本発明はタグ移送ドラムとラベル移送ドラムを備え、各ドラムの表面にIDタグまたは表示ラベルが吸着するようにされる。例えば、ドラム表面に微小な穴を形成しておき、ドラム内部を負圧にして、この穴にIDタグや表示ラベルが吸着する方法が用いられる。タグ移送ドラムのドラム表面には、IDタグを吸着するタグ吸着領域が形成され、ラベル移送ドラムのドラム表面には、表示ラベルを吸着するラベル吸着領域が形成されている。これら2個のドラムは一定の方向に回転し、かつ回転軸が平行になり、ドラム表面間が近接する位置に配置される。タグ移送ドラムにはIDタグが供給され、ラベル移送ドラムには表示ラベルが供給され、これらはドラム表面に吸着されるとともに、各ドラムの回転に伴って移送される。
一方、本発明はIDタグへ製品情報を書き込む機構と、情報の読み取り検査をする機構と、不良IDタグを除去する機構とを備えている。これによって、良品IDタグを選別する。剥離材を用いてIDタグを供給する場合は、書込機構と、検査機構と、不良品除去機構を剥離材に略平行に配置するとよい。すなわち、書込機構と検査機構は剥離材から少し離れて、IDタグと電波の送受信が可能な位置に配置される。このようにすると、剥離材上で書き込みと、読取検査と、不良品除去を行え、良品のIDタグのみをタグ移送ドラムへ供給できる。
さらに、本発明は表示ラベルへ付記表示を印字するための印字機構を備えている。印字は、IDタグが接着されていない状態で行う。タグ移送ドラムとラベル移送ドラムが近接する領域には、良品のIDタグと付記表示済の表示ラベルとが送られ、接触する。良品IDタグはタグ移送ドラムから分離して表示ラベルの裏面(接着面)に接着し、これらが一体となったRFIDラベルとなる。このRFIDラベルは表面がラベル移送ドラムに吸着された状態で移送される。
さらに、本発明はラベルの貼付対象物である製品を移送する貼付対象物移送機構を備えている。これは例えば製品の保持部を有し、一定の方向へ回転するスターホイールを用いたり、またはコンベアを用いたりする。この貼付対象物移送機構はラベル移送ドラムと近接する位置に配置される。ラベル移送ドラムから移送されるRFIDラベルと、貼付対象物移送機構から移送された製品がこの近接領域で接触し、RFIDラベルがラベル移送ドラムから分離して製品に貼り付けられる。
一方、剥離材上で不良IDタグの除去を行うと、IDタグが連続して供給されない問題が生じる。その結果、タグ移送ドラム上にIDタグが存在しない領域(タグ非存在領域)が生じるので、タグ移送ドラムが等速回転運動をしていると、表示ラベルにIDタグが接着されない。この問題の第1の解決方法は、タグ非存在領域と表示ラベルが接触するときに、タグ移送ドラムの回転速度を速め、次のIDタグを早く送り出す機構(回転速度調節機構)を設けることである。この方法では、IDタグと表示ラベルの供給速度は一定にされる。この方法を利用した貼付装置では、特に、IDタグと表示ラベルの接着を円滑に行うために、特別な機構が採用される。具体的には、タグ移送ドラムの内部にタグ押圧部が備えられ、このタグ押圧部の先端がタグ吸着領域内に露出して、IDタグと接触するようにされる。タグ押圧部は、先端がドラム表面から突出する突出状態と、ドラム表面と略同一の高さに位置する非突出状態と、の2つの状態をとることができる。そして、IDタグと表示ラベルが接触する時には、このタグ押圧部は突出状態となり、IDタグを表示ラベルに対して押圧する。IDタグとタグ非存在領域が接触する場合は、上述したようにタグ移送ドラムの回転速度が速まり、かつ、タグ押圧部が非突出状態となる。
上記問題の第2の解決方法は、剥離材上で不良のIDタグが除去された後に、剥離材の巻取速度を速める方法である。例えば不良IDタグが1つ除去された場合は巻取速度を2倍にし、2つ連続で除去された場合は巻取速度を3倍にする。これによって良品のIDタグをタグ移送ドラムへ一定の間隔で供給することが可能になるので、タグ移送ドラム上にタグ非存在領域が形成されない。この方法を採用する場合は、タグ移送ドラムおよびラベル移送ドラムの回転速度は一定にされる。
上記問題の第3の解決方法は、タグ移送ドラムに吸着された良品のIDタグを待機させて、接着される予定の表示ラベルと同期をとるように回転速度の調節を行うことである。より具体的には、タグ移送ドラムの回転速度は、第一の剥離材の巻取速度と等しい速度、またはラベル移送ドラムの回転速度と等しい速度、または停止状態、のいずれかをとる。第一の剥離材の巻取速度と、ラベル移送ドラムの回転速度は一定にされる。そして、タグ吸着領域上にIDタグが吸着され、これを表示ラベルに接着させるときには、タグ移送ドラムの回転速度は、ラベル移送ドラムの回転速度と等しくされる。これにより、表示ラベルへIDタグを円滑に接着させることが可能となる。この後、タグ移送ドラムの回転速度は、第一の剥離材の巻取速度と等しくなるように変速される。これによって、タグ吸着領域上にIDタグが円滑に吸着されるようになる。そして、このタグ吸着領域がタグ移送ドラムとラベル移送ドラムの近接領域の直前で停止するようにして、接着する予定の表示ラベルと同期をとる。その後、ラベル移送ドラムの回転速度に合わせて回転を始める。一方、剥離材上で不良IDタグが除去された場合は、予定されていたタグ吸着領域にIDタグが供給されなくなり、そのタグ吸着領域の後に続く別のタグ吸着領域に良品のIDタグが供給されるようになる。例えば1つ不良IDタグが除去された場合は1つ後のタグ吸着領域に供給され、2つ連続で除去された場合は2つ後のタグ吸着領域に供給される。そして、このタグ吸着領域が、タグ移送ドラムとラベル移送ドラムの近接領域で停止するようにされる。すなわち、実質的にタグ移送ドラムの待機位置が変わるのである。
また、上記問題の第4の解決方法は、RFIDラベルが貼付されなかった添付対象物を、ライン途中で抜き取ることである。抜き取られた添付対象物は、再度、RFIDラベルの貼付が試みられる。具体的には、貼付対象物抜取機構と、その貼付対象物抜取機構およびラベル供給機構を制御する制御装置(例えばマイコンなどを用いる)を備える。また、剥離材の巻取速度と、タグ移送ドラムの回転速度、および貼付対象物の移送速度は一定とされる。剥離材上で不良IDタグが除去されることにより、タグ吸着領域上にIDタグが存在しないタグ非存在領域が生じた場合は、そのタグ非存在領域と表示ラベルとが接触するのを防止するために、対応する表示ラベルの供給を停止する。すなわち、タグ非存在領域に対応する表示ラベルが供給されるときに、制御装置がラベル供給機構に対して供給停止信号を発するのである。これによって、RFIDラベルが形成されず、何も吸着されていない領域(ラベル非存在領域)がラベル移送ドラム上に生じる。ラベル非存在領域は貼付対象物と接触することとなるので、結果的に、その貼付対象物にはRFIDラベルが貼付されない。そのため、その貼付対象物を途中で抜き取る必要がある。
