JP2564092B2 - 枝管ライニング工法 - Google Patents
枝管ライニング工法Info
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- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C63/00—Lining or sheathing, i.e. applying preformed layers or sheathings of plastics; Apparatus therefor
- B29C63/26—Lining or sheathing of internal surfaces
- B29C63/34—Lining or sheathing of internal surfaces using tubular layers or sheathings
- B29C63/346—Fixing the end of the lining
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- F16L55/16—Devices for covering leaks in pipes or hoses, e.g. hose-menders
- F16L55/162—Devices for covering leaks in pipes or hoses, e.g. hose-menders from inside the pipe
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- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、老朽化した枝管の内周
面にライニングを施す枝管ライニング工法に関する。
面にライニングを施す枝管ライニング工法に関する。
【0002】
【従来の技術】地中に埋設された下水管等の管路が老朽
化した場合、該管路を地中から掘出することなく、その
内周面にライニングを施して当該管路を補修する管路補
修工法が知られている。
化した場合、該管路を地中から掘出することなく、その
内周面にライニングを施して当該管路を補修する管路補
修工法が知られている。
【0003】即ち、上記管路補修工法は、その外周面が
気密性の高いフィルムで被覆された可撓性の管状不織布
に硬化性樹脂を含浸せしめて成る管ライニング材を流体
圧によって管路内に反転させながら挿入するとともに、
管路内周面に押圧し、この状態を保ったまま管ライニン
グ材を加温等してこれに含浸された硬化性樹脂を硬化さ
せることによって、管路の内周面にライニングを施す工
法である。
気密性の高いフィルムで被覆された可撓性の管状不織布
に硬化性樹脂を含浸せしめて成る管ライニング材を流体
圧によって管路内に反転させながら挿入するとともに、
管路内周面に押圧し、この状態を保ったまま管ライニン
グ材を加温等してこれに含浸された硬化性樹脂を硬化さ
せることによって、管路の内周面にライニングを施す工
法である。
【0004】ところで、本管から分岐する枝管に対して
も上記工法を適用することができるが、その例を図6に
示す。
も上記工法を適用することができるが、その例を図6に
示す。
【0005】即ち、図6は従来の枝管ライニング工法を
示す断面図であり、図中、116は本管101内に導入
された圧力バッグであって、この圧力バッグ116と枝
管ライニング材104とは切り離されていなければなら
ないため、枝管ライニング材104に圧力を及ぼすため
の密閉チューブ140を圧力バッグ116に接続してお
く必要がある。
示す断面図であり、図中、116は本管101内に導入
された圧力バッグであって、この圧力バッグ116と枝
管ライニング材104とは切り離されていなければなら
ないため、枝管ライニング材104に圧力を及ぼすため
の密閉チューブ140を圧力バッグ116に接続してお
く必要がある。
【0006】而して、圧力バッグ116内に圧縮エアー
等を供給し、密閉チューブ140と枝管ライニング材1
04を枝管102内に反転挿入し、図示の状態を保った
まま枝管ライニング材104を加熱等してこれに含浸さ
れた硬化性樹脂を硬化させた後、密閉チューブ140を
枝管102(枝管ライニング材104)から引き抜け
ば、枝管102は、硬化した枝管ライニング材104に
よってライニングされて補修される。
等を供給し、密閉チューブ140と枝管ライニング材1
04を枝管102内に反転挿入し、図示の状態を保った
まま枝管ライニング材104を加熱等してこれに含浸さ
れた硬化性樹脂を硬化させた後、密閉チューブ140を
枝管102(枝管ライニング材104)から引き抜け
ば、枝管102は、硬化した枝管ライニング材104に
よってライニングされて補修される。
【0007】しかしながら、上記方法では、枝管102
の長さの変化に応じて適当な長さの密閉チューブ140
をその都度用意しなければならず、密閉チューブ140
の取り替え作業が必要であった。
の長さの変化に応じて適当な長さの密閉チューブ140
をその都度用意しなければならず、密閉チューブ140
の取り替え作業が必要であった。
【0008】そこで、図7乃至図9に示す枝管ライニン
グ工法が先に提案された。
グ工法が先に提案された。
【0009】即ち、図7乃至図9は従来の枝管ライニン
グ工法をその工程順に示す断面図であり、本工法におい
ては、図7に示すように圧力バッグ216と枝管ライニ
ング材204との気密的な接続は流体圧力密閉ノズル2
07を介してなされ、該流体圧力密閉ノズル207と枝
管ライニング材204の鍔204Aとの気密的な接続は
図10(a)〜(d)に示すシール構造によってなされ
る。
グ工法をその工程順に示す断面図であり、本工法におい
ては、図7に示すように圧力バッグ216と枝管ライニ
ング材204との気密的な接続は流体圧力密閉ノズル2
07を介してなされ、該流体圧力密閉ノズル207と枝
