皆さん、明けましておめでとうございます。昨年は本コラムを含め大変お世話になりました。2015年も引き続きよろしくお願いします。本年1回目は、2014年の振り返りと2015年のデジタルマーケティングの潮流を占ってみたいと思います。 2014年の予想の振り返り まず、昨年筆者がコラムで2014年に予測していた内容は(1)ビッグデータの活用による「検索」の次の革命的プラットフォーム登場の可能性、(2)CSP(Consumer Side Platform)の登場、(3)CIMO(Chief Information and Marketing Officer)の登場であった。 (1)に関しては、すでに様々なプラットフォーム、例えばキュレーション型のメディアやレコメンデーションの深化が進んでいると言えるのではないだろうか。検索は知りたい情報が頭に浮かんでから入力するものだが、キュレーションメディアはビ
全国各地で店舗を展開するブランド品買取チェーン「NANBOYA(なんぼや)」は11月、クリスマスシーズンに合わせた電車内窓上広告の掲出を開始した。 目的は、「なんぼや」の知名度を向上させること。また“新しいことをしようとしている雰囲気”を多くの人に感じてもらいたいと考え、出稿に至った。 広告コピーは、「元カレが、サンタクロース」。「もうすぐクリスマス。元カレにもらったバッグやアクセサリーを換金して、新しいブランド品を買いましょう」という、「なんぼや」からのメッセージだ。 このコピーがフックになり、出稿後2週間あまりでツイッター上の関連ツイートが2000件を突破(12月5日現在)したほか、ネットニュースやNAVERまとめにも露出するなど、ネットを中心に話題が広がっている。 企画制作にあたっては、多くのリユースショップや質屋が「高価買取」という言葉を使ってサービスを訴求していることを踏まえ、そ
今の時代、ものを買っていただくためには、ストーリーが必要だと言う。 いや、もう「ストーリー」は聞き飽きたという声もある。 僕はと言えば、いつの時代にも「ストーリー」は最高のツールだと思っている。それがものを買ってもらうにせよ、なにかの考えを知ってもらうにせよ、自分を知ってもらうにせよ、である。 そのいい実例を教えていただいたので、紹介したい。 僕の敬愛する高江雅人さんという竹職人で、先輩経営者の方の話だ。 高江さんの主力の商品は、冒頭の写真のような竹を精緻に編み上げた高級バッグだ。この作品には定評があり、テレビを含め数多くのメディアに取り上げられている。それだけでなく、海外のアーティストの目にとまることも多く、海外での展示会もされているし海外有名デザイナー(シビラさん)から直接声がかかったこともある。 さて竹細工の世界も大きな変化を余儀なくされてきた。作れば売れた高度成長期時代、高額なバッ
日経BP社主催のイベント「モバイル&ソーシャルWEEK 2013」が7月23日から25日にかけて開催中だ。2日目の基調講演にはFacebook アジアパシフィック担当副社長のダン・ニアリー氏が登壇。Facebookにおける5つのトレンドについて語った。 ニアリー氏によると、Facebookのネットワーク(利用者数)はすでに11億人になっていると説明。うち日本での月間アクティブユーザーは2000万人とした。また、インターネットの利用時間のうち、5分に1分はFacebookを利用している状況だという。モバイルの月間アクティブユーザーは7億5000人。「スマートフォンで最も利用されているSNS。滞在時間が最も長いという調査結果がある」(ニアリー氏)。そんなFacebookにおける5つのトレンドをニアリー氏は説明する。 1つめは「Mobile」だ。ニアリー氏は、人々の情報収集手段がテレビや新聞から
透明力――ソーシャルメディアの登場などでやってきた「うそをつけない時代」。ループス・コミュニケーションズの代表、斉藤徹氏が、先日お届けしたZDNetの記事「統制から開放へ--情報システムの役割が変わる」とまたがる形で、ソーシャルを利用するマーケティング担当者に向けてメッセージを送る。 今どき、ウェブの最前線にいるマーケティング関係者で、生活者をコントロールできると考えている人はいないだろう。特に日頃からソーシャルメディアで生活者の声と日常的に触れている担当者は「クチコミ」の威力を痛感しているはずだ。直近の事例を追って、その威力を体感してみたい。 今年の6月11日午後1時頃、チロルチョコの中に芋虫がいたという写真つきの苦情ツイートが投稿された。インパクトのある写真が拡散の連鎖を刺激し、瞬く間にリツイートは1万回を超える。ツイッター注目のキーワードにまで「芋虫」が登場する有様だ。チロルチョコは
電子書籍のトレンドを追うようにして、セルフ出版型モデルが注目を浴びている 出版社の、編集の機能はこのまま衰弱していくのか? 出版社は垂直型の機能統合を弱める代わりに、 外部とのエコシステムづくりへ向かうべきではないのか? 出版の未来への道は、プラットフォーム機能の強化である 最近では出版社の役割について悲観的な論調を見かけるようになりました。 たとえば、Amazon による自費出版プログラム POD(プリント・オン・デマンド)、同じく電子書籍自費出版プログラム KPD(Kindle Direct Publishing)などが浸透していくとすれば、場合によれば出版社という中間機構、あるいは編集機能は無用(執筆者には投資対効果が合わない)という見方が飛び出してくるのもわからないでもありません(たとえば → こちら)。 このような変化を、あえて大ざっぱに整理してみましょう。 従来の出版
ニュースメディアの「没落(しかけている)貴族」新聞に次いで、今回は新興勢力のオンラインニュースを取り上げる。インターネット上には、ポータルサイトから、ニュースサイト、新聞社やテレビ局のサイト、さらには個人のブログまで、多彩なニュースメディアが存在する。 日本最大のニュースメディアである新聞は、ターゲットとなる顧客を持たず、国家の情報を届ける「装置」に過ぎなかったことを明らかにした(第4回 「読者は国民です」(キリっ という新聞にターゲティング戦略はない)。アメリカの状況を見て「日本も新聞が危ない!」と危機を煽る人もいるが、社会的な位置づけや歴史的な経緯が異なるために単純に比較はできないことも説明した。ただし、インターネットの登場によって市場を侵食されているという状況は同じである。 関連記事 第1回 メディアを作るって言うけど、メディアって何だっけ? 岩手県大槌町に開設した情報発信/教育拠点
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