JP2008257227A - 画像形成方法及びプロセスカートリッジ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】静電潜像担持体上において転写されずに残存するトナーを、再帯電付与部材を用いて再度帯電させて、前記静電潜像担持体上から除去するための再帯電工程を有する画像形成方法において、前記再帯電付与部材は、表面の純水接触角が108°以上で、且つ該表面のショアD硬度が50〜65である導電部材であり、トナーは、外添剤によるトナー表面の被覆率が150%以下であり、ATR法による離型剤由来のピークと結着樹脂由来のピークとの比が0.02〜0.1であることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
また、特許文献2に記載されている発明では、静電潜像担持体上の転写残トナーを、ブレードを用いて正規の帯電極性に再帯電させ揃えることで、再度現像に利用し、画像形成プロセスから除去せしめる発明が開示されている。
上記残存トナーはクリーニング部材を有しない画像形成装置またはプロセスカートリッジにおいては、静電潜像担持体上から除去されることなく、帯電工程が有する静電潜像担持体帯電付与部材部へ搬送され、接触方式の静電潜像担持体帯電付与部材部に付着する。付着したトナーは静電潜像担持体を帯電する際、帯電むらを引き起こす要因となる。
(1)静電潜像を担持する静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、前記静電潜像をトナーで可視化してトナー可視像を形成する現像工程と、前記静電潜像担持体上において転写されずに残存するトナーを、再帯電付与部材を用いて再度帯電させて、前記静電潜像担持体上から除去するための再帯電工程とを有する画像形成方法において、前記再帯電付与部材は、表面の純水接触角が108°以上で、且つ該表面のショアD硬度が50〜65である導電部材であり、前記トナーは、少なくとも顔料、離型剤、層間のイオンの少なくとも一部を有機物イオンで変性した変性層状無機鉱物を有するトナー組成物及び/又はトナー組成物前駆体を含む油相が、水系媒体に分散及び/又は乳化されて造粒されたトナー母体に、外添剤が付着されてなり、前記トナー母体及び前記外添剤の平均粒径から算出される、外添剤によるトナー表面の被覆率が150%以下であり、ATR法による離型剤由来のピーク(2850cm-1)と結着樹脂由来のピーク(828cm-1)との比が0.02〜0.1であることを特徴とする画像形成方法である。
(2)前記導電部材は、表面抵抗が102〜108Ω/sqであることを特徴とする上記(1)に記載の画像形成方法である。
(3)前記導電部材は、体積抵抗が102〜106Ω・cmであることを特徴とする上記(1)に記載の画像形成方法である。
(4)前記導電部材は、静電潜像担持体表面に圧接されて配置される導電シートであることを特徴とする上記(1)に記載の画像形成方法である。
(5)前記導電シートは、ナイロン、PTFE、PVDF、ウレタンから選ばれる1であることを特徴とする上記(4)に記載の画像形成方法である。
(6)前記導電シートは、厚みが0.05〜0.5mmであることを特徴とする上記(4)または(5)に記載の画像形成方法である。
(7)前記導電シートは、−1.4〜0kVの電圧が印加されることを特徴とする上記(4)〜(6)のいずれかに記載の画像形成方法である。
(8)前記導電シートは、ニップ幅が1〜10mmで前記静電潜像担持体と接触していることを特徴とする上記(4)〜(7)のいずれかに記載の画像形成方法である。
(9)前記変性層状無機鉱物は、少なくとも層状無機鉱物が有する層間のカチオンの少なくとも一部を有機物カチオンで変性した変性層状無機鉱物であることを特徴とする上記(1)に記載の画像形成方法である。
(10)前記変性層状無機鉱物は、前記油相中のトナー固形分に対して0.05〜2重量%含有されることを特徴とする上記(1)に記載の画像形成方法である。
(11)前記トナーは、酸価が0.5〜40.0(KOHmg/g)であることを特徴とする上記(1)に記載の画像形成方法である。
(12)前記離型剤は、パラフィン類、合成エステル類、ポリオレフィン類、カルナウバワックス及びライスワックスからなる群より選択される一種以上を含み、当該トナーにおける前記離型剤の含有率は、樹脂100に対し、1質量%以上4質量%以下であることを特徴とする上記(1)〜(11)のいずれかに記載の画像形成方法である。
(14)前記導電部材は、表面抵抗が102〜108Ω/sqであることを特徴とする上記(13)に記載のプロセスカートリッジである。
(15)前記導電部材は体積抵抗が102〜106Ω・cmであることを特徴とする上記(13)に記載のプロセスカートリッジである。
(16)前記導電部材は、静電潜像担持体表面に圧接されて配置される導電シートであることを特徴とする上記(13)に記載のプロセスカートリッジである。
(17)前記導電シートは、ナイロン、PTFE、PVDF、ウレタンから選ばれる1であることを特徴とする上記(16)に記載のプロセスカートリッジである。
(18)前記導電シートは、厚みが0.05〜0.5mmであることを特徴とする上記(16)または(17)に記載のプロセスカートリッジである。
(19)前記導電シートは、−1.4〜0kVの電圧が印加されることを特徴とする(16)〜(18)のいずれかに記載のプロセスカートリッジである。
(20)前記導電シートは、ニップ幅が1〜10mmで前記静電潜像担持体と接触していることを特徴とする上記(16)〜(19)のいずれかに記載のプロセスカートリッジである。
(21)前記変性層状無機鉱物は、少なくとも層状無機鉱物が有する層間のカチオンの少なくとも一部を有機物カチオンで変性した変性層状無機鉱物であることを特徴とする上記(13)に記載のプロセスカートリッジである。
(22)前記変性層状無機鉱物は、前記油相中のトナー固形分に対して0.05〜2重量%含有されることを特徴とする上記(13)に記載のプロセスカートリッジである。
(23)前記トナーは、酸価が0.5〜40.0(KOHmg/g)であることを特徴とする上記(13)に記載のプロセスカートリッジである。
(24)前記離型剤は、パラフィン類、合成エステル類、ポリオレフィン類、カルナウバワックス及びライスワックスからなる群より選択される一種以上を含み、当該トナーにおける前記離型剤の含有率は、樹脂100に対し、1質量%以上4質量%以下であることを特徴とする上記(13)〜(23)のいずれかに記載のプロセスカートリッジである。
(25)静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上の静電潜像をトナーで可視化してトナー可視像を形成する現像手段と、前記静電潜像担持体上において転写されずに残存するトナーを再度帯電させる再帯電付与部材とを有する画像形成装置において、前記再帯電付与部材は、表面の純水接触角が108°以上で、且つ該表面のショアD硬度が50〜65である導電部材であり、前記トナーは、少なくとも顔料、離型剤、層間のイオンの少なくとも一部を有機物イオンで変性した変性層状無機鉱物を有するトナー組成物及び/又はトナー組成物前駆体を含む油相が、水系媒体に分散及び/又は乳化されて造粒されたトナー母体に、外添剤が付着されてなり、前記トナー母体及び前記外添剤の平均粒径から算出される、外添剤によるトナー表面の被覆率が150%以下であり、ATR法による離型剤由来のピーク(2850cm-1)と結着樹脂由来のピーク(828cm-1)との比が0.02〜0.1であることを特徴とする画像形成装置である。
さらに、本発明においてトナー組成物前駆体とはトナー組成物の前駆体であり、重合等を経てトナー組成物のうちの一を構成するものであり、具体的にはプレポリマーやモノマー等のことを意味する。