管ライニング材204の鍔204Aとの気密的な接続は
図10(a)〜(d)に示すシール構造によってなされ
る。
【0010】ここで、流体圧力密閉ノズル207と枝管
ライニング材204とのシール構造を図10(a)〜
(d)に従って説明する。
ライニング材204とのシール構造を図10(a)〜
(d)に従って説明する。
【0011】図10(a)に示すシール構造は、流体圧
力密閉ノズル207にテーパ部207aを形成し、この
テーパ部207aによって流体圧力密閉ノズル207と
枝管ライニング材204の間に気密を保つものである。
力密閉ノズル207にテーパ部207aを形成し、この
テーパ部207aによって流体圧力密閉ノズル207と
枝管ライニング材204の間に気密を保つものである。
【0012】又、図10(b)は流体圧力密閉ノズル2
07側に設けられたOリング230によって、図10
(c)は流体圧力密閉ノズル207側に設けられた弁2
31によってそれぞれ流体圧力密閉ノズル207と枝管
ライニング材204の間に気密を保つシール構造を示し
ている。
07側に設けられたOリング230によって、図10
(c)は流体圧力密閉ノズル207側に設けられた弁2
31によってそれぞれ流体圧力密閉ノズル207と枝管
ライニング材204の間に気密を保つシール構造を示し
ている。
【0013】更に、図10(d)は枝管ライニング材2
04の鍔204Aに取り付けられた磁性板232を流体
圧力密閉ノズル207に設けられたマグネット233に
よって吸着することによって、流体圧力密閉ノズル20
7と枝管ライニング材204の間に気密を保つシール構
造を示している。
04の鍔204Aに取り付けられた磁性板232を流体
圧力密閉ノズル207に設けられたマグネット233に
よって吸着することによって、流体圧力密閉ノズル20
7と枝管ライニング材204の間に気密を保つシール構
造を示している。
【0014】而して、図7に示すように、圧力バッグ2
16内に収納された枝管ライニング材204の鍔204
Aを流体圧力密閉ノズル207上にセットし、作業ロボ
ット203を駆動して枝管ライニング材204の鍔20
4A部を本管201の内壁に押圧してこれを密着させた
後、コンプレッサー219を駆動してエアーホース21
8を介して圧縮エアーを圧力バッグ216内に供給すれ
ば、枝管ライニング材204は圧縮エアーの圧力を受け
て反転しながら枝管202内を本管201から地上(上
方)に向かって順次挿入されていく。
16内に収納された枝管ライニング材204の鍔204
Aを流体圧力密閉ノズル207上にセットし、作業ロボ
ット203を駆動して枝管ライニング材204の鍔20
4A部を本管201の内壁に押圧してこれを密着させた
後、コンプレッサー219を駆動してエアーホース21
8を介して圧縮エアーを圧力バッグ216内に供給すれ
ば、枝管ライニング材204は圧縮エアーの圧力を受け
て反転しながら枝管202内を本管201から地上(上
方)に向かって順次挿入されていく。
【0015】そして、枝管ライニング材204の枝管2
02内への反転挿入がその全長に亘って終了すると、図
8に示すように、該枝管ライニング材204の上端部に
圧力カップ250を取り付け、該圧力カップ250に接
続された温水ホース221とエアーホース222からそ
れぞれ温水と圧縮エアーを枝管ライニング材204内に
供給する。
02内への反転挿入がその全長に亘って終了すると、図
8に示すように、該枝管ライニング材204の上端部に
圧力カップ250を取り付け、該圧力カップ250に接
続された温水ホース221とエアーホース222からそ
れぞれ温水と圧縮エアーを枝管ライニング材204内に
供給する。
【0016】すると、枝管ライニング材204は圧縮エ
アーの圧力によって膨張して図示のように枝管202の
内壁に押圧されるとともに、温水によって加熱され、こ
れに含浸された熱硬化性樹脂が熱によって硬化する。
アーの圧力によって膨張して図示のように枝管202の
内壁に押圧されるとともに、温水によって加熱され、こ
れに含浸された熱硬化性樹脂が熱によって硬化する。
【0017】斯くて、枝管ライニング材204は枝管2
02の内壁に押圧された状態で硬化し、枝管202は、
硬化した枝管ライニング材204によってその内周面が
ライニングされて補修される。
02の内壁に押圧された状態で硬化し、枝管202は、
硬化した枝管ライニング材204によってその内周面が
ライニングされて補修される。
【0018】上述のように、枝管ライニング材204が
硬化した後、図9に示すように、作業ロボット203を
駆動して流体圧力密閉ノズル207を下動せしめると、
該流体圧力密閉ノズル207は枝管ライニング材204
の鍔204A部分から容易に離脱する。
硬化した後、図9に示すように、作業ロボット203を
駆動して流体圧力密閉ノズル207を下動せしめると、
該流体圧力密閉ノズル207は枝管ライニング材204
の鍔204A部分から容易に離脱する。
【0019】そして、上記状態から牽引ロープ208を
図9の矢印方向に引いて作業ロボット203を本管10
1内で同方向に移動させれば、流体圧力密閉ノズル20
7及び圧力バッグ216も本管101内を同方向に移動
して本管101から取り除かれる。すると、硬化した枝
管ライニング材204だけが枝管202内に残り、ここ
に枝管202に対する一連のライニング作業が終了す
る。
図9の矢印方向に引いて作業ロボット203を本管10
1内で同方向に移動させれば、流体圧力密閉ノズル20
7及び圧力バッグ216も本管101内を同方向に移動
して本管101から取り除かれる。すると、硬化した枝
管ライニング材204だけが枝管202内に残り、ここ
に枝管202に対する一連のライニング作業が終了す
る。
【0020】従って、本工法によれば、図6に示した密
閉チューブ140が不要となり、該密閉チューブ140
の取り替え作業も不要となる。
閉チューブ140が不要となり、該密閉チューブ140