また、本発明に係るRFIDラベルの貼付装置の別の形態は、アンテナコイル及びICチップを備え、外部機器との間で情報の送受信を非接触型通信により行うIDタグが枚葉状態で用意され、ラベル表面に表示部を有し、かつ裏面に接着面を有する表示ラベルが複数、テープ状の剥離材に接着剤を介して整列配置された状態で用意され、その枚葉状態のIDタグを整列して供給するタグ供給機構と、前記表示ラベルを供給するラベル供給機構と、前記IDタグに所定の情報を書き込む書込機構と、書き込まれた情報を読み取り検査する検査機構と、該検査機構によって不良と判断されたIDタグを除去する不良品除去機構と、前記表示ラベルの所定の位置に付記表示を印字する印字機構と、前記タグ供給機構から前記IDタグが供給され、そのIDタグを表面に吸着するとともに、自身の回転に伴ってこれを移送し、移送中に前記情報の書き込みと、前記読取検査と、前記不良品除去とを行うことで、良品のIDタグを選別するタグ選別ドラムと、前記タグ選別ドラムと回転軸が平行になるように、かつ前記タグ選別ドラムとドラム表面間が近接するように配置され、前記タグ選別ドラムとの近接領域において、前記良品IDタグが前記タグ選別ドラムから分離して自身のドラム表面に移動し、該ドラム表面に前記良品のIDタグを吸着するタグ吸着領域が複数、形成され、自身の回転に伴って前記良品のIDタグを移送するタグ移送ドラムと、前記タグ移送ドラムと回転軸が平行になるように、かつ前記タグ移送ドラムとドラム表面間が近接するように配置され、前記ラベル供給機構から印字済みの表示ラベルが供給されるとともに、その表示ラベルをドラム表面に吸着し、自身の回転に伴いこれを移送するラベル移送ドラムと、前記ラベル移送ドラムに近接する位置に配置され、前記表示ラベル及び前記IDタグの貼付対象物を移送する貼付対象物移送機構と、を備え、前記タグ移送ドラム及び前記ラベル移送ドラムの近接領域において、前記タグ移送ドラムから前記良品のIDタグが分離して前記表示ラベルの接着面に接着し、これら印字済の表示ラベルと良品のIDタグが一体化したRFIDラベルとなり、該RFIDラベルは表示ラベル側が前記ラベル移送ドラムに吸着した状態で移送され、前記貼付対象物移送機構及び前記ラベル移送ドラムの近接領域において、前記ラベル移送ドラムから前記RFIDラベルが分離して前記貼付対象物に貼り付けられることを特徴とする。
個々のIDタグは、枚葉状態で用意されることもある。この場合は、IDタグの表裏や向きを揃えて整列するとともに、その整列されたIDタグを供給する機構が必要である。これは所謂パーツフィーダーを用いることで可能となる。
上記パーツフィーダーの内部でIDタグの書き込み処理と、読み取り検査処理と、抜き取り処理を行ってもよいが、装置の制約で難しいことが多い。そのため、パーツフィーダーの外部で、これらの処理を行う必要がある。しかしタグ移送ドラムはIDタグが連続して供給されないために、その回転速度を速める場合があり、変則的な動作をする。変則的な動作をするタグ移送ドラム上で書き込み処理などを行うのは難しい。そのため、パーツフィーダーを用いるときは等速回転運動をし、IDタグの書き込み処理と、読み取り検査処理と、抜き取り処理が行えるドラム(タグ選別ドラム)を用意するとよい。
パーツフィーダーを用いても、良品のIDタグがタグ移送ドラムへ連続的に供給できない問題は、剥離材を用いてIDタグを供給する場合と同様にして発生する。その解決方法は、上述した第一〜第4の解決方法を応用することが可能である。例えば上述した第3の解決方法では、ラベル移送ドラムの回転速度が第一の剥離材の巻取速度に等しくできるが、そのかわりにタグ選別ドラムの回転速度と等しくさせる。また、上記第4の解決方法では第一の剥離材の巻取り速度を一定にしているが、そのかわりにタグ移送ドラムの回転速度を一定にする。
以上説明した貼付装置によると、IDタグと表示ラベルが別々にされているので、表示ラベルに付記表示を印字してもIDタグが破損しない。また、製品に貼付する直前にIDタグの検査を行っていないので、IDタグ製造工場では検査工程、不良IDタグの削除とロールの再接続などの修正作業を省くことでコストダウンが図れる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を用いて説明する。
図1に本発明に係わるRFIDラベルの貼付方法の概念図を示す。まず、図1(a)のように、表面に表示部を備え、付記表示がされていない表示ラベル2を用意する。表面には例えば製品名、製造会社名、成分などの情報が印刷されており、裏面は接着剤5が塗布されて、製品およびIDタグへの接着面とされている。次に、図1(b)のように、表面に例えば製造年月日や賞味期限などの情報などの付記表示を印字する。一方、図示しないが、IDタグに内蔵されるICチップに例えば製品名、製造年月日、ロット番号などの情報を書き込み、情報の読み取り検査を行って、読み取りができない不良IDタグを除去する。その後、図1(c)に示すように、情報の読み取りが可能な、良品のIDタグ3を表示ラベル2の裏面に貼付して、これらが一体化したRFIDラベル1を形成する。なお、図示しないが、接着したIDタグ3に両面粘着テープを貼り付けたり、粘着剤を塗布したりして、製品への接着性を向上するようにしてもよい。以上説明したようにRFIDラベル1を形成した後、図1(d),(e)に示すように、貼付対象物40に貼り付ける。
次に、図2を用いて本発明に係わるRFIDラベルの貼付装置について説明する。タグ供給機構TSからタグ移送ドラム8へIDタグ3が供給され、ラベル供給機構LSからラベル移送ドラム9へ表示ラベル2が供給される。これらのドラムは図の矢印の方向に回転し、その回転に伴ってIDタグ3と表示ラベル2を移送する。タグ移送ドラム8とラベル移送ドラム9は回転軸が平行となるように、かつドラム表面間が近接する位置に配置されている。
図2の実施形態ではIDタグ3は、テープ状の剥離材14に貼付された状態で用意される。剥離材14を矢印の方向へ巻き取るとともに、タグ移送ドラム8の直前で板26を用いて鋭角に曲げると、IDタグ3が自然に分離し、タグ移送ドラム8へ移動する。このとき、接着剤23がタグ移送ドラム8のドラム表面に接触するように移動させる。また、圧着部36によって、IDタグ3はドラム表面に吸着される。
IDタグ3への書き込み及び読取検査は剥離材14上で行う。すなわち、書込機構12は電波を発信して所定の情報を書き込み、検査機構25はその情報の読み取り検査を行うのである。不良品除去機構13は、図4(a)に示すように、不良と判断されたIDタグを除去する。具体的には、不良品除去機構13は矢印の方向に回転するドラムであり、負圧装置が備えられ、その負圧を用いてドラム表面にIDタグ3を吸着することができる。IDタグ3が良品と判断された場合は吸着しないが、不良と判断された場合は図4(a)に示すように吸着して、不良IDタグを矢印方向へ排除する。
IDタグ3の接着剤23は周辺部にのみ付けられている場合(図3(a))と、全体に付けられている場合(図示しない)がある。ドラム表面と接着剤23が強力に接着されているとIDタグ3が離れなくなってしまう。そのような不具合を防ぐには図3(b)に示すように、接着剤23が存在する部分だけドラム表面に凹部20を形成しておき、接着剤23が存在しない部分だけがドラム表面に接触するようにするとよい。また、IDタグ3の全面に接着剤23が付けられている場合は、図3(c)に示すように、ドラム表面にシリコン加工などの粘着防止加工を施しておくとよい。