再帯電付与部材はトナー帯電性の観点からナイロン、PTFE、PVDF、ウレタンから選ばれたシートであることが望ましく、トナー帯電性の観点から、PTFE、PVDFであることがより好ましい。
本発明において、再帯電付与部材の表面抵抗は、感光体やトナーへの均一放電を達成するためには中抵抗であることが好ましく、102未満はリークが発生し、108より大きいと放電が発生しない。
本発明において、再帯電付与部材の体積抵抗は、102未満ではリークを促進し、106より大きいと感光体への均一放電が発生しない。感光体への均一放電を発生させるには表面抵抗よりやや小さい条件がよい。
電圧が−1.4kVより大きいとトナーの帯電が上がりすぎ、帯電ローラへのトナー付着力が上がりすぎ、帯電ローラ汚染が発生する。0kVよりプラス側にすると、トナーに十分な帯電を付与する事ができず、やはり帯電ローラの汚染を引き起こす。
厚みが0.05mm未満であると感光体と再帯電付与部材との密着性が上がり、トナーが滞留し、シート固着が発生する。また、0.5mmより大きいと材料の変形、振動が起こらず、トナーの滞留を抑制する事ができない。
ニップ幅が1mm未満では、トナーや感光体への帯電不良が発生し、10mmを超えると小型化の構成が得られない。
本実施の形態においては、純水接触角108°以上の導電性シート9を用いた。
本実施の形態においては、ショアD硬度50〜65の導電性シート9を用いた。
耐久等の経時変化に対してはショアD硬度が重要であり、今回はある程度柔らかい材料を圧接させ摺擦させることが固着抑制に有利であることがわかった。これは、摺擦時の材料の変形、振動などで感光体との接触状態が変化することで、弱い圧接状態で滞留しているトナーにも感光体が摺擦し、トナーが剥れていくことに起因すると考えられる。さらには材料自身の摺動磨耗による、トナーごと削り取られる効果も考えられる。但し、硬度が低すぎても感光体との密着性が上がり、トナーが通過しないため、適度な硬度領域が存在する。表面のショアD硬度が50未満であると、感光体と再帯電付与部材との密着性が上がり、トナーが滞留し、シート固着が発生する。また、表面のショアD硬度が65より大きいと、材料の変形、振動が起こらず、トナーの滞留を抑制する事ができない。
また、導電性シート9Kの表面抵抗、厚みは105[Ω/sq]、0.1[mm]である。
本実施の形態において、各色の帯電ブラシローラ(例えば7K)としては、直径6[mm]の金属製の回転軸部材上に導電性ゴム層の被覆によるローラ部を形成した(φ)10[mm]のものを使用した。
次に、本発明のプロセスカートリッジに用いられるトナーについて以下に詳細に説明する。
本発明で使用されるトナー用樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、スチレン−アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、などが特に好適に挙げられる。
ポリオール(1)としては、アルキレングリコール(エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールなど);アルキレンエーテルグリコール(ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコールなど);脂環式ジオール(1,4−シクロヘキサンジメタノール、水素添加ビスフェノールAなど);ビスフェノール類(ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS、3,3′−ジフルオロ−4,4′−ジヒドロキシビフェニル、等の4,4′−ジヒドロキシビフェニル類;ビス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)メタン、1−フェニル−1,1−ビス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン(別名:テトラフルオロビスフェノールA)、2,2−ビス(3−ヒドロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン等のビス(ヒドロキシフェニル)アルカン類;ビス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)エーテル等のビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル類など);上記脂環式ジオールのアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加物;上記ビスフェノール類のアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加物などが挙げられる。
尚、上記ポリオールは1種単独または2種以上の併用が可能であり、また上記に限定されるものではない。
ポリカルボン酸(2)としては、アルキレンジカルボン酸(コハク酸、アジピン酸、セバシン酸など);アルケニレンジカルボン酸(マレイン酸、フマール酸など);芳香族ジカルボン酸(フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、3−フルオロイソフタル酸、2−フルオロイソフタル酸、2−フルオロテレフタル酸、2,4,5,6−テトラフルオロイソフタル酸、2,3,5,6−テトラフルオロテレフタル酸、5−トリフルオロメチルイソフタル酸、2,2−ビス(4−カルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(4−カルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(3−カルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2’−ビス(トリフルオロメチル)−4,4’−ビフェニルジカルボン酸、3,3’−ビス(トリフルオロメチル)−4,4’−ビフェニルジカルボン酸、2,2’−ビス(トリフルオロメチル)−3,3’−ビフェニルジカルボン酸、ヘキサフルオロイソプロピリデンジフタル酸無水物など)などが挙げられる。
尚、上記ポリカルボン酸は1種単独または2種以上の併用が可能であり、また上記に限定されるものではない。
ポリオール(1)とポリカルボン酸(2)の比率は、水酸基[OH]とカルボキシル基[COOH]の当量比[OH]/[COOH]として、通常2/1〜1/1、好ましくは1.5/1〜1/1、さらに好ましくは1.3/1〜1.02/1である。
ポリエステル樹脂のピーク分子量は、通常1000〜30000、好ましくは1500〜10000、さらに好ましくは2000〜8000である。1000未満では耐熱保存性が悪化し、30000を超えると低温定着性が悪化する。
本発明に使用される前記結着樹脂は、オフセット防止などの目的で粘弾性調整のために、ウレタン又は/及びウレア基を有する変性されたポリエステル樹脂を含有していても良い。該ウレタン又は/及びウレア基を有する変性されたポリエステル樹脂の含有割合は、前記結着樹脂中、20%以下が好ましく、15%以下がより好ましく、10%以下がさらに好ましい。含有割合が20%より多くなると低温定着性が悪化する。該ウレタン又は/及びウレア基を有する変性されたポリエステル樹脂は、直接結着樹脂に混合しても良いが、製造性の観点から、末端にイソシアネート基を有する比較的低分子量の変性ポリエステル樹脂(以下プレポリマーと表記することがある)と、これと反応するアミン類を結着樹脂に混合し、造粒中/又は造粒後に鎖伸長又は/及び架橋反応して該ウレタン又は/及びウレア基を有する変性されたポリエステル樹脂となる方が好ましい。こうすることにより、粘弾性調整のための比較的高分子量の変性ポリエステル樹脂を芯部分に含有させることが容易となる。