の取り替え作業も不要となる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の枝管ライニング工法における図10(a)〜(d)
に示した枝管ライニング材204と流体圧力密閉ノズル
207とのシール構造では、常に高いシール性を確保す
ることが困難である場合があった。
来の枝管ライニング工法における図10(a)〜(d)
に示した枝管ライニング材204と流体圧力密閉ノズル
207とのシール構造では、常に高いシール性を確保す
ることが困難である場合があった。
【0022】従って、本発明の目的とする処は、枝管ラ
イニング材と流体圧力密閉ノズルとの気密的な接続を簡
単な構成で確実に行なうことができ、枝管ライニング材
の枝管内への反転挿入を常に確実に行なうことができる
枝管ライニング工法を提供することにある。
イニング材と流体圧力密閉ノズルとの気密的な接続を簡
単な構成で確実に行なうことができ、枝管ライニング材
の枝管内への反転挿入を常に確実に行なうことができる
枝管ライニング工法を提供することにある。
【0023】又、一般に枝管の桝の径はφ400m/m
前後であって、その値は本管マンリホールの径φ900
m/mよりも小さいため、該枝管の桝内での作業は不可
能であり、管ライニング材を地上から手の届く場所まで
延ばす必要があった。このため、図8に示すように、枝
管ライニング材204を地上まで反転させ、その上端部
に圧力カップ250を取り付け、この圧力カップ250
に温水ホース221やエアーホース222を取り付けて
いたため、作業が面倒であるばかりか、枝管202から
上方へ延びる長さ分だけ枝管ライニング材204の長さ
が余分に長くなり、不経済であるという問題があった。
前後であって、その値は本管マンリホールの径φ900
m/mよりも小さいため、該枝管の桝内での作業は不可
能であり、管ライニング材を地上から手の届く場所まで
延ばす必要があった。このため、図8に示すように、枝
管ライニング材204を地上まで反転させ、その上端部
に圧力カップ250を取り付け、この圧力カップ250
に温水ホース221やエアーホース222を取り付けて
いたため、作業が面倒であるばかりか、枝管202から
上方へ延びる長さ分だけ枝管ライニング材204の長さ
が余分に長くなり、不経済であるという問題があった。
【0024】従って、本発明の他の目的とする処は、作
業の簡略化、枝管ライニング材の節約によるコストダウ
ン等を図ることができる枝管ライニング工法を提供する
ことにある。
業の簡略化、枝管ライニング材の節約によるコストダウ
ン等を図ることができる枝管ライニング工法を提供する
ことにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、筒状部の上部にフランジ
部を形成して成る流体圧力密閉ノズルと該流体圧力密閉
ノズルの筒状部外周に取り付けられた袋状の圧力バッグ
を用いて施工される枝管ライニング工法において、硬化
性樹脂を含浸し一端が外側に折り返されて硬化した鍔を
構成する枝管ライニング材の鍔を除く未反転部分を、本
管内に導入された移動自在な作業ロボットに支持された
前記流体圧力密閉ノズルの中を通して前記圧力バッグ内
に収納するとともに、該枝管ライニング材の鍔を流体圧
力密閉ノズルのフランジ部に支持せしめ、同流体圧力密
閉ノズルのフランジ部の上面に形成されたリング状の溝
を真空引きすることによって該枝管ライニング材の鍔を
流体圧力密閉ノズルに真空吸着せしめ、その状態を保っ
たまま枝管ライニング材の鍔を本管の枝管開口部周縁に
密着せしめて前記圧力バッグ内に密閉空間を形成し、該
密閉空間に圧力流体を供給して枝管ライニング材を流体
圧力によって本管内に本管側から地上に向けて反転挿入
した後、該枝管ライニング材を流体圧によって枝管内壁
に押圧し、この状態を保ったまま枝管ライニング材に含
浸された前記硬化性樹脂を硬化せしめ、該硬化性樹脂が
硬化した後に前記真空引きを中止して枝管ライニング材
の鍔の流体圧力密閉ノズルへの真空吸着を解除し、流体
圧力密閉ノズルを枝管ライニング材から切り離すことを
特徴とする。
め、請求項1記載の本発明は、筒状部の上部にフランジ
部を形成して成る流体圧力密閉ノズルと該流体圧力密閉
ノズルの筒状部外周に取り付けられた袋状の圧力バッグ
を用いて施工される枝管ライニング工法において、硬化
性樹脂を含浸し一端が外側に折り返されて硬化した鍔を
構成する枝管ライニング材の鍔を除く未反転部分を、本
管内に導入された移動自在な作業ロボットに支持された
前記流体圧力密閉ノズルの中を通して前記圧力バッグ内
に収納するとともに、該枝管ライニング材の鍔を流体圧
力密閉ノズルのフランジ部に支持せしめ、同流体圧力密
閉ノズルのフランジ部の上面に形成されたリング状の溝
を真空引きすることによって該枝管ライニング材の鍔を
流体圧力密閉ノズルに真空吸着せしめ、その状態を保っ
たまま枝管ライニング材の鍔を本管の枝管開口部周縁に
密着せしめて前記圧力バッグ内に密閉空間を形成し、該
密閉空間に圧力流体を供給して枝管ライニング材を流体
圧力によって本管内に本管側から地上に向けて反転挿入
した後、該枝管ライニング材を流体圧によって枝管内壁
に押圧し、この状態を保ったまま枝管ライニング材に含
浸された前記硬化性樹脂を硬化せしめ、該硬化性樹脂が
硬化した後に前記真空引きを中止して枝管ライニング材
の鍔の流体圧力密閉ノズルへの真空吸着を解除し、流体
圧力密閉ノズルを枝管ライニング材から切り離すことを
特徴とする。
【0026】又、請求項2記載の発明は、請求項1記載
の発明において、枝管内に反転挿入された前記枝管ライ
ニング材の上端部に金属製の温水パイプとエアーパイプ
を突き刺し、これらの温水パイプとエアーホースを介し
て温水と圧縮エアーをそれぞれ枝管ライニング材内に供
給し、圧縮エアーの圧力で枝管ライニング材を枝管内壁
に押圧したまま、該枝管ライニング材を温水によって加
熱してこれに含浸された熱硬化性樹脂を硬化させること
を特徴とする。
の発明において、枝管内に反転挿入された前記枝管ライ