一方、図3(b)〜(d)に示すように、タグ移送ドラム8の内部に、タグ押圧部29を備えることができる。タグ押圧部29の先端はタグ吸着領域内に露出して、IDタグ3と接触している。また、タグ押圧部29は、その先端がドラム表面から突出する突出状態(図3(b),(c))と、ドラム表面と略同一の高さに位置する非突出状態(図3(d))の2つの状態をとることができる。なお、図3(b)では接着剤23がドラム表面についていないが、この状態でIDタグ3を吸着するために、タグ押圧部29を中空状にし、図示しない負圧装置と接続してもよい。タグ押圧部29の内部の負圧によってIDタグ3を吸着可能となる。
図2に戻る。表示ラベル2の供給側においても、剥離材を用いた供給方法を採用している。図2に示すように、剥離材14をラベル移送ドラム9の直前で鋭角に曲げる。すると表示ラベル2が剥離材14から分離し、ラベル移送ドラム9へ移動する。表示ラベル2には接着剤5が塗布されており、この接着剤5がラベル移送ドラム9のドラム表面に接触しないように供給する。移送ドラム9は負圧装置を用いた吸着機構を備え、そのドラム表面に表示ラベル2を吸着することができる。
表示ラベルへの付記表示は、印字機構15を用いて行う。印字方法は、例えば捺印のように、押圧下で印字する方法や、熱した活字を押し付ける方法、またはレーザーを用いる方法がある。印字は図2のように、剥離材14上で行うとよい。従来では、付記表示を印字する時には既にIDタグが付いていたので、印字により圧力や熱などが影響して、IDタグが破損する場合があった。しかし本発明では表示ラベルのみに付記表示を行うので、IDタグの破損を防げる。なお、正しく印字できたか確認するために、付記表示確認機構16を設けてある。
タグ移送ドラム8から供給された検査済みのIDタグ3と、ラベル移送ドラム9から供給された付記表示済みの表示ラベル2がドラムの近接領域ASにおいて接触する。ここでIDタグ3はタグ移送ドラム8から離れて表示ラベル2に接着し、これらが一体化したRFIDラベル1を形成する。RFIDラベル1はラベル移送ドラム9に吸着された状態で移送される。なお、図2には記していないが、タグ移送ドラム8には上述のタグ押圧部29が備えられており、近接領域ASでは突出状態となっている。これによって例えば図3(b)のように、IDタグ3の一部がドラム表面から持ち上がり、表示ラベルに対して押圧しやすくなる。
一方、ラベルの貼付対象物40は、添付対象物移送機構によって運ばれる。貼付対象物移送機構としては図2に示すように、貼付対象物40の保持部19を有し矢印方向に回転して移送するスターホイール18が好適に使用できる。貼付対象物移送機構とラベル移送ドラム9は近接する位置に配置されており、貼付対象物40にRFIDラベル1を貼り付ける。ラベル移送ドラム8とホイールの回転速度は略等しく、次々と送られてくる貼付対象物40にRFIDラベル1をスムーズに貼り付けるように同期がとられている。
不良IDタグの除去を行うことにより、IDタグ3の供給が不連続になり、タグ吸着領域上にIDタグ3が存在しない領域(タグ非存在領域)が生じる場合がある。この領域が表示ラベル2と接触すると、IDタグ3が貼付されなくなってしまう。このような問題を解決するために、第1〜第4の実施例がある。まず、第1の解決実施例について説明する。図2では、タグ移送ドラム8の回転速度を調節する回転速度調節機構(図示しない)が備えられている。これによって、タグ移送ドラム8を早く回転して次のIDタグを送り出すのである。具体的には、例えば1個の不良IDタグが除去された場合はタグ移送ドラム8の回転速度を2倍にし、2個の不良IDタグが連続して除去された場合は回転速度を3倍にするように、回転速度を整数倍に変化させる。これは、マイコンなどの制御装置を用いると可能になる。不良IDタグが検出された場合、検査機構25から制御装置へ信号が送られ、この信号とドラムの回転速度から、不良IDタグが除去された部分が近接領域ASに近づく時を、制御装置が判断する。その時に制御装置が、タグ移送ドラム8の回転速度を上げるように信号を送るのである。
しかし回転速度を上げるだけでは、タグ押圧部29がラベル移送ドラムに接触してしまう。そのため、タグ押圧部29を引っ込めて、ドラム表面と高さが略同一になるよう(非突出状態)にするとよい。それを可能とする機構を図16および図17に示す。図16(a)はタグ移送ドラム8の内部断面図であり、図16(b)はその一部をドラム表面側から見た図である。タグ移送ドラム8には、ドラム表面8aとドラム内周面8bを貫通するようにドラム貫通穴30が形成されており、そのドラム貫通穴30の内部にタグ押圧部29が位置する。また、ドラム内周面8bに沿うようにレール31a,31bが形成され、ドラムの回転に伴って動かないように、一定の方向に固定されている。このレール31a,31bの内側に位置調節部32が位置し、この位置調節部32とタグ押圧部29は接続部33によって接続されている。これらタグ押圧部29、接続部33、位置調節部32はドラムの回転に伴って回転するとともに、例えばバネ(図示しない)によって一定の力で外側へ押されている。図16(b)に示すようにレール31a,31bはドラム側面8cに対して平行に配置され、2つのレールの間を接続部33が通るようにされている。このような構造にすることで、位置調節部32は常にレール31a,31bの内面に接触するように回転移動することが可能となる。一方、ラベル移送ドラムとの近接領域AS側には可動支点34と可動レール35が配置されている。可動支点34には例えばソレノイドのように、電気的な動力が生じるものが備えられており、この動力によって可動レール35を中心方向へ動かせる。タグ押圧部29上にIDタグ3が存在する場合は、図16に示すように、ドラム内周面8bに沿うように可動レール35が位置する。これによって近接領域AS付近のタグ押圧部29は、ドラム表面8aから突出した状態(突出状態)となることができる。
タグ押圧部29上にIDタグ3が存在しない場合(不良品と判断されて抜き取られた場合)には図17に示すように、可動支点34の動作によって可動レール35が持ち上げられる。レール31a,31bは例えばゴムのような弾性部材からできており、可動レール35と滑らかに接続する。このようにするとタグ押圧部29はドラム表面8aと略同じ高さに位置する(非突出状態)ようになる。
なお、IDタグ3が供給される側(図16,17の上側)では、タグ押圧部29は非突出状態にされる。その理由は、突出状態ではIDタグ3を供給しにくいためである。非突出状態にするため、レール31a,31bはIDタグ供給側において、ドラム内周面8bから少し離れるように位置している(図16,図17のSの部分)。
