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JP7243369B2 - 現像方法および画像形成装置 - Google Patents

現像方法および画像形成装置 Download PDF

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JP7243369B2 JP2019059923A JP2019059923A JP7243369B2 JP 7243369 B2 JP7243369 B2 JP 7243369B2 JP 2019059923 A JP2019059923 A JP 2019059923A JP 2019059923 A JP2019059923 A JP 2019059923A JP 7243369 B2 JP7243369 B2 JP 7243369B2
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Description

本開示は、現像方法および画像形成装置に関する。
従来、負帯電性のトナーを用いた、いわゆるクリーナレスの現像方法が、知られている。クリーナレスの現像方法は、現像ローラにより、トナーを筐体から感光ドラムへ供給する工程と、転写ローラにより、感光ドラムの表面のトナーをシートへ転写する工程と、帯電ローラにより、残トナーが付いた感光ドラムの表面を帯電させる工程と、現像ローラにより、残トナーを筐体へ回収する工程とを含む(下記特許文献1参照)。
特開2006-11137号公報
上記した特許文献1に記載されるような現像方法では、印刷枚数が増加するに従って、感光ドラムの表面にフィルミングが発生する可能性がある。感光ドラムの表面にフィルミングが発生すると、画質が低下する可能性がある。
そこで、本開示の目的は、感光ドラムの表面のフィルミングを抑制しつつ、現像ローラを用いて、残トナーを回収できる現像方法および画像形成装置を提供することにある。
(1)本開示の現像方法は、負の現像バイアスが印加された現像ローラにより、非磁性一成分系の負帯電性トナーを収容可能な筐体から、トナーを感光ドラムへ供給する工程と、正の転写バイアスが印加された転写ローラにより、感光ドラムの表面のトナーを、シートへ転写する工程と、感光ドラムの表面に付いた残トナーを、剥がしローラと感光ドラムとの周速差によって、感光ドラムの表面から剥がし、現像バイアスよりも絶対値が大きい負の剥がしローラバイアスであって剥がしローラに印加された剥がしローラバイアスにより、剥がした残トナーを負に帯電させて、帯電された残トナーを感光ドラムの表面に付ける工程と、剥がしローラバイアスよりも絶対値が大きい負の帯電バイアスが印加された帯電ローラにより、残トナーが付いた感光ドラムの表面を負に帯電させる工程と、現像バイアスが印加された現像ローラにより、残トナーを筐体へ回収する工程とを含む。
このような方法によれば、感光ドラムの表面に付いた残トナーを、剥がしローラによって、感光ドラムの表面から剥がす。
これにより、感光ドラムの表面のフィルミングを抑制できる。
そして、感光ドラムの表面から剥がした残トナーを、剥がしローラによって帯電させることにより、感光ドラムの表面に付けて、現像ローラによって筐体内に回収する。
そのため、残トナーを回収するための容器を別途設ける必要がない。
総括すると、感光ドラムの表面のフィルミングを抑制しつつ、現像ローラを用いて、残トナーを回収できる。
(2)剥がしローラにより帯電された残トナーは、感光ドラムの表面との電位差により、感光ドラムの表面に付く。
(3)現像方法は、現像バイアスを現像ローラに印加した後、所定の第1時間が経過した後に、正の転写バイアスを転写ローラに印加するとともに、剥がしローラバイアスを剥がしローラに印加する工程と、帯電バイアスを帯電ローラに印加した後、所定の第2時間が経過した後に、現像バイアスを現像ローラに印加する工程と、をさらに含んでもよい。
(4)現像方法は、現像ローラによってトナーが感光ドラムに供給される前に、帯電ローラによって帯電された感光ドラムの表面を露光することにより、感光ドラムの表面に静電潜像を形成する工程を、さらに含んでもよい。
