「通信事業者が最善を尽くした新サービスを投入すれば,何年間か成功が続くという時代は終わった」。フランスのアルカテル・ルーセントのオリビエ・ボジャル最高技術責任者(CTO)は6月15日,Interop Tokyo 2007の基調講演において,通信事業者の置かれた競争環境は大きく変わっているとの見解を披露した。さらに,こうした環境で通信事業者が収益を上げていくには,事業者網のIP化が必須になると主張した。 まず,業界全体の規模が大きくなる時期は過ぎ,「通信事業は,自動的に成長する事業ではなくなっている」(ボジャルCTO)。さらに,米ボネージや米イーベイ傘下のSkype,米グーグルなどネットワークを持たないサービス事業者が,通信事業者と競合するようになっている。これらは,「2000年を境に大きく環境が変わってきた」(同)ものだという。 通信事業者が競争に勝っていく手段として,ボジャルCTOは「数