次に、図4を用いて、第2の解決実施例について説明する。タグ移送ドラム8は一定の速度で回転し、このドラム表面にIDタグ3Aが吸着、移送されている。また、IDタグ3Bは吸着の途中である。さらに、剥離材14からIDタグが供給されている。ここで、IDタグ3Cが不良であると判断され、不良品除去機構13によって除去されている。この場合、剥離材14の巻取速度が一定であると、タグ移送ドラムに対して一定間隔でIDタグを供給することができない。そのため、剥離材14の巻取速度を2倍にして、次に送られるIDタグ3Dを、IDタグ3Bの次に供給する。図4(b)に、モーターM1(剥離材14を巻き取るためのモーター)の制御方法を概略図示する。剥離材14はロール37として用意され、その一端をモーターM1で巻き取っている。不良のIDタグが検出されない場合は、一定の速度(標準速度)で回転する。IDタグが不良と判断された場合は、検査機構25が制御装置MPUへ信号を送る。この信号を受けてMPUは、不良のIDタグが不良品除去機構13に来た時に吸着信号を送る。次に、MPUはモーターM1の回転速度を早くさせる。これは具体的には、モーターM1としてステッピングモーターを用い、M1から送られるパルスの周波数を2倍にするなどの方法を採用できる。
図5のフローチャートを用いて、MPUの動作を説明する。通常は、ステップ処理S1を実行し、モーターM1の回転を標準速度にする。その後、ステップ処理S2に進み、連続して検出された不良品の数nを判断する。nが1個の場合、ステップ処理S3へ進み、不良品除去機構13に対して不良IDタグを1個除去する信号を出す。その後、ステップ処理S4を実行し、モーターM1に対して回転速度を2倍にする信号を出す。nが2個の場合は同様にしてステップ処理S5、S6へと進む。なお、不良IDタグが3個以上連続して検出された場合に対応できるようにしても良い。
図6〜図8を用いて、第3の解決実施例について説明する。この方法では、剥離材14の巻取速度v1とラベル移送ドラム8の回転速度v2は常に一定である。そしてタグ移送ドラムの回転速度は、v1、v2、または停止、のいずれかをとることができる。状態1(図6)においては、ラベル移送ドラム8のドラム表面にタグ吸着領域AおよびBが形成され、タグ吸着領域AにIDタグ3a1が吸着されている。ここでタグ移送ドラム8の回転速度はv2とされているので、表示ラベル2a1に対してIDタグ3a1を円滑に接着できる。接着が完了すると、タグ移送ドラム8の回転速度はv1(剥離材14の巻取速度)に等しくなり、タグ吸着領域Aが圧着部36の近辺へ移動する。ここでタグ吸着領域Aに次のIDタグ3a2が吸着する(状態2)。その後、タグ移送ドラム8は回転を続け、近接領域ASの直前で停止する(状態3)。停止することでIDタグ3a2が表示ラベル2a2に接着するように同期がとられ、その後、再び回転速度v2で回転を始める(状態1へ戻る)。剥離材14上で不良IDタグが除去された場合は状態2’および状態3’となる。図8に示すように、不良IDタグが1個除去された場合は、タグ吸着領域AにはIDタグが載らず、タグ吸着領域Bに次の良品IDタグ3b2が載る(状態2’)。すなわち、タグ吸着領域AはIDタグが存在しないタグ非存在領域となるのである。そして状態3’では、タグ吸着領域Bが近接領域ASの直前で待機するように、タグ移送ドラム8の停止位置が変更される。なお、図6〜図8では、ドラム表面にタグ吸着領域がAおよびBの2個、形成された例を図示したが、3個以上備えていてもよい。例えばタグ吸着領域が3個存在すれば、不良IDタグが2個連続して検出された場合にも対応できる。
以上説明した第3の解決実施例を実現するための電気的および機械的制御について、図9の概略図を用いて説明する。タグ移送ドラム8はモーターM2の回転力Fが伝達されることによって回転する。ここでモーターM2とタグ移送ドラム8の間にはギア本体38とクラッチ39が介在し、このギア本体38には、タグ移送ドラム8の回転速度がv1になるギアg1と、v2になるギアg2とが備えられている。これらのギアg1,g2とクラッチ39との接続は、MPUによって制御されている。ギアg1,g2のどちらともクラッチ39に接続しないニュートラル状態になると、ドラムの回転は停止する。不良IDタグが検出されない場合はMPUの制御によって、一定の時間間隔でギアg1,g2の接続とニュートラルが繰り返される。不良IDタグが検出された場合は、図8で示した状態2’、状態3’となるように、MPUがギアg1,g2の接続を制御する。なお、図示しないが、ギアg1,g2およびクラッチを用いる方法の他、モーターM2にステッピングモーターを用いて、MPUからのパルス周波数を変更することで、モーターM2の回転速度を制御する方法を採用してもよい。
次に、図10〜図12を用いて、第4の解決実施例について説明する。この方法では、剥離材14の巻取速度と、タグ移送ドラム8、ラベル移送ドラム9、スターホイール18の回転速度は常に一定である。また、図示しない貼付対象物抜取機構を備える。さらに、制御装置MPUを備え、これがラベル供給機構LSと貼付対象物抜取機構を制御する。例えば図10において、IDタグ3Fが不良品として抜き取られた場合、そのIDタグ3Fが接着される表示ラベル2Fは剥離材14L(第二の剥離材)上に存在する。IDタグ3、表示ラベル2、貼付対象物40が2個移動した状態を図11に示す。表示ラベル2Fがラベル移送ドラム9へ供給されるときに、制御装置MPUからの信号でラベル供給機構LSが一時停止する。そして表示ラベル1個分の領域を空けてから、再度可動する。さらに、全体に2個移動した状態を図12に示す。近接領域ASでは、IDタグ3Fも表示ラベル2Fも存在しないため、RFIDラベル1が形成されない。このまま回転を続けると、RFIDラベル1が貼付されない貼付対象物40ができてしまうが、それは上述の貼付対象物抜取機構によって抜き取られる。抜き取るタイミングは、検査機構25が不良IDタグを検出したときの情報から、制御装置MPUが決定する。
次に、図13について説明する。ラベル供給機構LSは、タグ供給機構TSと同様の機構を有し、テープ状の剥離材14Lを用いて表示ラベル2を供給するようにされている。剥離材14LはモーターM4によって巻き取られ、このモーターM4はMPUによって制御されている。不良品が検出されると、MPUから検査機構25へ停止信号がおくられる。これによって表示ラベル2の供給が一時、停止する。
次に、図14の実施形態について説明する。本発明は図14のように、貼付対象物移送機構としてコンベア21を用いてもよい。コンベアには貼付対象物40を保持するための保持部22がノッチ状に形成されており、一定の速度で貼付対象物40を移送することが可能である。コンベア21の速度はラベル移送ドラム9の回転速度と等しくされ、RFIDラベル1が貼付対象物40に円滑に貼り付けできるように調整されている。
次に、図15の実施形態について説明する。図15ではIDタグ3を供給するタグ供給機構TSとしてパーツフィーダー10を使用する。パーツフィーダー10は枚葉状態のIDタグ3を整列して供給する装置で、タグ収納部(図示しない)と、整列板27と、供給ハンド28を備える。IDタグ3はタグ収納部から整列板27へ送られた後、振動が加えられ、この振動によって一定の方向を向くように整列する。次に、整列したIDタグ3が供給ハンド28によって供給される。なお、整列しなかったり、裏側になったりしたIDタグ3はカメラ11によって確認され、タグ収納部へ戻される。
