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JP3708641B2 - 半導体メモリ装置のテスト方法 - Google Patents

半導体メモリ装置のテスト方法 Download PDF

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  • Dram (AREA)
  • Static Random-Access Memory (AREA)
  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体メモリ装置に関し、特に、高速にメモリセルの不良をテストする半導体メモリ装置のテスト方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体メモリ装置は、通常のアクセス動作を遂行するために多数のデータを記憶するメモリセルアレイ領域と、該メモリセルアレイ領域の記憶データ入出力を制御する周辺回路と、で構成される。このようなメモリセルアレイ領域を構成する各単位メモリセルと個別周辺回路の不良有無を検証するテストは、半導体メモリ製造時の必須過程である。半導体メモリ装置における不良の大部分は単一ビット不良で、このような単一ビット不良を判読するために以前ではメモリセルごとの単位でテストを実施していた。しかしながら、このメモリセル単位の個別テストでは時間がかかりすぎ、テスト費用が増加するなど適切なテスト方法とはいえなかった。そこで現在では、一度のアクセスサイクルの間に多数のメモリセルをテストする方法が一般的に使用され、多重ビット並列テスト(multibit parallel test)と呼ばれている。
【0003】
更なる高集積化が進められる256Mbit級以上の高容量のメモリ装置では、テスト時間を短縮し、それによるテスト費用の節減を行うことが非常に重要になっている。最近ではそのための研究が活発に進められており、その例を図1及びに示す。これは、1993年NEC社発表のVLSI circuits symposium の論文に開示されたものである。
【0004】
図1は、サブワードラインドライバを備える半導体メモリ装置のデータ出力パス(経路)を示すものである。図示せぬローデコーダの出力端と接続されるメインワードラインMWLには多数のサブワードラインドライバSWDが接続され、このサブワードラインドライバSWDから左右両方向にサブワードラインSWLが接続されている。各サブワードラインSWLと直交する方向にはビットラインBLが配置され、各ビットライン対ごとに一つずつビットラインセンスアンプSAが接続されている。そして、ビットラインセンスアンプSAの出力端はデータラインDLを通じてカラムデコーダYDECの入力端へ接続される。このカラムデコーダYDECの出力端には多数の出力センスアンプDAが接続され、この出力センスアンプDAの出力端がそれぞれ一つずつ入出力ラインIO(1〜N)へ接続される。各入出力ラインIOの最終端には入力バッファの出力端と出力バッファの入力端が共通に接続され、各入力バッファの入力端と出力バッファの出力端は一つの入出力ピンと共通に接続される。
【0005】
図2に、そのテスト回路を示す。各サブワードラインドライバ単位のアレイブロックがシフトレジスタSRの出力によって選択されるようになっており、このシフトレジスタSRは内部クロックICLKに同期して規則的かつ順次的な出力信号を出力する。各サブワードラインドライバSWDと接続されるアレイブロックにはそれぞれ多数(この例ではN個)の出力センスアンプDAが存在し、この出力センスアンプDAは、シフトレジスタSRの出力に応答する入出力制御回路DACの出力である制御信号DAEによって動作する。
【0006】
図3は、図2の回路による動作タイミング図である。これら図1〜図3を参照して従来技術によるテスト過程を概略的に説明する。
【0007】
1回のテストサイクルはローアドレスストローブ信号バーRASの活性区間によって決定される。またテストの動作時には内部クロック信号ICLKによりサブワードラインSWLが順次にエネーブルされる。出力センスアンプDAの制御信号DAEは1サイクルの内部クロック信号ICLKのパルスに同期して出力され、この制御信号DAEに従って、出力センスアンプDAの出力が短サイクル(short cycle) で発生する。このようなテストは、チップ内部を並列にテストするときに、高周波で動作するカウンタを内蔵してワードラインのエネーブルとビットラインのセンシング及びデータラインのセンシングを制御して短サイクルで連続的なデータを出力することにより、出力時間を短縮することが可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記テストは次のような解決課題を有する。即ち、すべてのアレイブロックごとに多数(上記例ではN個)の出力センスアンプが存在するので、1回のアクセスサイクルの間に多重ビットを入出力する製品では出力センスアンプのレイアウト面積が増大してチップサイズが大きくなる。