原子力発電所の停止で代替火力発電の費用が膨らみ、電力会社の経営を苦しめている。30日出そろった東京電力や関西電力など10社の2013年3月期連結決算は8社が経常赤字となった。赤字合計額は1.3兆円と前の期から2割増え過去最大。円安に加え、安全性を確かめた原発を再稼働させる政策の停滞も響く。電力の経営悪化は、企業や個人の負担増に直結する。30日に決算を発表した関電は過去最大の経常赤字となり、東電
原子力発電所の停止で代替火力発電の費用が膨らみ、電力会社の経営を苦しめている。30日出そろった東京電力や関西電力など10社の2013年3月期連結決算は8社が経常赤字となった。赤字合計額は1.3兆円と前の期から2割増え過去最大。円安に加え、安全性を確かめた原発を再稼働させる政策の停滞も響く。電力の経営悪化は、企業や個人の負担増に直結する。30日に決算を発表した関電は過去最大の経常赤字となり、東電
原発を持たない沖縄電力を除く全国の電力九社が二十六日、一斉に株主総会を開いた。東京電力の株主総会では、福島第一原発事故を受けて三百四十八人の個人株主が福島第二原発や柏崎刈羽原発(新潟県)の廃炉などを提案した。関西電力や中部電力などでも、脱原発を求める提案が相次いだ。 原発について、電力各社は原子力規制委員会の新規制基準が七月八日に施行されることを控え、再稼働の申請を予定している。中でも、北海道、関西、四国、九州の四電力は火力発電の費用がかさみ経営が厳しくなっているとし、早期の原発再稼働に意欲を示している。
効果の高い省エネ対策 2030年、原発がゼロになっても電気代は現在の半分近くに減る――。科学技術振興機構の戦略センターがこんな試算結果をまとめた。政府がまとめた電気代の試算は現行の2倍前後だった。同センターが「政府の試算は非現実的」と独自の分析をしたところ、年収により受ける恩恵の格差はあるものの、電気代を大幅に下げる… 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方)無料登録で気軽にお試し! サービスのご紹介は こちら ※有料記事の一部を自動で取り出して紹介しています。関連記事〈ロイター〉経済財政相「原発ゼロ目指す」、原発割合は明言避ける(8/21)〈マイタウン〉創エネに挑む〜2012〜(1)(8/17)「2040年に原発ゼロ」 玄葉外相が独自案(7/21)電気使わず湿度を下げる 省エネにもぴったり「呼吸する建材」(5/29)電力9社
7月末にインドを襲った大規模停電は、送電網の老朽化を警告するだけではない。発電燃料が不足する一方、電力を購入する各州の電力局の多くが破綻している。発電会社が抱える巨額の負債が不良債権化し、米国並みの銀行危機が生じる危険もある。 7月30、31日と2日連続でインドを襲った大停電直後の8月1日、電力相を退任したばかりのスシル・クマール・シンデ氏*1は、ニューデリーの自宅の庭で、白い開襟シャツ姿でくつろいでいた。そこでテレビ局の取材を受けていた同氏は、停電の混乱とは無縁の様子で、落ち着いて見えた。 連日の停電で6億人以上が電力を失い、既に危うくなりつつある「向上心に満ちた経済大国」というインドのイメージは一層疑わしいものとなった。だがシンデ氏はインタビューの中で、批判をあっさりかわした。「インドはこの分野のエキスパートだ。これは技術的障害で、政治とは何の関係もない」。そして電力相を務めた6年間の
インドで7月31日、首都ニューデリーを含め全土の半分に及ぶ20州と連邦直轄領で大規模停電が発生し、全人口の半数に当たる約6億人の生活に影響が出た。インドではその前日も北部9州で停電が発生し、どうやらその影響で複数州で大量の電気を引き込もうとしてさら関連地域が停電したらしい(参照)。2日連続の大停電は珍しく規模も大きかったこともあって国際ニュースにもなった。 2日付けのフィナンシャルタイムズも「政策の失敗が招いたインド大停電」(参照)でこの問題を厳しく論じた。インド政府が十分な電力インフラを整備していればこんな事態にはならかったとして失政を責めた。経済大国を目指すインドにあるまじきという結語でもあった。 それもそうかなと思ったが、この話題はその時点では、さほど日本では関心が持たれているふうではなかった。私と同様、悪く言う意図はないのだが、「あの広大なインドなんだし」と受け止めていたのではない
電力業界/社会の主な動き 2011年3月11日から2012年3月までの1年間の電力業界と社会の主な動きをピックアップしました。 東北地方太平洋沖地震とその後の福島第一原発の問題発生後、電力エネルギーをめぐって様々な動きがみられます。
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