図15ではタグ選別ドラム24を備えている。このタグ選別ドラム24は矢印の方向に等速回転運動をして、IDタグ3を移送する。IDタグ3の移送途中には書込機構12と検査機構25が配置されている。タグ選別ドラム24はタグ移送ドラム8と回転軸が平行になるように、かつドラム表面が近接するように配置される。良品IDタグは、近接領域AS2において2つのドラムに挟まれ、タグ選別ドラム24から分離し、タグ移送ドラム8へと移動する。タグ選別ドラム24は内部に負圧装置が設けられ、ドラム表面に形成された穴の内部を負圧にするとともに、この穴の上に供給されたIDタグ3を負圧によって吸着している。この吸着力は強弱のコントロールが可能で、IDタグ3が良品の場合は吸着力を弱め、タグ移送ドラムへ移動しやすくする。不良品の場合は吸着力を強めてタグ移動ドラム側の吸着力と略同一にする。これにより不良IDタグは、図19(b)に示すように矢印方向へ除去される。すなわち、図15の実施形態では、タグ選別ドラムの吸着力コントロール機構を不良品除去機構としている。
上述したように、タグ移送ドラム8は不良品の出現によって変則的な回転運動をする。そのため、仮に書き込み処理と、検査処理と、不良品除去処理をタグ移送ドラム8上で行おうとすると、変則的な回転運動のためにこれらの処理が精確なタイミングで行えない。図15では、一定の速度で回転するタグ選別ドラム24上でこれらの処理を行うので、このような不具合は生じにくい。
図15ではRFIDタグ1の裏面に貼り付けられたIDタグ3に、両面テープ17を付着させている。このようにすると、貼付対象物40に対する粘着面の面積が広がるため、接着強度が高まる。なお、図15のように両面テープを使用する他にも、粘着材や接着剤などを塗布してもよい。なお、タグ選別ドラム24を用いる形態においても、不良IDタグが除去されるために、IDタグ3の供給が不連続になる問題が生じる。この問題は既に説明した、第1〜第4の解決実施例を応用することが可能である。
IDタグ3には例えば図18(a)に示すような切込み部を少なくとも1箇所に形成するとよい。これにより、パーツフィーダー10でカメラ11が裏表および向きを容易に確認できるようになる。図18(a)では第一の切込み部C1と、第二の切込み部C2の2個の切込み部が、絶縁性の基材4に形成されている。図18(b)の実施形態では、基材4の内部に第一の印M1と第二の印M2の2個の印が形成されている。これらの印は、裏表および向きを確認できれば1個だけでもかまわない。IDタグ3を製造するには、基材4に例えばアルミニウム箔などの金属膜をつけ、アンテナコイル6のパターン情報を含むフォトマスクを用いてレジストパターニングをし、その後、エッチングする。このフォトマスクに印のパターン情報を含ませておけば、製造されたIDタグに印が形成される。
本発明に係わるRFIDラベルの貼付方法を示す概念図。 RFIDラベルの貼付装置の一実施形態。 (a)IDタグの一実施形態 (b)〜(d)タグ移送ドラムの要部拡大図。 第2の解決方法を説明する図 制御装置のフローチャートの例 第3の解決方法を説明する図 図6に続く図 図7に続く図 第3の解決方法を示す概略図 第4の解決方法を説明する図 図10に続く図 図11に続く図 第4の解決方法を示す概略図 コンベアを用いた実施形態 パーツフィーダーを用いた実施形態 (a)タグ移送ドラムの内部構造を示す断面図 (b)ドラム表面側からみた要部拡大図。 タグ非存在領域が生じた場合の動作を示す、タグ移送ドラムの断面図。 パーツフィーダーに用いるIDタグの一実施形態。 (a)図2及び図4における、不良IDタグの除去方法。(b)図5における、不良IDタグの除去方法。 従来のRFIDラベルの(a)断面図(b)表面図。
符号の説明
1 RFIDラベル
2 表示ラベル
3 IDタグ
8 タグ移送ドラム
9 ラベル移送ドラム
12 書込機構
13 不良品除去機構
14 剥離材
15 印字機構
17 両面粘着テープ
18 スターホイール
21 コンベア
23 接着剤
24 タグ選別ドラム
25 検査機構
40 貼付対象物
C 切込み部
M 印

Claims (11)

  1. アンテナコイル及びICチップを備え、外部機器との間で情報の送受信を非接触型通信により行う複数のIDタグが、テープ状の、第一の剥離材に接着剤を介して整列配置された状態で用意され、
    ラベル表面に表示部を有し、かつ裏面に接着面を有する表示ラベルが複数、テープ状の、第二の剥離材に接着剤を介して整列配置された状態で用意され、
    前記第一の剥離材を巻き取ることによって前記IDタグを供給するタグ供給機構と、
    前記第二の剥離材を巻き取ることによって前記表示ラベルを供給するラベル供給機構と、
    前記IDタグに所定の情報を書き込む書込機構と、
    書き込まれた情報を読み取り検査する検査機構と、
    該検査機構によって不良と判断されたIDタグを除去する不良品除去機構と、
    前記表示ラベルの所定の位置に付記表示を印字する印字機構と、
    前記タグ供給機構から良品のIDタグが供給され、表面に該良品のIDタグを吸着するタグ吸着領域が複数、形成され、自身の回転に伴って前記良品のIDタグを移送するタグ移送ドラムと、
    前記タグ移送ドラムと回転軸が平行になるように、かつ前記タグ移送ドラムとドラム表面間が近接するように配置され、前記ラベル供給機構から印字済みの表示ラベルが供給され、その表示ラベルを表面に吸着するとともに、自身の回転に伴いこれを移送するラベル移送ドラムと、
    前記ラベル移送ドラムに近接する位置に配置され、前記表示ラベル及び前記IDタグの貼付対象物を移送する貼付対象物移送機構と、
    を備え、前記書込機構と、前記検査機構と、前記不良品除去機構は前記第一の剥離材に略平行して配置され、前記第一の剥離材の巻き取りに伴って前記IDタグが移送される途中で、前記情報の書き込みと、前記読取検査と、前記不良品除去とを行うことで、前記良品のIDタグのみを前記タグ移送ドラムへ供給し、
    前記タグ移送ドラム及び前記ラベル移送ドラムの近接領域において、前記タグ移送ドラムから前記良品のIDタグが分離して前記表示ラベルの接着面に接着し、これら印字済の表示ラベルと良品のIDタグが一体化したRFIDラベルとなり、該RFIDラベルは表示ラベル側が前記ラベル移送ドラムに吸着した状態で移送され、
    前記貼付対象物移送機構及び前記ラベル移送ドラムの近接領域において、前記ラベル移送ドラムから前記RFIDラベルが分離して前記貼付対象物に貼り付けられ、
    前記タグ移送ドラムの内部にはタグ押圧部が備えられ、該タグ押圧部の先端は前記タグ吸着領域内に露出して、前記IDタグと接触し、
    前記タグ押圧部は、前記先端が該ドラム表面から突出する突出状態と、該ドラム表面と略同一の高さに位置する非突出状態と、の2つの状態をとることが可能であり、
    少なくとも前記IDタグと前記表示ラベルとを接着する時には、前記タグ押圧部は前記突出状態となり、
    前記タグ移送ドラムの回転速度を調整する回転速度調節機構を更に備え、
    前記不良品除去機構によって不良のIDタグが除去されることにより、前記タグ吸着領域上に前記IDタグが存在しないタグ非存在領域が生じた場合に、そのタグ非存在領域と前記表示ラベルとが接触するのを防止するために、前記タグ移送ドラムの回転速度を速めるとともに前記タグ押圧部を前記非突出状態とし、前記タグ非存在領域の後に移送される前記IDタグを前記表示ラベルに接着させることを特徴とするRFIDラベルの貼付装置