(5)本開示の画像形成装置は、筐体と、感光ドラムと、現像ローラと、転写ローラと、剥がしローラと、帯電ローラとを備える。筐体は、非磁性一成分系の負帯電性トナーを収容可能である。トナーで作られたトナー像は、感光ドラムの表面に形成される。現像ローラには、負の現像バイアスが、印加される。現像ローラは、筐体内のトナーを感光ドラムの表面に供給可能である。転写ローラは、正の転写バイアスが印加される。転写ローラは、感光ドラムの表面からシートにトナー像を転写可能である。剥がしローラには、現像バイアスよりも絶対値が大きい負の剥がしローラバイアスが印加される。剥がしローラは、シートに転写されずに感光ドラムの表面に残った残トナーを、剥がしローラと感光ドラムとの周速差によって、感光ドラムの表面から剥がすことが可能である。剥がしローラは、剥がした残トナーを剥がしローラバイアスにより負に帯電させて、帯電した残トナーを感光ドラムの表面に付ける。帯電ローラには、剥がしローラバイアスよりも絶対値が大きい負の帯電バイアスが、印加される。帯電ローラは、残トナーが付いた感光ドラムの表面を負に帯電させる。
画像形成装置は、現像バイアスが印加される現像ローラにより、残トナーを筐体に回収する。
(6)画像形成装置は、さらに、制御部を備えてもよい。制御部は、現像バイアスを現像ローラに印加した後、所定の第1時間が経過した後に、正の転写バイアスを転写ローラに印加するとともに、剥がしローラバイアスを剥がしローラに印加する。制御部は、帯電バイアスを帯電ローラに印加した後、所定の第2時間が経過した後に、現像バイアスを現像ローラに印加する。
(7)画像形成装置は、さらに、露光装置を備えてもよい。露光装置は、現像ローラによってトナーが感光ドラムに供給される前に、帯電ローラによって帯電された感光ドラムの表面を露光することにより、感光ドラムの表面に静電潜像を形成する。
(8)画像形成装置は、さらに、帯電クリーニングローラを備えてもよい。帯電クリーニングローラは、帯電ローラをクリーニングする。
(9)帯電クリーニングローラは、帯電ローラと従動してもよい。帯電クリーニングローラには、帯電バイアス以下の絶対値を有する負のクリーニングバイアスが印加されてもよい。
(10)画像形成装置は、さらに、クリーナー部材を備えてもよい。クリーナー部材は、帯電クリーニングローラと接触し、帯電クリーニングローラに付いた紙粉を回収する。
(11)帯電クリーニングローラの周速と帯電ローラの周速とは異なってもよい。帯電クリーニングローラには、帯電バイアスよりも絶対値が小さい負の第1クリーニングバイアスが印加されてもよい。クリーナー部材には、第1クリーニングバイアスよりも絶対値が小さい負の第2クリーニングバイアスが印加されてもよい。
(12)画像形成装置は、ドラムカートリッジと、現像カートリッジとを備えてもよい。ドラムカートリッジは、感光ドラムと、帯電ローラと、剥がしローラとを備える。現像カートリッジは、ドラムカートリッジに装着可能である。現像カートリッジは、筐体と現像ローラとを備える。
(13)ドラムカートリッジは、さらに、転写ローラを備えてもよい。
本開示の現像方法および画像形成装置によれば、感光ドラムの表面のフィルミングを抑制しつつ、現像ローラを用いて、残トナーを回収できる。
図1は、画像形成装置の概略構成図である。 図2は、帯電ローラ、現像ローラ、転写ローラおよび剥がしローラのそれぞれと制御部との電気的な接続を説明する説明図である。 図3は、現像方法を説明するためのフローチャートである。 図4Aは、図3の現像工程を説明するための説明図である。図4Bは、図3の転写工程を説明するための説明図である。 図5Aは、図3の剥がし工程を説明するための説明図である。図5Bは、図3の帯電工程を説明するための説明図である。 図6Aは、図3の露光工程を説明するための説明図である。図6Bは、図3の回収工程を説明するための説明図である。 図7は、帯電ローラに帯電バイアスを印加するタイミング、現像ローラに現像バイアスを印加するタイミング、転写ローラに転写バイアスを印加するタイミングおよび剥がしローラに剥がしローラバイアスを印加するタイミングを説明するためのタイミングチャートである。 図8は、変形例を説明するための説明図である。