前記イソシアネート基を有するプレポリマーとしては、前記ポリオール(1)と前記ポリカルボン酸(2)の重縮合物でかつ活性水素基を有するポリエステルをさらにポリイソシアネート(3)と反応させたものなどが挙げられる。上記ポリエステルの有する活性水素基としては、水酸基(アルコール性水酸基およびフェノール性水酸基)、アミノ基、カルボキシル基、メルカプト基などが挙げられ、これらのうち好ましいものはアルコール性水酸基である。
ポリイソシアネート(3)としては、脂肪族ポリイソシアネート(テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,6−ジイソシアナトメチルカプロエートなど);脂環式ポリイソシアネート(イソホロンジイソシアネート、シクロヘキシルメタンジイソシアネートなど);芳香族ジイソシアネート(トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネートなど);芳香脂肪族ジイソシアネート(α,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンジイソシアネートなど);イソシアヌレート類;前記ポリイソシアネートをフェノール誘導体、オキシム、カプロラクタムなどでブロックしたもの;およびこれら2種以上の併用が挙げられる。
ポリイソシアネート(3)の比率は、イソシアネート基[NCO]と、水酸基を有する
ポリエステルの水酸基[OH]の当量比[NCO]/[OH]として、通常5/1〜1/
1、好ましくは4/1〜1.2/1、さらに好ましくは2.5/1〜1.5/1である。
[NCO]/[OH]が5を超えると低温定着性が悪化する。[NCO]のモル比が1未
満では、変性ポリエステル中のウレア含量が低くなり、耐オフセット性が悪化する。末端
にイソシアネート基を有するプレポリマー(A)中のポリイソシアネート(3)構成成分
の含有量は、通常0.5〜40重量%、好ましくは1〜30重量%、さらに好ましくは2
〜20重量%である。0.5重量%未満では、耐オフセット性が悪化する。また、40重
量%を超えると低温定着性が悪化する。
イソシアネート基を有するプレポリマー(A)中の1分子当たりに含有するイソシアネート基は、通常1個以上、好ましくは、平均1.5〜3個、さらに好ましくは、平均1.8〜2.5個である。1分子当たり1個未満では、鎖伸長及び/又は架橋後の変性ポリエステルの分子量が低くなり、耐オフセット性が悪化する。
本発明において、鎖伸長及び/又は架橋剤として、アミン類を用いることができる。アミン類(B)としては、ジアミン(B1)、3価以上のポリアミン(B2)、アミノアルコール(B3)、アミノメルカプタン(B4)、アミノ酸(B5)、およびB1〜B5のアミノ基をブロックしたもの(B6)などが挙げられる。
芳香族ジアミン(フェニレンジアミン、ジエチルトルエンジアミン、4,4’ジアミノジフェニルメタン、テトラフルオロ−p−キシリレンジアミン、テトラフルオロ−p−フェニレンジアミンなど);
脂環式ジアミン(4,4’−ジアミノ−3,3’ジメチルジシクロヘキシルメタン、ジアミンシクロヘキサン、イソホロンジアミンなど);
および脂肪族ジアミン(エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ドデカフルオロヘキシレンジアミン、テトラコサフルオロドデシレンジアミンなど)など
3価以上のポリアミン(B2)としては、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミンなどが挙げられる。
アミノアルコール(B3)としては、エタノールアミン、ヒドロキシエチルアニリンなどが挙げられる。
アミノメルカプタン(B4)としては、アミノエチルメルカプタン、アミノプロピルメルカプタンなどが挙げられる。
アミノ酸(B5)としては、アミノプロピオン酸、アミノカプロン酸などが挙げられる。
B1〜B5のアミノ基をブロックしたもの(B6)としては、前記B1〜B5のアミン類とケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど)から得られるケチミン化合物、オキサゾリン化合物などが挙げられる。
さらに、必要により鎖伸長及び/又は架橋反応は停止剤を用いて反応終了後の変性ポリエステルの分子量を調整することができる。停止剤としては、モノアミン(ジエチルアミン、ジブチルアミン、ブチルアミン、ラウリルアミンなど)、およびそれらをブロックしたもの(ケチミン化合物)などが挙げられる。
アミン類(B)の比率は、イソシアネート基を有するプレポリマー(A)中のイソシアネート基[NCO]と、アミン類(B)中のアミノ基[NHx]の当量比[NCO]/[NHx]として、通常1/2〜2/1、好ましくは1.5/1〜1/1.5、さらに好ましくは1.2/1〜1/1.2である。[NCO]/[NHx]が2より大きかったり1/2未満では、ウレア変性ポリエステル(i)の分子量が低くなり、耐ホットオフセット性が悪化する。
本発明の着色剤としては公知の染料及び顔料が全て使用でき、例えば、カーボンブラック、ニグロシン染料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミュウムレッド、カドミュウムマーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイセーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン6B、ポグメントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボン及びそれらの混合物が使用できる。着色剤の含有量はトナーに対して通常1〜15重量%、好ましくは3〜10重量%である。
本発明で用いる着色剤は樹脂と複合化されたマスターバッチとして用いることもできる。マスターバッチの製造またはマスターバッチとともに混練されるバインダー樹脂としては、先にあげた変性、未変性ポリエステル樹脂の他にポリスチレン、ポリp−クロロスチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレン及びその置換体の重合体;スチレン−p−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体などのスチレン系共重合体;ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、エポキシ樹脂、エポキシポリオール樹脂、ポリウレタン、ポリアミド、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、脂肪族又は脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィンワックスなどが挙げられ、単独あるいは混合して使用できる。
本マスターバッチはマスターバッチ用の樹脂と着色剤とを高せん断力をかけて混合、混練してマスターバッチを得る事ができる。この際着色剤と樹脂の相互作用を高めるために、有機溶剤を用いる事ができる。またいわゆるフラッシング法と呼ばれる着色剤の水を含んだ水性ペーストを樹脂と有機溶剤とともに混合混練し、着色剤を樹脂側に移行させ、水分と有機溶剤成分を除去する方法も着色剤のウエットケーキをそのまま用いる事ができるため乾燥する必要がなく、好ましく用いられる。混合混練するには3本ロールミル等の高せん断分散装置が好ましく用いられる。
本発明においては、層状無機鉱物の金属イオンの少なくとも一部を有機物イオンで変性してなる変性層状無機鉱物を用いる。
また本発明の目的を損なわない範囲で、その他のフィラーとして、金属酸化物、金属水酸化物、金属炭酸塩、金属硫酸塩、金属珪酸塩、金属窒化物、金属リン酸塩、金属ホウ酸塩、金属チタン酸塩、金属硫化物、炭素類からなる群から選ばれる無機フィラーを用いても良い。