  2. アンテナコイル及びICチップを備え、外部機器との間で情報の送受信を非接触型通信により行うIDタグが枚葉状態で用意され、
    ラベル表面に表示部を有し、かつ裏面に接着面を有する表示ラベルが複数、テープ状の剥離材に接着剤を介して整列配置された状態で用意され、
    その枚葉状態のIDタグを整列して供給するタグ供給機構と、
    前記表示ラベルを供給するラベル供給機構と、
    前記IDタグに所定の情報を書き込む書込機構と、
    書き込まれた情報を読み取り検査する検査機構と、
    該検査機構によって不良と判断されたIDタグを除去する不良品除去機構と、
    前記表示ラベルの所定の位置に付記表示を印字する印字機構と、
    前記タグ供給機構から前記IDタグが供給され、そのIDタグを表面に吸着するとともに、自身の回転に伴ってこれを移送し、移送中に前記情報の書き込みと、前記読取検査と、前記不良品除去とを行うことで、良品のIDタグを選別するタグ選別ドラムと、
    前記タグ選別ドラムと回転軸が平行になるように、かつ前記タグ選別ドラムとドラム表面間が近接するように配置され、前記タグ選別ドラムとの近接領域において、前記良品IDタグが前記タグ選別ドラムから分離して自身のドラム表面に移動し、該ドラム表面に前記良品のIDタグを吸着するタグ吸着領域が複数、形成され、自身の回転に伴って前記良品のIDタグを移送するタグ移送ドラムと、
    前記タグ移送ドラムと回転軸が平行になるように、かつ前記タグ移送ドラムとドラム表面間が近接するように配置され、前記ラベル供給機構から印字済みの表示ラベルが供給されるとともに、その表示ラベルをドラム表面に吸着し、自身の回転に伴いこれを移送するラベル移送ドラムと、
    前記ラベル移送ドラムに近接する位置に配置され、前記表示ラベル及び前記IDタグの貼付対象物を移送する貼付対象物移送機構と、
    を備え、前記タグ移送ドラム及び前記ラベル移送ドラムの近接領域において、前記タグ移送ドラムから前記良品のIDタグが分離して前記表示ラベルの接着面に接着し、これら印字済の表示ラベルと良品のIDタグが一体化したRFIDラベルとなり、該RFIDラベルは表示ラベル側が前記ラベル移送ドラムに吸着した状態で移送され、
    前記貼付対象物移送機構及び前記ラベル移送ドラムの近接領域において、前記ラベル移送ドラムから前記RFIDラベルが分離して前記貼付対象物に貼り付けられ、
    前記タグ移送ドラムの内部にはタグ押圧部が備えられ、該タグ押圧部の先端は前記タグ吸着領域内に露出して、前記IDタグと接触し、
    前記タグ押圧部は、前記先端が該ドラム表面から突出する突出状態と、該ドラム表面と略同一の高さに位置する非突出状態と、の2つの状態をとることが可能であり、
    少なくとも前記IDタグと前記表示ラベルとを接着する時には、前記タグ押圧部は前記突出状態となり、
    前記タグ移送ドラムの回転速度を調整する回転速度調節機構を更に備え、
    前記不良品除去機構によって不良のIDタグが除去されることにより、前記タグ吸着領域上に前記IDタグが存在しないタグ非存在領域が生じた場合に、そのタグ非存在領域と前記表示ラベルとが接触するのを防止するために、前記タグ移送ドラムの回転速度を速めるとともに前記タグ押圧部を前記非突出状態とし、前記タグ非存在領域の後に移送される前記IDタグを前記表示ラベルに接着させることを特徴とするRFIDラベルの貼付装置。
  3. アンテナコイル及びICチップを備え、外部機器との間で情報の送受信を非接触型通信により行う複数のIDタグが、テープ状の、第一の剥離材に接着剤を介して整列配置された状態で用意され、
    ラベル表面に表示部を有し、かつ裏面に接着面を有する表示ラベルが複数、テープ状の、第二の剥離材に接着剤を介して整列配置された状態で用意され、
    前記第一の剥離材を巻き取ることによって前記IDタグを供給するタグ供給機構と、
    前記第二の剥離材を巻き取ることによって前記表示ラベルを供給するラベル供給機構と、
    前記IDタグに所定の情報を書き込む書込機構と、
    書き込まれた情報を読み取り検査する検査機構と、
    該検査機構によって不良と判断されたIDタグを除去する不良品除去機構と、
    前記表示ラベルの所定の位置に付記表示を印字する印字機構と、
    前記タグ供給機構から良品のIDタグが供給され、表面に該良品のIDタグを吸着するタグ吸着領域が複数、形成され、自身の回転に伴って前記良品のIDタグを移送するタグ移送ドラムと、
    前記タグ移送ドラムと回転軸が平行になるように、かつ前記タグ移送ドラムとドラム表面間が近接するように配置され、前記ラベル供給機構から印字済みの表示ラベルが供給され、その表示ラベルを表面に吸着するとともに、自身の回転に伴いこれを移送するラベル移送ドラムと、
    前記ラベル移送ドラムに近接する位置に配置され、前記表示ラベル及び前記IDタグの貼付対象物を移送する貼付対象物移送機構と、
    を備え、前記書込機構と、前記検査機構と、前記不良品除去機構は前記第一の剥離材に略平行して配置され、前記第一の剥離材の巻き取りに伴って前記IDタグが移送される途中で、前記情報の書き込みと、前記読取検査と、前記不良品除去とを行うことで、前記良品のIDタグのみを前記タグ移送ドラムへ供給し、
    前記タグ移送ドラム及び前記ラベル移送ドラムの近接領域において、前記タグ移送ドラムから前記良品のIDタグが分離して前記表示ラベルの接着面に接着し、これら印字済の表示ラベルと良品のIDタグが一体化したRFIDラベルとなり、該RFIDラベルは表示ラベル側が前記ラベル移送ドラムに吸着した状態で移送され、
    前記貼付対象物移送機構及び前記ラベル移送ドラムの近接領域において、前記ラベル移送ドラムから前記RFIDラベルが分離して前記貼付対象物に貼り付けられ、
    前記タグ移送ドラムは一定の速度で回転し、
    前記第一の剥離材上で前記不良のIDタグが除去された場合に、その第一の剥離材の巻き取り装置が巻取速度を速めることにより、前記良品のIDタグを前記タグ移送ドラムへ一定の間隔で供給することを特徴とするRFIDラベルの貼付装置。
  4. アンテナコイル及びICチップを備え、外部機器との間で情報の送受信を非接触型通信により行う複数のIDタグが、テープ状の、第一の剥離材に接着剤を介して整列配置された状態で用意され、
    ラベル表面に表示部を有し、かつ裏面に接着面を有する表示ラベルが複数、テープ状の、第二の剥離材に接着剤を介して整列配置された状態で用意され、
    前記第一の剥離材を巻き取ることによって前記IDタグを供給するタグ供給機構と、
    前記第二の剥離材を巻き取ることによって前記表示ラベルを供給するラベル供給機構と、
    前記IDタグに所定の情報を書き込む書込機構と、
    書き込まれた情報を読み取り検査する検査機構と、
    該検査機構によって不良と判断されたIDタグを除去する不良品除去機構と、
    前記表示ラベルの所定の位置に付記表示を印字する印字機構と、
    前記タグ供給機構から良品のIDタグが供給され、表面に該良品のIDタグを吸着するタグ吸着領域が複数、形成され、自身の回転に伴って前記良品のIDタグを移送するタグ移送ドラムと、
