「バリアフリーの制度はあっても…」 ドイツも悩む住宅事情
毎日新聞
2024/6/7 05:00(最終更新 7/1 11:30)
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記者(38歳)と車いすユーザーの夫、諏訪正晃(38)は日本でも賃貸住宅に住んでいたが、ベルリンでは物件を探すサイトでバリアフリーの情報を得やすかった。ドイツでは車いす向けの住宅は充実しているのだろうか。
「バリアフリーの住宅探しはとても難しいです。よく相談を受けますが、特に街の中心部では難しく、郊外にしか住まいが見つからないケースもあります」。ベルリン障害者協会でアドバイザーを務めるヤン・カイナーさんは開口一番、あっさりと私の予想をくつがえした。
ドイツでは建築に関する規定は州ごとに異なる。一つの州でもある首都ベルリンでは2023年に規定が改正され、なんと2戸以上の集合住宅では一つの階をバリアフリーにし、4階以上の建物では総戸数の半分をバリアフリーにしなくてはならないと定められた。住宅のバリアフリー規定がない日本と比べると、驚きだ。
ただ問題は、この法律が…
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