ATR法で規定される前記強度比が0.02〜0.1の時にワックスによる他部材への汚染防止が可能となった。この理由については明確ではないが、2850cm-1の吸収はワックスの吸収を含むことが推定され、また828cm-1の吸収は結着樹脂であるポリエステル樹脂に使用している芳香族に由来する吸収を含むことが考えられる。これより前記強度比(P2850/P828)が0.02〜0.1になることで、トナー表面のワックス露出がある一定量になっていると考えられる。これより、0.02未満になるとトナー表面のワックス露出が減り定着特性の悪化、0.1を超えるとトナー表面のワックス露出量が増え、他部材への汚染が起こると考えられる。
さらに、少なくともトナー材料液を水系媒体中で乳化又は分散させる工程を経て得られたトナーにおいて、前記層状無機鉱物はトナー表面のワックス露出量を制御していると考えられる。この理由については明確ではないが、前記層状無機鉱物は本来水への濡れ性が良好なものを有機物イオンで変性することで疎水化している。疎水化しているが、依然若干の親水性が残されており、この若干の親水性のために前記層状無機鉱物がトナー表面に偏在することでワックスのトナー表面露出量を抑えていると考えられる。
有機カチオンで変性される層状無機鉱物としては、モンモリロナイト又はベントナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライトなどが挙げられる。
一部を有機カチオンで変性した層状無機鉱物は、適宜選択することができるが、モンモリロナイト、ベントナイト、ヘクトライト、アタパルジャイト、セピオライトの中から選ばれる1または2以上の混合物等が挙げられる。中でも、トナー特性に影響を与えず、容易に粘度調整ができ、添加量を少量とすることができることから有機変性モンモリロナイト又はベントナイトが好ましい。
例えば、層状複水酸化物塩が、一価および/または二価ならびにさらに三価の金属カチオンを含み、かつ式(1)で表される化合物の一種または二種以上の有機アニオンを用いて変性された有機変性ハイドロタルサイトである。
X−R−Y (1)
(式中、Xは、ヒドロキシル、カルボキシル、スルファートまたはスルホであり、Yは、カルボキシル、スルファートまたはスルホであり、Rは、合計で少なくとも8個の炭素原子、例えば、8〜50個の炭素原子、特に10〜44個の炭素原子、さらに好ましくは10〜32個の炭素原子を有する、脂肪族、脂環式、複素環式脂肪族、オレフィン、シクロオレフィン、複素環式オレフィン、芳香族、複素環式芳香族、芳香脂肪族または複素環式芳香脂肪族基であり、ヒドロキシル、アミノ、ハロゲン、C1〜C22−アルキル、C1〜C22−アルコキシ、−C1〜C22−アルキレン−(CO)−O−(CH2CH2O)0〜50−アルキル、−C1〜C22−アルキレン−(CO)−O−(CH2CH2O)0〜50−ハロアルキル、カルボキシ、スルホ、ニトロまたはシアノの群からの一種または複数、好ましくは、1、2、3または4種の置換基が存在することが可能である。)
また、本発明に使用する離型剤としては、パラフィン類、合成エステル類、ポリオレフィン類、カルナウバワックス及びライスワックスからなる群より選択される一種以上を含むことが好ましく、またその他公知の離型剤を含有しても良い。
本発明のトナーは、必要に応じて帯電制御剤を含有してもよい。帯電制御剤としては公知のものが全て使用でき、例えばニグロシン系染料、トリフェニルメタン系染料、クロム含有金属錯体染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、四級アンモニウム塩(フッ素変性四級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体または化合物、タングステンの単体または化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸金属塩及び、サリチル酸誘導体の金属塩等である。具体的にはニグロシン系染料のボントロン03、第四級アンモニウム塩のボントロンP−51、含金属アゾ染料のボントロンS−34、オキシナフトエ酸系金属錯体のE−82、サリチル酸系金属錯体のE−84、フェノール系縮合物のE−89(以上、オリエント化学工業社製)、第四級アンモニウム塩モリブデン錯体のTP−302、TP−415(以上、保土谷化学工業社製)、第四級アンモニウム塩のコピーチャージPSY VP2038、トリフェニルメタン誘導体のコピーブルーPR、第四級アンモニウム塩のコピーチャージ NEG VP2036、コピーチャージ NX VP434(以上、ヘキスト社製)、LRA−901、ホウ素錯体であるLR−147(日本カーリット社製)、銅フタロシアニン、ペリレン、キナクリドン、アゾ系顔料、その他スルホン酸基、カルボキシル基、四級アンモニウム塩等の官能基を有する高分子系の化合物が挙げられる。
(無機微粒子)
本発明で得られた着色粒子の流動性や現像性、帯電性を補助するための外添剤としては、無機微粒子を好ましく用いることができる。この無機微粒子の一次粒子径は、5nm〜2μmであることが好ましく、特に5nm〜500nmであることが好ましい。また、BET法による比表面積は、20〜500m2/gであることが好ましい。この無機微粒子の使用割合は、トナーの0.01〜5重量%であることが好ましく、特に0.01〜2.0重量%であることが好ましい.無機微粒子の具体例としては、例えばシリカ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、酸化スズ、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウム、ペンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸化ケイ素/酸化マグネシウムや酸化ケイ素/酸化アルミニウムなどの複合酸化物、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素などを挙げることができる。
この他高分子系微粒子たとえばソープフリー乳化重合や懸濁重合、分散重合によって得られるポリスチレン、メタクリル酸エステルやアクリル酸エステル共重合体やシリコーン、ベンゾグアナミン、ナイロンなどの重縮合系、熱硬化性樹脂による重合体粒子が挙げられる。
このような流動化剤は表面処理を行って、疎水性を上げ、高湿度下においても流動特性や帯電特性の悪化を防止することができる。例えばシランカップリング剤、シリル化剤、フッ化アルキル基を有するシランカップリング剤、有機チタネート系カップリング剤、アルミニウム系のカップリング剤、シリコーンオイル、変性シリコーンオイルなどが好ましい表面処理剤として挙げられる。
静電潜像担持体や一次転写媒体に残存する転写後の現像剤を除去するためのクリーニング性向上剤としては、例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸など脂肪酸金属塩、例えばポリメチルメタクリレート微粒子、ポリスチレン微粒子などのソープフリー乳化重合などによって製造された、ポリマー微粒子などを挙げることかできる。ポリマー微粒子は比較的粒度分布が狭く、体積平均粒径が0.01から1μmのものが好ましい。
トナー材料を含有する液体を用いて水系媒体中でトナー材料を乳化又は分散させる際には、攪拌しながらトナー材料を含有する液体を水系媒体中に分散させることが好ましい。 分散には、公知の分散機等を適宜用いることができる。分散機の具体例としては、低速せん断式分散機、高速せん断式分散機、摩擦式分散機、高圧ジェット式分散機、超音波分散機等が挙げられる。中でも、分散体(油滴)の粒子径を2〜20μmに制御することができることから、高速せん断式分散機が好ましい。
