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松井稼頭央、西武でもレギュラーを。
今江に走り勝つ42歳は、今も超人!
posted2018/01/28 17:00
text by
田口元義Genki Taguchi
photograph by
Kyodo News
サードもやらせようか――。
15年ぶりに西武への復帰を果たし、春季キャンプをA班(一軍)で迎えることが決まった松井稼頭央に、辻発彦監督は新たなオプションを明言した。本人にもその意思はあるという。
登録は外野手である。だが、ショートでゴールデングラブ賞に4度輝いており、楽天時代の2014年にもサードの経験はある。昨季にしても、1試合だけではあるが3年ぶりにショートの守備に就いた。その試合で、梨田昌孝監督はこう言っていた。
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「ゴールデングラブ賞を獲っている選手だし、心配はしていませんでしたよ。『いつでも行ける準備をしておいてね』とは伝えていましたけど、稼頭央も事前にノックを受けたり、楽しそうに準備していましたから」
2015年から外野が専門とはいえ、松井は定期的に、試合前の全体練習ではショートでノックを受けていた。そのことについて本人は「特に深い理由はないですよ」と話していたが、試合に臨む意識の高さはこういったところにも表れていたわけだ。
「基本的に走れるか走れないか、が一番大事」
もっと端的に松井の能力に言及すれば、40歳を超えてもなお、肉体の衰えを感じさせない。彼と同じPL学園出身で、楽天時代のチームメートだった今江年晶は、嘆息を漏らすように大先輩を称えていた。
「練習で一緒に走らせてもらうことがあるんですけど、僕のほうが8歳も年下なんで『ついていけるだろう』と思って走ったら、普通に負けて。ショックでしたね(苦笑)」
アスリートは年齢を重ねれば重ねるほど、下半身の衰えを顕著に感じると言われている。松井自身、それを自覚している。
「盗塁ができる、できない。脚が速い、遅いじゃなしに、基本的に走れるか走れないか? が一番大事だと思っているんで。走れないと『もうだめだ』みたいに言われるから。打つ、守る、投げる。プレーをする上での下半身づくりっていうのは非常に大切じゃないかな、と思いながら練習している。自分の年齢以上の量はこなせると思っています」