1.画像形成装置1の概略
図1を参照して、画像形成装置1の概略について説明する。
画像形成装置1は、本体筐体2と、シート供給部3と、感光ドラム4と、帯電ローラ5と、露光装置6と、筐体7と、現像ローラ8と、転写ローラ9と、定着装置10とを備える。なお、本実施形態では、画像形成装置1は、ドラムカートリッジ11Aと、現像カートリッジ11Bとを備える。ドラムカートリッジ11Aは、感光ドラム4と、帯電ローラ5と、転写ローラ9とを備える。現像カートリッジ11Bは、ドラムカートリッジ11Aに装着可能である。現像カートリッジ11Bは、筐体7と、現像ローラ8とを備える。
1.1 本体筐体2
本体筐体2は、シート供給部3と、感光ドラム4と、帯電ローラ5と、露光装置6と、筐体7と、現像ローラ8と、転写ローラ9と、定着装置10とを収容する。
1.2 シート供給部3
シート供給部3は、感光ドラム4にシートSを供給する。感光ドラム4については後述する。シート供給部3は、シートカセット12と、ピックアップローラ13と、搬送ローラ14とを備える。シートカセット12は、シートSを収容する。シートSは、例えば、印刷用紙である。ピックアップローラ13は、シートカセット12内のシートSをピックアップして、ピックアップしたシートSを搬送ローラ14に向かって搬送する。搬送ローラ14は、ピックアップローラ13からのシートSを感光ドラム4に向かって搬送する。
1.3 感光ドラム4
感光ドラム4は、軸Aについて回転可能である。軸Aは、第1方向に延びる。感光ドラム4は、軸Aに沿って第1方向に延びる。感光ドラム4は、円筒形状を有する。
1.4 帯電ローラ5
帯電ローラ5は、感光ドラム4に対して、転写ローラ9の反対側に位置する。帯電ローラ5は、感光ドラム4の表面に接触する。帯電ローラ5には、負の帯電バイアスが印加される。負の帯電バイアスが印加された帯電ローラ5は、感光ドラム4の表面を負に帯電させる。
1.5 露光装置6
露光装置6は、帯電ローラ5によって帯電された感光ドラム4の表面を露光することにより、感光ドラム4の表面に静電潜像を形成する。
1.7 筐体7
筐体7は、非磁性一成分系の負帯電性トナーを収容可能である。
1.8 現像ローラ8
現像ローラ8は、筐体7内のトナーを感光ドラム4の表面に供給可能である。現像ローラ8は、筐体7に支持される。現像ローラ8は、感光ドラム4に接触する。現像ローラ8には、負の現像バイアスが、印加される。現像ローラ8は、第1方向に延びる軸について回転可能である。現像ローラ8によって筐体7内のトナーが感光ドラム4の表面に供給されることにより、感光ドラム4の表面に、トナーで作られたトナー像が形成される。
1.9 転写ローラ9
転写ローラ9は、感光ドラム4に接触する。転写ローラ9には、正の転写バイアスが印加される。シート供給部3からのシートSは、感光ドラム4と転写ローラ9との間を通る。このとき、転写ローラ9は、転写バイアスにより、感光ドラム4の表面からシートSにトナー像を転写可能である。
1.10 定着装置10
定着装置10は、トナー像が転写されたシートSを加熱および加圧して、シートSにトナー像を定着させる。定着装置10を通過したシートSは、本体筐体2の上面に排出される。
2.画像形成装置の詳細
次に、図2を参照して、画像形成装置1の詳細について説明する。
図2に示すように、画像形成装置1は、さらに、剥がしローラ21と、帯電クリーニングローラ22と、制御部23とを備える。
2.1 剥がしローラ21
剥がしローラ21は、ドラムカートリッジ11A(図1参照)に備えられる。剥がしローラ21は、感光ドラム4の表面と接触する。剥がしローラ21は、第1方向に延びる軸について回転可能である。剥がしローラ21は、軸に沿って第1方向に延びる。剥がしローラ21は、例えば、シリコーン樹脂のスポンジから作られる。
2.3 帯電クリーニングローラ22
帯電クリーニングローラ22は、帯電ローラ5と接触する。帯電クリーニングローラ22は、第1方向に延びる。帯電クリーニングローラ22は、第1方向に延びる軸について回転可能である。