ニング材の上端部に金属製の温水パイプとエアーパイプ
を突き刺し、これらの温水パイプとエアーホースを介し
て温水と圧縮エアーをそれぞれ枝管ライニング材内に供
給し、圧縮エアーの圧力で枝管ライニング材を枝管内壁
に押圧したまま、該枝管ライニング材を温水によって加
熱してこれに含浸された熱硬化性樹脂を硬化させること
を特徴とする。
【0027】
【作用】請求項1記載の発明によれば、枝管ライニング
材は、その鍔部が流体圧力密閉ノズルに真空吸着される
ことによって流体圧力密閉ノズルと気密的に接続される
ため、簡単な構成で両者の間に高いシール性が確保さ
れ、これらの枝管ライニング材と流体圧力密閉ノズルの
間からの圧力流体の漏れが確実に防がれ、枝管ライニン
グ材の枝管内への反転挿入が流体圧力によって確実に行
なわれる。そして、枝管内に反転挿入された枝管ライニ
ング材の硬化が終了した後、真空吸着を解除すれば、流
体圧力密閉ノズルを枝管ライニング材から容易に切り離
してこれを取り除くことができる。
材は、その鍔部が流体圧力密閉ノズルに真空吸着される
ことによって流体圧力密閉ノズルと気密的に接続される
ため、簡単な構成で両者の間に高いシール性が確保さ
れ、これらの枝管ライニング材と流体圧力密閉ノズルの
間からの圧力流体の漏れが確実に防がれ、枝管ライニン
グ材の枝管内への反転挿入が流体圧力によって確実に行
なわれる。そして、枝管内に反転挿入された枝管ライニ
ング材の硬化が終了した後、真空吸着を解除すれば、流
体圧力密閉ノズルを枝管ライニング材から容易に切り離
してこれを取り除くことができる。
【0028】又、請求項2記載の発明によれば、枝管内
に反転挿入された枝管ライニング材の硬化作業に際し
て、枝管ライニング材の上端部には金属製の温水パイプ
とエアーパイプが直接突き刺され、これらの温水パイプ
とエアーポンプを介して温水と圧縮エアーが枝管ライン
グ材内に供給されるため、従来のように枝管ライニング
材を地上まで反転させてその上端部に圧力カップを取り
付ける必要がなくなり、作業を簡略化することができる
とともに、枝管ライニング材を節約してコストダウンを
図ることができる。
に反転挿入された枝管ライニング材の硬化作業に際し
て、枝管ライニング材の上端部には金属製の温水パイプ
とエアーパイプが直接突き刺され、これらの温水パイプ
とエアーポンプを介して温水と圧縮エアーが枝管ライン
グ材内に供給されるため、従来のように枝管ライニング
材を地上まで反転させてその上端部に圧力カップを取り
付ける必要がなくなり、作業を簡略化することができる
とともに、枝管ライニング材を節約してコストダウンを
図ることができる。
【0029】
【実施例】以下に本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。
て説明する。
【0030】図1乃至図3は本発明工法をその工程順に
示す断面図、図4は図1のA部拡大詳細図、図5は流体
圧力密閉ノズルの平面図である。
示す断面図、図4は図1のA部拡大詳細図、図5は流体
圧力密閉ノズルの平面図である。
【0031】図1において、1は地中に埋設された下水
管等の本管、2は本管1から分岐する小径の枝管であっ
て、本管1内には作業ロボット3、枝管ライニング材4
等が引き込まれており、枝管2内にはモニター用のTV
カメラ5が上方から吊り下げられて収納されている。
管等の本管、2は本管1から分岐する小径の枝管であっ
て、本管1内には作業ロボット3、枝管ライニング材4
等が引き込まれており、枝管2内にはモニター用のTV
カメラ5が上方から吊り下げられて収納されている。
【0032】上記作業ロボット3は油圧で駆動されるも
のであって、そのヘッド6は図1の矢印方向に進退する
とともに回転し、該ヘッド6には流体圧力密閉ノズル7
が支持されている。尚、流体圧力密閉ノズルは7は筒状
部の上部にフランジ部を形成して構成されている。
のであって、そのヘッド6は図1の矢印方向に進退する
とともに回転し、該ヘッド6には流体圧力密閉ノズル7
が支持されている。尚、流体圧力密閉ノズルは7は筒状
部の上部にフランジ部を形成して構成されている。
【0033】又、作業ロボット3には牽引ロープ8が結
ばれており、その上部にはモニター用のTVカメラ9が
取り付けられ、側部には照明用のライト10が取り付け
られている。
ばれており、その上部にはモニター用のTVカメラ9が
取り付けられ、側部には照明用のライト10が取り付け
られている。
【0034】ところで、図4及び図5に示すように、前
記流体圧力密閉ノズル7のフランジ部の上面(吸着面)
にはリング状の溝11が形成されており、同流体圧力密
閉ノズル7の上面の前記溝11を除く部分にはパッキン
12が接着されている。そして、溝11は、これの1箇
所に開口する連通孔13と該連通孔13に接続された真
空ホース14を介して図1に示す真空ポンプ15に接続
されている。
記流体圧力密閉ノズル7のフランジ部の上面(吸着面)
にはリング状の溝11が形成されており、同流体圧力密
閉ノズル7の上面の前記溝11を除く部分にはパッキン
12が接着されている。そして、溝11は、これの1箇
所に開口する連通孔13と該連通孔13に接続された真
空ホース14を介して図1に示す真空ポンプ15に接続
されている。
【0035】而して、前記流体圧力密閉ノズル7には、
前記枝管ライニング材4がセットされている。この枝管
ライニング材4は、図4に詳細に示すように、その内、
外周面が気密性の高いプラスチックフィルム4a,4b
で被覆された管状不織布4cに未硬化の液状熱硬化性樹
脂を含浸せしめて構成され、その一端は図示のように外
側に折り返されて鍔4Aを構成しており、この鍔4Aが
流体圧力密閉ノズル7の上面にセットされている。
前記枝管ライニング材4がセットされている。この枝管
ライニング材4は、図4に詳細に示すように、その内、
外周面が気密性の高いプラスチックフィルム4a,4b
で被覆された管状不織布4cに未硬化の液状熱硬化性樹
