著者赤松啓介（一九〇九～二〇〇〇）は一言で言うと反権力の人である。大阪中央郵便局に勤めていたころに大阪の被差別部落に興味をもち、大阪市の実態調査を行ううちに共産党や水平社の運動にのめり込んで特高警察に逮捕され、その後地元の兵庫県に戻り喜田貞吉に師事して本格的に考古学や民俗学の調査研究を開始する。その民俗学の研究も”人民戦線運動”と銘打った反権力運動の一環だった。 その反権力指向から、当時民俗学のメインストリームだった柳田國男を痛烈に批判し、対抗意識を燃やしていた。 『柳田民俗学の最大の欠陥は、差別や階層の存在を認めないことだ。いつの時代であろうと差別や階層があるかぎり、差別される側と差別する側、貧しい者と富める者とが、同じ風俗習慣をもっているはずがない。』(「差別の民俗学 (ちくま学芸文庫)」P236-237) 柳田のいう常民が彼の政治的な意識を前提として創出されたファンタジーであり、それ
カタリイトについて 「カタリイト」は東日本大震災で被災した文化財を東北学院大学博物館が修復、展示した際に収集した情報を、 一般向けに公開したウェブサイトです。 被災文化財がどのような過程を経て洗浄、修復され、その資料を展示した展示会場でどのような言葉が語られたのかを、 まとめて公開しています。 本サイトは、科学研究費[24700889]デジタルナラティブを利用した被災文化財情報の活用研究の助成を受け、 制作されました。 2014年10月11日 「牡鹿半島・海のくらしの風景」開催 10月11日（土）〜26日（日）の期間、宮城県慶長使節船ミュージアム（サン・ファン館）にて、「牡鹿半島・海のくらしの風景」を開催致します。会期中は、東北学院大学民俗学ゼミナール学生による聞き書き調査を併せて実施します。 詳しくは宮城県慶長使節船ミュージアム（サン・ファン館）のページへ→ 2014年8月13日
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