帯電クリーニングローラ22は、帯電ローラ5と従動する。そのため、帯電ローラ5の周速は、感光ドラム4の周速と、ほぼ同じである。好ましくは、帯電ローラ5の周速は、感光ドラム4の周速と同じである。
また、帯電クリーニングローラ22には、帯電バイアス以下の絶対値を有する負のクリーニングバイアスが印加される。帯電ローラ5に付いた残トナーは、クリーニングバイアスにより、帯電ローラ5から帯電クリーニングローラ22に付く。これにより、帯電クリーニングローラ22は、帯電ローラ5をクリーニングする。
2.4 制御部23
制御部23は、例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)を有する。なお、制御部23は、中央演算処理装置(CPU)を有してもよい。制御部23は、帯電ローラ5、現像ローラ8、転写ローラ9および剥がしローラ21と電気的に接続する。制御部23は、帯電バイアス、現像バイアス、転写バイアスおよび剥がしローラバイアスを制御する。
3.現像方法
次に、図3から図7を参照して、現像方法について説明する。
図3に示すように、現像方法は、工程(S1)から工程(S8)を含む。
3.1 現像工程(S1)
まず、画像形成装置1は、図3に示すように、工程(S1)を実行する。画像形成装置1は、工程(S1)において、現像ローラ8により、筐体7から、トナーを感光ドラム4へ供給する。詳しくは、図7に示すように、制御部23(図2参照)は、時点t1において、現像ローラ8に現像バイアスを印加する。すると、図4Aに示すように、筐体7内のトナーは、上記したように、現像ローラ8により、静電潜像が形成された感光ドラム4の表面に供給される。これにより、感光ドラム4の表面にトナー像が形成される。
3.2 転写工程(S2)
次に、画像形成装置1は、図3に示すように、工程(S2)を実行する。画像形成装置1は、工程(S2)において、転写ローラ9により、感光ドラム4の表面のトナーを、シートSへ転写する。詳しくは、制御部23は、図7に示すように、現像バイアスを現像ローラ8に印加した後、所定の第1時間T1が経過した後に、時点t2において、転写バイアスを転写ローラ9に印加する。第1時間T1は、感光ドラム4の表面のうちの現像ローラ8と接触した部分が、転写ローラ9に到達するまでの時間である。すると、図4Bに示すように、感光ドラム4の表面のトナーは、転写バイアスにより、感光ドラム4の表面からシートSに転写される。このとき、感光ドラム4の表面のトナーの一部は、シートSに転写されずに感光ドラム4の表面に残る。シートSに転写されずに感光ドラム4の表面に残ったトナーが、残トナーTである。
3.3 剥がしローラバイアスを印加する工程(S3)
また、画像形成装置1は、図3に示すように、工程(S3)を実行する。画像形成装置1は、工程(S3)において、剥がしローラバイアスを、剥がしローラ21に印加する。剥がしローラ21には、負の剥がしローラバイアスが印加される。詳しくは、工程(S3)において、制御部23は、図7に示すように、現像バイアスを現像ローラ8に印加した後、所定の第1時間T1が経過した後に、時点t2において、剥がしローラバイアスを剥がしローラ21に印加する。なお、工程(S3)は、工程(S2)と同時に実行してもよく、工程(S3)は、工程(S2)の後に実行してもよい。
剥がしローラバイアスの絶対値は、帯電バイアスよりも小さく、現像バイアスよりも大きい。剥がしローラバイアスの絶対値と帯電バイアスの絶対値との差は、例えば、550V以上、700V以下である。剥がしローラバイアスの絶対値と現像バイアスの絶対値との差は、例えば、100V以上、250V以下である。
なお、剥がしローラバイアスは、好ましくは、剥がしローラ21と感光ドラム4との間で放電を発生可能なバイアスである。このような剥がしローラバイアスであると、残トナーを、より確実に、負に帯電させることができる。
3.4 剥がし工程(S4)
次に、画像形成装置1は、図3に示すように、工程(S4)を実行する。画像形成装置1は、図5Aに示すように、工程(S4)において、剥がしローラ21により、感光ドラム4の表面に付いた残トナーを感光ドラム4の表面から剥がし、剥がした残トナーを負に帯電させる。詳しくは、剥がしローラ21は、剥がしローラ21と感光ドラム4との周速差によって、残トナーTを、感光ドラム4の表面から剥がすことが可能である。剥がしローラ21の周速は、感光ドラム4の周速と異なる。これにより、剥がしローラ21は、感光ドラム4の表面を擦る。剥がしローラ21は、感光ドラム4を擦ることにより、残トナーTを、感光ドラム4の表面から剥がす。