脂を含浸せしめて構成され、その一端は図示のように外
側に折り返されて鍔4Aを構成しており、この鍔4Aが
流体圧力密閉ノズル7の上面にセットされている。
【0036】尚、枝管ライニング材4の鍔4Aに含浸さ
れた熱硬化性樹脂は予め硬化されており、従って、該鍔
4Aは所定の形状(本管1の内壁形状に沿う円弧曲面
状)を保っている。又、前記プラスチックフィルム4
a,4bとしてはポリエチレン、塩化ビニル、ビニロ
ン、ポリウレタン、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエ
チレン−ナイロン共重合体等のフィルムが用いられ、前
記管状不織布4cの材質としてはポリエステル、ナイロ
ン、アクリル、ビニロン等が用いられる。更に、前記熱
硬化性樹脂としては不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂
等が用いられる。
れた熱硬化性樹脂は予め硬化されており、従って、該鍔
4Aは所定の形状(本管1の内壁形状に沿う円弧曲面
状)を保っている。又、前記プラスチックフィルム4
a,4bとしてはポリエチレン、塩化ビニル、ビニロ
ン、ポリウレタン、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエ
チレン−ナイロン共重合体等のフィルムが用いられ、前
記管状不織布4cの材質としてはポリエステル、ナイロ
ン、アクリル、ビニロン等が用いられる。更に、前記熱
硬化性樹脂としては不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂
等が用いられる。
【0037】而して、上述のようにその鍔4A部が流体
圧力密閉ノズル7の上面にセットされた枝管ライニング
材4の他の未反転部分は、図1に示すように、流体圧力
密閉ノズル7を通って延出し、袋状の圧力バッグ16内
に収納されている。
圧力密閉ノズル7の上面にセットされた枝管ライニング
材4の他の未反転部分は、図1に示すように、流体圧力
密閉ノズル7を通って延出し、袋状の圧力バッグ16内
に収納されている。
【0038】上記圧力バッグ16は、その一端が流体圧
力密閉ノズル7に取り付けられ、他端はカップ17にて
閉塞されており、その内部にはエアーホース18を介し
てコンプレッサー19が接続されている。尚、図1にお
いて、20は前記カップ17にその一端が結ばれた牽引
ロープである。
力密閉ノズル7に取り付けられ、他端はカップ17にて
閉塞されており、その内部にはエアーホース18を介し
てコンプレッサー19が接続されている。尚、図1にお
いて、20は前記カップ17にその一端が結ばれた牽引
ロープである。
【0039】次に、本発明に係る枝管ライニング工法を
図1乃至図3に沿って説明する。
図1乃至図3に沿って説明する。
【0040】前記真空ポンプ15を駆動すれば、流体圧
力密閉ノズル7の上面に形成された前記溝11は連通孔
13及び真空ホース14を介して真空引きされるため、
流体圧力密閉ノズル7の上面にセットされた枝管ライニ
ング材4の鍔4Aは溝11に発生する負圧によって流体
圧力密閉ノズル7の上面に真空吸着される。この場合、
鍔4Aと流体圧力密閉ノズル7の間にはパッキン12が
介在するため、枝管ライニング材4と流体圧力密閉ノズ
ル7とはパッキン12によって気密に接続され、簡単な
構成によって両者間には高いシール性が確保される。
力密閉ノズル7の上面に形成された前記溝11は連通孔
13及び真空ホース14を介して真空引きされるため、
流体圧力密閉ノズル7の上面にセットされた枝管ライニ
ング材4の鍔4Aは溝11に発生する負圧によって流体
圧力密閉ノズル7の上面に真空吸着される。この場合、
鍔4Aと流体圧力密閉ノズル7の間にはパッキン12が
介在するため、枝管ライニング材4と流体圧力密閉ノズ
ル7とはパッキン12によって気密に接続され、簡単な
構成によって両者間には高いシール性が確保される。
【0041】その後、前記牽引ロープ8,20を引っ張
ることによって作業ロボット3とこれに支持された枝管
ライニング材4や圧力バッグ16等は本管1内を一体的
に移動するが、TVカメラ5,10によって枝管2及び
本管1内をモニタリングしながら、図1に示すように枝
管ライニング材4の鍔4A部分を枝管2の開口部に位置
決めし、ロボット3のヘッド6を上動させて枝管ライニ
ング材4の鍔4Aを本管1の枝管開口部周縁に押圧して
これを密着させる。すると、圧力バッグ16内には密閉
空間が形成される。
ることによって作業ロボット3とこれに支持された枝管
ライニング材4や圧力バッグ16等は本管1内を一体的
に移動するが、TVカメラ5,10によって枝管2及び
本管1内をモニタリングしながら、図1に示すように枝
管ライニング材4の鍔4A部分を枝管2の開口部に位置
決めし、ロボット3のヘッド6を上動させて枝管ライニ
ング材4の鍔4Aを本管1の枝管開口部周縁に押圧して
これを密着させる。すると、圧力バッグ16内には密閉
空間が形成される。
【0042】次に、コンプレッサー19を駆動してエア
ーホース18を経て圧縮エアーを前記圧力バッグ16内
の密閉空間に供給すると、枝管ライニング材4は圧縮エ
アーの圧力を受けて反転しながら枝管2内を本管1から
地上側(上方)へ向かって順次挿入されていく。このと
き、前述のように枝管ライニング材4と流体圧力密閉ノ
ズル7の間には高いシール性が確保されるため、両者間
からの圧縮エアーの漏れが確実に防がれ、枝管ライニン
グ材4の枝管2内への反転挿入が圧縮エアーによって確
実になされる。
ーホース18を経て圧縮エアーを前記圧力バッグ16内
の密閉空間に供給すると、枝管ライニング材4は圧縮エ
アーの圧力を受けて反転しながら枝管2内を本管1から
地上側(上方)へ向かって順次挿入されていく。このと
き、前述のように枝管ライニング材4と流体圧力密閉ノ
ズル7の間には高いシール性が確保されるため、両者間
からの圧縮エアーの漏れが確実に防がれ、枝管ライニン
