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学術会議任命拒否

日本学術会議が推薦した新会員候補6人を菅首相(当時)が任命しませんでした。異例の事態の背景や問題点を追います。

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釈明ばかり、深まる「狙い撃ち」 学術会議6人除外 菅内閣、説明拒み続け

衆院予算委員会で立憲民主党の枝野幸男代表の質問に答える菅義偉首相=国会内で2020年11月4日午前9時16分、竹内幹撮影
衆院予算委員会で立憲民主党の枝野幸男代表の質問に答える菅義偉首相=国会内で2020年11月4日午前9時16分、竹内幹撮影

 4日の衆院予算委員会で、野党側は日本学術会議の会員候補6人が任命されなかった問題を重点的に追及した。この日は菅義偉首相に加え、加藤勝信官房長官にも質問が集中した。政府は拒否理由の説明を拒み続け、釈明を重ねることでかえって疑問が深まった。

 「約40年前だからその趣旨を今から把握するのは難しい」。加藤勝信官房長官は4日の予算委で、1983年に中曽根康弘首相が日本学術会議の会員任命を「形式的任命」と答弁した趣旨を問われ、こう答えた。同年には「推薦していただいた者は拒否しない」との総務長官答弁もあるが、加藤氏が「形式的任命」の趣旨を明確に説明できなかった。

 加藤氏に質問したのは立憲民主党の枝野幸男代表。政府は今国会で学術会議推薦の会員候補について「必ず推薦通りに任命しなければならないわけではない」とし、「政府としての一貫した考え方だ」と繰り返している。枝野氏はまず「『一貫した』っていつからですか」と尋ねた。

 加藤氏は「83年に会員選出が選挙制から推薦任命に変わった段階から」と答弁し、…

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