立命館大学びわこ・くさつキャンパスで昨年12月15日、「プロジェクト発信型英語プログラム(Project-based English Program: PEP)」の学部独自海外留学プログラム「Science & Technology Program at UC Davis」に参加する学生を対象に、VR(仮想空間)英会話「スマート・チューター」の利用説明会が行われた。
この取り組みは、新しい留学準備の形として、留学前の学生の英語力向上を目的としたもの。
学生たちは、一人一ずつのVRゴーグルを受け取り、プラスワン・ジャパンの栗原聡代表から、「スマート・チューター」を使った学習方法に関する説明を受けた。多くの学生にとって今回が初めてのVR体験であったことから、ゴーグルの装着やコントロールに戸惑いつつ、VRの没入感に驚きを隠せなかった様子。
山中司教授(生命科学部)は、「VRの特徴は『没入感』です。VRを活用することで、学生たちは、日本に居ながら、英語しか話せない環境に慣れることができます。また、『スマート・チューター』は、AIアバターを相手に英語でのコミュニケーションを図る環境を提供できるため、利用者の照れ、恥ずかしさ、間違いなどの心理的な消極性を取り払う可能性を持っています」と、今後の新しい英語学習の展開に対する期待を示した。
なお、この取り組みは、2022年5月、立命館学園の中期計画「学園ビジョンR2030チャレンジ・デザイン」で掲げる「テクノロジーを活(い)かした教育・研究の進化」を体現するために実施した「教育開発DXピッチ」で優秀賞を受賞したもの。