[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

連載

2脚2輪のドイツ日記

ベルリン支局・五十嵐朋子記者が車いすユーザーの夫との暮らしを通じ、ドイツと日本の違いや「共生」について考えます。

連載一覧

2脚2輪のドイツ日記

「バリアフリーの制度はあっても…」 ドイツも悩む住宅事情

入り口に段差のある古い建物=ベルリンで2024年4月24日午後0時34分、五十嵐朋子撮影
入り口に段差のある古い建物=ベルリンで2024年4月24日午後0時34分、五十嵐朋子撮影

 記者(38歳)と車いすユーザーの夫、諏訪正晃(38)は日本でも賃貸住宅に住んでいたが、ベルリンでは物件を探すサイトでバリアフリーの情報を得やすかった。ドイツでは車いす向けの住宅は充実しているのだろうか。

 「バリアフリーの住宅探しはとても難しいです。よく相談を受けますが、特に街の中心部では難しく、郊外にしか住まいが見つからないケースもあります」。ベルリン障害者協会でアドバイザーを務めるヤン・カイナーさんは開口一番、あっさりと私の予想をくつがえした。

 ドイツでは建築に関する規定は州ごとに異なる。一つの州でもある首都ベルリンでは2023年に規定が改正され、なんと2戸以上の集合住宅では一つの階をバリアフリーにし、4階以上の建物では総戸数の半分をバリアフリーにしなくてはならないと定められた。住宅のバリアフリー規定がない日本と比べると、驚きだ。

 ただ問題は、この法律が…

この記事は有料記事です。

残り910文字(全文1294文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載

この記事の筆者

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月