    前記タグ移送ドラムと回転軸が平行になるように、かつ前記タグ移送ドラムとドラム表面間が近接するように配置され、前記ラベル供給機構から印字済みの表示ラベルが供給され、その表示ラベルを表面に吸着するとともに、自身の回転に伴いこれを移送するラベル移送ドラムと、
    前記ラベル移送ドラムに近接する位置に配置され、前記表示ラベル及び前記IDタグの貼付対象物を移送する貼付対象物移送機構と、
    を備え、前記書込機構と、前記検査機構と、前記不良品除去機構は前記第一の剥離材に略平行して配置され、前記第一の剥離材の巻き取りに伴って前記IDタグが移送される途中で、前記情報の書き込みと、前記読取検査と、前記不良品除去とを行うことで、前記良品のIDタグのみを前記タグ移送ドラムへ供給し、
    前記タグ移送ドラム及び前記ラベル移送ドラムの近接領域において、前記タグ移送ドラムから前記良品のIDタグが分離して前記表示ラベルの接着面に接着し、これら印字済の表示ラベルと良品のIDタグが一体化したRFIDラベルとなり、該RFIDラベルは表示ラベル側が前記ラベル移送ドラムに吸着した状態で移送され、
    前記貼付対象物移送機構及び前記ラベル移送ドラムの近接領域において、前記ラベル移送ドラムから前記RFIDラベルが分離して前記貼付対象物に貼り付けられ、
    前記第一の剥離材の巻取速度は一定であり、
    前記タグ移送ドラムの回転速度は、前記第一の剥離材の巻取速度と等しい速度、前記ラベル移送ドラムの回転速度と等しい速度、または停止、のいずれかをとり、
    前記タグ吸着領域上に吸着された前記IDタグを前記表示ラベルに接着させる時には、前記タグ移送ドラムの回転速度は、前記ラベル移送ドラムの回転速度と等しくなるようにされ、
    前記IDタグが接着された後に、前記タグ移送ドラムの回転速度は、前記第一の剥離材の巻取速度に等しくなるように変速され、
    前記良品のIDタグが前記タグ吸着領域へ供給された後に、そのタグ吸着領域は前記タグ移送ドラムと前記ラベル移送ドラムの近接領域の直前で停止して、接着する予定の前記表示ラベルと同期をとり、
    前記不良品除去機構によって前記不良のIDタグが除去されることで、前記タグ吸着領域へ前記良品のIDタグが供給されない場合は、そのタグ吸着領域の後に続く別のタグ吸着領域に前記良品のIDタグが供給され、そのタグ吸着領域が、前記タグ移送ドラムと前記ラベル移送ドラムの近接領域の直前で停止して、接着する予定の前記表示ラベルと同期をとることを特徴とするRFIDラベルの貼付装置。
  5. アンテナコイル及びICチップを備え、外部機器との間で情報の送受信を非接触型通信により行うIDタグが枚葉状態で用意され、
    ラベル表面に表示部を有し、かつ裏面に接着面を有する表示ラベルが複数、テープ状の剥離材に接着剤を介して整列配置された状態で用意され、
    その枚葉状態のIDタグを整列して供給するタグ供給機構と、
    前記表示ラベルを供給するラベル供給機構と、
    前記IDタグに所定の情報を書き込む書込機構と、
    書き込まれた情報を読み取り検査する検査機構と、
    該検査機構によって不良と判断されたIDタグを除去する不良品除去機構と、
    前記表示ラベルの所定の位置に付記表示を印字する印字機構と、
    前記タグ供給機構から前記IDタグが供給され、そのIDタグを表面に吸着するとともに、自身の回転に伴ってこれを移送し、移送中に前記情報の書き込みと、前記読取検査と、前記不良品除去とを行うことで、良品のIDタグを選別するタグ選別ドラムと、
    前記タグ選別ドラムと回転軸が平行になるように、かつ前記タグ選別ドラムとドラム表面間が近接するように配置され、前記タグ選別ドラムとの近接領域において、前記良品IDタグが前記タグ選別ドラムから分離して自身のドラム表面に移動し、該ドラム表面に前記良品のIDタグを吸着するタグ吸着領域が複数、形成され、自身の回転に伴って前記良品のIDタグを移送するタグ移送ドラムと、
    前記タグ移送ドラムと回転軸が平行になるように、かつ前記タグ移送ドラムとドラム表面間が近接するように配置され、前記ラベル供給機構から印字済みの表示ラベルが供給されるとともに、その表示ラベルをドラム表面に吸着し、自身の回転に伴いこれを移送するラベル移送ドラムと、
    前記ラベル移送ドラムに近接する位置に配置され、前記表示ラベル及び前記IDタグの貼付対象物を移送する貼付対象物移送機構と、
    を備え、前記タグ移送ドラム及び前記ラベル移送ドラムの近接領域において、前記タグ移送ドラムから前記良品のIDタグが分離して前記表示ラベルの接着面に接着し、これら印字済の表示ラベルと良品のIDタグが一体化したRFIDラベルとなり、該RFIDラベルは表示ラベル側が前記ラベル移送ドラムに吸着した状態で移送され、
    前記貼付対象物移送機構及び前記ラベル移送ドラムの近接領域において、前記ラベル移送ドラムから前記RFIDラベルが分離して前記貼付対象物に貼り付けられ、
    前記タグ選別ドラムの回転速度は一定であり、
    前記タグ移送ドラムの回転速度は、前記タグ選別ドラムの回転速度と等しい速度、前記ラベル移送ドラムの回転速度と等しい速度、または停止、のいずれかをとり、
    前記タグ吸着領域上に吸着された前記IDタグを前記表示ラベルに接着させる時には、前記タグ移送ドラムの回転速度は、前記ラベル移送ドラムの回転速度と等しくなるようにされ、
    前記IDタグが接着された後に、前記タグ移送ドラムの回転速度は、前記タグ選別ドラムの回転速度に等しくなるように変速され、
    前記良品のIDタグが前記タグ吸着領域へ供給された後に、そのタグ吸着領域は前記タグ移送ドラムと前記ラベル移送ドラムの近接領域の直前で停止して、接着する予定の前記表示ラベルと同期をとり、
    前記不良品除去機構によって前記不良のIDタグが除去されることで、前記タグ吸着領域へ前記良品のIDタグが供給されない場合は、そのタグ吸着領域の後に続く別のタグ吸着領域に前記良品のIDタグが供給され、そのタグ吸着領域が、前記タグ移送ドラムと前記ラベル移送ドラムの近接領域の直前で停止して、接着する予定の前記表示ラベルと同期をとることを特徴とするRFIDラベルの貼付装置。
  6. アンテナコイル及びICチップを備え、外部機器との間で情報の送受信を非接触型通信により行う複数のIDタグが、テープ状の、第一の剥離材に接着剤を介して整列配置された状態で用意され、
    ラベル表面に表示部を有し、かつ裏面に接着面を有する表示ラベルが複数、テープ状の、第二の剥離材に接着剤を介して整列配置された状態で用意され、
    前記第一の剥離材を巻き取ることによって前記IDタグを供給するタグ供給機構と、
    前記第二の剥離材を巻き取ることによって前記表示ラベルを供給するラベル供給機構と、
    前記IDタグに所定の情報を書き込む書込機構と、
    書き込まれた情報を読み取り検査する検査機構と、
    該検査機構によって不良と判断されたIDタグを除去する不良品除去機構と、
    前記表示ラベルの所定の位置に付記表示を印字する印字機構と、