接着性基材の重量平均分子量は、3000以上であることが好ましく、5000〜1000000がより好ましく、7000〜500000が特に好ましい。重量平均分子量が、3000未満であると、耐ホットオフセット性が低下することがある。
本発明に用いられるトナーの製造方法は、有機溶媒中に少なくとも芳香族基含有ポリエステル骨格を有する結着樹脂、高極性樹脂、着色剤および離型剤を溶解又は分散させた後、該溶解物又は分散物を水系媒体中に分散させ造粒する工程を少なくとも含むことからなる。
より具体的には、以下の通りである。
(有機溶媒)
芳香族基含有ポリエステル骨格を有する結着樹脂、着色剤および離型剤を溶解又は分散させる有機溶媒としては、「POLYMER HANDBOOK」4th Edition,WILEY−INTERSCIENCEのVolume 2,Section VII記載のHansen溶解度パラメーターが19.5以下となるものが好ましく沸点が100℃未満の揮発性であることが、後の溶剤除去が容易になる点から好ましい。このような有機溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン、ベンゼン、四塩化炭素、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、クロロホルム、モノクロロベンゼン、ジクロロエチリデン、酢酸メチル、酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどを単独あるいは2種以上組合せて用いることができる。特に、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル系、トルエン、キシレン等の芳香族系溶媒および塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素が好ましい。ポリエステル樹脂、着色剤および離型剤は同時に溶解又は分散させても良いが、通常それぞれ単独で溶解又は分散され、その際使用する有機溶媒はそれぞれ異なっていても同じでも良いが、後の溶媒処理を考慮すると同じ方が好ましい。
芳香族基含有ポリエステル骨格を有する結着樹脂の溶解又は分散液は、樹脂濃度が40%〜80%程度であることが好ましい。濃度が高すぎると溶解又は分散が困難になり、また粘度が高くなって扱いづらい。また、濃度が低すぎるとトナーの製造量が少なくなる。芳香族基含有ポリエステル骨格を有する結着樹脂に前記末端にイソシアネート基を有する変性ポリエステル樹脂を混合する場合は、同じ溶解又は分散液に混合しても良いし、別々に溶解又は分散液を作製しても良いが、それぞれの溶解度と粘度を考慮すると、別々の溶解又は分散液を作製する方が好ましい。
着色剤は単独で溶解又は分散しても良いし、前記ポリエステル樹脂の溶解又は分散液に混合しても良い。また必要に応じて、分散助剤やポリエステル樹脂を添加しても良いし、前記マスターバッチを用いても良い。
離型剤としてワックスを溶解又は分散する場合、ワックスが溶解しない有機溶媒を使用する場合は分散液として使用することになるが、分散液は一般的な方法で作製される。即ち、有機溶媒とワックスを混合し、ビーズミルの如き分散機で分散すれば良い。また、有機溶媒とワックスを混合した後、一度ワックスの融点まで加熱し、攪拌しながら冷却した後、ビーズミルの如き分散機で分散した方が、分散時間が短くて済むこともある。また、ワックスは複数種を混合して使用しても良いし、分散助剤やポリエステル樹脂を添加しても良い。
用いる水系媒体としては、水単独でもよいが、水と混和可能な溶剤を併用することもできる。更には、上記油相で使用したHansen溶解度パラメーターが19.5以下の有機溶媒を混合してもよく、好ましくは水に対する飽和量付近の添加量が油相の乳化または分散安定性を高めることができる。混和可能な溶剤としては、アルコール(メタノール、イソプロパノール、エチレングリコールなど)、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、セルソルブ類(メチルセルソルブなど)、低級ケトン類(アセトン、メチルエチルケトンなど)などが挙げられる。トナー組成物100質量部に対する水系媒体の使用量は、通常50〜2000質量部、好ましくは100〜1000質量部である。50質量部未満ではトナー組成物の分散状態が悪く、所定の粒径のトナー粒子が得られない。また、2000質量部を超えると経済的でない。
上記水系媒体中に、前記トナー組成物の溶解物または分散物を分散させる際、無機分散剤または有機樹脂微粒子をあらかじめ水系媒体中に分散させておくことにより、粒度分布がシャープになるとともに分散が安定である点で好ましい。無機分散剤としては、リン酸三カルシウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、コロイダルシリカ、ハイドロキシアパタイトなどが用いられる。有機樹脂微粒子を形成する樹脂としては、水性分散体を形成しうる樹脂であれば、いかなる樹脂であっても使用でき、熱可塑性樹脂であっても熱硬化性樹脂であっても良いが、例えはビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ケイ素系樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、アニリン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリカーボネート樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は、2種以上を併用しても差し支えない。このうち好ましいのは、微細球状樹脂粒子の水性分散体が得られやすいという観点からビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂およびそれらの併用である。
樹脂を有機樹脂微粒子の水性分散液にする方法は、特に限定されないが、以下の(a)〜(h)が挙げられる。
また、トナー組成物が含まれる油性相を水系媒体中に乳化、分散させるために、必要に応じて、界面活性剤等を用いることもできる。界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、リン酸エステルなどの陰イオン界面活性剤、アルキルアミン塩、アミノアルコール脂肪酸誘導体、ポリアミン脂肪酸誘導体、イミダゾリンなどのアミン塩型や、アルキルトリメチルアンモニム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、ピリジニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、塩化ベンゼトニウムなどの四級アンモニウム塩型の陽イオン界面活性剤、脂肪酸アミド誘導体、多価アルコール誘導体などの非イオン界面活性剤、例えばアラニン、ドデシルジ(アミノエチル)グリシン、ジ(オクチルアミノエチル)グリシンやN−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムベタインなどの両性界面活性剤が挙げられる。