そして、剥がしローラ21は、剥がしローラバイアスによって、剥がした残トナーTを負に帯電させて、帯電された残トナーTを感光ドラム4の表面に付ける。詳しくは、剥がしローラ21により感光ドラム4の表面から剥がされた残トナーTは、剥がしローラバイアスにより、負に帯電する。剥がしローラ21により帯電された残トナーTは、感光ドラム4の表面との電位差により、感光ドラム4の表面に付く。
3.5 帯電工程(S5)
次に、画像形成装置1は、図3に示すように、工程(S5)を実行する。画像形成装置1は、工程(S5)において、図5Bに示すように、帯電ローラ5により、残トナーが付いた感光ドラム4の表面を負に帯電させる。詳しくは、図7に示すように、制御部23は、時点t3において、帯電ローラ5に負の帯電バイアスを印加する。帯電バイアスの絶対値は、剥がしローラバイアスの絶対値よりも大きい。すると、感光ドラム4の表面は、帯電ローラ5によって負に帯電する。
3.6 露光工程(S6)
次に、画像形成装置1は、図3に示すように、工程(S6)を実行する。画像形成装置1は、工程(S6)において、図6Aに示すように、露光装置6により、現像ローラ8によってトナーが感光ドラム4に供給される前に、帯電ローラ5によって帯電された感光ドラム4の表面を露光する。これにより、感光ドラム4の表面に静電潜像が形成される。
3.7 現像バイアスを印加する工程(S7)
次に、画像形成装置1は、図3に示すように、工程(S7)を実行する。画像形成装置1は、工程(S7)において、現像バイアスを現像ローラ8に印加する。詳しくは、図7に示すように、制御部23は、帯電バイアスを帯電ローラ5に印加した後、所定の第2時間T2が経過した後に、時点t4において、現像バイアスを現像ローラ8に印加する。第2時間T2は、感光ドラム4の表面のうちの帯電ローラ5と接触した部分が、現像ローラ8に到達するまでの時間である。
3.8 回収工程(S8)
次に、画像形成装置1は、図3に示すように、工程(S8)を実行する。画像形成装置1は、図6Bに示すように、工程(S8)において、現像バイアスが印加された現像ローラ8により、残トナーを筐体7(図1参照)へ回収する。
なお、工程(S8)は、次の印刷における工程(S1)と同時に実行されてもよい。詳しくは、現像ローラ8は、感光ドラム4の表面のうちの静電潜像が形成された領域に筐体7内のトナーを供給する(S1)とともに、感光ドラム4の表面のうちの静電潜像が形成されていない領域に付着した残トナーを、筐体7へ回収する(S8)。なお、感光ドラム4の表面のうちの静電潜像が形成された領域に付いていたいた残トナーは、筐体7から供給されたトナーとともに、次の印刷に使用される。
4.作用効果
この現像方法によれば、図5Aに示すように、感光ドラム4の表面に付いた残トナーを、剥がしローラ21によって、感光ドラム4の表面から剥がす。
これにより、感光ドラム4の表面のフィルミングを抑制できる。
そして、感光ドラム4の表面から剥がした残トナーを、剥がしローラ21によって帯電させることにより、感光ドラム4の表面に付けて、図6Bに示すように、現像ローラ8によって筐体7内に回収する。
そのため、残トナーを回収するための容器を別途設ける必要がない。
総括すると、感光ドラム4の表面のフィルミングを抑制しつつ、現像ローラ8を用いて、残トナーを回収できる。
5.変形例
図8に示すように、ドラムカートリッジ11Aは、クリーニングローラ30を備えてもよい。クリーニングローラ30は、帯電クリーニングローラ22と接触する。クリーニングローラ30は、第1方向に延びる軸について回転可能である。クリーニングローラ30は、軸に沿って第1方向に延びる。クリーニングローラ30は、周面に、螺旋形状の溝を有する。クリーニングローラ30は、帯電クリーニングローラ22に付いた紙粉を回収する。
