辞職の意向を表明した静岡県の川勝平太知事=静岡市葵区の県庁で2024年4月2日午後6時5分ごろ、最上和喜撮影 静岡県の川勝平太知事(75)は2日、報道陣の取材に「6月議会をもって職を辞そうと思う」と述べ、近く辞職する意向を明らかにした。1日にあった県の新規採用職員への訓示を巡り、職業差別と受け取られかねない発言があったとして波紋が広がっていた。 県によると、川勝氏は新規採用職員への訓示で「県庁はシンクタンク。野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりとかと違い、基本的に皆さんは頭脳、知性の高い人たち」と発言。県庁には「1次産業従事者への職業差別ではないか」などと批判の声が430件(2日午後5時現在)寄せられたという。 川勝氏は発言の趣旨を説明するとして2日、県庁で「職業に貴賤(きせん)はない。(県庁の仕事は)ものづくりとは違う仕事なので、知性を磨いていかないといけないという意味だった