食堂が『渋い』ってどゆこと!? 「食堂って渋いよな」─えっ、そうなんスか?私が若輩だからなのか、東京を知らないからなのか、それとも渋いの意味を穿き違えているのか…、とにかく先輩らの『食堂=渋い』にまったくピンとこなかった。渋いってつまり……え、役所広司?でしょ? 念のため辞書を引いておくと、渋いとは “はでやかでなく、おちついた深い味がある” とのことで、まあ総じて、その深みがカッコイイということだろう。うん、きっと役所広司で間違いない。 しかし、「食堂はハデではないけど、おちついた深い味はないでしょ」「食堂と私の役所広司を一緒にしてほしくないんですけど(怒)」と、『食堂=渋い』ことに共感できないでいた。 とはいえ、ディープな経験豊富な先輩エディターらも、だてに歳食ってるわけではないだろう…ということで、絶対にないであろう役所広司の片鱗を探しに、渋々東京の食堂へと繰り出してみたのであった。