また、シフトレジスタの出力によりサブワードラインドライバとビットラインセンシング及びデータラインセンシングを短サイクルで動作させるために追加される回路が相当に増加して回路設計が困難となり、その追加回路のチップ占有面積も増加するため集積化に影響する。更に、出力センスアンプをシフトレジスタにより選択的にエネーブル及びディスエーブルしなければならないので、速くとも7ns周期の遅い周波数で動作することになる。従って、いっそうの高速化を実現しやすいものとはいえない。加えて、通常のノーマルモード動作では1回のアクセスサイクルの間に16ビットのデータがアクセスされるだけですむが、テスト動作に際して256ビットなどの多数のメモリセルをテストする場合には256本の入出力ラインが必要であり、256個の出力センスアンプが同時に動作しなければならないので、出力センスアンプで多くの電流が消費され消費電力が大きい。
【0009】
このような解決課題に着目して本発明の目的は、より高集積半導体メモリ向けのテスト方法を提供することにある。また、より高速、低電力化の可能なテスト方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的のために本発明は、メモリセルアレイからデータを出力するための多数のデータラインと、該データラインの1つを選択するためのスイッチング手段と、選択された前記データラインに接続される出力センスアンプと、該出力センスアンプからシリアルに出力された所定数の信号の状態を比較する比較器と、を備える半導体メモリ装置のテスト方法であって、所定周期の内部信号を前記スイッチング手段へ提供して前記データラインを順次選択させるデータライン選択手段を設け、前記出力センスアンプに接続されるデータラインが該データライン選択手段の順次動作により変化するようにしてあることを特徴とするテスト方法を提供する。この場合、内部クロックに応答して順次に内部信号を発生するシフトレジスタをデータライン選択手段に設けるようにする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態につき添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
図4は、高速テスト過程のための半導体メモリ装置のデータ出力パスを示すものである。メモリセルアレイは多数のメモリブロックBLK0〜BLKNに分割され、これらメモリブロックBLK0〜BLKNはローデコーダXDECに共通に接続されると共にそれぞれ独立したカラムデコーダYDECに個別的に接続される。各メモリブロックBLK0〜BLKNはそれぞれ横側にグローバルラインGIOが存在し、このグローバルラインGIOとメモリセルを構成するビットラインはローカルラインLIOによって選択的に接続される。このグローバルラインGIOとローカルラインLIOは各4対からなっている。
【0014】
グローバルラインGIOは、ノーマル動作時に所定ビットのカラムアドレス信号に従い選択され、テスト時にはシフトレジスタSRの出力に従い各グローバルラインGIOの終端に接続されたスイッチング手段SW(0)〜SW(N)により選択的に接続される。各入出力ラインIOには出力センスアンプDAが一つずつ接続され、この出力センスアンプDAの出力端と接続される第1データラインFDBi(i=0〜3)は、ノーマル動作時にはマルチプレクサMUXを経て出力バッファへ接続されるが、テスト動作時には比較器COMPへ接続される。この比較器COMPは通常の並列入力(parallel input)ではなく、多数の直列入力(serial input)を比較する機能を遂行し、比較器COMPの出力信号comoはマルチプレクサMUXを経て出力バッファへ伝送される。
【0015】
図5はスイッチング手段SW、図6はグローバルラインGIOの選択回路、図7は出力センスアンプDAを示す回路図である。
【0016】
図5を参照すれば、グローバルラインGIO,GIOBは図6に示すグローバルライン選択手段(データライン選択手段)の出力信号PGIOSiに従い選択的に入出力ラインIO,IOBと接続される。図6を参照すれば、カラムアドレス信号CAi、テストエネーブル信号PTE、シフトレジスタSRの出力信号SRi、及び読出制御信号PREADの入力によりグローバルライン制御信号PGIOSiが出力される。読出制御信号PREADは読出時にのみ論理“ハイ”状態にあり、そしてテストエネーブル信号PTEが論理“ロウ”で伝達されるノーマル動作時にはカラムアドレス信号CAiが入力され、N個のメモリブロックBLK0〜BLKNのうち一つが選択される。一方、テスト動作時には通常のシフトレジスタSRの出力信号SRiが伝達されて順次の制御信号PGIOSiが出力される。
【0017】
図7に示す出力センスアンプDAにおいて、入出力ラインIO,IOBは一般的な電流センスアンプ10の入力となり、この電流センスアンプ10の出力端は通常の電圧センスアンプ20の入力端へ接続される。そして、電圧センスアンプ20の出力端が第1データラインFDB,FDBBと接続される。このような電流センスアンプ及び電圧センスアンプの構成及び動作はよく知られたものである。
【0018】