グ材4の枝管2内への反転挿入が圧縮エアーによって確
実になされる。
【0043】而して、枝管ライニング材4の枝管2内へ
の反転挿入がその全長に亘って終了すると、図2に示す
ように、枝管ライニング材4の上部に金属製の温水パイ
プ21とエアーパイプ22を突き刺す。尚、枝管2の桝
部分2aにおいて枝管ライニング材4に挿通するエルボ
状のライニング材ガイド23には、前記温水パイプ21
とエアーパイプ22の径と同等の円孔が予め穿設されて
おり、これらの円孔を通して温水パイプ21とエアーパ
イプ22を前述のように枝管ライニング材4の上端部に
直接突き刺す。
の反転挿入がその全長に亘って終了すると、図2に示す
ように、枝管ライニング材4の上部に金属製の温水パイ
プ21とエアーパイプ22を突き刺す。尚、枝管2の桝
部分2aにおいて枝管ライニング材4に挿通するエルボ
状のライニング材ガイド23には、前記温水パイプ21
とエアーパイプ22の径と同等の円孔が予め穿設されて
おり、これらの円孔を通して温水パイプ21とエアーパ
イプ22を前述のように枝管ライニング材4の上端部に
直接突き刺す。
【0044】ところで、上記温水パイプ21は、図示の
ように地上に設置された温水槽24の下部に接続されて
おり、該温水パイプ21の途中には流量調整用のバルブ
25と温水ポンプ26が接続されている。そして、温水
槽24の下部から導出する温水パイプ27は温水槽24
の上方に開口しており、該温水パイプ27の途中には温
水ポンプ28とボイラー29が接続されている。
ように地上に設置された温水槽24の下部に接続されて
おり、該温水パイプ21の途中には流量調整用のバルブ
25と温水ポンプ26が接続されている。そして、温水
槽24の下部から導出する温水パイプ27は温水槽24
の上方に開口しており、該温水パイプ27の途中には温
水ポンプ28とボイラー29が接続されている。
【0045】又、前記エアーパイプ22にはコンプレッ
サー30が接続されており、該エアーパイプ22の途中
にはエアーパージ用のバルブ31、圧力及び流量調整用
のバルブ32及び圧力計33が接続されている。
サー30が接続されており、該エアーパイプ22の途中
にはエアーパージ用のバルブ31、圧力及び流量調整用
のバルブ32及び圧力計33が接続されている。
【0046】而して、図2に示す状態において、前記コ
ンプレッサー30を駆動して圧縮エアーをエアーパイプ
22から枝管ライニング材4内に供給するとともに、前
記温水ポンプ26とボイラー29を駆動して温水槽24
内の温水を温水パイプ21から枝管ライニング材4内に
供給すると、枝管ライニング材4は圧縮エアーの圧力に
よって膨張して図示のように枝管2の内壁に押圧される
とともに、温水によって加熱され、これに含浸された熱
硬化性樹脂が熱によって硬化する。
ンプレッサー30を駆動して圧縮エアーをエアーパイプ
22から枝管ライニング材4内に供給するとともに、前
記温水ポンプ26とボイラー29を駆動して温水槽24
内の温水を温水パイプ21から枝管ライニング材4内に
供給すると、枝管ライニング材4は圧縮エアーの圧力に
よって膨張して図示のように枝管2の内壁に押圧される
とともに、温水によって加熱され、これに含浸された熱
硬化性樹脂が熱によって硬化する。
【0047】斯くて、枝管ライニング材4は枝管2の内
壁に押圧された状態で硬化し、枝管2は、硬化した枝管
ライニング材4によってその内周面がライニングされて
補修される。
壁に押圧された状態で硬化し、枝管2は、硬化した枝管
ライニング材4によってその内周面がライニングされて
補修される。
【0048】尚、温水槽24では、温水が枝管ライニン
グ材4内に供給される以前に、ボイラー29によって温
水が得られている。即ち、温水槽24内の水は、温水ポ
ンプ28によってボイラー29に送られて該ボイラー2
9で所定温度に加熱されて温水とされ、再び温水槽24
に戻される。
グ材4内に供給される以前に、ボイラー29によって温
水が得られている。即ち、温水槽24内の水は、温水ポ
ンプ28によってボイラー29に送られて該ボイラー2
9で所定温度に加熱されて温水とされ、再び温水槽24
に戻される。
【0049】以上のように、本実施例では、枝管2内に
反転挿入された枝管ライニング材4の硬化作業に際し
て、枝管ライニング材4の上端部に金属製の温水パイプ
21とエアーパイプ22が直接突き刺され、これらの温
水パイプ21とエアーホース22を介して温水と圧縮エ
アーが枝管ライニング材4内にそれぞれ供給されるた
め、従来のように枝管ライニング材4を地上まで反転さ
せてその上端部に圧力カップを取り付ける必要がなくな
り、作業を簡略化することができるとともに、枝管ライ
ニング材4の長さを余分に要しないため、該枝管ライニ
ング材4を節約してコストダウンを図ることができる。
反転挿入された枝管ライニング材4の硬化作業に際し
て、枝管ライニング材4の上端部に金属製の温水パイプ
21とエアーパイプ22が直接突き刺され、これらの温
水パイプ21とエアーホース22を介して温水と圧縮エ
アーが枝管ライニング材4内にそれぞれ供給されるた
め、従来のように枝管ライニング材4を地上まで反転さ
せてその上端部に圧力カップを取り付ける必要がなくな
り、作業を簡略化することができるとともに、枝管ライ
ニング材4の長さを余分に要しないため、該枝管ライニ
ング材4を節約してコストダウンを図ることができる。
【0050】而して、前述のように枝管ライニング材4
が硬化して枝管2が該枝管ライニング材4によってライ
ニングされた後、枝管ライニン材4内に供給された温水
と圧縮エアーを抜き、真空ポンプ15の駆動を停止すれ
ば、枝管ライニング材4の鍔4Aの流体圧力密閉ノズル
7への真空吸着が容易に解除される。
が硬化して枝管2が該枝管ライニング材4によってライ
ニングされた後、枝管ライニン材4内に供給された温水
と圧縮エアーを抜き、真空ポンプ15の駆動を停止すれ
ば、枝管ライニング材4の鍔4Aの流体圧力密閉ノズル
7への真空吸着が容易に解除される。