    前記タグ供給機構から良品のIDタグが供給され、表面に該良品のIDタグを吸着するタグ吸着領域が複数、形成され、自身の回転に伴って前記良品のIDタグを移送するタグ移送ドラムと、
    前記タグ移送ドラムと回転軸が平行になるように、かつ前記タグ移送ドラムとドラム表面間が近接するように配置され、前記ラベル供給機構から印字済みの表示ラベルが供給され、その表示ラベルを表面に吸着するとともに、自身の回転に伴いこれを移送するラベル移送ドラムと、
    前記ラベル移送ドラムに近接する位置に配置され、前記表示ラベル及び前記IDタグの貼付対象物を移送する貼付対象物移送機構と、
    を備え、前記書込機構と、前記検査機構と、前記不良品除去機構は前記第一の剥離材に略平行して配置され、前記第一の剥離材の巻き取りに伴って前記IDタグが移送される途中で、前記情報の書き込みと、前記読取検査と、前記不良品除去とを行うことで、前記良品のIDタグのみを前記タグ移送ドラムへ供給し、
    前記タグ移送ドラム及び前記ラベル移送ドラムの近接領域において、前記タグ移送ドラムから前記良品のIDタグが分離して前記表示ラベルの接着面に接着し、これら印字済の表示ラベルと良品のIDタグが一体化したRFIDラベルとなり、該RFIDラベルは表示ラベル側が前記ラベル移送ドラムに吸着した状態で移送され、
    前記貼付対象物移送機構及び前記ラベル移送ドラムの近接領域において、前記ラベル移送ドラムから前記RFIDラベルが分離して前記貼付対象物に貼り付けられ、
    前記貼付対象物に前記RFIDラベルが貼付されなかった場合に、その貼付対象物を抜き取る貼付対象物抜取機構と、
    該貼付対象物抜取機構と前記ラベル供給機構とを制御する制御装置と、をさらに備え、
    前記第一の剥離材の巻取速度、前記タグ移送ドラムの回転速度、および前記貼付対象物の移送速度は一定であり、
    前記不良品除去機構によって前記不良のIDタグが除去されることにより、前記タグ吸着領域上に前記IDタグが存在しないタグ非存在領域が生じた場合は、そのタグ非存在領域と前記表示ラベルとが接触するのを防止するために、前記表示ラベルが供給されないように、前記制御装置が前記ラベル供給機構に対して供給停止信号を発し、
    これにより前記RFIDラベルが貼付されない前記貼付対象物が形成され、その貼付対象物を抜き取るために、前記制御装置が前記貼付対象物抜取機構に対して抜取信号を発することを特徴とするRFIDラベルの貼付装置。
  7. アンテナコイル及びICチップを備え、外部機器との間で情報の送受信を非接触型通信により行うIDタグが枚葉状態で用意され、
    ラベル表面に表示部を有し、かつ裏面に接着面を有する表示ラベルが複数、テープ状の剥離材に接着剤を介して整列配置された状態で用意され、
    その枚葉状態のIDタグを整列して供給するタグ供給機構と、
    前記表示ラベルを供給するラベル供給機構と、
    前記IDタグに所定の情報を書き込む書込機構と、
    書き込まれた情報を読み取り検査する検査機構と、
    該検査機構によって不良と判断されたIDタグを除去する不良品除去機構と、
    前記表示ラベルの所定の位置に付記表示を印字する印字機構と、
    前記タグ供給機構から前記IDタグが供給され、そのIDタグを表面に吸着するとともに、自身の回転に伴ってこれを移送し、移送中に前記情報の書き込みと、前記読取検査と、前記不良品除去とを行うことで、良品のIDタグを選別するタグ選別ドラムと、
    前記タグ選別ドラムと回転軸が平行になるように、かつ前記タグ選別ドラムとドラム表面間が近接するように配置され、前記タグ選別ドラムとの近接領域において、前記良品IDタグが前記タグ選別ドラムから分離して自身のドラム表面に移動し、該ドラム表面に前記良品のIDタグを吸着するタグ吸着領域が複数、形成され、自身の回転に伴って前記良品のIDタグを移送するタグ移送ドラムと、
    前記タグ移送ドラムと回転軸が平行になるように、かつ前記タグ移送ドラムとドラム表面間が近接するように配置され、前記ラベル供給機構から印字済みの表示ラベルが供給されるとともに、その表示ラベルをドラム表面に吸着し、自身の回転に伴いこれを移送するラベル移送ドラムと、
    前記ラベル移送ドラムに近接する位置に配置され、前記表示ラベル及び前記IDタグの貼付対象物を移送する貼付対象物移送機構と、
    を備え、前記タグ移送ドラム及び前記ラベル移送ドラムの近接領域において、前記タグ移送ドラムから前記良品のIDタグが分離して前記表示ラベルの接着面に接着し、これら印字済の表示ラベルと良品のIDタグが一体化したRFIDラベルとなり、該RFIDラベルは表示ラベル側が前記ラベル移送ドラムに吸着した状態で移送され、
    前記貼付対象物移送機構及び前記ラベル移送ドラムの近接領域において、前記ラベル移送ドラムから前記RFIDラベルが分離して前記貼付対象物に貼り付けられ、
    前記貼付対象物に前記RFIDラベルが貼付されなかった場合に、その貼付対象物を抜き取る貼付対象物抜取機構と、
    該貼付対象物抜取機構と前記ラベル供給機構とを制御する制御装置と、をさらに備え、
    前記タグ選別ドラムの回転速度、および前記タグ移送ドラムの回転速度、および前記貼付対象物の移送速度は一定であり、
    前記不良品除去機構によって前記不良のIDタグが除去されることにより、前記タグ吸着領域上に前記IDタグが存在しないタグ非存在領域が生じた場合は、そのタグ非存在領域と前記表示ラベルとが接触するのを防止するために、前記表示ラベルが供給されないように、前記制御装置が前記ラベル供給機構に対して供給停止信号を発し、
    これにより前記RFIDラベルが貼付されない前記貼付対象物が形成され、その貼付対象物を抜き取るために、前記制御装置が前記貼付対象物抜取機構に対して抜取信号を発することを特徴とするRFIDラベルの貼付装置。
  8. 前記第一の剥離材から分離した前記良品のIDタグは、そのIDタグ側に残った前記接着剤がドラム表面に接触するように、前記タグ移送ドラムへ供給される請求項1、3、4、6のいずれか1項に記載のRFIDラベルの貼付装置。
  9. 前記IDタグの表裏および向きを判断するための切込み部または印が前記IDタグに形成された請求項1、2、5、7のいずれか1項に記載のRFIDラベルの貼付装置。
  10. 前記貼付対象物移送機構はスターホイールであり、該スターホイールは前記貼付対象物の保持部を有し、前記スターホイールの回転に伴って前記貼付対象物を移送し、
    前記ラベル移送ドラムと前記スターホイールの近接領域において、前記ラベル移送ドラムから前記RFIDラベルが分離して前記貼付対象物に貼り付けられる請求項1ないし9のいずれか1項に記載のRFIDラベルの貼付装置。
  11. 前記貼付対象物移送機構はコンベアであり、該コンベアは前記貼付対象物を所定の間隔で保持するためのノッチを有し、
    前記ラベル移送ドラムと前記コンベアの近接領域において、前記ラベル移送ドラムから前記RFIDラベルが分離して前記貼付対象物に貼り付けられる請求項1ないし10のいずれか1項に記載のRFIDラベルの貼付装置。
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