また、高分子系保護コロイドにより分散液滴を安定化させても良い。例えばアクリル酸、メタクリル酸、α−シアノアクリル酸、α−シアノメタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、フマル酸、マレイン酸または無水マレイン酸などの酸類、あるいは水酸基を含有する(メタ)アクリル系単量体、例えばアクリル酸β−ヒドロキシエチル、メタクリル酸β−ヒドロキシエチル、アクリル酸β−ヒドロキシプロビル、メタクリル酸β−ヒドロキシプロピル、アクリル酸γ−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸γ−ヒドロキシプロピル、アクリル酸3−クロロ−2−ヒドロキシプロビル、メタクリル酸3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル、ジエチレングリコールモノアクリル酸エステル、ジエチレングリコールモノメタクリル酸エステル、グリセリンモノアクリル酸エステル、グリセリンモノメタクリル酸エステル、N−メチロ−ルアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミドなど、ビニルアルコールまたはビニルアルコールとのエ一テル類、例えばビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルプロピルエーテルなど、またはビニルアルコールとカルボキシル基を含有する化合物のエステル類、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニルなど、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミドあるいはこれらのメチロール化合物、アクリル酸クロライド、メタクリル酸クロライドなどの酸クロライド類、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、エチレンイミンなどの窒素原子、またはその複素環を有するものなどのホモポリマーまたは共重合体、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシプロピレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、ポリオキシプロピレンアルキルアミド、ポリオキシエチレンノニルフエニルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルフェニルエステル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエステルなどのポリオキシエチレン系、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロース類などが使用できる。なお、分散安定剤としてリン酸カルシウム塩などの酸、アルカリに溶解可能な物を用いた場合は、塩酸等の酸により、リン酸カルシウム塩を溶解した後、水洗するなどの方法によって、微粒子からリン酸カルシウム塩を除去する。その他酵素による分解などの操作によっても除去できる。分散剤を使用した場合には、該分散剤がトナー粒子表面に残存したままとすることもできるが、洗浄除去するほうがトナーの帯電面から好ましい。
分散の方法としては特に限定されるものではないが、低速せん断式、高速せん断式、摩擦式、高圧ジェット式、超音波などの公知の設備が適用できる。分散体の粒径を2〜20μmにするために高速せん断式が好ましい。高速せん断式分散機を使用した場合、回転数は特に限定はないが、通常1000〜30000rpm、好ましくは5000〜20000rpmである。分散時の温度としては、通常、0〜150℃(加圧下)、好ましくは20〜80℃である。
得られた乳化分散体から有機溶剤を除去するために、公知の方法を使用することができる。例えば、常圧または減圧下で系全体を徐々に昇温し、液滴中の有機溶剤を完全に蒸発除去する方法を採用することができる。
ウレタン又は/及びウレア基を有する変性されたポリエステル樹脂を導入する目的で、末端にイソシアネート基を有する変性ポリエステル樹脂およびこれと反応可能なアミン類を添加する場合は、水系媒体中にトナー組成物を分散する前に油相中でアミン類を混合しても良いし、水系媒体中にアミン類を加えても良い。上記反応に要する時間は、ポリエステルプレポリマーの有するイソシアネート基構造と、加えたアミン類との反応性により選択されるが、通常1分〜40時間、好ましくは1〜24時間である。反応温度は、通常、0〜150℃、好ましくは20〜98℃である。この反応は、前記微粒子付着工程の前に行っても良いし、微粒子付着工程中に同時進行させても良い。また、微粒子付着工程が終了してからでも良い。また、必要に応じて公知の触媒を使用することができる。
水系媒体に分散されたトナー粒子を洗浄、乾燥する工程は、公知の技術が用いられる。 即ち、遠心分離機、フィルタープレスなどで固液分離した後、得られたトナーケーキを常温〜約40℃程度のイオン交換水に再分散させ、必要に応じて酸やアルカリでpH調整した後、再度固液分離するという工程を数回繰り返すことにより不純物や界面活性剤などを除去した後、気流乾燥機や循環乾燥機、減圧乾燥機、振動流動乾燥機などにより乾燥することによってトナー粉末を得る。この際、遠心分離などでトナーの微粒子成分を取り除いても良いし、また、乾燥後に必要に応じて公知の分級機を用いて所望の粒径分布にすることができる。
得られた乾燥後のトナー粉体と前記帯電制御性微粒子、流動化剤微粒子などの異種粒子とともに混合したり、混合粉体に機械的衝撃力を与えることによって表面で固定化、融合化させ、得られる複合体粒子の表面からの異種粒子の脱離を防止することができる。具体的手段としては、高速で回転する羽根によって混合物に衝撃力を加える方法、高速気流中に混合物を投入し、加速させ、粒子同士または複合化した粒子を適当な衝突板に衝突させる方法などがある。装置としては、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)、スーパーミキサー(カワタ社製)、オングミル(ホソカワミクロン社製)、I式ミル(日本ニューマチック社製)を改造して、粉砕エアー圧カを下げた装置、ハイブリダイゼイションシステム(奈良機械製作所社製)、クリプトロンシステム(川崎重工業社製)、自動乳鉢などがあげられる。
(ポリエステル1)冷却管、撹拌機および窒素導入管の付いた反応容器中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物553部、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物196部、テレフタル酸220部、アジピン酸45部およびジブチルチンオキサイド2部を入れ、常圧230℃で8時間反応し、さらに10〜15mmHgの減圧で5時聞反応した後、反応容器に無水トリメリット酸46部を入れ、180℃、常圧で2時間反応し、[ポリエステル1]を得た。[ポリエステル1]は、数平均分子量2200、重量平均分子量5600、Tg43℃、酸価13であった。
冷却管、撹拌機および窒索導入管の付いた反応容器中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物682部、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物81部、テレフタル酸283部、無水トリメリット酸22部およびジブチルチンオキサイド2部を入れ、常圧230℃で8時間反応し、さらに10〜15mmHgの減圧で5時間反応し[中間体ポリエステル1]を得た。[中間体ポリエステル1]は、数平均分子量2100、重量平均分子量9500、Tg55℃、酸価0.5、水酸基価49であった。
カーボンブラック(キャボット社製 リーガル400R):40部、結着樹脂:ポリエステル樹脂(三洋化成RS−801 酸価10、Mw20000、Tg64℃):60部、水:30部をヘンシェルミキサーにて混合し、顔料凝集体中に水が染み込んだ混合物を得た。これをロ−ル表面温度130℃に設定した2本ロールにより45分間混練を行い、パルベライザーで1mmφの大きさに粉砕し、[マスターバッチ1]を得た。
<顔料・WAX分散液(油相)の作製>