【0051】その後、図3に示すように、作業ロボット
3を駆動してそのヘッド6を下動せしめれば、該ヘッド
6に支持された流体圧力密閉ノズル7と圧力バッグ16
も一体に下動して枝管ライニング材4の鍔4A部分から
容易に切り離される。そして、この状態から牽引ロープ
8を図3の矢印方向に引いて作業ロボット3を本管1内
で同方向に移動させれば、流体圧力密閉ノズル7及び圧
力バッグ16も本管1内を同方向に移動して本管1から
取り除かれる。すると、硬化した枝管ライニング材4だ
けが枝管2内に残り、ここに枝管2に対する一連のライ
ニング作業が終了する。
3を駆動してそのヘッド6を下動せしめれば、該ヘッド
6に支持された流体圧力密閉ノズル7と圧力バッグ16
も一体に下動して枝管ライニング材4の鍔4A部分から
容易に切り離される。そして、この状態から牽引ロープ
8を図3の矢印方向に引いて作業ロボット3を本管1内
で同方向に移動させれば、流体圧力密閉ノズル7及び圧
力バッグ16も本管1内を同方向に移動して本管1から
取り除かれる。すると、硬化した枝管ライニング材4だ
けが枝管2内に残り、ここに枝管2に対する一連のライ
ニング作業が終了する。
【0052】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
記載の発明によれば、枝管ライニング材は、その鍔部が
流体圧力密閉ノズルに真空吸着されることによって流体
圧力密閉ノズルと気密的に接続されるため、簡単な構成
で両者の間に高いシール性が確保され、これらの枝管ラ
イニング材と流体圧力密閉ノズルの間からの圧力流体の
漏れが確実に防がれ、枝管ライニング材の枝管内への反
転挿入が流体圧力によって確実に行なわれる。そして、
枝管内に反転挿入された枝管ライニング材の硬化が終了
した後、真空吸着を解除すれば、流体圧力密閉ノズルを
枝管ライニング材から容易に切り離してこれを取り除く
ことができる。
記載の発明によれば、枝管ライニング材は、その鍔部が
流体圧力密閉ノズルに真空吸着されることによって流体
圧力密閉ノズルと気密的に接続されるため、簡単な構成
で両者の間に高いシール性が確保され、これらの枝管ラ
イニング材と流体圧力密閉ノズルの間からの圧力流体の
漏れが確実に防がれ、枝管ライニング材の枝管内への反
転挿入が流体圧力によって確実に行なわれる。そして、
枝管内に反転挿入された枝管ライニング材の硬化が終了
した後、真空吸着を解除すれば、流体圧力密閉ノズルを
枝管ライニング材から容易に切り離してこれを取り除く
ことができる。
【0053】又、請求項2記載の発明によれば、枝管内
に反転挿入された枝管ライニング材の硬化作業に際し
て、枝管ライニング材の上端部には金属製の温水パイプ
とエアーパイプが直接突き刺され、これらの温水パイプ
とエアーパイプを介して温水と圧縮エアーが枝管ライン
グ材内に供給されるため、従来のように枝管ライニング
材を地上まで反転させてその上端部に圧力カップを取り
付ける必要がなくなり、作業を簡略化することができる
とともに、枝管ライニング材を節約してコストダウンを
図ることができる。
に反転挿入された枝管ライニング材の硬化作業に際し
て、枝管ライニング材の上端部には金属製の温水パイプ
とエアーパイプが直接突き刺され、これらの温水パイプ
とエアーパイプを介して温水と圧縮エアーが枝管ライン
グ材内に供給されるため、従来のように枝管ライニング
材を地上まで反転させてその上端部に圧力カップを取り
付ける必要がなくなり、作業を簡略化することができる
とともに、枝管ライニング材を節約してコストダウンを
図ることができる。
【図1】本発明工法をその工程順に示す断面図である。
【図2】本発明工法をその工程順に示す断面図である。
【図3】本発明工法をその工程順に示す断面図である。
【図4】図1のA部拡大詳細図である。
【図5】流体圧力密閉ノズルの平面図である。
【図6】従来の枝管ライニング工法を示す断面図であ
る。
る。
【図7】従来の枝管ライニング工法を示す断面図であ
る。
る。
【図8】従来の枝管ライニング工法を示す断面図であ
る。
る。
【図9】従来の枝管ライニング工法を示す断面図であ
る。
る。
【図10】(a)〜(d)は流体圧力密閉ノズルと枝管
ライニング材とのシール構造の従来例を示す断面図であ
る。
ライニング材とのシール構造の従来例を示す断面図であ
る。
1 本管 2 枝管 3 作業ロボット 4 枝管ライニング材 4A 枝管ライニング材の鍔 7 流体圧力密閉ノズル 11 溝 12 パッキン 14 真空ホース 15 真空ポンプ 16 圧力バッグ 21 温水パイプ 22 エアーパイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横島 康弘 茨城県結城郡石下町大字篠山175−3有 限会社 横島内 (72)発明者 遠藤 茂 茨城県岩井市大字富田1431番地株式会社 ゲット内 (56)参考文献 特開 平4−355116(JP,A) 特開 昭58−159330(JP,A) 実開 昭59−153085(JP,U)
Claims (2)
- 【請求項1】 筒状部の上部にフランジ部を形成して成
る流体圧力密閉ノズルと該流体圧力密閉ノズルの筒状部
外周に取り付けられた袋状の圧力バッグを用いて施工さ
れる枝管ライニング工法において、 硬化性樹脂を含浸し一端が外側に折り返されて硬化した
鍔を構成する枝管ライニング材の鍔を除く未反転部分
を、本管内に導入された移動自在な作業ロボットに支持
された前記流体圧力密閉ノズルの中を通して前記圧力バ
ッグ内に収納するとともに、該枝管ライニング材の鍔を
流体圧力密閉ノズルのフランジ部に支持せしめ、同流体
圧力密閉ノズルのフランジ部の上面に形成されたリング
状の溝を真空引きすることによって該枝管ライニング材
の鍔を流体圧力密閉ノズルに真空吸着せしめ、その状態
を保ったまま枝管ライニング材の鍔を本管の枝管開口部
周縁に密着せしめて前記圧力バッグ内に密閉空間を形成
し、該密閉空間に圧力流体を供給して 枝管ライニング材
