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トランプ氏勝利 「労働者の党」地位確立

集会に集まった群衆を指さすトランプ前米大統領=フロリダ州ウェストパームビーチで2024年11月6日、AP
集会に集まった群衆を指さすトランプ前米大統領=フロリダ州ウェストパームビーチで2024年11月6日、AP

人種的マイノリティーや非大卒の有権者の支持拡大

<Aaron Zitner/2024年11月7日>

 米国のドナルド・トランプ前大統領は2016年、共和党を白人労働者階級の政治的な基盤に作り変えた。今年の大統領選でトランプ氏は、共和党がそれ以来特に重視してきた目標を実現させた。それは、あらゆる人種の労働者階級の有権者を引き寄せる政党へと成長することだ。

 トランプ氏のホワイトハウス返り咲きを後押しする大きな要因となったのは、大学を出ていない有権者の支持層拡大だった。この変化は共和・民主両党の政策課題や、共和党の将来の展望にとって重要な意味を持つ。四年制大学の学位を持たず、主に労働者階級として分類される白人の有権者は米国の多様化と教育水準向上に伴い減少傾向にある。共和党は今回、縮小しつつある特定の集団からできるだけ多くの票を獲得しようとするのではなく、支持層を白人有権者から人種的マイノリティー(少数派)に拡大できることを示した。

 今年の選挙で投票した有権者を対象にした大規模調査「APボートキャスト(AP VoteCast)」の暫定結果によると、2020年と比べて今年は黒人とラテン系の有権者、特に男性がトランプ氏支持へと傾いた。支持の割合は黒人がほぼ倍増の15%、ラテン系は6ポイント増の41%だった。トランプ氏支持が強まる傾向は大卒者と非大卒者の両方で見られたが、非大卒のマイノリティー有権者の間における変化は特に目立った。

 トランプ氏は、調査対象となった全人種の非大卒有権者からの支持率で民主党候補のカマラ・ハリス副大統領を12ポイント上回った。2020年の選挙では、民主党候補だったジョー・バイデン大統領を4ポイント上回っており、全有権者の約60%を占めるこの有権者層で共和党への支持が強まる傾向が明白になった。一方、大卒有権者からの支持では20年はバイデン氏がトランプ氏を15ポイン…

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