この場合、帯電クリーニングローラ22の周速と帯電ローラ5の周速とは異なる。帯電クリーニングローラ22には、帯電バイアスよりも絶対値が小さい負の第1クリーニングバイアスが印加される。また、クリーニングローラ30には、第1クリーニングバイアスよりも絶対値が小さい負の第2クリーニングバイアスが印加される。クリーニングローラ30は、クリーナー部材の一例である。なお、クリーナー部材は、クリーニングブレードであってもよい。
また、画像形成装置1は、現像カートリッジ11Bに装着可能なトナーカートリッジを備えてもよい。詳しくは、現像カートリッジ11Bは、上記した筐体7と現像ローラ8とを備える。トナーカートリッジは、現像カートリッジ11Bの筐体7に装着可能である。トナーカートリッジは、筐体7に供給されるトナーを収容する。
また、ドラムカートリッジ11Aは、感光ドラム4と、帯電ローラ5と、現像器と、転写ローラ9とを備えてもよい。現像器は、筐体7と、現像ローラ8とを備える。この場合、画像形成装置1は、ドラムカートリッジ11Aに装着可能なトナーカートリッジを備えてもよい。
また、画像形成装置1は、ドラムユニットと現像器とを一体として備えるカートリッジを備えてもよい。ドラムユニットは、感光ドラム4と、帯電ローラ5と、転写ローラ9とを備える。現像器は、筐体7と、現像ローラ8とを備える。
1 画像形成装置
4 感光ドラム
5 帯電ローラ
6 露光装置
7 筐体
8 現像ローラ
9 転写ローラ
11A ドラムカートリッジ
11B 現像カートリッジ
21 剥がしローラ
22 帯電クリーニングローラ
23 制御部
30 クリーニングローラ
S シート
S1 現像工程
S2 転写工程
S3 剥がしローラバイアスを印加する工程
S4 剥がし工程
S5 帯電工程
S6 露光工程
S7 現像バイアスを印加する工程
S8 回収工程
T 残トナー
T1 第1時間
T2 第2時間

Claims (13)

  1. 負の現像バイアスが印加された現像ローラにより、非磁性一成分系の負帯電性トナーを収容可能な筐体から、前記トナーを感光ドラムへ供給する工程と、
    正の転写バイアスが印加された転写ローラにより、前記感光ドラムの表面の前記トナーを、シートへ転写する工程と、
    前記現像バイアスよりも絶対値が大きい負の剥がしローラバイアスが印加された剥がしローラを用いて、前記感光ドラムの表面に付いた残トナーを、前記剥がしローラと前記感光ドラムとの周速差によって、前記感光ドラムの表面から剥がし、かつ、前記剥がしローラに印加された前記剥がしローラバイアスにより、剥がした前記残トナーを負に帯電させて、帯電された前記残トナーを前記感光ドラムの表面に付ける工程と、
    前記剥がしローラバイアスよりも絶対値が大きい負の帯電バイアスが印加された帯電ローラにより、前記残トナーが付いた前記感光ドラムの表面を負に帯電させる工程と、
    前記現像バイアスが印加された前記現像ローラにより、前記残トナーを前記筐体へ回収する工程と
    を含むことを特徴とする、現像方法。
  2. 前記剥がしローラにより帯電された前記残トナーは、前記感光ドラムの表面との電位差により、前記感光ドラムの表面に付くことを特徴とする、請求項1に記載の現像方法。
  3. 前記現像バイアスを前記現像ローラに印加した後、所定の第1時間が経過した後に、前記正の転写バイアスを前記転写ローラに印加するとともに、前記剥がしローラバイアスを前記剥がしローラに印加する工程と、
    前記帯電バイアスを前記帯電ローラに印加した後、所定の第2時間が経過した後に、前記現像バイアスを前記現像ローラに印加する工程と
    をさらに含むことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の現像方法。
  4. 前記現像ローラによって前記トナーが前記感光ドラムに供給される前に、前記帯電ローラによって帯電された前記感光ドラムの表面を露光することにより、前記感光ドラムの表面に静電潜像を形成する工程を、さらに含むことを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の現像方法。
  5. 非磁性一成分系の負帯電性トナーを収容可能な筐体と、