を流体圧力によって本管内に本管側から地上に向けて反
転挿入した後、該枝管ライニング材を流体圧によって枝
管内壁に押圧し、この状態を保ったまま枝管ライニング
材に含浸された前記硬化性樹脂を硬化せしめ、該硬化性
樹脂が硬化した後に前記真空引きを中止して枝管ライニ
ング材の鍔の流体圧力密閉ノズルへの真空吸着を解除
し、流体圧力密閉ノズルを枝管ライニング材から切り離
すことを特徴とする枝管ライニング工法。 - 【請求項2】 枝管内に反転挿入された前記枝管ライニ
ング材の上端部に金属製の温水パイプとエアーパイプを
突き刺し、これらの温水パイプとエアーポンプを介して
温水と圧縮エアーをそれぞれ枝管ライニング材内に供給
し、圧縮エアーの圧力で枝管ライニング材を枝管内壁に
押圧したまま、該枝管ライニング材を温水によって加熱
してこれに含浸された熱硬化性樹脂を硬化させることを
特徴とする請求項1記載の枝管ライニング工法。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5240778A JP2564092B2 (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | 枝管ライニング工法 |
TW083101146A TW255003B (ja) | 1993-09-28 | 1994-02-15 | |
KR1019940004857A KR100199645B1 (ko) | 1993-09-28 | 1994-03-11 | 지관 라이닝공법 |
US08/275,112 US5439033A (en) | 1993-09-28 | 1994-07-14 | Method of lining a branch pipe |
MYPI94001854A MY111549A (en) | 1993-09-28 | 1994-07-15 | Method of lining a branch pipe |
EP94305282A EP0650006B1 (en) | 1993-09-28 | 1994-07-19 | Method of lining a branch pipe |
DE69413346T DE69413346T2 (de) | 1993-09-28 | 1994-07-19 | Verfahren zur Beschichtung einer Abzweigeleitung |
DK94305282T DK0650006T3 (da) | 1993-09-28 | 1994-07-19 | Fremgangsmåde til foring af et siderør |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5240778A JP2564092B2 (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | 枝管ライニング工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0788961A JPH0788961A (ja) | 1995-04-04 |
JP2564092B2 true JP2564092B2 (ja) | 1996-12-18 |
Family
ID=17064570
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5240778A Expired - Fee Related JP2564092B2 (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | 枝管ライニング工法 |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5439033A (ja) |
EP (1) | EP0650006B1 (ja) |
JP (1) | JP2564092B2 (ja) |
KR (1) | KR100199645B1 (ja) |
DE (1) | DE69413346T2 (ja) |
DK (1) | DK0650006T3 (ja) |
MY (1) | MY111549A (ja) |
TW (1) | TW255003B (ja) |
Families Citing this family (48)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB9319832D0 (en) * | 1993-09-25 | 1993-11-10 | Insituform Technologies Inc | Improvements relating to the lining of pipelines and passageways |
JP2605220B2 (ja) * | 1994-07-05 | 1997-04-30 | 株式会社湘南合成樹脂製作所 | 枝管ライニング工法 |
US5950682A (en) * | 1994-08-19 | 1999-09-14 | Lmk Enterprises, Inc. | Apparatus and method for repairing the junction of a sewer main line and lateral |
EP0725246B1 (en) | 1995-02-01 | 2001-09-26 | Shonan Gosei - Jushi Seisakusho K.K. | An eversion nozzle, and a method for repairing an underground tubular conduit |
JP2667796B2 (ja) * | 1995-07-07 | 1997-10-27 | 株式会社湘南合成樹脂製作所 | 管ライニング工法 |
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