撹拌棒および温度計をセットした容器に、[ポリエステル1]378部、パラフィンワックス(HNP9)120部、離型剤(WAX)分散剤(スチレン−ポリエチレンポリマ:Tg73℃、数平均分子量7100)96部(離型剤比80%)、酢酸エチル1450部を仕込み、撹拌下80℃に昇温し、80℃のまま5時間保持した後、1時間で30℃に冷却した。次いで容器に[マスターバッチ1]500部、酢酸エチル500部を仕込み、1時間混合し[原料溶解液1]を得た。
イオン交換水953部、分散安定用の有機樹脂微粒子(スチレン−メタクリル酸−アクリル酸ブチル−メタクリル酸エチレンオキサイド付加物硫酸エステルのナトリウム塩の共重合体)の25wt%水性分散液88部、ドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウムの48.5%水溶液(エレミノールMON−7:三洋化成工業製)90部、酢酸エチル113部を混合撹拌し、乳白色の液体を得た。これを[水相1]とする。
[顔料・WAX分散液1]967部、層状無機鉱物としてクレイトンAPA(Southem Clay Products社製;第4級アルキルアンモニウムイオン変性層状無機化合物)を2%(トナー固形分換算)添加し、アミン類としてイソホロンジアミン6部、TKホモミキサー(特殊機化製)で5,000rpmにて1分間混合した後、[プレポリマー1]137部を加えTKホモミキサー(特殊機化製)で5,000rpmにて1分間混合した後、[水相1]1200部を加え、TKホモミキサーで、回転数8,000〜13,000rpmで調整しながら20分間混合し[乳化スラリー1]を得た。
撹拌機および温度計をセットした容器に、[乳化スラリー1]を投入し、30℃で8時間脱溶剤を行い、[分散スラリー1]を得た。
[分散スラリー1]100部を減圧濾過した後、
(1):濾過ケーキにイオン交換水100部を加え、TKホモミキサーで混合(回転数
12,000rpmで10分間)した後濾過した。
(2):(1)の濾過ケーキにイオン交換水900部を加え、超音波振動を付与してTKホモミキサーで混合(回転数12,000rpmで30分間)した後、減圧濾過した。リスラリー液の電気伝導度が10μC/cm以下となるようにこの操作を繰り返した。
(3):(2)のリスラリー液のpHが4となる様に10%塩酸を加え、そのままスリーワンモーターで攪拌30分後濾過した。
(4):(3)の濾過ケーキにイオン交換水100部を加え、TKホモミキサーで混合(回転数12,000rpmで10分間)した後濾過した。リスラリー液の電気伝導度が10μC/cm以下となるようにこの操作を繰り返し[濾過ケーキ1]を得た。
表1のトナー評価結果に示されているように、上記実施例1の離型剤分散剤の離型剤固形分に対する重量比(%)、変性層状無機鉱物量、外添剤量を変更した以外は、実施例1と同様に行い実施例2〜6の現像剤を得た。
表1のトナー評価結果に示されているように上記実施例1の離型剤分散剤量の離型剤固形分に対する重量比(%)、変性層状無機鉱物量を変更した以外は、実施例1と同様に行い比較例1〜3の現像剤を得た。
(粒子径)
次に、トナー粒子の粒度分布の測定方法について説明する。
コールターカウンター法によるトナー粒子の粒度分布の測定装置としては、コールターカウンターTA−IIやコールターマルチサイザーII(いずれもコールター社製)があげられる。以下に測定方法について述べる。
形状の計測方法としては粒子を含む懸濁液を平板上の撮像部検知帯に通過させ、CCDカメラで光学的に粒子画像を検知し、解析する光学的検知帯の手法が適当である。この手法で得られる投影面積の等しい相当円の周囲長を実在粒子の周囲長で除した値が平均円形度である。
使用するポリエステル樹脂やビニル系共重合樹脂などの分子量は、通常のGPC(gel permeation chromatography)によって以下の条件で測定した。
・装置:HLC−8220GPC(東ソー社製)
・カラム:TSKgel SuperHZM−M x 3
・温度:40℃
・溶媒:THF(テトラヒドロフラン)
・流速:0.35ml/分
・試料:濃度0.05〜0.6%の試料を0.01ml注入
以上の条件で測定したトナー樹脂の分子量分布から単分散ポリスチレン標準試料により作成した分子量校正曲線を使用して重量平均分子量Mwを算出した。単分散ポリスチレン標準試料としては、5.8×100〜7.5×1000000の範囲のものを10点使用した。
使用するポリエステル樹脂やビニル系共重合樹脂などのガラス転移点の測定としては、例えば示差走査熱量計(例えばDSC−6220R:セイコーインスツル社)を用いて、まず、室温から昇温速度10℃/minで150℃まで加熱した後、150℃で10min間放置、室温まで試料を冷却して10min放置、再度150℃まで昇温速度10℃/minで加熱して、ガラス転移点以下のベースラインと、ガラス転移を示す曲線部分の接線との交点で求めることができる。
使用するビニル系共重合樹脂微粒子などの粒径は、例えばLA−920(堀場製作所)又はUPA−EX150(日機装)などの測定装置を用いて、分散体のまま測定することができる。
表面離型剤量の測定方法について説明する。
トナーを6ton、1分間プレスしディスク化したものを用い、ディスクの表面をPerkinElmer社製FT−IRにて、ATR法(Geクリスタル使用)によりトナー表面から0.3μm程度までの深さに存在する離型剤量を測定した。
吸光度において828cm-1のピーク強度(樹脂成分)に対する2850cm-1のピーク強度(Wax成分)の相対強度比を表面離型剤量とした。
外添剤による、トナーの表面被覆率の計算方法について説明する。
トナーの投影面積を計算し、外添剤の投影面積から添加量に応じた投影面積を算出し、比率により算出した。
トナーの粒子径はコールターカウンター法により測定し、外添剤の粒子径はSEMにより、1000個の粒子径を測定し、平均径を算出した。
比重はピクノメータ法で測定した。
体積固有抵抗はロレスタGP(株式会社ダイアインスツルメンツ社製)を用い、JIS−K7194準拠して測定した。
(クリーナーレス適性評価:現像回収性)
リコー製IPSIO CX3000の帯電ローラをブラシローラに置き換え、また静電潜像担持体クリーニングブレードを取り除き、そこへ導電性シートを静電潜像担持体表面に接触させるように設置し、図2で示した実施形態と同様の構成である静電潜像担持体クリーナレスシステムとした。モノクロモードでB/W比6%の所定のプリントパターンをN/N環境下(23℃、45%)で1000枚連続印字した。この際、クリーナーレス適性評価として現像回収性をランク評価した。
◎:90以上
○:85以上90未満
△:80以上85未満
×:80未満
◎:600dpiの網点画像(2×2)でスジ帯なし
○:600dpiの網点画像(2×2)で小さなスジ、薄い帯が少数(10本以下)ある
×:600dpiの網点画像(2×2)で大きなスジ帯が多数ある
3Y,M,C,K 感光体(潜像担持体)
4K 帯電ブラシローラ(帯電部材、帯電装置の一部)
7K 帯電ブラシローラ(帯電部材、帯電装置の一部)
9K 導電性シート(導電性部材、帯電装置の一部)
10K 補助帯電部材(帯電装置の一部)
40Y,M,C,K 現像装置(現像手段)
50 光書込ユニット(潜像形成手段)
60 転写ユニット(転写手段)
Claims (25)
- 静電潜像を担持する静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、
前記静電潜像をトナーで可視化してトナー可視像を形成する現像工程と、
前記静電潜像担持体上において転写されずに残存するトナーを、再帯電付与部材を用いて再度帯電させて、前記静電潜像担持体上から除去するための再帯電工程とを有する画像形成方法において、
前記再帯電付与部材は、表面の純水接触角が108°以上で、且つ該表面のショアD硬度が50〜65である導電部材であり、
前記トナーは、少なくとも顔料、離型剤、層間のイオンの少なくとも一部を有機物イオンで変性した変性層状無機鉱物を有するトナー組成物及び/又はトナー組成物前駆体を含む油相が、水系媒体に分散及び/又は乳化されて造粒されたトナー母体に、外添剤が付着されてなり、