図8は、図4に示した比較器COMPの回路図である。比較制御信号PPREPは毎クロック(外部クロック)の立上りエッジ(rising edge) に同期して発生される所定幅のパルス信号で、テストエネーブル信号PTEが論理“ハイ”の場合にのみ動作ノードN1とノードN3を論理“ハイ”にプリチャージさせる。そして、例えばN=15の場合、シフトレジスタSRの出力信号SRi(i=0〜15)が16回発生してグローバルラインGIOから送られたデータが出力センスアンプDAでセンシングされる結果16回発生する順次データの状態がすべて同一であれば、比較器COMPの出力comoは論理“ハイ”になる。反対に、その連続16回のテスト動作で一度でも異なる状態のデータが比較器COMPに入力されると出力comoは論理“ロウ”になり、不良が検出されることになる。
【0019】
マルチプレクサMUX、シフトレジスタSR及びクロック発生器CLKGにはよく知られた回路のいずれでも適宜使用可能である。
【0020】
図9に、図4の回路の動作タイミングを示し説明する。本実施形態では高周波動作を行うクロック発生器CLKGが用いられ、その出力が内部クロックICLKである。クロック発生器CLKGは外部クロックCLKを入力してこれを基に高周波の内部クロックICLKを出力する。テストモードでは内部クロックICLKに同期してシフトレジスタSRの出力信号SRiが順次にエネーブル及びディスエーブルして発生され、これに従ってグローバルライン制御信号PGIOSiが順次に出力される。
【0021】
外部クロックCLKの立上りエッジ後に一定時間の間、即ち図9の時間T1の間に比較制御信号PPREPにより比較器COMPがプリチャージされる。そして、出力センスアンプDAによってセンシングされたデータが第1データラインFDB,FDBBに送られると、ノードN2或いはノードN4は論理“ハイ”から論理“ロウ”に遷移する。続いてグローバルライン制御信号PGIOSiの連続出力によりグローバルラインから送られる順次データがすべて同一であれば、比較器COMPの出力comoは論理“ハイ”であるが、もし一つでも異なるデータが存在すれば比較器COMPの出力comoは論理“ロウ”となる。
【0022】
【発明の効果】
本発明によるテスト方法は、次のような長所をもつ。即ち、出力センスアンプ及び入出力ラインの個数を大幅に減少できるので、高集積に非常に有利である。更に、シフトレジスタの出力はただスイッチング手段の入力としてのみ使用されるだけなので設計が非常に容易であり、且つシフトレジスタのチップ占有面積があまり大きくなくてすむのでレイアウトに与える影響も少ない。また、出力センスアンプを継続動作させてその入力を変化させることで最大動作周波数を250MHzにすることも可能になる。このとき、1サイクルにかかる時間は4nsにすぎないので、高周波に適応した動作が可能である。加えて、通常の並列テスト方法に比べて動作出力センスアンプの個数が1/8や1/16に減少し、消費電力を一層低減できるようになる。そして、比較器の内部構成も非常に簡単に設計することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】サブワードラインドライバをもつ半導体メモリ装置のデータ出力パスを示すブロック図。
【図2】従来におけるテスト回路を示すブロック図。
【図3】図2の回路によるテスト動作の信号波形図。
【図4】本発明の係る半導体メモリ装置のデータ出力パスを示すブロック図。
【図5】図4中のスイッチング手段SWの回路図。
【図6】図4中のグローバルライン選択手段(PGIOS)の回路図。
【図7】図4中の出力センスアンプDAの回路図。
【図8】図4中の比較器COMPの回路図。
【図9】図4の回路によるテスト動作の信号波形図。
【符号の説明】
SW スイッチング手段
DA 出力センスアンプ
COMP 比較器
PGIOS データライン選択手段

Claims (4)

  1. メモリセルアレイからデータを出力するための多数のデータラインと、該データラインの1つを選択するためのスイッチング手段と、選択された前記データラインに接続される出力センスアンプと、該出力センスアンプからシリアルに出力された所定数の信号の状態を比較する比較器と、を備える半導体メモリ装置のテスト方法であって、
    所定周期の内部信号を前記スイッチング手段へ提供して前記データラインを順次選択させるデータライン選択手段を設け、前記出力センスアンプに接続されるデータラインが該データライン選択手段の順次動作により変化するようにしてあることを特徴とするテスト方法。
  2. 内部クロックに応答して順次に内部信号を発生するシフトレジスタをデータライン選択手段に設ける請求項1記載のテスト方法。
  3. 前記比較器は、前記所定数の信号のうちに一つでも異なる論理状態の信号があると第1論理を出力し、すべて同じであれば第2論理を出力することを特徴とする請求項1に記載のテスト方法。
  4. 第1論理が論理“ロウ”、第2論理が論理“ハイ”である請求項3記載のテスト方法。
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