    前記トナーで作られたトナー像が表面に形成される感光ドラムと、
    負の現像バイアスが印加され、前記筐体内の前記トナーを前記感光ドラムの表面に供給可能な現像ローラと、
    正の転写バイアスが印加され、前記感光ドラムの表面からシートに前記トナー像を転写可能な転写ローラと、
    前記現像バイアスよりも絶対値が大きい負の剥がしローラバイアスが印加される剥がしローラであって、前記剥がしローラバイアスが前記剥がしローラに印加された状態で、前記シートに転写されずに前記感光ドラムの表面に残った残トナーを、前記剥がしローラと前記感光ドラムとの周速差によって、前記感光ドラムの表面から剥がすことが可能な剥がしローラであり、剥がした残トナーを前記剥がしローラバイアスにより負に帯電させて、帯電された前記残トナーを前記感光ドラムの表面に付ける剥がしローラと、
    前記剥がしローラバイアスよりも絶対値が大きい負の帯電バイアスが印加される帯電ローラであって、前記残トナーが付いた前記感光ドラムの表面を負に帯電させる帯電ローラと
    を備え、
    前記現像バイアスが印加される前記現像ローラにより、前記残トナーを前記筐体に回収することを特徴とする、画像形成装置。
  6. 前記画像形成装置は、さらに、制御部を備え、
    前記制御部は、
    前記現像バイアスを前記現像ローラに印加した後、所定の第1時間が経過した後に、前記正の転写バイアスを前記転写ローラに印加するとともに、前記剥がしローラバイアスを前記剥がしローラに印加し、
    前記帯電バイアスを前記帯電ローラに印加した後、所定の第1時間が経過した後に、前記現像バイアスを前記現像ローラに印加することを特徴とする、請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記現像ローラによって前記トナーが前記感光ドラムに供給される前に、前記帯電ローラによって帯電された前記感光ドラムの表面を露光することにより、前記感光ドラムの表面に静電潜像を形成する露光装置を、さらに備えることを特徴とする、請求項5または請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記画像形成装置は、さらに、前記帯電ローラをクリーニングする帯電クリーニングローラを備えることを特徴とする、請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記帯電クリーニングローラは、前記帯電ローラと従動し、
    前記帯電クリーニングローラには、前記帯電バイアス以下の絶対値を有する負のクリーニングバイアスが印加されることを特徴とする、請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記画像形成装置は、さらに、前記帯電クリーニングローラと接触し、前記帯電クリーニングローラに付いた紙粉を回収するクリーナー部材を備えることを特徴とする、請求項8に記載の画像形成装置。
  11. 前記帯電クリーニングローラの周速と前記帯電ローラの周速とは異なり、
    前記帯電クリーニングローラには、前記帯電バイアスよりも絶対値が小さい負の第1クリーニングバイアスが印加され、
    前記クリーナー部材には、前記第1クリーニングバイアスよりも絶対値が小さい負の第2クリーニングバイアスが印加されることを特徴とする、請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記画像形成装置は、
    前記感光ドラムと、前記帯電ローラと、前記剥がしローラとを備えるドラムカートリッジと、
    前記ドラムカートリッジに装着可能な現像カートリッジであって、前記筐体と前記現像ローラとを備える現像カートリッジとを備えることを特徴とする、請求項5から請求項11のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  13. 前記ドラムカートリッジは、さらに、前記転写ローラを備えることを特徴とする、請求項12に記載の画像形成装置。
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