前記トナー母体及び前記外添剤の平均粒径から算出される、外添剤によるトナー表面の被覆率が150%以下であり、
ATR法による離型剤由来のピーク(2850cm-1)と結着樹脂由来のピーク(828cm-1)との比が0.02〜0.1であることを特徴とする画像形成方法。 - 前記導電部材は、表面抵抗が102〜108Ω/sqであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
- 前記導電部材は、体積抵抗が102〜106Ω・cmであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
- 前記導電部材は、静電潜像担持体表面に圧接されて配置される導電シートであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
- 前記導電シートは、ナイロン、PTFE、PVDF、ウレタンから選ばれる1であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成方法。
- 前記導電シートは、厚みが0.05〜0.5mmであることを特徴とする請求項4または5に記載の画像形成方法。
- 前記導電シートは、−1.4〜0kVの電圧が印加されることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の画像形成方法。
- 前記導電シートは、ニップ幅が1〜10mmで前記静電潜像担持体と接触していることを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載の画像形成方法。
- 前記変性層状無機鉱物は、少なくとも層状無機鉱物が有する層間のカチオンの少なくとも一部を有機物カチオンで変性した変性層状無機鉱物であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
- 前記変性層状無機鉱物は、前記油相中のトナー固形分に対して0.05〜2重量%含有されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
- 前記トナーは、酸価が0.5〜40.0(KOHmg/g)であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
- 前記離型剤は、パラフィン類、合成エステル類、ポリオレフィン類、カルナウバワックス及びライスワックスからなる群より選択される一種以上を含み、
当該トナーにおける前記離型剤の含有率は、前記結着樹脂100質量部に対し、1質量部以上4質量部以下であることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の画像形成方法。 - 静電潜像を担持する静電潜像担持体と、
前記静電潜像をトナーで可視像を形成する現像手段と、
前記静電潜像担持体上において転写されずに残存するトナーを、再度帯電させるための再帯電付与手段とを有するプロセスカートリッジにおいて、
前記再帯電付与手段は、表面の純水接触角が108°以上であり、且つ該表面のショアD硬度が50〜65である導電部材であって、
前記トナーは、少なくとも顔料、離型剤、層間のイオンの少なくとも一部を有機物イオンで変性した変性層状無機鉱物を有するトナー組成物及び/又はトナー組成物前駆体を含む油相が、水系媒体に分散及び/又は乳化されて造粒されたトナー母体に、外添剤が付着されてなり、
前記トナー母体及び前記外添剤の平均粒径から算出される、外添剤によるトナー表面の被覆率が150%以下であり、
ATR法による離型剤由来のピーク(2850cm-1)と結着樹脂由来のピーク(828cm-1)との比が0.02〜0.1であることを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 前記導電部材は、表面抵抗が102〜108Ω/sqであることを特徴とする請求項13に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記導電部材は体積抵抗が102〜106Ω・cmであることを特徴とする請求項13に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記導電部材は、静電潜像担持体表面に圧接されて配置される導電シートであることを特徴とする請求項13に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記導電シートは、ナイロン、PTFE、PVDF、ウレタンから選ばれる1であることを特徴とする請求項16に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記導電シートは、厚みが0.05〜0.5mmであることを特徴とする請求項16または17に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記導電シートは、−1.4〜0kVの電圧が印加されることを特徴とする請求項16〜18のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
- 前記導電シートは、ニップ幅が1〜10mmで前記静電潜像担持体と接触していることを特徴とする請求項16〜19のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
- 前記変性層状無機鉱物は、少なくとも層状無機鉱物が有する層間のカチオンの少なくとも一部を有機物カチオンで変性した変性層状無機鉱物であることを特徴とする請求項13に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記変性層状無機鉱物は、前記油相中のトナー固形分に対して0.05〜2重量%含有されることを特徴とする請求項13に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記トナーは、酸価が0.5〜40.0(KOHmg/g)であることを特徴とする請求項13に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記離型剤は、パラフィン類、合成エステル類、ポリオレフィン類、カルナウバワックス及びライスワックスからなる群より選択される一種以上を含み、
当該トナーにおける前記離型剤の含有率は、前記結着樹脂100質量部に対し、1質量部以上4質量部以下であることを特徴とする請求項13〜23のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。 - 静電潜像担持体と、
該静電潜像担持体上の静電潜像をトナーで可視化してトナー可視像を形成する現像手段と、
前記静電潜像担持体上において転写されずに残存するトナーを再度帯電させる再帯電付与部材とを有する画像形成装置において、
前記再帯電付与部材は、表面の純水接触角が108°以上で、且つ該表面のショアD硬度が50〜65である導電部材であり、
前記トナーは、少なくとも顔料、離型剤、層間のイオンの少なくとも一部を有機物イオンで変性した変性層状無機鉱物を有するトナー組成物及び/又はトナー組成物前駆体を含む油相が、水系媒体に分散及び/又は乳化されて造粒されたトナー母体に、外添剤が付着されてなり、
前記トナー母体及び前記外添剤の平均粒径から算出される、外添剤によるトナー表面の被覆率が150%以下であり、
ATR法による離型剤由来のピーク(2850cm-1)と結着樹脂由来のピーク(828cm-1)との比が0.02〜0.1であることを特徴とする画像形成装置。
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