サードもやらせようか――。 15年ぶりに西武への復帰を果たし、春季キャンプをA班(一軍)で迎えることが決まった松井稼頭央に、辻発彦監督は新たなオプションを明言した。本人にもその意思はあるという。 登録は外野手である。だが、ショートでゴールデングラブ賞に4度輝いており、楽天時代の2014年にもサードの経験はある。昨季にしても、1試合だけではあるが3年ぶりにショートの守備に就いた。その試合で、梨田昌孝監督はこう言っていた。 「ゴールデングラブ賞を獲っている選手だし、心配はしていませんでしたよ。『いつでも行ける準備をしておいてね』とは伝えていましたけど、稼頭央も事前にノックを受けたり、楽しそうに準備していましたから」 2015年から外野が専門とはいえ、松井は定期的に、試合前の全体練習ではショートでノックを受けていた。そのことについて本人は「特に深い理由はないですよ」と話していたが、試合に臨む意識